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2022/12/31

2022年も暮れて行きます。

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写真は、今年のスケジュールを書いていた手帳です。
今年もあとわずか、数時間になりました。
去年、2021年は正月から入院、退院と慌ただしく大変なことになり、丸々一年間を体力回復に費やしました。
仕事も厳しい状態になり、辞めることに・・。
今年2022年は何とか前年よりも良い状態で迎えたのですが、前年暮れから体調に影が差す状況・・今年いっぱいは、また体調を戻すために我慢して我慢して、少しずつ元に戻して行きました。

三か月ほど前に体調回復の見通しがついたので、かかりつけの先生に相談し、先生理解のうえ、いったん薬類をすべてやめました。

自分の体力のみで頑張って体調を戻すようにしたいと思ったからです。
おかげさまで、先日血液や尿検査の結果が出て、ほぼすべて正常値に戻りました。
異常なほど減っていた血液もほとんど正常値に。
気力で薬なしで元に戻しました。日常生活や運動等を慎重に考えながらやってきたことが功を奏したようです。

コロナウィルス感染も第八波がやってきて、いったいいつまでこのような状態が続くのか不安なままで新年を迎えるとは第一波の時には思いもよりませんでした。
じっと我慢して今までどおり気を付けるしかないと、気を緩めずにいようと決意を新たにしているところです。

戦争もいやなことでした。
この時代にまだこのような暴挙に出る指導者がいることに驚きました。
しかもこの機に乗じて国会での議論を経ずに、今後新設はしないとあの大震災のときに言っていた原子力発電所を作ろうとしたり、廃炉にする時期が来た発電所の運転期間を何十年も延ばしたり、さらに10年も停止していたものをその期間はカウントせずに“空白の時間”を無かったことにして運転しようとしたり・・。
家電だって10年使わずにいたものを安心して使う人がいますかね・・。

そして軍事費も増額し、どのような防衛をするために何にいくら使うのかも説明せずに、これもまた議論なしに重要な事項を決定してしまいました。

「50年も経つと人は戦争の怖ろしさ、苦しみ、つらさを忘れる」と誰かが言っていましたが、そうなっているようです。
あのとき、「もういやだ、懲り懲りだ。夫が死に、息子が死に、父親が死に、残された家族は途方に暮れ、結局死ぬのは自分たちの家族で、中には帰って来れない戦闘機に乗せられた若者もいた。戦争とはこういうものだ。二度としてはいけない。広島や長崎には人類が人類に対して使ってはならない恐ろしい核爆弾が落とされた。こんなこと人間がしていいものか。」と思っていたのに、時が経てばあのときの人々の気持ちを忘れてしまう。
あのときそう思ったのは、“私たち自身”と言ってもいいのです。

どうしてもやりたいのだったら、国民に「私はこの国をこういう方向に導きたい、そのためにはこれが必要だ」と何時間掛かってもいいから説明してほしいものです。説明できればの話ですよ。出来ないから説明しないのです。

などと、つらくて暗い話をしてしまいましたが、なんとか新年は感染症が収まり、戦争も終結する年になってもらいたいものです。

なんとか生き延びて今年も終えようとしています。
来年は、自分のやりたいことをもっとどんどんやってみたいと思います。ひとりひとりが“生き生き”と“明るく”過ごせることがいちばんです。

 

2022/12/29

「自動車ロン/福野礼一郎」という古い文庫本を読みました。

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『自動車ロン/福野礼一郎著(双葉文庫)』という本をブックオフで見つけ、読んでみました。
けっこう古い本だし、「自動車評論短編エッセイ」などとうたっていて、私にとっても懐かしく、ちょっと“昔はよかった”みたいなノスタルジーを感じるような文もあり、たのしく読みました。
昔、クルマについての本、雑誌などをよく読んでいた時期がありましたが、著者の福野礼一郎さんのお名前は頻繁にお見掛けしておりました。

トヨタの「アルテッツァ」について「やはりトヨタ車だ、ダメだ」と、より硬派なクルマを当時期待していた著者ががっかりする文もありました。
私は、当時「アルテッツァ」を見て、このボディーサイズとスタイルで日産が「スカイライン」を作ったらけっこういいスポーツカーになるんじゃないか、などと思ったことを思い出しました。
著者は「R34スカイライン」をかなり褒めていますが、私にはちょっと図体がデカ過ぎるんじゃないかと思っていました。

トヨタの「ソアラ」が出てきたときの衝撃も書かれていて、著者はすぐに惚れ込んで購入してしまいます。
あれは1980年代初頭でしょうか、当時の私にも“未来のクルマ”に見えました。
で、せっかく「ソアラ」を買ったのに、そのパワートレインを乗せた「セリカXX」が出た途端に「これだ」と思い、買ったばかりのソアラを下取りに出して「セリカXX」を購入。
そして購入してすぐに高速に乗ると、「やや、これはセリカの鼻先にソアラのエンジンを載せただけで、足回りはダメダメだ・・。」とがっかりするのでした。
怒った著者は無理な改造に改造を重ねスピードアップをはかり、やがて無理がたたり、エンジンを破壊してしまいます・・。

さらに私が「おお、懐かしい」と思ったのが、マツダの初代「RX7」です。
コンパクトで、いかにも走りそうで、スポーツカーっぽくて、しかもエンジンはロータリーという・・当時に私にはどんな走りをするのかとても興味がありました。

次から次へと懐かしいクルマが登場するのですが、この本に書かれている時代のクルマは実際はどうだったのか乗ったことがないのでわかりません。
でも現在の“旧車ブーム”は、あの頃のあのクルマに乗ってみたいという気持ちになる人が多くいるからでしょう。

懐かしいクルマが出てくると「そうそう、そうだった」などと一人で合いの手を入れながら読み切りました。

今、私が乗ってみたいと思うクルマは、日産の“鉄仮面スカイライン”、トヨタの初代「MR2」、ホンダの「4WSプレリュード」です。
皆さんはどんなクルマ(旧車)に乗ってみたいですか?

