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2023/03/31

【復刻版】Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』⇒《Waltz For Debby / 1961》 Bill Evans Trio

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十数年前に作っていたホームページ“Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』”のブログ版復刻です。
取り上げているのは、ビル・エヴァンス・トリオのアルバム、「ワルツ・フォー・デビー」です。
今回、再度聴き直して一部文言等を追加・修正いたしました。

Bill Evans/p
Scott Lafaro/b
Paul Motian/ds

①My Foolish Heart
②Waltz For Debby
③Detour Ahead
④My Romance
⑤Some Other Time
⑥Milestones

ジャズを聴く人で、このアルバムを知らない人はひとりもいないであろう超有名盤であり、本当の名盤でもあります。

逆にジャズを知らない人が、知ったかぶりをするときにもよく使われるアルバムであり、ジャズを聴いたことのない人が、「これがジャズだ」と言われて、こういうものばかりがジャズだとだまされるアルバムでもあります。

良くできているが、耳に心地よいだけあって、その奥深さに気づかずに終わってしまうことが往々にしてあるのではないか、ということが言いたかったのですが・・・。

それにしても、一曲目からビクター・ヤングのポップ・チューン「マイ・フーリッシュ・ハート」を取り上げたにもかかわらず、リリカルでいて、幻想的な世界にいざなってくれます。
ここから、二曲目の「ワルツ・フォー・デビー」、三曲目の「デトゥー・アヘッド」までは、それこそうっとりしている間に、“あっという間”に過ぎ去ります。
三曲目のちょっと“けだるい午後”な感じの演奏には、身も心もエバンスの音楽に捧げてしまいます。

ライブ会場である、ヴィレッジ・ヴァンガードのお客さんは、ジャズの歴史の中でも最高のひとときを過ごしていたわけです。うらやましい話です。
曲の合間にグラスのぶつかる音が聞こえたりしますが、まるでそれはこの曲の一部でもあるかのように、おあつらえ向きにグッド・タイミングで効果音となっています。まさに奇跡の一日だったのではないでしょうか。

このコンサートの10日後、ベースのスコット・ラファロは自動車事故で亡くなり、最高のパートナーをエバンスは失ってしまうのですが、そのことも余計にこの日のこのライブが特別な一瞬だったのではないか、と思わせるのです。

四曲目の「マイ・ロマンス」で演奏がスインギーになり、こちらも思わず体が動いてしまうような感じになります。きっとお客さんもそんな気分だったのではないでしょうか。ベースとの絡みも絶妙です。

五曲目は、バーンスタイン作曲のミュージカル曲「サム・アザー・タイム」をやはりリリカルにそして何か物語りまでを感じさせる美しい出来です。素晴らしい!

最後は、マイルス・コンボにわずか一年ばかり在籍したことのあるエバンスですが、そのときにとりあげていたマイルスのナンバー「マイルストーンズ」を演奏していますが、これもピアノによるテーマの演奏がスピード感はありますが、やはり幻想的です。
トリオがそれこそ一体となって、この有名な曲をさらにグレード・アップさせたかのような演奏で疾走して行きます。

ジャズの一番純粋なところを、純粋なまま聞くことができる珠玉のアルバムと言えます。


〈追記〉2023/03/31

あらためてCDをオーディオ装置にセットして聞き直してみると、やはり音がいいし、曲はいいし、演奏もいいし、ライブを行っているヴィレッジ・ヴァンガードの雰囲気もよく伝わってきます。
ドラムのポール・モチアンのブラシの音なんかすごい臨場感で身体が痺れるくらい素晴らしい。
スコット・ラファロのベースも存在感が凄く、グイグイとリスナーをこのトリオの世界に連れて行ってくれます。名演中の名演だと、あらためて思いました。

そしてピアノのビル・エヴァンスも名演ですが、もう“神がかって”います。
いつも思うが、「いいもの聞かせてもらった」という感じです。

ずっと以前に職場の後輩が「最近、ジャズを聞き始めたんですが、おすすめのアルバムはありますか?」と聞かれ、このアルバムをすすめるのは“いかにも”って感じがしてためらったのですが、結局「心地よい音楽だけど、それだけじゃない、いいアルバムだよ」とすすめました。

クラッシックのアマチュア・オーケストラに所属していた彼は、聞いたあとに感想をくれました。
「素晴らしいアルバムでした。〇〇さんを見直しました!」・・だって(^_^;)
今まで俺をどう見ていたのかなぁ~と思いつつ、「それはよかった」と応えました。

 

2023/03/29

佐野洋子さんの「神も仏もありませぬ」を読みました。

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『神も仏もありませぬ/佐野洋子著(筑摩書房)』を読みました。
この本は2003年に刊行されていて、帯には「そして、私は不機嫌なまま六十五歳になった」とあります。
1938年生まれの佐野さんは2010年に亡くなられています。

この本を書かれている時点では、佐野さんは北軽井沢に住まわれていて、冬になると村には佐野さん一人しか生活していなかったと書かれています。
他の住人たちは別荘として住まっていたのでしょう。

佐野さんの文にはまったく気取ったところなどなく、日々の生活、そして佐野さんのようにごくふつうに自然の中で暮らしている人達との遠慮のないお付き合いの様子などが書かれていました。

家の中にブンブン入ってくるスズメバチをそうとは知らずにハエたたきで叩き落としているうちはいいのですが、どうやら天井裏に巣がつくられたらしく、やがて刺されてしまい、でも無医村で、あちこちに助けを求める話や(^-^; 私も行ったことがある「尻焼温泉(大きな川全体が温泉になっている)」目指して出掛け、何を血迷ったか、途中の崖から温泉の川に降りて行き、怪我だらけになって温泉に入る話など、ほとんどの話が豪快かつ“ハチャメチャ”な生活の様子として描かれていました。

