佐野洋子対談集「ほんとのこと言えば?」を読みました。
『-佐野洋子対談集- ほんとのこと言えば?/佐野洋子(河出書房新社)』を読みました。
これもブックオフで見つけたものです。2013年初版発行となっています。
対談相手は、小沢昭一さん、谷川俊太郎さん、大竹しのぶさん、岸田今日子さん、山田詠美さん、阿川佐和子さん、河合隼雄さん、そして「おすぎ」さんは二回登場しています。
この「おすぎ」さんとの対談が一番強烈でした。
ものすごく“あけっぴろげ”な時があるかと思えば、妙に自信がないような(特に子育て、子供との関係について)時もあり、一般的な女性らしいような行動について興味まったくなし・・というときもあるが、韓流スターに夢中!なんて話題もあり・・佐野洋子さんの様々な姿がうかがえました。
特に男に対する考え方については、山田詠美さんとの対談で、山田さんは一時たりとも男と一緒でなかったことはなく・・男が変わる時でも“のりしろ”をとって(^_^;)次との繋がりを確保するのだという話が出ました。
・・が、佐野さんは「もう男は懲り懲り」みたいな感じがあり、むしろ旅に出たときに一人の寂しさをひしひしと感じるのが逆にいいのだ、などとおっしゃっていました。
ものを書くという仕事については、書くことが自分としての“あたりまえ”のことで、それによってよろこびが満ちてくるとか、表現したいことがあってそれに向かって行くとかそういうことでなくそれ自体が自然なことのように話されていました。
これについては、私もなんとなくわかります。
私も日々ブログ中心にいろいろと書いておりますが、書くこと自体にすごく喜びがあるわけでもなく、書いていくことで自分が生きていると感じる・・そんなことになっています。
これが生活の一部なのです。
けっこう“本音”だらけの対談集でした。
なのでガツンと楽しめました。
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