「壇蜜歳時記」を読んだ。
『壇蜜歳時記/壇蜜著(大和書房)』という本をブックオフで見つけ、220円にて購入、読んでみました。
過去に壇蜜日記など、壇蜜さんの本は何冊か読んでこのブログでもご紹介したことがあります。
そのときにも書きましたが、壇蜜さん、文が上手い。
話をゆっくりと積み上げるようにして文章が進み、やがて“がらがら”と崩れるような“落ち”がついていたりする。
しかも無理に作為的な“落ち”ではなく、ふだんの生活をしている壇蜜さんの緩く、ややピント外れな行動が面白い“落ち”となっている。
そして「章立て」は「睦月」から始まって、「師走」で終わる歳時記的なものになっていて、その季節ごとに壇蜜さんの不思議な思考が文になって紹介されています。
この本を読んでいるだけで壇蜜さんはいったい何人の男に“ふられ”たんだろうと思いました。
それもどうしてそんな男と付き合うのか、と思うような男ばかりですが、女性が惹かれる男というのは“やばい”やつか“手前勝手”なやつか、“怠惰”なやつか、“人の気持ちなど察しない”やつばかりです。
そしてそんな男に引っかかったのに、また同じタイプの男に惹かれてしまう・・。
でも、壇蜜さん、本人はラジオで奇跡だと言っていましたが、いい人と結婚されたようで何よりです。
どのエピソードも何ということはないものばかりですが、そこは壇蜜さんの“文の腕”が冴え、面白い話に展開されています。
気になる方はこの本ばかりでなく、壇蜜さんが書かれたもの、一度ご覧いただくとその文才に驚かれると思います。
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