 

2022/12/28

高田文夫先生と松村邦洋さんの『東京右側「笑芸」さんぽ』という本を読んだ。

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『東京右側「笑芸」さんぽ/いち・にの・さんぽ会編(講談社)』という本を読みました。
ブックオフで見つけたのですが、2017年に第一刷発行されていたものです。
高田文夫先生、松村邦洋さん、お二人とも心肺停止という壮絶な経験をした後にこの『散歩』を始めています。
写真を見ると、高田先生は杖をついている状態だし、松村さんはまだダイエットする前の体型で写っています。

“笑って、歩いて、一万歩”なんてフレーズが帯に書かれていますが、まだ体力的に大変だった頃なのかもしれません。
でも、読んでみるとさんぽ会のメンバー三人と、高田先生、松村さんは楽しそうに東京にある「演芸史跡」などを巡っています。
距離もほどよい感じなんじゃないかと添付されている地図から推察できます。

「東京右側」というのは、東京の右半分、早い話が下町方面をさんぽ会のメンバーが歩いていくというのが基本的なさんぽの形です。

門前仲町や、入谷、浅草、本所吾妻橋、千住、日比谷・大手町などを歩き、芝居や落語、相撲などに関わりのある史跡や神社仏閣などをたずね歩いています。
地図付きなので、私もコロナ禍が収束したらいくつかコースを回ってみたいと思いました。

驚いたのは、日比谷→大手町→東京駅 と巡り、ペニンシュラ東京や明治生命館、三菱一号館美術館、KITTE、行幸地下ギャラリーなどをたずね歩いたコースはさんぽ会リーダーの高野ひろしさんが計画したものなのですが、すべて地下街を歩くという“凝った”コースでした。高田先生も思わずうなっていました。

というわけで、地図と散歩中の写真入りの楽しくも参考になるコースが書かれた本、たのしく読みました。

 

2022/12/27

「太宰治の辞書/北村薫」を読みました。

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いろいろありつつ、本はなんとか少しずつ読んでいました。
今回は『太宰治の辞書/北村薫著(創元推理文庫)』です。これもいつもどおりブックオフで110円で購入。

読み始めてすぐに著者の本に対する、そして作家に対する深い愛情と知識を感じました。
本好きの私がこの人の文を読むと、まるで本の世界にどっぷりとつかり、世界でいちばん居心地のよい空間にいるような気分になりました。

とてもわかりやすく、テンポは早くも遅くもなく、歩くような調子。
読みやすいっ!さらに私が今まで知らなかったことが次から次へと記されていて“本”脳に心地よい刺激を与えてくれました。

この本に書かれていたエピソードなどの部分でいちばん強くひかれたのが、太宰の「女生徒」という作品についてのものでした。

著者も最初知らなかったのですが、この「女生徒」という作品、私も知りませんでした。
でも、著者がこの作品を教えてくれた友人からもらった本、「女生徒」という作品はどの部分も珠玉の文が太宰によって書かれていて、さらに驚くことに、これは太宰のファンであった女性が太宰に送った日記をもとに作られたものであったことがわかります。

日記に書かれていた女生徒のいろいろな出来事や心象などを一日にまとめ、こんな美しい文があるのか、と思うくらいの作品に仕上げられています。

著者もすっかりこの作品に魅せられ、やがて青森県近代文学館には、翻刻された「有明淑の日記」という原本があることにたどり着きます。
で、これまたびっくりですが、その原本をたずねて出かけていくわけです。
文学に魅せられ、本に魅せられ、太宰に魅せられている著者だからこその行動だと思いますが、読んでいるこちらもドキドキしながら著者の行動を追っていくわけです。

そして太宰の作品に書かれていた文が、本文の日記のどこにあたるのか、など丁寧に見比べていきます。
原本の文章もきらめくような良いものですが、さらに太宰がそれを珠玉の美しい文章に変えていく過程がつぶさにわかりました。

久しぶりに素晴らしい本に出会えたといううれしさでいっぱいになりました。

 

なかなかブログ等書けませんでした。

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かれこれ一週間くらい、片付けや体調の関係、いろいろな出来事などがありブログ、Facebook、Instagramなどに手がつけられませんでした。

特にがっかりしたというか、いやになったのは携帯電話の修理(バッテリー交換)でのやり取りでした。

100%充電しても、一時間くらいするとみるみるうちに1%になってしまう状態だったのですが、いろいろとやり方はあるらしいけど正規の方法でお願いし、携帯電話を先方に送ったのですが、十数日経つと何もせずにそのまま送り返されて来ました。
手紙にはバッテリー以外に修理が必要と連絡したが返答が無いので送り返すとのことでした。

・・でも、連絡を携帯のメールに送っていたので、もちろん私は見ることができないのです。何がなんだかわからない・・。

サポートに電話したが、実際の修理必要箇所はわからず、再度携帯を送り、「今度はPCのメールアドレス宛に連絡ください」とお願いしましたが、今度はメールは来たものの、その中身を見るためには、「パスコードを入力しろ」となっていて、パスコードはまた携帯のショートメール宛に送られている・・(T_T)・・修理でそっちに送っているのになんで見ることができると思ってるんだろう。

で、またサポートに電話してみたら「携帯のボディのイヤフォンジャックのところに少し傷がついているとのことでそれを直さないとバッテリーの交換は出来ない。ついては修理代は4万2千何百円なのだ」という驚きの金額でした。

もう二週間以上携帯の無い生活をしているのでとても困っていたので修理代は高いが直そうと思いましたが、サポートの人から「こんな金額で直さない方がいいと思う。何世代か前の安いものを買った方が安上りです」と「自分の立場を離れてお話します」と話してくれました・・ありがとう(T_T)

で、二度目もまた何も変化なく送り返してもらったのですが、それからが大変。
新しい携帯電話を買いに行くと、家族で契約している内容の見直しはじめ、インターネット回線を変更した方がいいなどと、あらゆる節約術を教わり、それについて手続きをしているうちに疲れて倒れそうになりました。

いろいろな手続きをしつつ、このところ進めていた片付け作業で首を痛め、その治療などにも行っておりました。
今、なんとか少しばかり落ち着いたところです。

携帯の復元作業は思ったよりはうまくいきましたが、知識がないと復帰できないアプリなどもあり、これも教わりながらなんとか、どうにかこうにか動くようになりました(^-^;

本もあまり読めなかったけど、またこのブログに読後感など書こうと思っています。

以上、生存確認的ブログでした。※写真はなけなしの金で買った新しい携帯電話です。

 

2022/12/19

高嶋秀武さんの古い本「話のおもしろい人、つまらない人」を読みました。

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『話のおもしろい人、つまらない人/高嶋秀武著(PHP文庫)』という本を読みました。
これもまたブックオフで見つけたものです。
この本は2000年に刊行されたものに加筆修正して2002年に文庫化されたものです。

