宝塚歌劇・月組 東急シアターオーブ公演「DEATH TAKES A HOLIDAY」を観て来ました。
宝塚歌劇・月組 東急シアターオーブ公演「DEATH TAKES A HOLIDAY」を観劇いたしました。
私が応援している雪組生の方の同期が出演していて、ご配慮いただき運よく観劇できました。
コロナ禍以降、月組を観る機会がなく久しぶりです。
この公演は、2011年にオフ・ブロードウェイで初演され、その後ドラマディスクアワード11部門にノミネート、モーリー・イェストン氏(ファントム、グランドホテル、タイタニック、ナインなどの音楽を作曲)が作詞・作曲を手掛けています。
日本初上演が宝塚歌劇という運びとなりました。
久しぶりに月組を見て驚きました。
全員、歌が上手いっ!(*^-^*)
それに奇麗で美しくて、上品で、極上のミュージカルに出会ったという印象です。
月城かなと(つきしろ・かなと)さん、海乃美月(うみの・みつき)さんの“大人”のトップコンビは歌も芝居もひとつ上のレベルにいる、と感じました。
時代は第一次大戦後、戦闘、飢餓、スペイン風邪のパンデミック後の1920年代。
月城さん演じる死神がロシア貴族になりすまし、イタリア貴族の侯爵家にやってきて、束の間の“ホリデー”を楽しむうちに、人はなぜ生きようとするのか、死とはなにか、人生とは、愛とは・・と考えるうちに海乃さん演ずる侯爵家の娘に出会い、その美しさと瑞々しい生命力に満ちた姿に魅了され、侯爵家以下登場する人達は大変な騒動に巻き込まれていく・・という物語でした。
トップお二人は、堂々のトップスターという感じ。歌・演技・身のこなしなど何の心配もなく、うっとりと見惚れました。文句なしです。
侯爵を演じた風間柚乃(かざま・ゆの)さんと執事を演じた佳城葵(かしろ・あおい)さんがお二人でドタバタと笑いを取りながらストーリーテラー的に物語を進めるのですが、お見事でした。会場はお二人の一挙手一投足に笑ったり、心配したりで一気に物語の中に入り込むことができました。
侯爵夫人の白雪さち花(しらゆき・さちか)さんは娘を心配し苦悩する演技も、そしてもちろん歌も抜群でした。
夢奈瑠音(ゆめな・るね)さん、蓮つかさ(れん・つかさ)さんのお二人もシリアスだったり、コメディタッチだったりの演技も良く、さらにお二人ともソロで歌われるシーンはさすがと思わせてくれました。
彩みちる(いろどり・みちる)さん[※そうだ月組に組替えになっていたんですよね]は、専科の英真なおき(えま・なおき)さんと老夫婦を演じ、ラスト近辺のお二人の演技と歌唱では思わず涙するほどの素晴らしい演技を見せてくれました。
この人はほんとうに演技をするために生まれてきたかのような素晴らしいものを見せてくれます。
きよら羽龍(きよら・はりゅう)さん、白川りり(しらかわ・りり)さんらも歌と演技でこのミュージカルを奥深いものにしてくれました。月組、層が厚い!
コロナ禍で宝塚観劇はなかなか出来ずにいましたが、この月組のミュージカルは、あらためて宝塚歌劇の素晴らしさを感じさせてくれるものでした。
月城さん、海乃さんの素敵なトップコンビの作品、また観に来たいです。
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