【復刻版】Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』⇒《New Soil / 1959》 Jackie Mclean
十数年前に作っていたホームページ“Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』”のブログ版復刻です。
取り上げているのは、ジャッキー・マクリーンのアルバム、「ニュー・ソイル」です。
今回、再度聴き直して一部文言等を追加・修正いたしました。
Jackie Mclean/as
Donald Byrd/tp
Walter Davis Jr./p
Paul Chambers/b
Pete La Roca/ds
①Hip Strut
②Minor Apprehension
③Greasy
④Sweet Cakes
⑤Davis Cup
いきなり、一曲目から緊張感満点で始まります。
ジャッキーのアルトの音色に私はいつもしびれます。
サックス奏者の中村誠一さんが割と最近ラジオでおっしゃっていたのですが、私も感じていたこと。ジャッキー・マクリーンのアルト・サックスの音は他のアルト・サックス奏者とはまったく異なるものです。
似たような音色で演奏するミュージシャンには出会ったことがありません。
この独特な音色がジャッキーの魅力のひとつでもあると思います。
時間をかけてリハーサルをさせてくれたブルーノートの扱いにたいへん満足していたジャッキーは心ゆくまで自分の音楽を追究し、この一曲目からかっこよさ爆発です。
ドナルド・バードのトランペットも次から次へとかっこいいフレーズを紡ぎ出します。
ピート・ラ・ロカのドラムも実にクール。リズムを刻むシンバルの音もピーンと張り詰めたような音で身が引き締まります。
二曲目も最初から飛ばしまくります。
トランペットとアルト・サックスで始まるこの曲は、いきなりガツンとくるようなテーマで、聞いているこちらも目を覚まして( ̄O ̄;)身を乗り出すように聞く事になります。
大人のジャズ・タイムです!二人の息もぴったりです。
Pete La Roca のリムショット叩きまくりの不思議なドラム・ソロも光ります。ちょっと和太鼓のソロみたいな雰囲気もある。
三・四・五曲目とピアノに起用した Walter Davis Jr. の曲が続きます。
R&Bとモダンジャズがミックスされたような Greasy,ジャッキーは作曲家としてのウォルターDavis Jr.をかっていたようです。
しかも人間としても気に入っていたようで、感じがよくてユーモラスな人間と評しているようです。そして、その人柄のような曲だとも発言しています。
四曲目はこのアルバムで私が一番好きな曲 Sweet Cakes ,ジャッキーとドナルド・バードの印象的な導入部と、とてもいい音で録音されているライド・シンバルにのって吹きまくるジャッキーのアルトは最高です。
最後の五曲目は全員が一体となってラストに突っ走る感じです。
一流どころが集まったこのアルバム、さすがの演奏です。文句の付けようがない疾走感あるプレイに気持ち良くなりました。
このアルバムは私の大のお気に入りで、ドライブにはよくこのCDを持って出かけます。(※ホームページ作成時はCDを持ち出しましたが、今は iPhone に入れてBluetoothで聞いています。時は流れた)
ジャッキーの音を聞いているだけで幸せになれる一枚です。
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