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2023/01/17

高橋幸宏さんが亡くなって

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高橋幸宏さんが亡くなったと報道で知りました。
私が学生時代にドラムを手に入れ、叩き始めて一・二年くらいの頃でしょうか、サディスティック・ミカ・バンドのレコードを買いました。

それは写真を掲載している「黒船」というアルバムでした。
アルバムジャケット裏側に高橋幸宏さんが空中を飛ぶように写っています。
これが高橋幸宏さんのドラム・プレイを聞いた最初の音源でした。

 

 

20230116_takahashi_yukihiro_002
アルバム二曲目の「何かが海をやってくる」のドラムは実に“キレ”のいいもので、リズム感が今まで聞いてきたものとは異なるとすぐに感じました。
確実でキレがあるハイハットは、アクセントを入れるときにハーフオープンを使い、それがまたカッコよかった(*^-^*)
スネアもキレキレで、さらにタムの音はズドンと深い音で震えがくるような迫力でした。
20230116_takahashi_yukihiro_003

そして「黒船(嘉永6年6月2日)」が始まると、当時としては珍しいというか、最先端な感じに私には聞こえたタイトなリズムが素晴らしかった。

自己流で叩いていた私には大いに参考になるドラムでした。こういう風にちゃんと叩かねば、と心に刻みました。

その後 YMO のドラマーとなったわけですが、私はテクノ・ポップに反応しなかったのでアルバムも持っていなく、有名曲しか知りませんでしたが、高橋幸宏さんのドラムの叩き方には注目していました。
叩くドラム・セットの構成は変わっていましたが、でも基本的にキレがいいことと、あまり大きなストロークで叩かないこと、派手なアクションもしないこと、フィル・インは短いが非常に効果的であることは変わっていないと感じました。

何年か前に木村カエラさんをボーカルにサディスティック・ミカ・バンドを再結成したときの高橋さんのプレイを見聞きしましたが、基本的にその姿勢は変わっていなくて、とてもうれしい気持ちになりました。

私が存じ上げないところで、様々な活動をされていた高橋さん、原田知世さんの映画に出たときにインタビューを受け、「ぼくは知世ちゃんのお父さん役で出ていた」と言ったあとに、「回想シーンなのでスクリーン上では共演していないんです、でも“遺影”として同じ画面には映っていました」とやって笑いを取ったりして、人柄も素敵な方なんだと感じたことを思い出しました。

残された作品は、これからも特にドラマーには大変参考になるものだと思います。
70歳と、まだまだお若かったのにとても残念です。
今、「黒船」を取り出して、また聞いているところです。

 

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コメント

黒船は今でも時々聞いているアルバムでした。
今回のことがあって、あらためて聞いてみましたが、やはりいいアルバム、名アルバムであると感じました。

1974年末から75年初頭まで、本当に、聴き尽くしたアルバム。他のミカバンドのアルバムも、後年聴いたけど「黒船」が、一番良い。先日消滅した、我が家の、奥の床の場部屋で聴いていた厳かな思い出のある、楽曲集ですね。

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