伊集院静さんの「いろいろあった人へ」を読みました。
『いろいろあった人へ -大人の流儀 Best Selection-/伊集院静著(講談社)』を読みました。
これは人気の「大人の流儀シリーズ」から選ばれ、まとめられたものです。
2018年発行となっておりますが、古本で買いました。
伊集院さんが様々な読者からの相談に答える形のシリーズですが、伊集院さん本人は、人の人生相談になんかまともに答えられるか、自分でも人に相談なんかしたことがない、とおっしゃっていて、相談にはその時々の自分の気持ちで答えていて、そうするくらいしかないよなと、私も思いました。
相談って、私も相談関係の部署で働いたことがありますが、ある程度答えを持っている人が相談に来ることが多いのです。
それに対して応援するか、あるいは“行き過ぎ”な答えを持ってきた場合はそれをちょっと抑えてあげるくらいしか出来ませんでした。
この本の内容としては、若い頃はけっこう“理不尽”な目に遭うことが多いけれど、それも嫌がって避けてしまうよりも、むしろそれを我慢してやってみた方がいいのだということや、亡くなってしまった人のことを毎日思い出して泣き暮らすよりも、「時」が薬になると思い、なんとかして日々過ごしていた方がよい、泣いている姿よりもそうした方が亡くなった人も安心するよ・・というようなことが主に書かれていました。
また、あの東日本大震災のときに多くの人が亡くなったけれど、不思議なことがいろいろなところで起きていて、たぶんそれは事実で、「霊」というものの存在についてふれているようなところもありました。
私もそう思います。
あちらこちらで耳にしましたが、通常では考えられないことが実際に起こっていたようです。亡くなった人たちが生きてなんとか頑張っている人達を支えてくれているような気がします。
人生って何だ? 生きるって何なんだ? なんて生きる意味を問うていたら訳がわからなくなる。
生きる意味なんぞ、誰か暇な奴が考えればいいの。とも言っていて(^_^;)・・・そうですね、そんなこと考えてもだえ苦しんでいるのなら、少しでも何か生きてやってみた方がいいかもしれません。
というわけで、またあっという間に読み終えた伊集院さんの本でした。
・・ほんと“癖になる”んだよな、伊集院さんの本。
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