高嶋秀武さんといえば、私にはラジオ、ニッポン放送の「大入りダイヤルまだ宵の口」という学生時代に聞いた番組や、自分が働くようになってからは朝の情報番組「お早よう!中年探偵団」などをよく聞きました。
いちばんラジオでお声を聞いた方じゃないかと思います。

ジャーナリスティックになり過ぎず、でも“くだけ”過ぎず、ほどよい感じのお話は高嶋さんならではのものでした。
高嶋さんが朝の番組から退いてからは、その帯番組はちょっとジャーナリスティックに、しかも針の振れ方が気になりだし、いまは朝の情報番組、ニッポン放送の番組を聞くのをやめてしまいました。

話は本の方に戻り、この本に書かれていることは一般的にも最近よく言われていることが書かれていましたが、それでもあらためて自分をいましめるためにも参考になりました。

えっ、今そんなこと言うの?ちがうでしょ。というようなその場の状況が読めない人の実例や、本音を話さないで自分のイメージをくずさないように当たり前で通り一遍の話しかしない人、自慢話ばかりのナルシストタイプの人、どんな話も横取りして自分の得意話にもっていく人、最後の最後にネガティブなことを言う人、話が長く皆が困っていてもまったく気づかない人、などなど気をつけねばならないことが実例をあげて書かれていました。

そして、私も仕事上の会議や、冠婚葬祭時などに上記のような方々の実例に出くわしました。
みんなが困り果てて“ざわざわ”していても、そんなことまったく意に介さずにマイペースの人が少なからずいました。・・私も注意しよっと・・(^_^;)

このくらい常識だよ、と思うようなことが書かれているのかと読み始めたのですが、高嶋さんが遭遇した実例も面白く、興味深く読めました。
高嶋さん、近年 YouTube も始められたので、それも時々拝見してご健在ぶりを確認しました。
今の状況での心境などをまた本にしていただきたいなあ、などと思いつつ読了いたしました。

 

2022/12/18

依存度に差はあれ、携帯・スマートフォン無くしては生活が大きく乱れること実感。そして買ってきた切手の話。

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このブログで先だってスマートフォンのバッテリーが消耗して交換修理に出したことを書きましたが、11日間ほどしてやっと宅配にて送られてきました・・きましたが、なんの処置もされておらず、「依頼されたバッテリー以外の修理箇所が見受けられ、メールにて連絡したが何の返事もないので、そのまま送り返します。次回、同様の送り方をされた場合は1万円の診断料を申し受けます」という厳しいお手紙が付いていました・・(T_T)

どうやらネットで申し込んだときに連絡先メールアドレスが画面上“デフォルト”で入っていて、それが携帯メールアドレスだったのです。
だから、いくら先方が私にメールを送っても修理に出している携帯宛に送っていたわけで、私は何も知らずに10日間携帯修理完了を待って過ごしていたわけです(・_・;)
デフォルトで入っていたので、気にもとめていなかったし、バッテリー交換だけだからあまりよく考えてもいなかった・・。

 

 

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いろいろ苦労して、なんとか電話することができましたが、「お客さんの都合で結局こんなことになった」と言われ、落ち込み、萎れました。

で、バッテリー以外にどこが故障しているのか聞いても修理部門とは連絡できないとのこと。
じゃ、その修理部門から電話をもらいたいと言っても、そんなことは出来ないことになっているとのこと。
なんだかんだで、結局再度先方に送ってPCのメールアドレス宛に連絡をもらい、故障個所も修理してもらうことになりました。
また10日以上携帯の無い日々を過ごすことになります。

いちばん困ったのが家族との LINE での連絡がとれないこと。
送り迎えや、様々な用足し、緊急連絡なども出来なくなり、頼みは“家電”のみということになりました。昔に戻ったみたい。

それからPCのメール・アドレスもいくつか持っているのですが、パスコードがメールを開く度に携帯に送られてきてそれを入力する仕組みになっているものもあり、一部メールも見ることができなくなりました。

その他携帯にメールやアプリでいろいろな連絡、情報が来るのですが、それもすべて見られなくなり、さらにアプリを提示して買物するお店もあったり・・日頃携帯に依存している人たちを揶揄していた自分がこんなことになり、今やどんな人でも携帯・スマートフォンなくしては日々の生活は立ち行かないことになっているのだと実感しました。

 

 

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携帯に連絡しても反応がないので、家に電話してくれた仲良くさせていただいている私の中学時代の先生には「家の電話やお手紙でいろいろ連絡、ご報告いたします」と伝えました。

ということで、手紙・葉書用に切手を買ってきたのですが、掲載した写真のように面白かったり、素敵なデザインだったりで、保存用にもうワンセット買って来ようかなと思っているところです。

「ウインター・グリーティング」と「おいしい日本」シリーズです。

携帯が使えなくなって、ちょっとばかり良かったことというと、この切手を買うことになったことでしょうか(^_^;)

 

2022/12/17

『The Beatles REVOLVER SUPER EDITION を聞く・第二回 SESSIONS ONE を聞いてみた』

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いろいろあって少し時間があいてしまいましたが、ビートルズの「リボルバー スーパー・エディション」を聞いてみる企画、今回は「CD2」の「セッションズ・ワン」です。
前回もそうでしたが、事前に情報は入れておりません。初めて聞くことになるテイクについてそのまま感想を書いていきます。


1.TOMMOROW NEVER KNOWS Take1

アンソロジーで聞いたことのある、水中で聞いているかのような「ボワワ~ン」というか、バネがびよんびよん伸びたり縮んだりしているような妙なサウンドのテイクです。
リズムはオリジナルバージョンからはかなりゆっくりとした感じで、リンゴのドラムもゆる~く特にスネアがダラッと叩かれています。
ジョンはこの曲の感じをどう出そうか試行錯誤しているかのようなボーカルを聞かせてくれます。
何かお経のような呪文のようなものを唱えている感じがします。


2.TOMMOROW NEVER KNOWS Mono mix RM11

こちらはオリジナルバージョンと同じスピードで、疾走していく感じのテイク。
モノラルですが、音はとてもクリアな印象。
私には、オリジナルよりも“尖った”感じ、“攻めた”テイクだと思います。
テープの逆回転音もシャープだし、日本公演前にこのような録音をしていたことに今さらながら驚きます。
エンディングもオリジナルよりも長く、しかもあまり音量を下げずクリアに聞こえています。


