「森村誠一の写真俳句のすすめ」という本を読んだ。
『森村誠一の写真俳句のすすめ/森村誠一著(株式会社スパイス)』という本を読みました。
これもブックオフで見つけました。2005年発行のものです。
この本はようするに、森村さんが俳句を詠むことに目覚め、それも自ら外に出て歩きながら、しかも写真を撮りながら俳句をひねるという手法がとてもいいんじゃないかということに気づいた、ということを書かれています。
この写真を撮りながら、というのに私がピピンと感じるものがあったので、思わず手に取ったわけです。
テレビ番組の「プレバト」などでも、俳句のコーナーで毎回お題を出すときに画面には写真が一枚出て、それでイメージをふくらませるというようなことをやっています。
これは見ている私達にもわかりやすいな、と思っていました。
それを森村さんは積極的に写真と自らの俳句を同時に表現するという手法に出ていて、読めば読むほど俳句が引き立っているように感じました。
実際に森村さんの作品をこの本で見ていると、写真が同時に掲載されることによって、俳句に詠まれた世界がよりイメージしやすくなっていました。
写真が俳句を、俳句が写真を互いに補完し合っているような感じで、私も句集などを何冊か持っていますが、その文字だけの世界とは異なる、新しい俳句の存在の仕方を感じました。
それに、句をつくっている側も様々なところを歩いたり、いろいろなシーンに遭遇したりする楽しさ、ハプニング的なものも楽しめるのではないかと思いました。
さらに、写真を撮るということ自体にも俳句と同時に楽しめる要素があって、なんだか私もやりたくなってきた…σ(^_^;)
これから俳句をやってみようか、などという人には、ひとつのやり方かもしれないと思います。
俳句と写真、同時進行でやってみては、という本でした。
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