「自動車ロン/福野礼一郎」という古い文庫本を読みました。
『自動車ロン/福野礼一郎著(双葉文庫)』という本をブックオフで見つけ、読んでみました。
けっこう古い本だし、「自動車評論短編エッセイ」などとうたっていて、私にとっても懐かしく、ちょっと“昔はよかった”みたいなノスタルジーを感じるような文もあり、たのしく読みました。
昔、クルマについての本、雑誌などをよく読んでいた時期がありましたが、著者の福野礼一郎さんのお名前は頻繁にお見掛けしておりました。
トヨタの「アルテッツァ」について「やはりトヨタ車だ、ダメだ」と、より硬派なクルマを当時期待していた著者ががっかりする文もありました。
私は、当時「アルテッツァ」を見て、このボディーサイズとスタイルで日産が「スカイライン」を作ったらけっこういいスポーツカーになるんじゃないか、などと思ったことを思い出しました。
著者は「R34スカイライン」をかなり褒めていますが、私にはちょっと図体がデカ過ぎるんじゃないかと思っていました。
トヨタの「ソアラ」が出てきたときの衝撃も書かれていて、著者はすぐに惚れ込んで購入してしまいます。
あれは1980年代初頭でしょうか、当時の私にも“未来のクルマ”に見えました。
で、せっかく「ソアラ」を買ったのに、そのパワートレインを乗せた「セリカXX」が出た途端に「これだ」と思い、買ったばかりのソアラを下取りに出して「セリカXX」を購入。
そして購入してすぐに高速に乗ると、「やや、これはセリカの鼻先にソアラのエンジンを載せただけで、足回りはダメダメだ・・。」とがっかりするのでした。
怒った著者は無理な改造に改造を重ねスピードアップをはかり、やがて無理がたたり、エンジンを破壊してしまいます・・。
さらに私が「おお、懐かしい」と思ったのが、マツダの初代「RX7」です。
コンパクトで、いかにも走りそうで、スポーツカーっぽくて、しかもエンジンはロータリーという・・当時に私にはどんな走りをするのかとても興味がありました。
次から次へと懐かしいクルマが登場するのですが、この本に書かれている時代のクルマは実際はどうだったのか乗ったことがないのでわかりません。
でも現在の“旧車ブーム”は、あの頃のあのクルマに乗ってみたいという気持ちになる人が多くいるからでしょう。
懐かしいクルマが出てくると「そうそう、そうだった」などと一人で合いの手を入れながら読み切りました。
今、私が乗ってみたいと思うクルマは、日産の“鉄仮面スカイライン”、トヨタの初代「MR2」、ホンダの「4WSプレリュード」です。
皆さんはどんなクルマ(旧車)に乗ってみたいですか?
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