3.GOT TO GET YOU INTO MY LIFE (First version)-Take5

キーボードの音やスタジオでの会話から始まりました。
キーボードとリンゴのドラム、そしてポールのボーカル、さらにジョージ、ジョンのコーラスが加わっていきます。
まだまだ始まったばかりの“手探り”状態ですが、コーラスは早くもきれいな感じで歌われています。
リズムはオリジナルと同じようなテンポで進んでいます。
オリジナルにはない遊びのようなボーカルも入っていて、私には初めて聞くものでした。


4.GOT TO GET YOU INTO MY LIFE (Second version)-Unnumbered mix

こちらはギターが入ってきました。さらにベースもグイグイ入ってきます。
ギターの音色は、オリジナルとは異なり、ちょっとエフェクトがかかり過ぎというか、エグい感じの音。
リンゴのドラムは、スネアとタムのフィルインが早くもオリジナルと同じようなものになっています。


5.GOT TO GET YOU INTO MY LIFE (Second version)-Take8

このテイクでは、ブラスが入ってきて、ベースもドラムもオリジナルと同じ感じです。
ボーカルはまだ入ってこない。
ギターの音色もオリジナルと同じくなっているので、いわゆるカラオケ的な録音段階まできている感じです。
特にベースの音がたまらなく良い。


6.LOVE YOU TO Take1

ギターの生音での演奏と、ジョージのボーカルが入っています。
まだメロディが完全にきまっていない状態です。歌い方も“ベタ”な感じ。
インド楽器のフレーズがオリジナルで入っている部分は生ギターのコード・ストロークが入っています。


7.LOVE YOU TO Unnumbered rehearsal

シタールから入ってきて、インド楽器のフレーズをきめようとしているようです。
もうオリジナルの“インドな感じ”が出ています。


8.LOVE YOU TO Take7

ここでは、オリジナルに近くなってきていて、打楽器も入っています。
ポールがどうやってコーラスを入れようかと試行している様子もわかります。
インド楽器隊の方はほとんど完成形に近い状態です。
ジョージのボーカルのメロディも、もうほとんどオリジナルと同じです。
エンディングのインド楽器がだんだん速くなっていくところもオリジナルと同じ。


9.PAPERBACK WRITER Take1 and 2-Backing track

印象的なギターフレーズはもうこの状態で現れています。
会話が聞こえて、いろいろと話し合っています。
リンゴのカッコいいドラムはもう完成されている感じ。タカタカタン・ドコドコドンというフィル・インももうここで使われている。
この曲のロックらしいカッコいい部分はイメージできているようです。


10.RAIN Take5-Actual speed

本来のスピードでの演奏でしょうか。
音程も高い。


11.RAIN Take5-Slowed down for master tape

こちらはオリジナルと同じくらいテープスピードを落としているものです。
ジョンのけだるいような歌い方はもうここで決定バージョンになっています。
ポールのベースも、もうオリジナルと同じ感じになっている。“生き物”のよう。


12.DOCTOR ROBERT Take7

ギターの音はオリジナルよりもやや控え目。
ジョンのボーカルはほぼ生音。
演奏自体は割と軽い感じで行われている。
コーラスはオリジナルと同じくらいに磨かれている。
全体のサウンドはオリジナルよりもやさしくソフトな印象です。


13.AND YOUR BIRD CAN SING (First version)-Take2

リンゴの軽快なドラムが印象的。
アンソロジーに入っていたものと同じテイクか。でも、笑い声が入っていないな・・。
ギターの音色は“ごきげん”です(#^.^#)
ツインギターの部分の音色もとても美しい。
オリジナルにはない、ブレイクのあとのドラムがスタタカ入ってくるところもカッコいい。


14.AND YOUR BIRD CAN SING (First version)-Take2(giggling)

ああ、こっちがアンソロジーに入っていたポールが笑い出して皆がつられて笑い出すバージョンです。
なんか、“仲いいなぁ”(*^^*)
でも、アンソロジーに入っていたものと間奏のギターが異なります。
あれもいろいろミックスされていたのかもしれません。
楽しそうに演奏するビートルズにうれしい気持ちになります。
あらら、口笛まで吹いちゃってる(*^-^*)

 

2022/12/16

玉村豊男さんの「おいしいものは田舎にある」を読みました。

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『おいしいものは田舎にある/玉村豊男著(中公文庫)』という本を読みました。
これもブックオフで見つけたものです。最近はほとんどブックオフの100円コーナーで掘り出したものばかり(*^^*)

単行本としては1980年代に出ていたものの文庫化です。

著者の玉村さんが、まだいろいろな地方の料理が残っている田舎へ出かけていくのですが、本の中で書かれているように昭和40年代から食べ物は全国で共通化して行くさなかにあるようでした。
どこに行っても同じハンバーガーなどが食べられるようになりつつある時代です。

でも、ここに書かれている“田舎”へ出かけてみれば、まだまだ昔ながらの郷土料理が原型をとどめている・・。

薩摩鹿児島へ「さつまあげ」をもとめて行く。
群馬下仁田に「コンニャク」をもとめて行く。
瀬戸内讃岐には「うどん」をもとめて行く。
若狭近江には「さば」をもとめて行く。
北海道には厚岸に幾層にも岩のように厚く重なった固い殻を持つ「カキ」をもとめて行く。
土佐高知には「カツオ」を、岩手三陸には「ほや」を、木曽信濃には佐久の「鯉」を、さらに秋田金沢日本海・・博多長崎・・松阪熊野・・ラストは東京まで。

もともとは「日本ふーど記」というタイトルだったもので、そのとおりの内容になっていました。
この本に書かれている日本各地の料理は、やがて変化していって「ああ、そんな料理もあったね」ということになってしまうかもしれません。
読んでみて、単に面白い食に関する本なのですが、実際には貴重な記録にもなっています。
“保存版”です。

そして玉村さんが各地で出会った人たちとのエピソードも愉快だし、そこで得た食べ物に関する知識・考察もつぶさに記されています。

味わいのある良い本でした。

 

2022/12/14

ことわりきれない自分をやめようと思った。

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私、何か頼まれて一瞬「ことわる」のを躊躇してしまい、そして・・ことわるチャンスを失ってしまうことが多々あります。
これがあとで思い起こす度に自分で自分にダメージを与えるのでした。

せんだって遠出したときに「もうちょっと帰るのは待っててくれ。会わせたい男がいる。お前の中学の一年先輩だ」というので一時間ちょっと待ってその人と会うことになりました。

