【復刻版】Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』⇒《Off To The Races / 1958》 Donald Byrd
十数年前に作っていたホームページ“Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』”のブログ版復刻です。
取り上げているのは、ドナルド・バードのアルバム、「オフ・トゥ・ザ・レイシズ」です。
今回、再度聴き直して一部文言等を追加・修正いたしました。
Donald Byrd/tp
Jackie Mclean/as
Pepper Adams/bs
Wynton Kelly/p
Sam Jones/b
Art Taylor/ds
①Love Come Back To Me
②When Your Lover Has Gone
③Sudwest Funk
④Paul's Pal
⑤Off To The Races
⑥Down Tempo
一曲目から軽快に飛ばします。快速状態で飛ばすドナルド・パードに続いて、バリトン・サックスのペッパー・アダムスが“バリバリ”と割り込んで、もうジャケット写真のクルマにでも乗っているかのように爽快感満点です。
テーマのメロディーもいいっ!
いつも思うのですが、この1950年代後半くらいのレコーディングされた音は素晴らしい。プレイヤーの勢いがこちらまで伝わってきます。
アルト・サックスのジャッキー・マクリーンも余裕の吹きっぷりです。
二曲目は打って変わってスローな曲調。
バードはこうしたスロー・ナンバーも哀調豊かに奏でるのです。好きになっちゃうよなぁ。
トランペットの音色も素晴らしい。
次はウィントン・ケリーのピアノから入り、印象的なテーマが始まるカッコイイ曲。
こうして高らかに鳴るトランペットがバードのいいところです。マイルスのくぐもったような演奏とは好対照ですが、ジャズの魅力はさまざまですからね。
サム・ジョーンズのベースもこの曲にぴったりなフレーズを弾き、曲の展開をぐいぐいと引っ張っている感じがします。
四曲目はソニー・ロリンズの曲。つま先立ちで入ってくるような不思議な入り方のこの曲、テーマに移るときにグッとくるメロディー展開が聞きものです。その後のジャッキーのアルトが大人のジャズを浪々と聞かせてくれます。
この曲もいいです。
五曲目はアルバムタイトルと同名曲。
参加メンバー全員が代わる代わる“いいところ”を聞かせてくれるサービス曲的な感じ。
ウィントン・ケリーのファンである私にはウィントンの冷静だけど“グイグイ”進んでくる感じが好きなのです。
アート・テイラーのドラムで最後は締めてくれます。
ラストは、ダウン・テンポという曲ですが、テンポは快調(^_^;)
トランペットとサックスが二重に奏でるテーマが小粋な小曲です。
ベースのサム・ジョーンズのソロも有り、なんかジャズ喫茶にいるような雰囲気。
バリトン・サックスの艶やかさもこの曲をいっそう魅力的に仕立てています。
ラストまでいい曲ばっかり!(^_^)
[当時のホームページ更新日:2011_06_11 今回追記日:2022_10_28]
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