読んでいるこっちは、笑いながら読んだり、このひと大丈夫?と心配したり、周りの人達はなんだかんだでいい人ばかりだな、などと感心しつつ読み進みました。

天然の美味しい蜂蜜を食べたり、朝鮮人参農家からなんとか人参を手に入れ、参鶏湯を作ったり、佐野さんの生活を見ているだけで楽しい本でした。
ふだんの服装や化粧などにもまったく頓着しない佐野さんの様子も素敵でした。

ブックオフでわずか200円で手に入れた本ですが、定価の1300円分以上に楽しめた本でした。

 

2023/03/28

春風亭一之輔さんの「人生のBGMはラジオがちょうどいい」を読みました。

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『人生のBGMはラジオがちょうどいい/春風亭一之輔著(双葉社)』を読みました。
2021年に刊行された本で、気になっていたのですが、ブックオフで見つけました。200円は安い。

この本は、要するに中学生の頃から“ラジオっ子”だった一之輔さんが、家で聞いていた時の経験や、友達関係の中でのラジオの存在などを語っているもので、ラジオファンというものがいるならば、その人達は私を含め、かなりの驚きをもって読むことになると思われる本です。

一之輔さんは、若者向けの番組もおじちゃん、おばちゃん向けの番組も、お年寄り向けの番組も実によく聞いていたことがわかります。
とにかく聞きたい番組ばかりの一之輔さんはカセットに録音してでも気になる番組を網羅して聞き倒しています。

やがて一之輔さんはここに書かれているよく聞いていた番組に自分が出ることになります。
そして中高生時代に番組をやっていた人達にも実際に会うことになるのですが、私もラジオ好きな者のひとりなので、そのときの気持ちってどんなんだろうと思いました。うれしいだろうな・・感慨もひとしおだろうな・・と、思わず感情移入してしまいました。

私自身のラジオ体験で強烈だったのは、TBSの番組で、学校から帰ってきてラジオのスイッチを入れると、ほとんど新人だった久米宏さんと平野レミさんがスタジオ外に飛び出してやっていたものがありました。

ハチャメチャというか、もうルールが無いような奇抜なコーナーを二人が受け持っていて、爆発、炸裂するような勢いのあるものでした。

やがて、テレビの「ぴったしカンカン」で初めて久米さんの姿を見たときには、「こんな感じの人だったんだ」とびっくりしたことを思い出します。

一之輔さんは、現在ニッポン放送で「あなたとハッピー」という帯番組の金曜日を担当していますが、実に“緩い”感じでやっていて、しかも一之輔さんがかつて楽しみに聞いていた加藤茶さんの同時間帯の番組でアシスタントをしていた増山さやかアナウンサーと二人でやっています。
一之輔さん、どんな気持ちでやっているんだろう。

ラジオは明らかにテレビとちがって聞いている人は自分に語りかけてくれていると感じる媒体です。
そしてしゃべっている方も、漫然と全国的平均リスナーに向けてしゃべっているわけではなく、特定の人に語りかけているような気がします。

そんな特別な存在感のラジオというものと自分の関係についてじっくりと一之輔さんが書いた本、面白かったです。

 

2023/03/25

最初は漫才師のネタかと思った。

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一昨日だったか、チラッと見えたネットニュースの見出しに、首相が「必勝シャモジ」をウクライナの大統領に贈ったという・・・最初は漫才師がそんな悪い冗談をネタとしてやったというニュースかと思ったら、ラジオのニュースでどうやら本当にそんなことがあったのだと知りました。

今、ウクライナで起こっているのは戦争です。
日々、互いの国で死者が出て、街が破壊され、インフラが寸断され、家もなく、寒い思いをしている人達がいる・・。

戦争は勝つ方も負ける方も両方の国に多くの犠牲者が出るのはどんな人でも知っていることです。
そして日本はかつて戦争に敗れ、原爆投下も受け、「もう二度とこんなことは御免だ」と昭和20年に“懲り懲り”とした国でした。

その唯一の被爆国であり、まさに原爆投下された広島を地元・地盤としている人物が、今まさに戦争のさ中である一方の国に「必勝祈願」の縁起物を贈った・・という・・戦争を煽るような理解不能の行動をしました。50㎝もある大きなものだったという。
甲子園で闘う地元の高校生の宿舎に激励に行ったわけではない。

そんな日本が願うのは一日も早い停戦ではないのですか。
お土産なんか持っていかなくても、今のウクライナの人達がどんな状況下にあるのか、インフラの復旧など日本が力になれることはないのか、そんなことを真剣に聞き取ることが第一ではないのかと、私は思いました。

とりあえずシャモジは“焚き付け”しか利用方法はないと思います。

 

2023/03/24

「笑って、泣いて、考えて。 -永六輔の尽きない話-」を読みました。

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『笑って、泣いて、考えて。 -永六輔の尽きない話-/永六輔 さだまさし・聴講生(小学館)』という本を読みました。

2016年刊行の本で、これもブックオフで見つけました。
簡単に言うと、永六輔さんの記憶を辿ってもらってのテレビ草創期の貴重な話や、あの人この人誰もが知っているほとんど歴史上の人と言ってもいい人と永さんの関わり(驚くことばかり)、また永さんが見出した今となっては大スターや有名人などの発掘秘話的なものなど、永さんが病の中にあって、それを、さだまさしさんがどんどん聞いていくという本です。

