東海林さだおさんの「ブタの丸かじり」を読んだ。
『ブタの丸かじり/東海林さだお著(文春文庫)』という本を読みました。
これもブックオフで100円で手に入れたものですが、けっこう古く、初出が1993~1994年の週刊朝日で、その後単行本化されたのが1995年となっていました。
立ち食いステーキが登場してきた頃のようで、東海林さん自らお店に出向き、“立ち食いステーキ体験”をしている様子が書かれていました。
当時は、かなり流行っていたらしく、店内でもそれぞれの立ち食いしている人のうしろに二人ずつ並び、さらに店外では行列が出来ている状態。
やっと順番が回ってきて、さあ食べようとしてもうしろからの無言の圧力が気になり、食べた気がせず、味もよくわからない・・(^^;)そんな状況報告がされていました。
あのブームはなんだったんでしょうか。うちの町内にも一軒そのステーキ屋さんが出来たのですが、あっという間に撤退してしまったのを記憶しています。
蕎麦は打ちたてがうまく、天ぷらは揚げたてが上手いなら、センベイは焼きたてがうまかろうと、実際それが体験できるお店に行ってやってみる話も書かれていました。
炭火の入った七輪、センベイの生地、醤油、味噌だれ、青海苔、七味、白ゴマなどが席に運ばれてきて東海林さん、自分で焼くのですが、期待ほどではない出来上がりと味が正直にレポートされていました。
いつも思うんだけど、東海林さんってけっこうチャレンジャーです。
何十年も前にサトウサンペイさんとスイスに行き、二人きりの旅をしていたときにチーズ・フォンデュを食べ(その当時はチーズ・フォンデュなんて日本人には馴染みがなかったようです)、「きわめてまずい」という印象を持ち、二人で「もうこれは食べるのはよそう」と誓ったらしいのです。
でも、後々、東京であらためて内緒で食べてみたら、やっぱり美味しかった(^_^;)あの記憶はなんだったんだろう・・というようなお話でした。
というわけで、食べ物にまつわる面白い話からどうでもいい話まで盛りだくさんなのは毎度のこと、たのしくヒマをつぶさせてもらいしまた。
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