「世界の日本人ジョーク集/早坂隆」を読みました。
『世界の日本人ジョーク集/早坂隆著(中公新書ラクレ)』という本を読みました。
2006年発行となっていますので、かなり古い本です。これもブックオフにて購入。
世界の日本人ジョークということで、世界の国々から見た日本人の典型的なパターンをギャグにして笑わそうというものがいくつも例示されているのです。
で、この本が作られている過程でも日本人がどう見られているかがどんどん変化していることを感じました。
以前のパターンでは、日本人の勤勉さを皮肉ったり、製造された製品の完璧さを逆にそうでない国と比較して笑いにしたり、ジョークが通用せず、三日後くらいにやっとわかって笑い出すような設定で笑いにしたり・・そんな感じでした。
でも、この本の終盤になると、上記のような日本人ジョークは影を潜め、アメリカの傘下にいてすっかり国としての形態がおかしくなっていることを揶揄するような・・例えば下記のようなジョークが載っていました。
●信頼できる政党
日本国民の安全と財産を守る三大政党とは?
三位・・・民主党
二位・・・自由民主党
一位・・・共和党
・・d( ̄  ̄)などというのもありました。
また、日本人が外国からミサイル発射などの様々な嫌がらせを受けても怒らないことをジョークにしたもの、さらにアメリカの人五人が集まると競争が始まり、イギリス人が五人だと議論が始まったり、ドイツ人が五人だとビールで乾杯となるが、日本人が五人集まるとマンガの回し読みが始まる・・などとマンガ・アニメ大国になった日本をジョークにしたりもしていました。
で、この本が発行されてからもう16年が経っていますが、今の日本人はどのようなジョークにさらされるのでしょうか。
日本人は無宗教というのが一般的な理解だが、実は政治の世界では宗教にべったりと染まっている・・なんてのも言われる可能性があります(^_^;)
国葬だ国葬だ、と世界に向けて騒いでいたら、議決を得たホンモノの国葬をどこかの国に先にやられてしまい、急に“しぼんで”しまった感のある儀式についてもジョークにされるかも。
ということで、今回の読後感はおしまいです。
日本人の特徴は割と変化が激しいことを知りました。
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