ある意味、もう時間がない、時間が足らない、というような時期で、さださんも永さんの我儘なところなどにも完全に言うことを聞いて、長時間になろうが話が飛ぼうが、聞き倒しています。
それがこの本に形となって現れているというわけです。

でも、聴講半ばにして永さんは亡くなられてしまいました。

この本を読んでいて、永さんがラジオ番組で言っていたことと、ここで語られていたことがかなり食い違っていることも多々ありました。
どちらが本当のことかはもうわかりませんが、永さんは発生した事実はそのままに、その理由や登場人物も大きく変えて話されています。

事実が残ったからそれでいいのかもしれませんが、謎は残るばかりです。

永さんのすごいところは、自分が興味を持ったことや、人、いろいろな土地などにはすぐに動いて、出掛け、接触を図り、いいと思ったものはどんどんラジオその他のメディアを使って広めていくところです。

人との付き合い方もそんな感じで、どんどんその人に迫っていきます。
そして、一定の結果が出ると、スッと引いてしまいます。
まるで“飽きた”かのような素振りを見せるし、ほんとうに興味が無くなったように感じさえもする。

私がよく知っているところでは、あのマラソン解説の増田明美さん。
オリンピックの結果が散々で、帰国したときは“非国民”的な扱いを受け、失意のどん底だった増田さんを「しゃべり」が“いける”ということに活路を見出してあげて、ラジオ番組にどんどん使っていたのを思い出します。
今や、増田さんの「しゃべり」は誰にも真似できない世界を構築しています。
増田さんご自身もことあるごとに永さんへの感謝の気持ちをお話されています。

今回、聞き手となっている「さだまさし」さんも、永さんが早くから関わっていて、さださんは師匠と弟子的な関係でこの本をまとめています。

この本は、聴講半ばにして永さんの“尽きない話”は終わってしまいますが、私もまったく知らなかった敗戦直後の話などがたくさん語られていて、驚いたし、勉強になることもふんだんにありました。

続きを読みたかった・・。

 

2023/03/23

休養中にビートルズの妄想をしました。

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ここ数日のこのブログで過去の手術の後遺症から身体を休めている旨を書きましたが、そのあいだに何か楽しいことを考えてみようと思い、「もし、ビートルズが1970年に解散せずに、4人があの「レット・イット・ビー」というアルバム以降に一枚アルバムを作成したらどんな感じになるのか・・。

と、ビートルズを知っている人が聞いたらちょっとあきれる妄想をいたしました。
でも、なんか途中から楽しくなってきました。

で、アルバムタイトルは『 From Us To You 』に決めまして(^_^;)以下のような曲を選びました。
ちょっと欲張ってしまい、合計時間はアナログ盤にしては長い1時間になってしまいましたが、まあ許してください。

では、4人がストックしていた曲を惜しみなく出して解散を思いとどまり、制作したアルバム 『 From Us To You 』です!


《A面》

① Instant Karma !  (J)
② Too Many People (P)
③ Imagine      (J)
④ Wah-Wah      (G)
⑤ Every Night       (P)
⑥ What Is Life      (G)
⑦ Another Day       (P)
⑧ My Sweet Lord    (G)

《B面》

① Woman Is The Nigger Of The World (J)
② Power To The People           (J)
③ Mother                   (J)
④ That Would Be Something          (P)
⑤ Ram On                                         (P)
⑥ Uncle Albert / Admirsl Halsey       (P)
⑦ It Don't Come Easy          (R)
⑧ Bangla Desh              (G)

A面は、イマジンやアナザー・デイ、マイ・スイート・ロードなどの代表的ないい曲を散りばめ、B面はジョンの三連発、ポールの三連発のあとにリンゴとジョージに締めてもらうという・・(#^.^#)・・妄想アルバムが出来上がりました。

実際に4人のメンバーでこの曲目を録音してアルバムが出たら・・どえらいアルバムになっていたかもしれません。
iTunes でプレイリストをつくり、実際に流してみたら・・けっこういいじゃんっ!(#^.^#)となりました(ひとりよがり)。
皆さんも考えてみると楽しいですよ。

以上、妄想終了いたします。

 

2023/03/22

糸井重里さんへのインタビューを中心にした「すいません、ほぼ日の経営。」を読みました。

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『すいません、ほぼ日の経営。/川島蓉子・聞き手 糸井重里・語り手 (日経BP社)』を読みました。ブックオフで見つけた5年ほど前の本です。

この本は、日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つジャーナリスト、川島蓉子さんが、社名を「有限会社東京糸井重里事務所」から「ほぼ日刊イトイ新聞」に変更し、2002年に株式会社化、さらに2017年には東京証券取引所ジャスダックに会社を上場した糸井重里さんにインタビューする形でまとめられたものです。

私が存じ上げているのは、糸井さんがインターネットが一般的になり始めた頃に、「ほぼ日刊イトイ新聞」というサイトを立ち上げ、“ほぼ日刊”どころか毎日書き始めた頃からの「ほぼ日」の活動です。

そして、一番印象に残っているのが「ほぼ日手帳」というヒット作を生み出したこと。
今や、手帳というと、「ほぼ日手帳」というひとつのジャンルみたいなものにまでなっていて、たぶん売り上げもかなりのものだろうな、と想像できるまでのところです。

会社名を「ほぼ日」にしたところまでは、そんなこともあるだろうと思いましたが、まさか株式会社化して東証上場なんて「ほぼ日」には“似合わない”と思ったのですが、この本の中でも多くの人がそう思っていたことが糸井さんへのインタビューの中でわかりました。

