軽快なクルマ、フェスティバを思い出して。
久しぶりにクルマの話。
写真のクルマは、かつてオートラマ店で販売していた日本フォードの「フェスティバ(初代)」です。
私は、出たばかりのこのクルマを買い、実際に乗りましたが、実に軽快で楽しいクルマでした。
このクルマの“売り”は、なんといっても「電動キャンバス・トップ」。出来が良く、初夏や秋の涼しい日などには天井を開けて気持ちよく駆け抜けたものでした。
また、スタイルもちょっと可愛くて、前後フェンダーは、ボディがふくらんだ、当時の言い方では“ブリスター・フェンダー”になっていて、それもキュートさに躍動感を添えていました。
初期型は、エンジンがインジェクションではなくて、キャブレター仕様でした。
これがまた静かで、アイドリング時などは回っているのかわからないくらいでした。
そして“よどみなく”軽々と回り、軽快そのもの。
私は5速ミッション車に乗っていましたが、シフトも“コクン・コクン”と実に軽くて気持ちよくシフトチェンジが出来ました。
コーナリングは、“ふわっ”とロールして“クルン”と回るというd(^_^o)このクルマのキャラクターにぴったりの感覚でした。
後席は意外やとても広く、そのシートは背もたれがラウンドしていて、部屋にいるみたいな感じ(*^_^*)
ダッシュボードには、飲物を冷やすボックスが内蔵されたりもしていました。
なんだか、楽しいクルマだったなあ。
こういう昔のクルマを思い起こしていて感じるのは、旧車と言われるものはスタイルが独特で、軽快感やスポーティー感覚があったり、どことなく品格を感じるものがあったりと、それぞれが個性を持っていました。
で、あらためて現行の各社カタログ・モデルを見てみると・・
ここ最近のクルマのデザインはどこも変な筋肉とか贅肉をつけたものになり、なんだか着膨れしているようなものや、あるいは身体に肉を付け過ぎて洋服が“ぱっつん・ぱっつん”になっている人のように見えます。
それでもって、どれもこれも個性がなく、見ていてもわくわくするようなデザインはほとんどない・・。
旧車が高値を呼んでいるというのも、そりゃそうかも、と思ってしまいます。
ちょっと小型で、すっきりとしたデザインで、軽快なクルマ・・そんなクルマに乗りたいんだけどなあ・・。
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