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2023/02/03

映画「ミスター ムーン ライト」を見て来ました。

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映画『ミスター ムーン ライト(Mr.Moonlight)/2023年 日本 監督:東考育 出演:高嶋弘之、星加ルミ子他』を見てきました。
新聞の広告で知り、あわてて上映館を調べ、ちょっと遠いけれども出掛けました。

歴史的な出来事となったザ・ビートルズの1966年・日本武道館公演を中心に、当時騒動の真っ只中にいた関係者に対してインタビューしていく形式でまとめられた映画でした。

近年、ビートルズの来日だけに特化して様々な関係者からの証言や、事実をまとめて音楽誌に連載したり、さらにそれをまとめ上げて書籍化している人も現れ、ファンにとってはまだまだ初めて知ることが続々と出てきている状況です。

それらを読み込んでいる人には新たな事実などは少ないのでは、と思うマニアックな人もいるかもしれませんが、私はこの映画を見てとても好意的な感覚になりました。

英国のファンクラブの事務をしていたフリーダ・ケリーさん(この方の映画も何年か前に作られて興味深い内容でした)など貴重な方のインタビューもあり、日本人についても当時のことを事細かに話していて、私には新たに知ることもあったのですが、でも今のこの時点でそれぞれの関係者の方々が“目を輝かせて”お話していることがとても良かったと思いました。

今がラスト・チャンスだったのではないかと・・・。
まだ皆さん“ヨボヨボ”になったりしていないし、ある程度高齢になられてはいるものの、自分から見た当時のビートルズの面々や、様々な事象についてしっかりとお話されていました。

「もうそんなこと100回聞いたよ」みたいなことをいうマニアもいるかもしれないけど、既に明らかになっていることでも、これだけの人数の人たちが、ひとつの映画の中で力強く話されている、という事実が作品として残ったということが、とてもいいと思いました。

インタビューの中心には初代の東芝のビートルズ担当ディレクター・高嶋弘之氏と、ビートルズに初めて英国まで行って取材したミュージック・ライフ誌の星加ルミ子さんが据えられていました。
お二人とも何度も様々な機会にさんざん話したであろうお話を“生き生きと”したエピソードとして語られていて、“偉そうな”態度など微塵も見せずにビートルズと日本公演についてこの映画で初めて色々なことを知る人にまでわかりやすく話されていました。

なかなか出来ることではありません。「あれはオレがいなかったら」とか「私だったから出来た」みたいな話しぶりにならないのがお二人の人柄が出ていてよかったのです。

高嶋さんが今もやっている「1966カルテット(※1966はもちろんビートルズ来日年に因んでいます)」という弦楽とピアノのユニットのコンサートに行ったときに、ロビーにはビートルズの貴重な資料が数多く展示され、高嶋さん本人がその場に立たれていました。
“おそるおそる”見ていた私にやさしく話しかけてくれて、この映画のインタビューのように当時のエピソードを話してくれたのにはとても驚きました。
どの方にもそうしていて、面倒くさがらずに、当時の楽しいエピソードと共に会話している姿を見て誰にでも出来ることではないと思いました。

映画自体もいいし、ちっとも暗い話題や“うがった”見方に方向性が動くこともなく、見たあとには心に灯がともるような映画でした。見てよかった。
最後に気になったのは、映画のタイトルになっている「ミスター・ムーンライト」が掛からなかったこと・・(^^;)・・あの衝撃的なジョンのシャウトから始まる曲を冒頭、あるいはラストに流したら良かったのにぃ~と思いましたよ(#^.^#)

 

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