でも、そんな組織化をしてもなお、「誰かがこんなものが欲しいな」と思うものを見出して提供するような姿勢、さらに強くはあるがやさしい姿勢、企画書もなく、「こんなのどうでしょう」「いいね、じゃやってみようか」みたいな動き方、人事はピラミッド型でなく、人体模型図型?!、予算も組まない、部署ごとに部屋があるわけでもなく、席替えを度々して経理関係の隣に実働部隊がいたり、総務関係がいたりで、互いの仕事がどういうものかわかっている、さらに専門分野で人が固まるわけではなく、“お手伝い”として部署を飛び越えて仕事をする、・・・などなど、およそ会社組織という観念からは逸脱した形態をしている「ほぼ日」という会社のあり方に驚くのでした。

読んでいて、一般の組織が真似してもいいんじゃないかと思うこともありました。
創業者がトップの会社などによくある“トップダウン型”の命令系統が会社そのものを硬直化させている状況には、もっと“緩くて”下からもアイデアが遠慮なく飛び出すような形へのヒントが「ほぼ日」にはありました。

目標値達成のためには、無理にも無理を重ね、「一日100件、営業回って来い」的な話もよく聞きますが、それって効果があるのかな、と糸井さんも語っていました。

また人事評価のために、困難というか、果たして実際はそれがいいものなのか、会社のためになるのか、という難易度の高い目標を敢えて掲げて、部下にも無理強いしてそれを達成させる人(こういう人が“できる人”と勘違いされ、皆が結局言うことを聞くようになる)を私も自分がいた組織で何人も見ましたが、最終的には人を疲弊させ、組織も硬直化し、何より、達成した新たなシステムが使いずらく、仕事の足枷になっているという事態を生み出していました。

この本を読んでいると、近未来の日本の会社のあり方のヒントになるようなものが少しエッセンスのようにふりまかれていたように感じました。
経営者や、管理職の人が読んだらいいなぁと思いましたが、絶対に読まないだろうな、とも思いました。
以上です。

 

2023/03/21

少しずつ良くなっています。

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写真は庭の「ハナモモ」。昨日から咲き始めました。
毎年暮れに剪定しておくと、翌年春にはこんなふうに咲いてくれます。

もうひとつの写真は庭のあちこちにチラホラと咲きだした小さな花たちです。

この花のように元気になれるよう朝から気持ちを強くしているところです。

 

 

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ここ数日、過去の手術の後遺症に苦しんでいるということを書きましたが、今までにも何年かに一度くらいこのようなことがあり、自分でもどういう時に発生するか意識して気をつけていたのですが、今回は、今までの経験上からは予期せぬ状況で起きてしまいました。

食後に動悸、めまい、冷汗、顔面紅潮、全身倦怠感が出るという症状が典型的ですが、食事直後のときもあるし、少し時間が経ってからというときもあるし、症状が長く続くときもあるし、一・二時間で治まるときもある・・という困った状態です。

手術の影響で、ほんとうは健康で何も起こっていないのに、一時的に高血糖になったと体が勝手に判断してしまい、それを改善しようと、あるホルモンがたくさん分泌されてしまって、逆に身体に影響して体調をくずという・・どうしたらいいんだというようなものです。

薬はあるにはあるけど、あまり効かないし、お医者さんもすすめません。
これを食べたときだ、とか、こんな状況のときになった、というのを覚えておいて、以降それを回避する・・というのが経験上一番の策なのですが、今回は経験上初めてのケースでした。

 

 

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今朝からは少しずつ良くなっている感覚があるので、体験上はあと数日頑張ればなんとかなるかもと思っています。

2023/03/20

体調をくずしました。

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ここ数日、何十年も前の手術の後遺症が突然出て大きく体調をくずしてしまいました。
注意しながら日々過ごしてはいるものの、どういうタイミングでそれが出るのかが医学的にもはっきりしていないとのことで、ただ注意しながら慎重に生活していくしかないようです。

今朝は、割と良くなってきたので、庭に出て花の写真を撮りました。
この花のようにパッと元気になりたいと思います。
とりあえずは無理せずに読書などしながら回復を待ちます。

 

2023/03/17

「成毛眞のスティーブ・ジョブズ超解釈」を読みました。

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『成毛眞のスティーブ・ジョブズ超解釈/成毛眞著(KKベストセラーズ)』という本を読みました。
10年ほど前に刊行されたものです。

著者、成毛眞氏は、株式会社アスキーからマイクロソフトに入り、代表取締役社長に、その後投資コンサルティング会社を設立しています。

この本が出た頃は、ウォルター・アイザックソンの「スティーブ・ジョブズ」の一・二巻がもの凄い勢いで売れ、さらにジョブズ関連の本が目白押し状態で出版され、どれもこれも売れていた、あの頃です。

著者はマイクロソフトの人だったわけで、前半はジョブズに対し、というか上記ジョブズの本を熱心に読んでいるやつに対し、“見込みのないやつ”扱いをしています。

ジョブズのようなクリエイティブな人間になろうとして、そんな本を読んでいる時点でクリエイティブな人間ではないと、一刀両断です。

それに、ジョブズがWindowsに対してMacの“パクリ”だなんて言っていたが、そもそもMacがゼロックスのパロアルト研究所で研究開発されていたアラン・ケイのGUIの“パクリ”なんだと、鼻で笑っています。

