「寝ても醒めてもタカラヅカ!!/牧彩子」を読みました。
『寝ても醒めてもタカラヅカ!!/牧彩子(著・絵)(平凡社)』を読みました。
2018年発行のものをブックオフで発見、安価にて手に入れました。
著者の牧彩子さんについては、宝塚関連本の挿絵・イラストでよく拝見していたので、表紙を見てすぐに「あっ、この人は文も書いちゃうのね」と思い、即購入!
イラストや何コマかの漫画まじりに書かれていたその“タカラヅカ愛”溢れる文には、私も“タカラヅカ愛”に溺れているので(^^;)『大共感』いたしました。
宝塚ファンってものは、こういうものだと自覚を込めて感嘆した次第です。
最初に誰かに連れて行かれて(そのときがメッチャ大事!)、今まで見たこともない世界に「これだっ!」と思えたらあとはもう無我夢中で宝塚にのめり込む・・これが多くのファンが辿った道なのではないかと思います。
牧さんが初めて見た宝塚は月組の『花の宝塚風土記/シニョール・ドン・ファン(トップスター:紫吹淳さん)』だったとのこと。
「なっ、なんじゃこりゃあ~!!!」と大きなショックを受けたようですが、私もご多分に漏れず同様な初体験をしました。
この本は、初心者にとってもたいへん親切なもので、宝塚の歴史から上演される劇場の詳しい案内、現在五組ある各組の様子や、歌劇団全体の構成、裏方さんの話、芝居、ミュージカル、レビュー、ショーなど、どういうものがあるか、衣装や舞台装置、お友達の宝塚ファンの宝塚への“入れ込み具合”をその人ごとに事細かく紹介してくれたり、・・・いやもう「至れり尽くせり」のパーフェクトな本でした。
しかもこの牧さんは全然威張っていない!偉そうにしない!
「それが大事だよねー」と深く感動いたしました。この人、いい人です。最高っ!
牧さん、「究極の幸せ自慢」として、花組「エリザベート」で一階二列25番という奇跡のチケットを入手できたので、大好きなルキーニ役の望海風斗(のぞみ・ふうと)さんが劇中お客さんを銀橋(客席に張り出したエプロンステージ)から“イジる”場面のため、ボーダーのルキーニと同じ衣装で着席しているという勝負に出ました。
そしたら望海さんが「俺と同じボーダーのねえちゃんがいるじゃねーか!!!」と見事に拾ってくれて(*^^*)小道具のカメラで「鳩が出ますよ」の名セリフとともに撮影ポーズをさせてくれた・・という・・もうファンだったら「死んでもいい」ような(^-^;幸せな経験をしています。
ついでだから私も「幸せ自慢」しちゃいます。
月組・本場宝塚大劇場での二度目の「ミー・アンド・マイ・ガール」前方のいい席で見ることができたのですが、一幕ラストのランベス・ウォークのシーン、皆が客席に降りてきて踊り出す観客席熱狂の時に娘役スターの「朝凪 鈴(あななぎ・りん)」さんが貴族のお嬢様の衣装で私のところにやってきて手を取り、立ち上がらせて一緒にランベス・ウォークを踊って!と・・もう夢のようで、心臓がダメになるかと思いました。
さらに私が観劇後に喫茶店で先ほどの夢のような出来事を振り返り、酔いしれていると、あの朝凪さん入店っ!!
お茶されたあと、お帰りになられるとき、こちらのテーブルにすれ違いざま、「お先に」・・(T_T)というもったいないお言葉。
もう死んでもいい出来事でしょう(#^.^#)
というわけで、この「寝ても醒めてもタカラヅカ!!」とても楽しく読ませていただきました。
宝塚ファンにも、これから見ようという人にもおすすめのベストな本でした。
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