東京からわざわざ特急に乗って来てくれた。とのことでしたが、私も40キロ以上ある道のりをクルマに乗ってやって来たのでした。

事前にうかがっていたことには、その人は学生時代も苦労して勉学に励み、理数系に抜きんでた才能を発揮して、そういった関連の会社に入り、たいそう重要な役職に就き、今も現役で重要ポストにいて日々活躍しているとのことでした。

お茶をしながらお話を聞いていると自身がどんな大きな仕事をしているか、どんな大物を知っているか、誰もが知っているあの現場は自分がやったのだ、という話でした。
コロナのワクチン接種は忙しいし、副反応で熱が37度以上出るからもうやらないと二回目の接種以降はしていないのを声高に話していました(そう思うのは個人の自由だが人に大きな声で言うことではないと思った)。

そして中学の一年後輩だと紹介してもらいましたが、上記のようなことを一方的に話すばかりで、少しばかり私のことを聞きましたが、ほとんど反応もなく、私にはなんの興味もないことはすぐにわかりました。

で、帰るのをちょっと待てということで紹介してくれた方からその人がきょうは私の地元から10キロほど離れたところで飲み会があるというので、私の町内の駅までクルマで送ってくれ、とのことでした。40キロ以上の道のりを初対面の人と車中で過ごす・・。

で、話は最初に戻りますが、躊躇してしまったわけです、ことわるのを。
私も家族も自分のクルマにはコロナ禍以降他人を乗せておりません。それは感染に十分に注意して、家族に迷惑を互いにかけないようにとのことからです。

でも、私が帰ろうとするとクルマまで来て乗り込みました。しかも驚いたことに後席に乗り込みました。・・私は“お抱え運転手”並みの扱いです。

後席の窓を開け、それじゃあと挨拶していましたが、ずいぶんと気持ちよさそうです。

クルマでの道中、話はまた自慢話がどんどん続きました。
しかもシートベルトをしていないのを確認しました。このあいだゴールド免許を更新したばかり、反則金と点数を失うのはいやだが・・以前上司をクルマに乗せたときにシートベルトをしてくださいと言ったら途端に機嫌が悪くなったことがあり、ここでも注意することを躊躇してしまった・・。

初めて会う人にこれだけ「誰それ(首相経験者やその他大物)を知っているか、私は会ったことがある」「そこにはかつて誰それの家が建っていた場所だ、立派な研究者だった、私は会ったことがある」などと立て続けによく言えるものだと思いましたが、そうでも言わなきゃ自分に“恐れ入らせる”ことができないと思っていたのかもしれません。

車中も私のことを聞いたのは、ほんの“ひと言・ふた言”で、とりあえず聞いただけで興味なんかなさそうでした。

駅に到着すると、降りたところの自販機でジュースを買ってくれましたが、疲れ果てて帰宅いたしました。

つまり“イヤな思い”以外無い出会いになってしまいました。
帰宅して妻に話したら激怒していましたが、私の「断り力」の無さがこの事態を引き起こしたわけで、今後は強く、嫌がられても、どう思われてもかまわないから断ることにします。
ここに『断言』いたします。今後一切いやなことは断ります。本日の言いたかったことは以上です。

 

2022/12/13

「国民的俳句百選/長谷川櫂」という本を読みました。

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『国民的俳句百選/長谷川櫂著(講談社)』という本を読みました。
2008年に第一刷が発行されているので14年前の本になります。
著者の長谷川櫂さんは読売新聞記者を経たのち俳句結社「古志」を主宰し創作活動に専念されている方。妻は新聞のコラムなどで見かけた方だと言っていました。たくさんの著書もあり、この本を読んで俳句に対する知識の豊かさと、気持ちの入れ方がとても深く、俳句への愛情を感じました。

“国民的百選”というくらいですから、私もよく知っている俳句が何句も選ばれているのですが、選ばれたそれぞれの俳句に関連していくつもの、そして何人もの詠み人の俳句も紹介されていて“俳句三昧”な本でした(*^^*)

百選の中から私個人が気に入ったものをいくつかご紹介すると

「秋の夜の猫のあけたる障子かな/細川加賀」
・・・猫好きの私としては実に“いい感じ”に光景が浮かぶ句でした(#^.^#)

「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり/飯田蛇笏」
・・・これは秋になって忘れられていた風鈴が鳴ったときの描写なのだと思います。中学の国語のときにたぶんこの句が教科書に載っていて、試験のときに作者の感じたことを書けという問題があったのを思い出しました。
で、先生が授業中に言っていた「作者の感じたこと」を答案に書いたら「×」が付けられていました(・。・;
「秋に風鈴が鳴っている“すさまじい”ものを感じている」などと先生が言っていたのですが、それはちがうだろう・・と思いつつ先生の言った通りに答案に書き、「×」をいただいたのでした。
だから、よく覚えている。山谷先生、どうなってんだよ!

「湯豆腐やいのちのはてのすうあかり/久保田万太郎」
・・・作者の万太郎は妻にも一人息子にも先立たれ、寂しい晩年を送ったそうです。
死の半年前に詠んだこの句、“いのちのはてのうすあかり”がものすごく効いている。心の中にすうっと入ってきました。

「春の夜の女とは我(わが)んす(娘)め哉/其角」
・・・いろいろな解釈がこの本には書かれていましたが、春のある日、其角娘を連れて江戸の郊外へ遊びに出かけ、日が暮れて二人駕籠で帰るところを見かけた誰かが「どこかの女と」とあらぬ噂を立てたのだろう。という状況ではないかというのです。
で、この句を詠んだ其角先生、くやしそうにしながらも実は“何だかうれしそう”だという・・私もそれを読んでうれしくなる、そんな句でした。

というわけで、四句ほどご紹介して、この本の読後感に代えさせていただきます。

 

2022/12/12

庭の木にとまり鳴いていた鳥、調べたら「ジョウビタキ」という鳥だった。

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庭の木にきれいなオレンジ色をした鳥が飛んできて、鳴きだしました。
「タン・タン・タン」というモノを叩くような声で鳴いていて、気になりすぐに調べてみると、『ジョウビタキ』という鳥なのだとわかりました。

中国東北部などで繁殖して、この時期、越冬のため日本に渡って来る鳥だとのこと。

大きさはスズメよりちょっと大きいくらいか。
我が家に飛んできたのはオスで、特徴は下面がオレンジ色で、メスは全体が褐色をしているらしいです。

通常は、「ヒッ、ヒッ」というかなり高い金属音のような声で鳴くのだそうですが、インターネットで調べて鳴き声を聞いてみたら、縄張りを示すようなときには、私が聞いた「タン・タン・タン」と聞こえる打音のような感じでも鳴いていました。
冬は主に1羽で行動するらしいです。