Mac好きな人は上記のことについては、すでに知っていることですが、でも具体的に一般ユーザーが使えるようにしたのはジョブズだし、Windowsの“そっくり度”は上下逆さまにしただけで、Macのような“ウキウキ感”“ワクワク感”のないものだったように私は感じたのですが・・。

ま、それはそれとして、iPhoneにしても「現在あるものをただうまく組み合わせただけ」で、発明と言えるようなものではないとも言っています。
でもね、iPhone以降、あるいはiTunes以降の世界は劇的に変わったんじゃないかと思うし、そんなに“ムキ”になってジョブズは実際にはたいしたことない変人だと強調しなくてもいいんじゃないかと思いました。

ようするに著者はスティーブ・ジョブズのようなクリエイティブと言われるような人を目指している段階であんたはダメ・・っていうのが一番言いたいことなのかもしれません。

冒頭の二巻になっていた「スティーブ・ジョブズ」などの本を読んでいる人(私も含め)は、ビジネス本や、啓発本として仕事の参考に読んでいるというよりは、“おとぎ話”として読んでいたんじゃないかと思います。・・たぶん。

後半は、けっこう社会で生きていく上でたいせつなことがたくさん書かれていて参考になったし、興味深く読みました。
前半も面白かったんですよ、ジョブズの見方があらためて新鮮な感じだったし。

 

2023/03/15

太田和彦さんの「書を置いて、街へ出よう」を読みました。

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『書を置いて、街へ出よう/太田和彦著(晶文社)』を読みました。
私にしては珍しく新刊本です(*^^*)

新聞の新刊本紹介に載っていて、読みたくなり、買っちゃいました。

太田さんといえば、“居酒屋”ですが、この本はお酒や酒場の本ではなく、喜寿を迎える太田さんがそんな喜寿間近の人生の時期をどう過ごしたらいいだろうと書かれたものでした。

ご近所歩きから、美術館へ出掛ける、映画を見に行く、芝居を見に行く、コンサートを聞きに行く、銀座をそぞろ歩き、そしてランチ、浪曲を聞きに行ったり、名建築と呼ばれる建物を見に行き、さらに庭園にも行ってみる。
骨董市をめぐり、手頃な値段の蕎麦猪口などを買い求める、レコードを聞く、落語を聞きに寄席へ、アナログ・レコードでジャズなどを聞き、銀座で“おでん三昧”をしたり・・太田さんの毎日は、多様な趣味やご自身が興味を持ったもので埋まっていきます。

何か身に着けようということではなく、色々なところに出掛け、触れ、経験し、それが喜びになっているのだ、ということなのだと思います。

この本のタイトルは「“書を置いて”、街へ出よう」ですが、私も自分の時間を色々なことに興味を持って過ごし、“書”は置かず(^_^.)日々ガンガン読み、映画だ、美術館だ、芝居だなどと色々とやっていたのに“コロナ禍”がやって来て、だいぶやろうとしていたことが出来なくなっておりました。

この本の“生き生き”とした太田さんの様子を読み、再度ギアをシフトして、また色々なことにどんどん飛び込んで行きたいと思いました。

渓流沿いなども歩きに行きたいなぁ。
少し気持ちが上向きになってまいりました(#^.^#)

 

2023/03/14

銚子の「円福寺」お参りのあとは「丼屋 七兵衛」へ

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ブログ経由で facebook にも銚子の「円福寺」にお参りした話を書きましたが、そのあと近くの「観音食堂・丼屋 七兵衛」というお店に昼食をとりに行ってみました。

出掛ける前に調べておいたのですが、銚子港であがった新鮮な青魚をつかった「青魚漬丼専門店」ということで、期待は上がります。

青魚の臭みを抑えて旨みを引き出す「特許製法の塩ダレ」、そして江戸時代の多彩な食文化を生み出した伝統の「濃い口醤油」で仕込んであるのだそうです。
さらに無添加にこだわった調理法ということで、ここでしか味わえない漬丼やお刺身がある!・・(*^^*)いやがうえにも期待値が上昇いたします。

 

 

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行ってみると、けっこう待っている人がいました。
銚子の街並みはあまり人が歩いていないのに、この店の周りだけは県外から来た人達がいっぱい!

自分で探せばいいのに、「駐車場はどこに行ったらあるんだ」とか、店内でも「注文したのはこれじゃない」など、どちらかというと我儘な感じの、お客さんの方が悪そうだなと思われる小トラブルが発生しておりました。

「駐車場くらいその辺にあるんだから自分で探せ」とか、「ずうっと携帯見ながらボソボソしゃべってるから間違っちゃうんだよ」・・と、心の突っ込みを入れつつ、丼が卓まで届くのを待ちました。

「おまちどうさま!」と目の前に置かれた「漬丼」はさすがに美味しかった。
妻も「これだけ美味しいのは今まで食べたことがない」と驚きの様子。
私たちは頼まなかったのですが、その日は特上サバの漬丼と寿司がおススメだったようです。
他のテーブルに届いたのを見たら、ほんとうに美味しそうでした。
次回はそれをいただこうかと思いました。

で、ここで食事を済ませたあと、すでにインスタ経由で facebook にご紹介した犬吠埼灯台を目指したのでした。

次回は銚子鉄道にも乗ってみたいと思います。

 

2023/03/12

妻と銚子まで出掛けてきた。

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私の首の状態がなかなか良くはならず、良くなりそうになったり、急転して痛みが激しくなったりの“行ったり来たり”状態・・そんな中、妻が気晴らしに空気の良いところに行ってみないか、ということでなぜか銚子に行くことになりました。

