【The Beatles 研究室・復刻版】With The Beatles[B-6]Not A Second Time
今回は、ビートルズ、デビューから二枚目のアルバム「With The Beatles 」から「Not A Second Time」の記事を復刻してみたいと思います。
イントロ無しでいきなりジョンのボーカルから始まる初期ビートルズらしい曲です。
この頃のビートルズの最大の“売り”は、ジョンのボーカルとリンゴのドラムではないかと思います。つまり他に代えることができない素晴らしさを発揮していたのが二人だったと思います。
ジョンのせっぱ詰まったような、息せき切った唄い方は、聞いていた当時の若い人たちには、自分たちの言いようのない気持ちを表現しているような気がしたのではないでしょうか。
そして、リンゴは4人の中では既に完成した演奏ができる唯一のミュージシャンだったように思います。
この曲のブレイクのところでも、際立ったセンスを見せています。ここでも両手打ち炸裂です。
曲自体もなんとはないような曲と思いがちですが、展開を追っていくと、実にドラマチックで、胸に迫るような情感あふれる良い曲です。
この曲も、ちょっと聞き込んでいるビートルズ・ファンには人気のある曲です。
〈追記〉2023/03/07
この曲もリマスターがステレオとモノが出て、さらにキャピトル盤でもステレオとモノが出ているので、あらためて聞いてみました。
アナログのモノ音源もあったので、それも含め。
2009年オリジナル・リマスター・ステレオ盤
各楽器全体にうまく調整されていて聞きやすい。
ジョンのボーカル(ダブルトラック含め)は、歌詞もちゃんと聞き取れて、全体にやさしい音に聞こえる。
2009年オリジナル・リマスター・モノラル盤
ちょっとボーカルが引っ込み気味に聞こえるが、当時AMラジオなどで聞いているとちょうど良い感じになっているのかもしれない。
ピアノの音も深い感じで、残響音もよく聞こえる。
リンゴのドラムもハイハット、スネアともキレのいい音が鳴っている。
いわゆる“モノ・ラウドカット”と言われるアナログ音源。
ジョンのボーカルは割れていない。
ピアノもリンゴのドラムもほどよい感じでミックスされている。
とても聞きやすい。
米国キャピトル盤ステレオ・ミックス
けっこうワイルドなミックスとなっていて、ジョンのボーカルは“割れ気味”だし、ピアノは“ガンゴン”うなっているしで、でもアメリカの人にとってはビートルズの勢いを感じてピッタリくるミックスなのかもしれません。
米国キャピトル盤モノ・ミックス
ステレオ盤よりは音は割れていないが、それでも英国のオリジナルに比べるとやはりワイルドな感じ。
ピアノもやはりキャピトルのステレオ盤同様、ゴンゴンいっているし、リンゴのドラムも特にハイハットが音量レベルが高すぎるように感じる。
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