よくぞ我が家においでくださいました(*^^*)

 

2022/12/11

横芝光町「ギャラリー笑虎」の南隆一個展に行って来た【その2】

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前回に引き続き、横芝光町「ギャラリー笑虎」での私の中学時代の担任で美術の先生の個展について写真と共にご紹介です。12月13日(火)まで開かれています。

ギャラリー笑虎は“長屋門”の左右に分かれたギャラリーに作品を展示しているのですが、最初の不思議なうさぎの作品は、大きな門を入って右側の喫茶室のある方のギャラリー入口に展示されていました。

今までに見たことのない先生の世界でした。

 

 

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こちらもあらたな世界観の作品です。夜空を泳ぐ魚と後ろには銚子の灯台が・・。
そして地上には母子と思しき人物。
私は個人的に気に入りました(#^.^#)
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こちらは入口入って左側のギャラリーに展示されていた“ターンテーブル”状の作品。
モーターをつかってゆっくりと回転している・・これまた不思議作品。
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こちらは喫茶室の障子窓にやはりモーター付きで回転する先生の作品。
障子越しに入ってくる光と作品の“コラボ”となっておりました。
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最後の写真は喫茶室のあるギャラリー側から見た庭園。
大きなガラスで室内外を隔てているのですが、ここのテーブルから庭園を見ながら飲む珈琲は美味しい(*^^*)

最後に毎年作成されている先生のカレンダーを購入して帰宅いたしました。
年末の恒例行事となりました。

 

2022/12/10

横芝光町「ギャラリー笑虎」の南隆一個展に行って来た【その1】

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横芝光町のギャラリー笑虎で開かれている「南隆一個展」に出かけました。
南先生は私の中学時代の担任で美術の先生です。

毎年暮れに開かれているのですが、先生の作品も年毎に変化しているのを感じます。
今回の「月とうさぎ」、「月と魚」をテーマにしたものなどいつもの作品からまたひとつ飛び出した感じがして新鮮でした。

 

 

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また、作品が収められている『額』にも面白さを発見しました。
四角にこだわらないもの、カラフルなもの、木目そのものがはっきりしているものなど先生の作品がさらに“生き生き”していました。
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上の写真は「笑虎」の入口の門ですが、このブログを続けて読んでいただいてる方には今月この門で不思議な出来事があったことを書きました。
昨日うかがったときに、先生からまた不思議な話を聞きました。
笑虎の庭園で遊んでいた子供が見えない何者かに靴を脱がされて転んだという話でした。
やはりここには何か不思議な力がはたらいている。

大きな敷石の上に立つと風が身体の下から吹いてきて、浮き上がるように感じるという話も何年か前に書いたことがあります。
古い建物などには、何かが宿っているのだと思います。

 

 

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最後の写真は喫茶室側のギャラリーの壁面に展示されていた大作です。
ミュージシャンの演奏シーンを丸く切り抜いたのが“効いて”います。

まだ何枚か写真を撮っているので、もう一回この笑虎での個展の様子をお伝えしたいと思います。

 

2022/12/08

「純喫茶コレクション/難波里奈」を読みました。

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『純喫茶コレクション/難波里奈著(河出文庫)』という本を読みました。
著者の難波里奈さんは、東京喫茶店研究所二代目所長ということで、会社員をしながら仕事帰りや休日にひたすら純喫茶を訪ねられている方です。

読んでみて、そして掲載されている写真を見て、さすが喫茶店研究所所長だけのことはある!という純喫茶のセレクトでした。
ただ“かわいい”だとか、“オシャレ”だとかいうのではなくて、長きに渡ってその街に存在し、あたたかい笑顔で迎えてくれるマスターがいる店や、その店に行って珈琲を飲んでいるだけで良い時間を過ごせるようなところなど、思わず“うなり”ました。

また、喫茶には欠かせない「クリームソーダ」や「パフェ」、「ケーキ」なども紹介されており、東京だけでなく京都、大阪、熱海、長野、山口、栃木など様々なところに出かけていって見つけたとっておきのお店も紹介されていました。

残念なことにコロナ禍がまた再拡大しているようなので、実際に出かけていくことはまだ出来ませんが、ぜひとも一度訪れてみたいお店ばかりでした。
いつかなんとか「純喫茶名店訪問」実現したいと思います。

 

2022/12/07

携帯電話入院中にいろいろ考える

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私の古い携帯電話、バッテリーが“へたって”しまい、100%充電完了したかと思うと
ちょっと“よそ見”した瞬間に1%になっているという^_^;状態になってしまい、「もうどうにもならんっ!」とバッテリー交換することになりました。

いろいろ正規じゃないやり方も調べるとあるようですが、正規のやり方で行うこととなり、ただいま現物を送って交換処理中です。

というわけで、携帯電話がないという状況は実に久しぶり。
ある意味“快適”な環境で生活しているのですが、何かを思いついたり、調べようとしたりしてスマートフォンを探すと・・「ああ、無いんだった」と何度も気づくことになるのでした。

また、LINEも使えないので、家族との連絡などにはたいへん不便な思いをしています。
“有って当たり前”の生活をしていると、いろいろ気づかないことがあるものです。

というわけで、SNS関係の方もあまり活発にアップすることをしておりません。
PCは使えるのですが、スマートフォンがないと気分が“いまいち”積極的な方向に行かないのでした。

たまにはこんな生活もいいでしょう。

交換作業を終えて携帯電話が帰って来たら、この際に中に入っていた音楽4500曲程度を“総入れ替え”しようと思っています。
気分を変えて再スタートです(#^.^#)

次にバッテリーが“へたった”ら買い替えだなあと思いつつ、携帯電話のご帰還をお待ち申し上げているところです。

 

2022/12/05

クルマのナンバーについて

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今はクルマを購入するときに、クルマ屋さんから「ナンバーのご希望があれば手数料はかかりますが、申し込み出来ますよ」と言われます。

そういえばまるで“ねらった”ような番号が並んだナンバーを付けたクルマをよく見かけるようになりました。

妻とクルマに乗っているときに前方にいるクルマや、対向車線を走ってくるクルマのナンバーを見て「あのクルマのナンバーはどんな“意味付け”でああいう番号になったのか」と謎解きをするようになりました。
・・ま、暇つぶしです(#^.^#)

多いのは「7777」や「8888」みたいにラッキーナンバーや末広がりの番号を並べている人。四つ並んでいるのはなかなか見かけませんが、もう在庫が底を尽いているのでしょう。

「1」や「3」や「5」の並びもよく見かけます。

でもね、こういう並びの番号を付けている人って、見ていると“独善的”っていうか“傲慢”な運転をしている人が多いです。実感!