以前行ったことのある「円福寺」を思い出し、そこに出掛けてみたら、大改築がされていたようで、最初は同じ寺とは思わず、携帯の地図を確認したりしていたのですが、やっと同じ寺だとわかり、中に入ると住職がすぐに話しかけてくれて、本堂の中に上げていただいていろいろ見せていただきました。

 

 

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写真は「天井絵」ですが、本堂の天井にあるこの絵の素晴らしさにずっと見入ってしまいました。

本堂を入って右側に独特の表情をした「賓頭廬尊者像・びんずるそんじゃぞう」・・俗に『おびんずるさま』と呼ばれる像があり、お釈迦様のお弟子である十六羅漢 (じゅうろくらかん)の筆頭なんだそうです。

病気を治す力があるとされ、撫でるとその部位の病気が治るという信仰があって、「撫仏 (なでぼとけ)」ともいわれているんです。
私もそれを知っていましたので、書かれていたお経を唱えてから“おびんずるさま”の首を三回撫でました。

そうするとねぇ・・信じないだろうけど、けっこう状態が改善したのです。信じないでしょ(^_^.)

 

 

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でもって、「病魔退散」のお守りも買い、さらに夫婦で「護摩木」に願意と願主名を書き、住職は翌朝6時から護摩焚きしてくださるとのことでした。
気分は良くなり(#^.^#)そのあとは美味しそうな「漬け丼」のお店を調べておいたのでそこに出掛けました。
それについては、またこのブログか、インスタかでご紹介いたします。

きょうもまだ首の調子がいいぞ!(*^^*)

 

2023/03/09

「人智学・心智学・霊智学/ルドルフ・シュタイナー」を読んだが・・・

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『人智学・心智学・霊智学/ルドルフ・シュタイナー 高橋巖・訳(ちくま学芸文庫)』という本をなんとか手に入れ読んでみました。

なぜ“なんとか手に入れた”のかというと、私、数か月前から首を痛めてなかなか治らず、評判を聞いて家から近いところにある鍼灸院に行って治療を受けたのです。
そのときに、西洋医学だけでは解決しない病や痛みがあるという話になり、先生が今勉強しようとしているものがあるという話を聞き、先生が読み始めたという表題のルドルフ・シュタイナーの本を知ったというわけです。

俄然興味がわいて、手に入れたのです。そして早速読み始めました。
・・・ましたが・・・難しくて手に負えないというか、歯が立たないというか、チンプンカンプンというか、70ページ前後まで読んでギブアップいたしました。

1909年から1911年にかけてベルリンで行われた講義をまとめたものなのですが、如何せん基礎的な知識がないと、もう何を言っているのか皆目わからないのです。難し過ぎる。

なんとなくわかったことは、人というもの、人間という生命体というものは、山頂のような高いところから俯瞰するような神的な位置から見る観点と、もう少し山の中腹程度の高さから見る視点、さらに地面に降りてきてその人と同じ立場からの視線も必要なのだ、というようなこと。
さらに人間の感覚としていろいろなものを感じるのには通常の五感のようなものだけでは全てがわからないし、別の感覚(スピリチュアルなものか)が必要なのだということ。

・・上記のようなことが書かれているのであろう、ということがわかったところまでで力尽きました。
あまりにも講義調、論文調の文は、自分の心の中で噛んで砕いてやさしい言葉に翻訳しつつ読み進んでみてもすぐに限界の壁に突き当り、途中で断念したのでした。

少し“寝かせて”から再度チャレンジしてみたいと思いつつ、今ここに感想を書いているのでした。

 

2023/03/08

角田光代さんの「さがしもの」を読んだ。

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『さがしもの/角田光代著(新潮文庫)』を読みました。
またまたブックオフにて100円で購入。

『この本が、世界に存在することに』として刊行されたものの文庫化に際し『さがしもの』と改題されています。

≪本≫がテーマになって話が展開される短編集となっていました。

その本を持っていると、なぜか次々と不幸が起きてしまう・・と思った本を主人公の女性が自分の彼を奪った友人である女性に「彼に渡して」と託してしまい、その後どうなったのか、という話や、古本屋に売った本と巡り巡って外国の旅先の古本屋で再び出会う話、その他不思議な話や、本自体に関することや、よく通った本屋についての想い出に伴う心打つ話、などが編まれていました。

特に男女関係に「本」が介在してくる話というのも、その視点が面白く、またそれに連れてちょっと哀しく、数奇な運命をたどる男女のエピソードが私の心に沁みてきました。

世の中には本というものを、ほとんどというか、まったく読まない人がいます。
それはそれで幸せなことだと思うけど、私が思うには“自分と向き合う”チャンスを数多く失っているんじゃないか、とか、様々な人生経験や、見知らぬ世界などに連れて行ってくれる本というものを知らずにいるのももったいない、などと思ってしまいます・・老婆心ですが。

本を読んで得ることを自らの体験だけで得ることは、ほぼ不可能です。
本によって色々な疑似体験をしておくことで、絶望したり、自暴自棄になったりして犯罪に及んでしまう・・ということも減少するんじゃないか、などとも思います。
ある意味、犯罪防止策として「本を読む」ということを推し進めても無駄なことはないと、私は思うが世間は思わないんですよね、仕方ないけど。

話が大きくそれましたが、でもこの本を読むと角田さんの本に対する思いがとてもよく伝わってきます。

本が好きな人にはジ~ンと心打つ短編集だと思いました。

 

