「島耕作の名言集」という本を読みました。
『島耕作の名言集/森山晋平(文) 弘兼憲司・モーニング編集部(監修) (誠文堂新光社)』という本を読みました。
この本は、漫画「課長(部長・社長・・)島耕作」の様々なシーンの中から、これはと思われる「名言」を抜き出し、その場面のコミック掲載部分についても併せて載せているものです。
私も時々このコミックについては読むことがありました。
会社員として生きて行く一人の男の物語ですが、あらためてこの本のように「セリフ」を抜き出してみると、いろいろ感じることがありました。
「いろんな苦情を聞いても 決して否定的にはとらえないようにしようと思う」
・・あの人はわがままだ、などと事前に情報を聞かされていると、当人に会うとどうしても悪い印象を持って接してしまうが、でも実際に会ってみるとそうでもないことも多く、事前情報は少し過剰に入ってくるのでは、ということでした。
ようするに、悪いうわさは大げさに広がり、人から聞くよりも実際に見ることが大切ってことでしょうか。
「もともと現実は理屈どおりには運ばないものだ 理不尽でもそれが現実なら受け入れるべきだろう」
・・長い間、身を粉にして働いてきても、努力が正しく評価されないことに人は理不尽さを感じます。私もそうでした。
でも、ここにも書いてありましたが、実際には仕事社会では、努力が正しく評価されることの方が、むしろ少ないと思います。
担当者の好き嫌い、タイミングなどによって結果は大きく変わってしまいます。それが現実なんですよね。
それを端的に表現したセリフだったと思います。
「生涯一人の人間しか好きにならないという奴がいたら それはよほど鈍感な人間か あるいはウソつきだ」
・・課長・島耕作には、様々な女性が現われ、主人公と深い関係になったりすることも多くありました。この男は・・と思うこともありましたが、でも、現実はこんなふうに女性に溺れることもありうるんだと、冷静にながめてしまうこともありました。
このセリフは、案外真実を突いていると思います。
以上、本文中で気になったところを少し抜き出して書いてみました。
文と漫画の同居するつくりになっているこの本、あっという間に読めました。
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