「河童が覗いたトイレまんだら」を読んだ。
『河童が覗いたトイレまんだら/妹尾河童(文春文庫)』という本を、これまたブックオフで見つけて読んで(見)みました。
1990年の単行本で、その文庫化、かなり古いです。
登場される方でお亡くなりになっている方もけっこういました。
妹尾河童さんがこの本では、いろいろな有名人のトイレを見せてもらい、それを事細かに描写しているのです。
テーマが「トイレ」とは!と驚きました。
特に女優さんなどは断ってくるんじゃないかと思ったのですが、意外とあっさり取材OKの方が多かったようです。
トイレをひとつの部屋のようにして、自分好みのインテリア・スタイルが素晴らしい人がいたり、本棚があったり、書き物が出来る用意がしてあったりの書斎の一部的な使い方をしている人もいました。
また、自分の家の自分用に考えたトイレでないと用を足せない・・という人もいて、出来れば遠出の出張があっても帰宅してから用を足すなんて人もいました。
けっこう「自分にとってのトイレとは」と語り出す人も多かった。
トイレを見せてもらうことで、色々なものが見えてくることに驚きました。
我が家のトイレは、とあらためて見てみても、全然ふつうだなぁ(^_^;)と思いました。
この本に出てきた人のように長時間籠ることもないし・・。
でも、不思議なことに小さい頃からの記憶を辿ると、親戚や色々なところに出かけて行った記憶の中に、明らかにトイレの印象が強く残っています。
家の中がどうだったか覚えていなくても、トイレについてはハッキリとした記憶があるのです。
やはり、トイレには何か独特の主張のようなものがあるのかもしれません。
400頁を越えるボリュームでしたが、面白く読みました。
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