2023/03/07

【The Beatles 研究室・復刻版】With The Beatles[B-6]Not A Second Time

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2004年から2008年にかけて作成したホームページ「The Beatles 研究室」・・2009年リマスター発売後の一部追記も含めてのブログにての復刻版です。ほぼ当時のまま、そして復刻後追記も付しております。15年以上前の文なので細部の表現・事実についてはお見逃しください。
今回は、ビートルズ、デビューから二枚目のアルバム「With The Beatles 」から「Not A Second Time」の記事を復刻してみたいと思います。

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イントロ無しでいきなりジョンのボーカルから始まる初期ビートルズらしい曲です。
この頃のビートルズの最大の“売り”は、ジョンのボーカルとリンゴのドラムではないかと思います。つまり他に代えることができない素晴らしさを発揮していたのが二人だったと思います。
ジョンのせっぱ詰まったような、息せき切った唄い方は、聞いていた当時の若い人たちには、自分たちの言いようのない気持ちを表現しているような気がしたのではないでしょうか。

そして、リンゴは4人の中では既に完成した演奏ができる唯一のミュージシャンだったように思います。
この曲のブレイクのところでも、際立ったセンスを見せています。ここでも両手打ち炸裂です。

曲自体もなんとはないような曲と思いがちですが、展開を追っていくと、実にドラマチックで、胸に迫るような情感あふれる良い曲です。

この曲も、ちょっと聞き込んでいるビートルズ・ファンには人気のある曲です。


〈追記〉2023/03/07

この曲もリマスターがステレオとモノが出て、さらにキャピトル盤でもステレオとモノが出ているので、あらためて聞いてみました。
アナログのモノ音源もあったので、それも含め。


2009年オリジナル・リマスター・ステレオ盤

各楽器全体にうまく調整されていて聞きやすい。
ジョンのボーカル(ダブルトラック含め)は、歌詞もちゃんと聞き取れて、全体にやさしい音に聞こえる。


2009年オリジナル・リマスター・モノラル盤

ちょっとボーカルが引っ込み気味に聞こえるが、当時AMラジオなどで聞いているとちょうど良い感じになっているのかもしれない。
ピアノの音も深い感じで、残響音もよく聞こえる。
リンゴのドラムもハイハット、スネアともキレのいい音が鳴っている。


いわゆる“モノ・ラウドカット”と言われるアナログ音源。

ジョンのボーカルは割れていない。
ピアノもリンゴのドラムもほどよい感じでミックスされている。
とても聞きやすい。


米国キャピトル盤ステレオ・ミックス

けっこうワイルドなミックスとなっていて、ジョンのボーカルは“割れ気味”だし、ピアノは“ガンゴン”うなっているしで、でもアメリカの人にとってはビートルズの勢いを感じてピッタリくるミックスなのかもしれません。


米国キャピトル盤モノ・ミックス

ステレオ盤よりは音は割れていないが、それでも英国のオリジナルに比べるとやはりワイルドな感じ。
ピアノもやはりキャピトルのステレオ盤同様、ゴンゴンいっているし、リンゴのドラムも特にハイハットが音量レベルが高すぎるように感じる。

 

2023/03/05

壇蜜さんの「結婚してみることにした。」を読んだ。

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『結婚してみることにした。 -壇蜜ダイアリー2-/壇蜜著(文藝春秋)』を読みました。
これもブックオフで見つけたものです。
なんといってもタイトルがいいと思いました。こんなタイトル見たら手に取るよね。

当然ながら結婚に至る相手との付き合いの過程などが日々“したため”られているのかと思って読んだのですが・・。
おどろくべきことに、この二年間に渡る日記の中には、結婚に至る過程についてはたった二日間しか書かれていなかった・・。
びっくりした。

びっくりしたには、しましたが、でも壇蜜さんらしいと思いました。
日記の内容は、カッコつけた嘘っぽいものではなく、ほんとうに毎日起こっていること、感じたこと、体調のこと、仕事で出会った事などが飾らない文章で書かれていました。

壇蜜さんは日記の中で自分をかなり卑下しているのですが(この日記シリーズでは他の巻でもそんな感じ)、でも“あきらめ”というか立ち直りが早いというか、自分はそうなんだからしかたないでしょ、みたいなところもあり、それが壇蜜さんの持ち味となってこの日記の面白さを増しているのだと思いました。

全体には、よく自転車に乗っている(雨の日に出て転倒したことまで書かれていた)、よくサウナに行く、猫などの動物のみでなく、爬虫類にまで愛情を注ぎ、それらが生活に密着している、よく寝ている&居眠りしている、・・そんなシーンが多かった。

で、仕事で付き合う人などにはかなり気をつかっているのも感じました。
気を使っているものの、それが裏目に出てもとことん落ち込んだりはしていないようで、それが芸能界で生きていくコツなのかもしれません。

結局、結婚に至る過程だとか、そのときの心情などについても細々とは書かれていなかったわけですが、結婚という人生上の大きなイベントについても、日常のひとつの出来事として淡々と書かれていて(実はそこだけちょっといつもと違う感じだったけど)、壇蜜さんの日々は流れて、続いていくのでしょう。

また次のこのシリーズ見つけたら買っちゃいそうです、そこにいろいろ結婚生活について書かれているような気がして・・。
きっと書いていないと思うけど。

 

2023/03/04

【はっPのアナログ探訪_0171: TBS系テレビ放映 ガッツ・ジュン主題歌 / ティー・カップス ( Single )】

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今回は1971年にTBS系列でテレビ放映された野球もののテレビドラマ「ガッツ・ジュン」の主題歌レコードです。

記憶に定かではありませんが、どうやらヒット作「柔道一直線」のあとをうけ、“スポ根”ドラマとして制作されたもののようです。

 

 

