映画「ウィ、シェフ!」を見て来ました。
映画『ウィ、シェフ!Oui,Chef!(La Brigade)/2022年 フランス 監督:ルイ=ジュリアン・プティ 出演:オドレイ・ラミー』を見て来ました。
一流レストランで「スーシェフ」として働く主人公・カティ(オドレイ・ラミー)、自分のレストランを開くことが夢だったが、シェフとケンカして店を飛び出すところから物語が始まります。
それからは新しい職場を探すのですが、なかなか見つからない。
ようやく見つけたのは、移民の少年たちが暮らす自立支援施設でした。
まともな食材も機材も無く、“質より量”みたいな方針にがっかりするカティ。
施設長から少年たちを調理アシスタントとする提案を受けたところから物語は急変、急加速を始めます。
天涯孤独で、人づき合いが苦手なカティも変わりだし、少年たちも最初はまったく興味のかけらも無かったのに、どんどん料理にも作物の取り入れにも一緒に出掛けるようになって、料理の部門ごとにリーダーが出来てひとつのチームとして躍動し始めます。
このあたりが一番見ているこちらもうれしくて、輝かしいシーンが続きます。
でも、18歳までに職業訓練校に就学できないと強制送還されるため、少年たちも施設の人たちも、カティも悩みは尽きません。
そこで少年たちに自分の知識と技術を伝え、一流の料理人として育て上げようというカティの情熱と、施設長が考えたカティを校長にした調理師専門コースの新設が浮かび上がり、やがてはテレビ番組にカティのチームのみんなが出演することになり、支援の声が上がり出すという・・感動的なストーリーの映画でした。
そして、この映画自体がとても自然で、力が入り過ぎていなくて、心穏やかに見ることができるものでした。
ちょっと涙ぐんでしまうところもあり、いい映画でした。
カティを演じたオドレイ・ラミーの演技も素晴らしかったし、少年たちは300人以上の若者からインタビューをして選ばれ、要するに“素人”なのですが、それがまた生き生きとして、泣かせる演技までするのでした。
見終わって映画館を出るときにもまだ何か幸せの余韻の残る映画でした。
来てよかった。
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