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2022/12/17

『The Beatles REVOLVER SUPER EDITION を聞く・第二回 SESSIONS ONE を聞いてみた』

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いろいろあって少し時間があいてしまいましたが、ビートルズの「リボルバー スーパー・エディション」を聞いてみる企画、今回は「CD2」の「セッションズ・ワン」です。
前回もそうでしたが、事前に情報は入れておりません。初めて聞くことになるテイクについてそのまま感想を書いていきます。


1.TOMMOROW NEVER KNOWS Take1

アンソロジーで聞いたことのある、水中で聞いているかのような「ボワワ~ン」というか、バネがびよんびよん伸びたり縮んだりしているような妙なサウンドのテイクです。
リズムはオリジナルバージョンからはかなりゆっくりとした感じで、リンゴのドラムもゆる~く特にスネアがダラッと叩かれています。
ジョンはこの曲の感じをどう出そうか試行錯誤しているかのようなボーカルを聞かせてくれます。
何かお経のような呪文のようなものを唱えている感じがします。


2.TOMMOROW NEVER KNOWS Mono mix RM11

こちらはオリジナルバージョンと同じスピードで、疾走していく感じのテイク。
モノラルですが、音はとてもクリアな印象。
私には、オリジナルよりも“尖った”感じ、“攻めた”テイクだと思います。
テープの逆回転音もシャープだし、日本公演前にこのような録音をしていたことに今さらながら驚きます。
エンディングもオリジナルよりも長く、しかもあまり音量を下げずクリアに聞こえています。


3.GOT TO GET YOU INTO MY LIFE (First version)-Take5

キーボードの音やスタジオでの会話から始まりました。
キーボードとリンゴのドラム、そしてポールのボーカル、さらにジョージ、ジョンのコーラスが加わっていきます。
まだまだ始まったばかりの“手探り”状態ですが、コーラスは早くもきれいな感じで歌われています。
リズムはオリジナルと同じようなテンポで進んでいます。
オリジナルにはない遊びのようなボーカルも入っていて、私には初めて聞くものでした。


4.GOT TO GET YOU INTO MY LIFE (Second version)-Unnumbered mix

こちらはギターが入ってきました。さらにベースもグイグイ入ってきます。
ギターの音色は、オリジナルとは異なり、ちょっとエフェクトがかかり過ぎというか、エグい感じの音。
リンゴのドラムは、スネアとタムのフィルインが早くもオリジナルと同じようなものになっています。


5.GOT TO GET YOU INTO MY LIFE (Second version)-Take8

このテイクでは、ブラスが入ってきて、ベースもドラムもオリジナルと同じ感じです。
ボーカルはまだ入ってこない。
ギターの音色もオリジナルと同じくなっているので、いわゆるカラオケ的な録音段階まできている感じです。
特にベースの音がたまらなく良い。


6.LOVE YOU TO Take1

ギターの生音での演奏と、ジョージのボーカルが入っています。
まだメロディが完全にきまっていない状態です。歌い方も“ベタ”な感じ。
インド楽器のフレーズがオリジナルで入っている部分は生ギターのコード・ストロークが入っています。


7.LOVE YOU TO Unnumbered rehearsal

シタールから入ってきて、インド楽器のフレーズをきめようとしているようです。
もうオリジナルの“インドな感じ”が出ています。


8.LOVE YOU TO Take7

ここでは、オリジナルに近くなってきていて、打楽器も入っています。
ポールがどうやってコーラスを入れようかと試行している様子もわかります。
インド楽器隊の方はほとんど完成形に近い状態です。
ジョージのボーカルのメロディも、もうほとんどオリジナルと同じです。
エンディングのインド楽器がだんだん速くなっていくところもオリジナルと同じ。


9.PAPERBACK WRITER Take1 and 2-Backing track

印象的なギターフレーズはもうこの状態で現れています。
会話が聞こえて、いろいろと話し合っています。
リンゴのカッコいいドラムはもう完成されている感じ。タカタカタン・ドコドコドンというフィル・インももうここで使われている。
この曲のロックらしいカッコいい部分はイメージできているようです。


10.RAIN Take5-Actual speed

本来のスピードでの演奏でしょうか。
音程も高い。


11.RAIN Take5-Slowed down for master tape

こちらはオリジナルと同じくらいテープスピードを落としているものです。
ジョンのけだるいような歌い方はもうここで決定バージョンになっています。
ポールのベースも、もうオリジナルと同じ感じになっている。“生き物”のよう。


12.DOCTOR ROBERT Take7

ギターの音はオリジナルよりもやや控え目。
ジョンのボーカルはほぼ生音。
演奏自体は割と軽い感じで行われている。
コーラスはオリジナルと同じくらいに磨かれている。
全体のサウンドはオリジナルよりもやさしくソフトな印象です。


13.AND YOUR BIRD CAN SING (First version)-Take2

リンゴの軽快なドラムが印象的。
アンソロジーに入っていたものと同じテイクか。でも、笑い声が入っていないな・・。
ギターの音色は“ごきげん”です(#^.^#)
ツインギターの部分の音色もとても美しい。
オリジナルにはない、ブレイクのあとのドラムがスタタカ入ってくるところもカッコいい。


14.AND YOUR BIRD CAN SING (First version)-Take2(giggling)

ああ、こっちがアンソロジーに入っていたポールが笑い出して皆がつられて笑い出すバージョンです。
なんか、“仲いいなぁ”(*^^*)
でも、アンソロジーに入っていたものと間奏のギターが異なります。
あれもいろいろミックスされていたのかもしれません。
楽しそうに演奏するビートルズにうれしい気持ちになります。
あらら、口笛まで吹いちゃってる(*^-^*)

 

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