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2022/09/14

【復刻版】Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』⇒《Full House / 1962》 Wes Montgomery

20220914_wes_montgomery_001

十数年前に作っていたホームページ“Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』”のブログ版復刻です。
取り上げているのは、ウエス・モンゴメリーのアルバム、「フル・ハウス 」です。
今回、再度聴き直して一部文言等を追加・修正いたしました。

Wes Montgomery/g
Johnny Griffin/ts
Wynton Kelly/p
Paul Chambers/b
Jimmy Cobb/ds

①Full House
②I've Grown Accustomed To Her Face
③Blue 'N' Boogie
④Cariba
⑤Come Rain Or Come Shine(take2)
⑥S.O.S.(take3)
⑦Come Rain Or Come Shine(take1)※
⑧S.O.S(take2)※
⑨Born To Be Blue※

※Additional tracks not on original LP

このアルバムはライブ録音。
収録されたライブでは7曲が演奏されたとのこと。
⑦~⑨の3テイクは、オリジナルのLPには入っていないものです。
⑦と⑧はオリジナルLPに入っている曲の別テイクなのですが、⑨の「Born To Be Blue」は、当時6曲でLPのサイズを満たすことができたので、カットされたようです。

一曲目の「Full House」から“ノリ”の良い曲です。オクターブ奏法と呼ばれる“ウエス”のギターが気持ちよくリズムに乗っかっていきます。
クルマの中などでよく聞いていたのですが、あらためて自室の再生装置で聞くと、とても躍動感があります。
ウエスのギターの音質も手に取るように、そこにいるかのようによくわかります。ジミー・コブのリズムを刻むシンバルの音もライブ会場にいるかのように生き生きと聞こえます。いきなりいいライブ盤なのだ、という予感!

以前、「ジャズ喫茶と言えば“ベイシー”」と言われる、全国ジャズ・ファンが俗に言う『ベイシー詣で』をする岩手県一関市のジャズ聖地に行ったことがありますが・・・。
朝から開店を待ち、満を持して入って行ったそこで、最初にかかったのがこのアルバムでした。

気合い入りまくりで席に着いたのがマスターに通じたのか、かけてくれたこのアルバムの音には驚愕しました。
自宅で聞く音とは全く次元の違うアナログ・サウンドが私に「ほらほら、坊や、これが“ほんまもん”の音だぜ」とでも言うように私に正面切って挑んできたのです。

ウエスのギター・アンプの“箱”が共鳴している「ムーン」という音まで聞こえてきたのです。自分の再生装置では、全く一度も耳にしなかった音でした。
ただ、ただ、驚くばかり。音だけでノックアウトされました。
楽曲の良さや、演奏の良し悪し以前にサウンドでぶちのめされました。ギターのサウンドがこんな音で録音されているのだな、というのがわかって、もう一度家に帰って聞くと、あらためて楽曲や、演奏の良さがさらにわかってきたのでした。音なんかどうでもいい、曲が良ければというのは、ある一面では正解かもしれませんが、良い音で聞いたことによって、その曲や演奏の理解度はさらに深まるものだと実感しました。

二曲目は、「I've Grown Accustomed To Her Face」。静かに始まります。
ミュージカル「マイ。フェア・レディ」の挿入歌だそうです。
ほとんどがウエスのギターで演奏されていて、単音で弾かれる優しい曲調と美しさがとても良い。

三曲目は、「Blue 'N' Boogie」。
ウエスのギターもテンポよく、ライブを盛り上げます。いわゆる“オクターブ奏法”の技も見せてくれます。
テナーのジョニー・グリフィンもけっこう強烈に吹きまくります。
ドラムもピアノも全員で盛り上げ、お客さんも大喜び(*゚▽゚)ノ

四曲目は、「Cariba」。
これもウエスのギターがかっこいいフレーズを決めて素晴らしい曲です。ウエスのオリジナル曲です。
お客さんの堪能している様子が伝わってきます。
ピアノのウィントン・ケリーもラテン調な曲に合わせたソロを聞かせ、曲を引っ張ります。
それにつられてグリフィンのテナーも実に軽快に加わってきます。
そして、ウエスがまたオクターブ奏法のギターでシメる!いい曲です。
ラスト部が近づいてくると、お客さんがワァ~っと拍手します。

五曲目は、「Come Rain Or Come Shine(take2)」。
これはミュージカル「セント・ルイス・ウーマン」のために書かれた曲とのことですが、ジャズではすっかりスタンダードとなっている曲です。
けっこうオーソドックスな演奏が展開されます。
ウエスは、さまざまな奏法でギターを弾き、ジャズ・ギターの魅力横溢といった感じ。

六曲目は、「S.O.S.(take3)」。
テーマが印象的な曲で、ウエスのオリジナルらしくギターが冴えます。
グリフィンもいきなりかっこよく吹きまくり、アップテンポなこの曲が勢いを増します。

七曲目は、「Come Rain Or Come Shine(take1)」。五曲目に入っていた同曲の別テイクです。
五曲目に入っていたテイクよりもテンポは遅めで、演奏自体もやや大人しい感じがします。
ちょっと“手探り”しながらの演奏という雰囲気がただよっています。

八曲目は、「S.O.S(take2)」。これも六曲目に入っていた同曲の別テイクです。
こちらは、六曲目に入っていたテイクよりもややテンポが早いか・・。
それにそれぞれの楽器のインパクトがいまいち“軽い”感じがします。オリジナルLPテイクに入っていた方がやはりいい!

九曲目は、「Born To Be Blue」。オリジナルのLPではオミットされましたが、たぶんクインテット全員の演奏ではなかったからでしょう。
ライブの中で聞いたら、やや“箸休め”的な曲に感じると思います。
ちょっとゆったりしてギターの“音色”に酔いしれる・・そんな感じの曲です。

で、このアルバムは、どっぷりとジャズの“演奏”を、身も心も音の洪水の中にゆだねて堪能するものであると言えます。できれば大音量で聞くのが望ましいでしょう。
ジョニー・グリフィンのサックスもいいグルーブしてますよ。そして、ウィントン・ケリーの粋なピアノがジャズ魂をゆさぶってくれます。

 

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