伊集院静さんの「無頼のススメ」を読んだ。
『無頼のススメ/伊集院静著(新潮新書)』を読みました。
2015年発行のもので、ブックオフで見つけました。
タイトルどおり、伊集院さん流の“無頼”について書かれている本なのですが、最終的には政府や行政に頼ったりしていても、あるいはお願いするばかりではどうにもならないことばかりなので、何とか自分で自分の始末をつけないと世の中やっていけない・・という話になり、「そうか、自分もけっこうブログその他で色々怒ったり、主張したりすることがあるが、ある程度“いい意味”でそんなことは諦めて、自分なりに生きるしかないな、とも思いました。
読んでいて、すこし気になった“キーワード”のように感じた部分を書いてみます。
〇昔に比べると最近の人はとかく早口で、要領よくしゃべろうとします。大事な話は間を置きながら、間違えてはいけないところでは沈黙を交え、ゆっくり話すこと。
という部分でした。
この頃は、ニュースなどで街角でのインタビューまで、語尾の部分と次の会話をくっつけて編集しているのを聞きますが、短時間でまとめたつもりでも、聞いている方は整理がつかず、頭が追いつくことができません。・・そんなのばっか・・。
〇世の中で金をたくさん儲けたやつの八割は悪党だと思っておけ。
昔も今も世の中では悪党のところに金は行く、というわけで・・そのとおりだと思いました。
〇暇さえあればスマホを取り出していじる。テレビや新聞の言うことを丸呑みする。いつも誰かと集まって、騒ごうとする。
私と“キライな人”が合致しました(^_^;)
〇空海の「虚しく往きて実ちて帰る」という言葉から・・・
スマホやネットや日々目の前を過ぎて行く情報に踊らされるのは、空海とは真逆で、どうでもいいことで実ちて往きて、何も得るものなくして虚しく帰っているだけではないかな。
情報に踊らされ、流行りものに飛びつき、浮かれている・・悪いけどそんな人がいっぱいいる、と私も思いました。
以上が、「無頼のススメ」を読んだ私の簡単な感想です。
伊集院さんの本はまだ手元に何冊かありますので、また読んだら読後感を書こうと思います。
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