【復刻版】Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』⇒《Saxophone Colossus / 1956》 Sonny Rollins
十数年前に作っていたホームページ“Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』”のブログ版復刻です。
取り上げているのは、ソニー・ロリンズのアルバム、「サキソフォン・コロッサス」です。
今回、再度聴き直して一部文言等を追加・修正いたしました。
Sonny Rollins/ts
Tommy Flanagan/p
Doug Watkins/b
Max Roach/ds
①St. Thomas
②You Don't Know What Love Is
③Strode Rode
④Moritat
⑤Blue Seven
初めてこのアルバムを聴いたときのことは忘れません。
こんなに胸躍るような気分でジャズを聴くことができるなんて素晴らしいと素直に思ったことを思い出します。
あっという間にアルバムが終わってしまって、もう一度聴きたい・・と即座に思いました。
俗に“サキコロ”などとジャズ好きの人たちが呼んでいる名盤中の“大名盤”です。
一曲目の「セント・トーマス」を聞いて、嫌いだなどと言う人はまずいないと思います。
ちょっとカリプソのようなマックス・ローチのリズムで弾むように始まるこの曲一曲だけで、大満足してしまうほどのいい曲です。
ロリンズの太く、人間味あふれるサックスは最高です。
二曲目のバラードも朗々と吹ききるロリンズの豊かなサックスはジャズの深みや人間の心の奥まで表現しているように感じます。フラナガンの繊細なピアノもこの曲に深みを与えています。
三曲目の“ストロード・ロード”では、ロリンズが豪快にソロを決めています。ローチとの掛け合いもあって楽しめる曲です。
四曲目は言わずと知れた名曲「マック・ザ・ナイフ(モリタート)」です。
ケニー・ドーハムも同一曲を演奏していますが、どちらも素晴らしい演奏で甲乙つけがたいものがあります。
こちらはロリンズの人気曲でもあり、もう自由に吹きまくり、聞いている私も心を解放して完全に身をゆだねてうっとりと聴いてしまいます。
ローチやワトキンスのソロもいいです。ジャズのいいところばかりが目立つ、うれしい限りの演奏ですね。
ラストはロリンズのオリジナルですが、一転してスリリングな展開です。
4人の緊張感あふれる関係の中での『押さば引け、引かば押せ』というような、かけひきのある演奏です。
この曲でぐっとアルバムがラストで締まったように感じます。
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