気分転換に映画「コンペティション」を見てきました。
映画『コンペティション(OFFICIAL COMPETITION)/2021年 スペイン・アルゼンチン 監督:ガストン・ドゥプラット&マリアノ・コーン 出演:ペネロペ・クルス、アントニオ・バンデラス、オスカル・マルティネス』を見てきました。
コロナのこともあって、映画には、なかなか足を運べない状況でしたが、最近いろいろと体調不良が続き、家にこもっているとますます落ち込んでしまうような気がして、出掛けることにしました。
千葉劇場という小さなところで上映されていましたが、この映画、本当だったら飽きるヒマもない面白い展開なので、もっと大きなところで上映されてもいいんじゃないかと思いました。
大富豪が自分の名を後世に残したいという不純な動機から映画製作を思いつき、抜擢された監督がペネロペ・クルス、出演者に選ばれたのは格式高い演技で知られた超一流のベテラン俳優(オスカル・マルティネス)とエンタメ作品で世界的な人気を獲得したスター(アントニオ・バンデラス)という配役で物語は進められます。
ベテラン俳優とエンタメ人気の俳優は、お互いに“大嫌い”な気持ちを抱きつつ、また監督役のペネロペ・クルスも一筋縄ではいかないぶっ飛んだ監督で、三人が三人とも互いに騙しあい、ののしりあい、ある時は親密に、ある時は“エクササイズ”だと言いながら考えられない過酷な状況での演技を強要したり、非道とも言えるような試練を与えたりもします。
大どんでん返しが何回もあったり、三人の表情から、見ているこちらも、どこまでが本当か、どこまでが裏切りか、どこまでが演技か、ハラハラしたり迷ったりの不思議な映画製作ストーリーでした。
この映画は、今どきの上映スピードを速くして見たりする人には意味のないものになっています。
微妙な“間”や、役者の表情、時間の経過がとても重要な部分を占めているのです。
“あらすじ”だけわかって、映画を見た・・なんて言っている人は「お呼びじゃない」のです。
大人のための大人のいい映画でした。
行ってよかった。
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