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2022/09/09

【The Beatles 研究室・復刻版】Past Masters ・ Volume Two[A-8]Revolution

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2004年から2008年にかけて作成したホームページ「The Beatles 研究室」・・2009年リマスター発売後の一部追記も含めてのブログにての復刻版です。ほぼ当時のまま、そして復刻後追記も付しております。
15年以上前の文なので細部の表現・事実についてはお見逃しください。
今回は、アルバム「パスト・マスターズ Volume Two」から「Revolution」を取り上げます。
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ジョンがアップル・レーベルからのシングル第一弾用に書いた曲ですが、それは元々「ホワイト・アルバム」に収められている「レボリューション“1”」でした。

しかし、他の三人のメンバーにスローなブルース・バージョンはシングル向きではないということで、このアップテンポなロックンロール・バージョンに変更したというわけです。でも、結局シングルA面はポールの「ヘイ・ジュード」に取られてしまったんですけど。

この曲はニッキー・ホプキンスというピアノ奏者を呼んで、エレクトリック・ピアノを弾いてもらっていますが、ちょっと割れた感じの音色とクルクル回るようなフレーズなど、なかなかビートルズに馴染んだ素晴らしいプレイを聞かせてくれます。
ローリング・ストーンズのアルバムなどでも活躍しているミュージシャンです。
ここでの成功が後のゲットバック・セッションでのビリー・プレストン招聘に結びついたのかもしれません。

曲全体は圧倒的なギターのファズサウンドが支配し、豪快で爽快なロックンロールに仕上がっています。元々のスローなバージョンを想像することができないくらい、このアップテンポ・バージョンは出来がいいです。

リンゴはバスドラムとスネアのみでリズムを刻み、これも跳ねながら圧倒的な低音強調リズムになっています。

これを書くにあたり、アナログのシングル盤(日本盤のオデオン・レーベルとアップル・レーベルを所有していたので)、それから米キャピトル輸入アナログ・レコード盤の「ヘイ・ジュード」収録バージョン、そしてこのパストマスターズ収録曲を聞きました。

アナログ・シングル盤はモノラル録音で、実はこれが最高に良い出来でした。
音の固まりになってスピーカーから飛び出してくる迫力、リンゴのドラムの音もステレオ盤と異なり適度に低音が抑え気味で絶妙です。
オデオンもアップルもほぼ同じ音でした。

米キャピトル・アナログ盤はステレオで、右からギター、左にリンゴのドラム、真ん中にジョンのボーカルという配置ですが、低音を強調し過ぎている感があります。アメリカ好みなサウンドなのかもしれません。

CDの方は基本的に上記キャピトルのステレオ盤に準じていますが、ドラムの低音はやや抑えめです。
ただ、ステレオ・ミックスはアナログもデジタルもジョンの声が真ん中から痩せた感じで聞こえてきて、それがちょっと気になります。モノラルでは全く感じませんでした。

レボリューションには、プロモーション・フィルムとして世に出ているバージョンもありますが(クリアなビデオ映像)、ここでのポールとジョージの「ポップ・シュビデュワ」とコーラスが入るものも素晴らしい出来です。
ここでのビートルズは演奏もプレイする姿も格好良すぎです。

レボリューションの詩の中身はどうかというと

「でも、何でもぶっこわせという話なら 悪いけど、僕は“イチ抜けた”だ 憎むことしか知らない人のために金がほしいというんなら 僕にいえるのは“兄弟、ちょっと待った”だ」

「それが社会の構造だっていうんなら 自分の精神構造をまず自由にしたほうがいいんじゃないの」

など、ジョンらしいものになっています。訳詞を見ながら聞くのもいいかもしれません。

トレブリーでノイジーなギターサウンドと共に、ジョンの世界を堪能できる一曲です。


〈追記〉2022/09/09

このオリジナル・ホームページを書いた頃には、まだ2009年リマスター盤が出ていませんでした。
なので、今回そのリマスター盤を含め、現在聞くことのできるバージョンを聞いてみて、追記いたします。

さらにマッシュアップされた「LOVE」バージョンや、近年出された「ホワイト・アルバム」のデラックス・エディションに入っているものもあり、さらにさらに、レボリューションには、「レボリューション1」や「レボリューション9」と、もともとレボリューション9が演奏の後部に付いているものもあり、「ホワイト・アルバム」の曲を研究・ご紹介のときにもそれらについて書こうと思っています。

とりあえず今回は、テンポの早いシングル向けの「レボリューション」に近い録音を聞き直してみます。

まずは、デラックス・エディションの「イーシャー・デモ」から

ジョンがアコースティックギターでオリジナルと同じくらいのテンポで歌っています。
複数人の手拍子も入っています。楽器というか、演奏はそのギターと手拍子のみです。
意外とシンプルでいいです(*゚▽゚)ノ
ちょっとくだけた感じのコーラスも入り、リラックスした演奏はとても楽しい。
曲全貌はもう出来上がっていて、あとはエレキ・ギターやベース、ドラムをどう演奏するか、みたいなところまでいっています。

次は「モノ・マスターズ」

非常にバランスよく楽器の音が聞こえるし、スピーカーから“一体”となって音が飛びだしてくる感じです。
ギターの音などは激しくオーバーロードしているにもかかわらず、耳障りとなることなく聞きやすい。ジョンのボーカルの音量も抑制が効いています。まさに“ちょうどいい”というミックスです。

次は2009年・ステレオ・リマスターの「パスト・マスターズ」

アナログでは違和感のあったドラムやベースの異常なくらいの突出した音量も制御されています。
ディストーションのかかったギターもうるさくなり過ぎないところで抑えられていて、こちらも聞きやすいと感じました。
ジョンのボーカルは、モノラルよりも生音っぽい印象があります。
リンゴのドラムもスネアの音などとてもカッコイイ音でミックスされています。

次は「青盤」のリマスター

上記ステレオと同じミックスのはずですが、なんだかこっちの方がワイルドなサウンドに感じます。ギターの音も歪み具合が強いように感じる・・そんなことはないはずなのに。
でもって、ボーカルなどの音は角が取れているというか、“面取り”したみたいな“まろやか”さを感じるという・・気のせいなのか (・_・;・・でも、とてもいいミックスだと思いました。

続いてマッシュアップ・アルバムの「LOVE」から

音は少し“もこもこ”している。だが、バスドラムやベースはけっこう思い切ってボリュームを上げています。
ギターは過剰なくらいにオーバーロードしている部分を強調して、ハウリングもそのまま生かしている。
これはけっこう“きつい”感じで作っていて、聞いているこちらも“しびれ”ました。

デラックス・エディションの「セッションズ」に入っている「テイク14」

これは、演奏だけでボーカルのないものです。
このくらいギターのディストーションは効かせようというような“探る”段階なのかもしれません。
ジョン独特のハンマリング・オンをしながらのリズム・ギターをよく聞く事ができます。
本番の音はさらに過激になっていくのですが、このバージョンも面白い。

同じくデラックス・エディションの「セッションズ」の「アンナンバード・リハーサル」バージョン

こちらはまだハードなギターサウンドになっていない頃のもの。
ジョンのギターは“生音”に限りなく近い。
ジョージもまだどう弾こうか試しながら弾いています。

 

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