「1122」もよく見かけますねぇ。
“いい夫婦”の意か・・。
この番号を付けている人が読んでいたら申し訳ないけど、「なんてこったい!」と思いますよ。
次から次へとすれ違うクルマや人に対して「私たち“いい夫婦”なんです。とか“いい夫婦”になります。」とアピールしながら公道を走っているわけです。
恥ずかしくてそんなことできないよ。

「1188」ってのも多いですよ。“いいパパ”か“いい母”なのかもしれない。
これもなんだか恥ずかしいと思いませんか。

うちの近所のクルマは「4040」です。
これはどんな意味があるのか。私が読むと「ヨレヨレ」になっちゃうんですけど・・(^^;)

業務用のトラックなどは、同じ会社のクルマが全部同じナンバーだったりするのも見かけたことがあります。統一したいんでしょうね。

今日見た商用車のナンバーは「9317」でした。
偶然なのか、ねらったのか、「くさいな」ですよねぇ、ねらってなかったとしたらこのナンバーをもらって「なんだこりゃ」と思ったんじゃないでしょうか。

「7878」っていうのも何度か見かけました。
私のような古い人間だと、せんだみつおさんの「ナハナハ」から取っているのかと思ってしまいますが(^-^;、それとも「那覇」が好きなのか、よくわかりません。

「1001」もよく見かけます。これは何か意味があるのか、それとも単に並びの様子がいいのか。

というわけで、けっこう“明らかに”何か意味がありそうだというナンバーをよく見かけるようになりました。

変わったナンバー見かけませんか?
面白いのがあったらおしえていただきたいです(*^^*)

 

2022/12/02

「普通の家族がいちばん怖い -崩壊するお正月、暴走するクリスマス-/岩村暢子」という本を読みました。

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『普通の家族がいちばん怖い -崩壊するお正月、暴走するクリスマス-/岩村暢子著(新潮文庫)』という本を読みました。

平成19年に新潮社から刊行されたもので、文庫化は平成22年となっています。これもまたブックオフで見つけた本です。

日本の食卓がどうなっているのか、223世帯を対象に実施された「普通の家族の実態調査」が元になって結局この本が出来たわけですが、たぶん当初の目的というか想定されていた結果よりも別の次元で驚くような結果が出てきたことが読んでいてわかりました。

各家族からは日々の食卓の写真や、家庭内の様子の写真やレポートが提出されていて、著者がその過程で気になっている事象がクリスマスと正月に顕われていて、その部分に焦点を当てています。

簡単に言うと、調査結果として「クリスマスはどんどん大きなイベント化して行き、暴走といえるような状態になっている」。「お正月はどんどんその儀式的な部分は風化し、崩壊し、衰えていく」そんな状態になっているというのです。

ここでレポートされているのは、ごく普通の家庭で、特殊な家庭を選んでいるわけではないのですが、お正月は「おせち」をつくる家庭はほぼ皆無というか、つくらなくても何か買う程度で、それも一品か二品くらい。
で、実際は実家に行き、“上げ膳据え膳”で「おせち」をいただくだけいただき、手伝いなどは絶対にしない。おまけに高齢の父母(義父母)から親になっている四十代、五十代の自分達がお年玉までせしめている・・というのがほぼ一般的になっているのでした。

自分の家では、何もつくらず、元旦などは各自起きてきたら菓子パンなどを食べています。それだけ。負荷がかかることはしたくない、ということらしいです。雑煮なんてもちろんつくりません。
お飾りや、鏡餅、お屠蘇などは何でそんなもの飾るのか、考えたこともない・・んだそうで、これもこのレポートでは多数派です。
知らなかったなぁ・・。

これに比べてクリスマスはどんどん大きなイベントとなり、家中にクリスマスの飾りをして、エスカレートすると、かつてよく見た家の外の電飾化が“モンスター化”といえるくらいの状況になります。

クリスマスプレゼントは、子供のほしがるものをリサーチし、サンタがいるんだということを熱烈にプレゼンして、中学生になっても高校生になってもなんとかして信じさせようとしているのがこのレポートでわかりました。

結局、プレゼントをもらって喜ぶ子供を見る自分を確認して自分の喜びのためにクリスマスという一大イベントの恒久維持をはかろうとしているのが、これまた多数派なんだそうです。
でも、クリスマスに料理はつくらない・・負担になるから。
で、チキンなどを買ってくるんだそうです。さらにクリスマスケーキはママ友や子供たちとつくる姿がこれまた自分の喜びとなるので二個つくってしまったりしているのだそうです。

私、この著者が十数年前にラジオに出演されていたのを聞いたことがあったのを思い出しました。
もともとは一般家庭の食の状況調査だったらしいのですが(そのラジオ番組では食の状況をお話されていた)、その番組の中で「ちょっといいですか、今日の放送内容とは関係があまり無いんですけど・・」と、“ぽそっ”と言っていたのが上記の内容でした。

そのときに、電力を強化工事までしてクリスマスの電飾を家に施しているような家はすでに家庭崩壊しているようだ、というお話をされていたのです。
そういう家は、大学生の子にまで「サンタさんはいる」と教え込んでいるようで・・。

というわけで、読んでいて、もう冒頭から数ページあたりで具合が悪くなってきました。
最後まで読めるだろうかと不安になりながらも何とか読み終えましたが、その後味の悪さはひどいものでした。
救いようのない話を聞いちゃった・・という感じです。

この本が報告している内容は、もう一度冷静になって考え直す必要があると感じました。
とりあえず、今は忘れたい・・(^^;)そんな気持ちでおります。

 

2022/12/01

『The Beatles REVOLVER SUPER EDITION を聞く・第一回 NEW STEREO MIX を聞いてみた』

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ビートルズのアルバムには、今までにも「サージェント・ペパー・・」や、「ホワイト・アルバム」、「アビー・ロード」に「レット・イット・ビー」などスペシャル・エディションやアニバーサリー・エディションが企画されてきましたが、ついにその企画はアルバム「リボルバー」に到達いたしました。

高額なため、やっと手に入れることとなりまして、このブログ上に聞いてみた感想を書くという運びとなりました。
なるべく事前に情報を入れないようにしてフレッシュな気持ちで聞こうとしておりますので、関連書籍などは読んでおりません。

ただ、情報として入っているのは、「リボルバー」は4チャンネル録音時代のもので、各トラックには複数の楽器の音が重なって入っていて、ミックスをやり直そうにもハードルが高く、これまでなかなか出来なかった理由がそういうことだった・・が、今回は映画「ゲット・バック」のリミックス時にAIを使用して楽器ごとの音を分離することが可能となって来たということで、いよいよ作業に突入することが出来て、今回のリミックス発表となったということです。これは楽しみ!

