「今夜も赤ちょうちん/鈴木琢磨」を読みました。
『今夜も赤ちょうちん/鈴木琢磨著(ちくま文庫)』を読みました。
いつものとおり、ブックオフにて格安購入。2012年発行のものです。
著者の鈴木琢磨さんは、毎日新聞夕刊編集部編集委員。
「今夜も赤ちょうちん」「酒に唄えば」などの居酒屋探訪コラムが人気を博している、と著者説明にありました。
ようするに“筋金入り”の居酒屋ウォッチャーとお見受けいたしました。
東京を中心に、気仙沼や京都、大阪にも繰り出しています。
有名店もありますが、知る人ぞ知る路地裏の居酒屋なども登場し、間口も広いが奥も深いという“底なし的”呑兵衛であることが10軒目あたりまで読んだところで判明いたしましたd(^_^o)全部で100軒紹介しています。
名物的な女将や、大将、そしてその店に通う(通っていた)有名人(あがた森魚、細川護煕、山本夏彦、サイデンステッカー、吉行淳之介・・etc.)も紹介され、実際に著者と関わりのあった方との思い出話なども書かれていました。
ここに来たら、これを食べなきゃというものも数多く紹介されているし、名酒というよりも、安い酒だけどこうして飲むとうまい、というようなその店独特のものも紹介されていました。本当の、本格的な居酒屋呑兵衛です。
新聞の編集者という時間も読めない仕事環境にありながら、毎日・毎夜よくもこれだけ通えるなぁと思うくらい居酒屋やバーに出かけています、鈴木さん。
飲み方にも何か流儀のようなものがあるわけでなし、まったくの自然体で初めての居酒屋にも入って行くし、人との関わり方も妙に意図的なところもなく、こちらも自然体でした。
よさそうな居酒屋と、おいしそうな肴、うまく飲める酒、そこに集う呑兵衛や有名人達のお話がいっぱい綴られている本でした。
呑兵衛なあなたは、この本を見たらすぐにでも出かけたくなることでしょう(^_^;)
« それでいいのか、「一喜一憂せず」・・。 | トップページ | 【The Beatles 研究室・復刻版】Abbey Road[B-11]Her Majesty »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- ブログ版、出雲・松江の旅まとめ その3(2023.11.24)
- ブログ版、出雲・松江の旅まとめ その2(2023.11.23)
- ブログ版、出雲・松江の旅まとめ その1(2023.11.22)
- 「日本列島なぞふしぎ旅 -中国・四国編-/山本鉱太郎」という本を読んだ。(2023.11.16)
- 「居酒屋へ行こう。/太田和彦」を読みました。(2023.10.21)
「お酒」カテゴリの記事
- 「居酒屋へ行こう。/太田和彦」を読みました。(2023.10.21)
- 伊集院静さんの「大人の男の遊び方」を読みました。(2023.08.14)
- 「予約一名、角野卓造でございます。【京都編】」を読みました。(2023.07.11)
- 「飲むぞ今夜も、旅の空/太田和彦」を読みました。(2023.02.18)
- 「私の酒 -『酒』と作家たちⅡ-/浦西和彦・編」を読みました。(2022.11.20)
「書籍・雑誌その2」カテゴリの記事
- 「しあわせのねだん/角田光代」を読みました。(2023.12.02)
- 「眠れぬ夜のラジオ深夜便/宇田川清江」を読みました。(2023.11.30)
- 加藤諦三先生の『どうしても「許せない」人』を読みました。(2023.11.27)
- 伊集院静さんの「あなたに似たゴルファーたち」を読みました。・・この文を書き終えたときに伊集院さんの訃報が入ってきました・・。(2023.11.24)
- 阿川佐和子さんの「あんな作家 こんな作家 どんな作家」を読みました。(2023.11.21)
« それでいいのか、「一喜一憂せず」・・。 | トップページ | 【The Beatles 研究室・復刻版】Abbey Road[B-11]Her Majesty »
コメント