「悩むが花/伊集院静」を読みました。
『悩むが花/伊集院静著(文芸春秋)』という本を読みました。
伊集院さんの本は、このブログでもけっこうご紹介していますが、またブックオフで見つけちゃいました(^^;)
「人生相談本」です。
相談内容は、相変わらずというか・・新入社員が上司からの理不尽な要求に悩んだり、上司は上司で部下が言うことをきかない、そして私をバカにしているんじゃないか、などというもの、さらに女性の会社員から「自分の周囲は仕事も出来ない、頭が悪く、考え方に“キレ”がない、こんなやつらばかりじゃ結婚する相手もいない」などというもの、ギャンブルに勝つにはどうすりゃいいんだ、とか、美人にモテる方法を教えてくれ・・(^_^;)などなど、伊集院さんもあきれたり、どやしつけたり、丁寧に諭したりです。
この伊集院さんの回答ぶりが、もう『芸』の域に達しているというか(^-^;読んでいて実に面白い!
なのでまた買ってきて読んでしまう、ということになるのでした。いつものことです。
叱ることが多い伊集院さんですが、時には必死に生きる人、困難に立ち向かう若者などには実に力強いエールを送ります。
こういうエール、私も若い頃に欲しかった・・と思いました。
伊集院さんが回答の中でおっしゃっていたことで、そうだよ、そうだよ、と思ったことがありました。
「頭が切れる男と評判の奴くらいつまらない男はいないから。“頭が切れる”とか“カミソリみたいな頭”と言われている男は自分以外の男を皆クズだと思ってるんだから。そんな傲慢な奴がいかに鼻持ちならないかは少し社会で人間を見た者なら誰でも知ってるよ。」
という言葉です。
長いこと生きてきて、仕事をしてきた中で、私もそう思っていました。
実物を何人も何人も見てきました。
あんなヤツの言うことなんかまともに聞く必要はなかったと、今にして思っているのでした。そのときはわからないんだよねぇ(^_^;)
あっという間に読み終えた「悩むが花」、まだまだ伊集院さんの“相談もの”の本、持っていますので、また読んだらご紹介しますね。
« 「魚眼漫遊大雑記/野田知佑」を読みました。 | トップページ | おんじゅくまちかど・つるし雛めぐりに行ってきた »
「心と体」カテゴリの記事
- 横尾忠則さんの「死なないつもり」を読みました。(2023.06.06)
- 「何をしてもうまくいく人のシンプルな習慣/ジム・ドノヴァン」という本を読みました。(2023.05.20)
- 「歎異抄入門」という本を読みました。(2023.05.15)
- 「夫婦という他人/下重暁子」を読みました。(2023.05.14)
- 日仏共同制作の映画「アダマン号に乗って」を見てきました。(2023.04.30)
「仕事で生き生き」カテゴリの記事
- 「新聞記者 司馬遼太郎/産経新聞社(著)」という本を読みました。(2023.05.23)
- 「何をしてもうまくいく人のシンプルな習慣/ジム・ドノヴァン」という本を読みました。(2023.05.20)
- 諸橋昭夫先生が亡くなられたことを知りました。(2023.04.27)
- 「島耕作も、楽じゃない。」を読みました。(2023.04.08)
- 糸井重里さんへのインタビューを中心にした「すいません、ほぼ日の経営。」を読みました。(2023.03.22)
「書籍・雑誌その2」カテゴリの記事
- 「墜落!の瞬間 -ボイス・レコーダーが語る真実-/マルコム・マクファーソン」という本を読みました。(2023.06.08)
- 横尾忠則さんの「死なないつもり」を読みました。(2023.06.06)
- 北方謙三さんの「生きるための辞書 -十字路が見える-」を読みました。(2023.06.04)
- 俵万智さんの「未来のサイズ」を読みました。(2023.06.02)
- 「ジャパニーズ・スマイル/中島みゆき」を読みました。(2023.05.31)
« 「魚眼漫遊大雑記/野田知佑」を読みました。 | トップページ | おんじゅくまちかど・つるし雛めぐりに行ってきた »
コメント