【復刻版】Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』⇒《Someday My Prince Will Come / 1961》 Miles Davis
十数年前に作っていたホームページ“Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』”のブログ版復刻です。
取り上げているのは、マイルス・デイビスのアルバム、「Someday My Prince Will Comet(いつか王子さまが)」です。
今回、再度聴き直して一部文言等を追加・修正いたしました。
Miles Davis/tp
Hank Mobley/ts
Wynton Kelly/p
Paul Chambers/b
Jimmy Cobb/ds
John Coltrane/ts
①Someday My Prince Will Come
②Old Folks
③Pfrancing
④Drad-Dog
⑤Teo
⑥I Thought About You
マイルスには、それこそ「名盤」と呼ばれる作品が数多くあるのだけれども、マイルスの、どのアルバムを一番聞くのかと問われれば、実のところ「カインド・オブ・ブルー」でも「ビッチェズ・ブリュー」でもなく、さりとて「フォア・アンド・モア」でもないのです。
この邦題「いつか王子さまが」あたりが一番聞いているアルバムかもしれません。
いい曲が多いうえに、演奏もいいし、聞きやすい。
アルバムの邦題は、ちょっと恥ずかしい感じもするが、名演ぞろいの、まさにお気に入りアルバムと言えます。
一曲目のタイトル曲は、ピアノのウイントンも、テナーのコルトレーンも素晴らしい充実度で聞かせてくれます。
これを聞かずしてジャズ・ファンは死ねません(・・大袈裟(^_^;)
マイルスのトランペットってどんな感じ?と聞かれたらこの曲を紹介しちゃうと思います。
ミュートの具合も実に絶妙。
二曲目のバラードも痺れっぱなしだし、三曲目のブルースはマイルスのミュートが渋くきまります。
四曲目のバラードも静かな進行とマイルスの高音の効いたプレイが良い。
他にも聞き物は五曲目の「Teo」、これは何度聞いてもいい!
スパニッシュ・タッチのこの曲は、まるで「スケッチ・オブ・スペイン」を彷彿とさせます。
マイルスのいいところ“全部出し”って感じです。
コルトレーンも気合い入ってます。
六曲目のバラードもマイルスのトランペットが深く染み渡るように鳴り、この味わいは格別です。
このアルバムは、聞きやすいのに、真剣度満点の充実アルバムです。
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