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主演は藤間文彦、父は日本舞踊藤間流の藤間勘十郎、母はやはり日本舞踊家で女優の藤間紫です。一時期はNHK銀河テレビ小説などにも主演されたりしていたようですが、今は後に母の夫となった三代市川猿之助の事務所「おもだか」の社長をされている方とのこと。

私の記憶の彼方にあるこのテレビドラマですが、前半は前作の柔道一直線にもあった特撮を生かして魔球が出てきたりしていて、野球を知っている人、野球好きな人には「なんだかなぁ」という番組だったと思います。
後半は方針を変えてチームワークなどを主にした野球ドラマに変わっていったようですが、その頃にはもう見なくなっていたかもしれません。

 

 

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この主題歌はとてもいい曲で、爽やかでメロディーも良く、思わず歌ってしまうようなものでした。
レコードを聞いてみると、うしろの演奏はテレビ放映時のものと同じだと思いますが、ティー・カップスというコーラスグループの歌声は明らかに異なるものでした。
「ビュン・ビュン・ビュン」という輪唱的に歌うところがちょっとコメディチックになってしまい、ややがっかり・・。
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わざわざこのドラマに出てくる架空の高校「名雄高校」の“校歌”まで入っていて、念がいってるなと思いました。この校歌もいい曲でした。
ほんとうにどこかの高校の応援歌にしてもかなりいい線いっていると思うような曲です。

かすかな記憶の中にあるこの曲とドラマですが、聞いたらけっこうよみがえってきました(#^.^#)
昔のテレビドラマの雰囲気を思い出しました。

 

2023/03/03

おんじゅくまちかど・つるし雛めぐりに行ってきた

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すでにインスタ経由でfacebookにも載せたのですが、ブログを読んでいただいている方も数多いので、ブログ経由でもご紹介しようと思います。

御宿町観光協会・御宿町商工会などが中心となる実行委員会が行っている表題の「おんじゅくまちかど・つるし雛めぐり」に、妻、長女と行って来ました。
おんじゅくの町のいろいろなお店なども含めあちこちで「つるし雛」を展示しているものです。

 

 

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私たち家族はスタートが遅かったので、とりあえずメイン会場とも言える「月の砂漠記念館」と「手づくりの蔵」の二か所に行ってみました。

私はこの「つるし雛」というものをよく知らなかったのですが、妻と長女はとても興味をもっていたようで、私も“一緒に行ってみる”ことになったのです。

facebookでは“どお~ん”とたくさんぶら下がっている写真を載せたのですが、こちらブログでは割と近接して撮ったような写真を載せています。

いろいろな形のものがあって、見ているだけで楽しいし、とても明るい気持ちになりました。

 

 

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また、「月の砂漠記念館」の前には当然砂浜があり、そこには「旅の駱駝」に乗った、歌に出てくる王子様とお姫様の像がありました。写真では見たことがありましたが、初めて間近に見ました。けっこうインパクトのある大きな像でした。
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そして次に、「手づくりの蔵」へ。
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ここでも素敵な展示があり、案内してくださった方も、訪ねてきた人たちも、とてもフレンドリーでいい雰囲気が蔵に満ちていました。
こんな感覚久しぶりです。
近頃、“ささくれだった”気持ちの人がいたり、そんなふうにしなくてもいいでしょうと思うようなイヤな行動をする人が多く、沈み込んでいた自分の心が少し浮上したような気がしました。
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いい時間を過ごすことが出来ました。

2023/03/02

「悩むが花/伊集院静」を読みました。

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『悩むが花/伊集院静著(文芸春秋)』という本を読みました。
伊集院さんの本は、このブログでもけっこうご紹介していますが、またブックオフで見つけちゃいました(^^;)
「人生相談本」です。

相談内容は、相変わらずというか・・新入社員が上司からの理不尽な要求に悩んだり、上司は上司で部下が言うことをきかない、そして私をバカにしているんじゃないか、などというもの、さらに女性の会社員から「自分の周囲は仕事も出来ない、頭が悪く、考え方に“キレ”がない、こんなやつらばかりじゃ結婚する相手もいない」などというもの、ギャンブルに勝つにはどうすりゃいいんだ、とか、美人にモテる方法を教えてくれ・・(^_^;)などなど、伊集院さんもあきれたり、どやしつけたり、丁寧に諭したりです。

この伊集院さんの回答ぶりが、もう『芸』の域に達しているというか(^-^;読んでいて実に面白い!
なのでまた買ってきて読んでしまう、ということになるのでした。いつものことです。

叱ることが多い伊集院さんですが、時には必死に生きる人、困難に立ち向かう若者などには実に力強いエールを送ります。
こういうエール、私も若い頃に欲しかった・・と思いました。

伊集院さんが回答の中でおっしゃっていたことで、そうだよ、そうだよ、と思ったことがありました。

「頭が切れる男と評判の奴くらいつまらない男はいないから。“頭が切れる”とか“カミソリみたいな頭”と言われている男は自分以外の男を皆クズだと思ってるんだから。そんな傲慢な奴がいかに鼻持ちならないかは少し社会で人間を見た者なら誰でも知ってるよ。」

という言葉です。
長いこと生きてきて、仕事をしてきた中で、私もそう思っていました。
実物を何人も何人も見てきました。
あんなヤツの言うことなんかまともに聞く必要はなかったと、今にして思っているのでした。そのときはわからないんだよねぇ(^_^;)

あっという間に読み終えた「悩むが花」、まだまだ伊集院さんの“相談もの”の本、持っていますので、また読んだらご紹介しますね。

 

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