では、「ニュー・ステレオ・ミックス」一曲ずつ聞いて行きます。

1.TAXMAN

最初の咳払いから人の声がする部分がいきなりクリアー。
ポールのベースが“着ぶくれ”していない。カチッとした音です。
バックのコーラスもかなりはっきりと聞こえます。
さらに、印象的なギターのリフもかなりくっきりとしています。
リンゴのスネアの音もパシパシと決まっています。


2.ELEANOR RIGBY

ポールのボーカルが奇妙な“パン”を経て始まる部分は当然ながら修正されています。
ボーカルの音声はかなりはっきりと発音まで聞こえます。
バックのクラッシック弦楽器もギュッギュッとキレ良く入っています。


3.I'M ONLY SLEEPING 

もともと色々な音が重なってはっきりしない印象のサウンドですが、ややそれは改善というか、解消されています。
ただ、曲調ですから、ジョンのもっさりとしたボーカルの印象はのこしてあります。
ギターの逆回転の音はクリア側に“振って”いるのがわかります。
ジョンダブルトラックのボーカルのバックの方はややクリアになっていると感じました。


4.LOVE YOU TO

シタールをはじめとするインド楽器の音はそれほど極端にいじっていないように思います。
ジョージのボーカルは生音に近づけた自然な音になったと感じました。
またジョージのボーカルがシタールの音と共に途中、右から左に移動したりしているのも発見しました。


5.HERE,THERE AND EVERYWHERE

もともと歪のない音で録られていたギターの音ですが、よく整理して余分な余韻成分のようなものをカットしているように感じます。
ポールのボーカルもダブルトラックになっているのですが、よく分離された感じで聞こえ、“ハモり”の部分もよく聞こえます。ボーカル自体の音声は生音に近い感じ。


6.YELLOW SUBMARINE

バックの波などのエフェクト音と、リンゴのバスドラムの音がきちんと分離して聞こえるのが従来との違いだと感じました。
またリンゴのスネアの音はオリジナルでは“カンカン”いってましたけど、このミックスでは普通の落ち着いた音になっています。
途中のジョンらしい掛け声のような声も分離が効いているように思いました。


7.SHE SAID SHE SAID

ギターの音のややグワグワいってた部分は整理されて聞きやすくなった気がします。
ジョンのボーカルもうまく余分な響きを削って聞きやすくなったと思います。
ただ上記の処理をすることによって、やや“毒気”が抜かれた気がしないでもない(^_^;)


8.GOOD DAY SUNSHINE

最初のリンゴのスネアが大人しい・・。
ポールのボーカルがボワボワいってたのもすっきりと整理されている。
ピアノのゴワンゴワンいっていたのは、露骨な整理はされておらず、この曲の持ち味であるピアノの音までは余計なところまで手をつけなかったようです。
エンディングの分離の仕方が不自然・・。


9.AND YOUR BIRD CAN SING

オリジナルのシャープでキレの良いギターの音がやや丸みを帯びていて、ちょっと全体に引っ込んでしまった感じがする。
オリジナルの方がよかったかも・・。
ポールのベースも躍動感が引っ込んでしまったかなぁ・・。
リンゴのドラムも“張り切っていた”感じがちょっと冷めてしまっている。


10.FOR NO ONE

どこでどの楽器が鳴っているかが、オリジナルよりもよくわかるようになった。
ホルンの音もオリジナルよりフレーズがよくわかるくらいになっていた。
ただ劇的にここが良くなった、という部分はあまり感じられない。


11.DOCTOR ROBERT

イントロのギターがくっきり!
ジョンのボーカルに掛かっていたエフェクトはかなり抑えめになった。
それはバックのコーラスも同様の処理。
オリジナルよりもふわふわとやわらかいサウンドになった気がする。
これもやや“毒気”が抜けちゃった感じです。


12.I WANT TO TELL YOU

イントロ時のリンゴのスネアが響き線の音もこちらの耳で拾えるくらいよく聞こえる。
ギターの音をはじめ、全体のサウンドが濁りのないように整理されたと感じる。
ポールのベースも弾いているフレーズがよくわかります。
ただ、グルーヴ感という点ではやや物足りないかもしれません。


13.GOT TO GET YOU INTO MY LIFE

この曲も、ブラス・セクションとボーカルの音がよく整理されていて、こんな感じにきちんと前に進んでいくような曲だったんだ(^_^)とあらためて感じた。
この曲に関しては、音の整理が効果を生んでいるような気がします。聞いていたら欲が出てさらにブラスを加えたい気持ちになってしまいました。


14.TOMORROW NEVER KNOWS

オリジナルはジョンの独特のエフェクトが掛かったボーカルが良かったのですが、あえてそれはかなり引っ込めている感じです。
ギターの逆回転の音もやや抑えめ。
鳥の鳴き声のように聞こえる音やその他の効果音的なサウンドもすっきりと整理された気がする。

このCDに同梱されていた印刷物にポールの言葉が載っていたのですが、この曲についてドラムがテープリールによる、言ってみればアナログ・サンプリング・サウンドになっている旨の発言がありました。
すでにデジタルリマスター時にコンピューターを使って研究している人から「驚くべきことにこのドラムはサンプリングだ」という発言がされていて、半信半疑だったのですが、やはり事実だったのですね。

当時の1960年代半ばに、ドラムのリズムトラックを一曲叩けばそれでいいのに、わざわざサンプリングしてテープリールを作って、あの独特の不思議な感じが出るという効果をねらったというのは、ビートルズはやはりすごい人たちのバンドだったのだとあらためて感じることになりました。

次回からは、セッションズや、モノ・マスター、リボルバーEPなど、順次取り上げて行きます。頑張ります(#^.^#)

 

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