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2023/08/29

「京都暮らしの四季 -極楽のあまり風-/麻生圭子」を読みました。

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『京都暮らしの四季 -極楽のあまり風-/麻生圭子著(文春文庫)』を古本で見つけ、読んでみました。

麻生さんの京都町屋暮らしについて書かれた本については過去このブログで「東京育ちの京町屋暮らし」という本をご紹介したことがあります。
著者の麻生さんがいよいよ京都の町屋を手に入れ、修復、改築しながら町屋暮らしを実現しようと奮闘するお話しでした。

今回ご紹介する本では、京都町屋暮らしを始めて、あらためて京都の過酷ともいえる夏や冬の環境の中でどうやってその暮らしを楽しみながら営み続けるか、ということが書かれていました。

京都の町屋というものが、独特の奥に細長い形状で、さらにいくつもの扉、障子などを開けて部屋の中を通り抜けるものであったり、中庭や土間がある中での生活がどのように四季と関わっていくのか・・また、そんな状況を楽しめるのか、そんなことが書かれていましたが、著者は戸惑いつつもやがて「これが京都の町屋暮らしだ」と気づき、その良さや風情に喜びを感じていく様子がわかりました。

ヤモリも出れば、ホタルも出る、夜中に起きて用を足せばその音が隣近所に筒抜けになる、建具は季節によって“衣替え”をするなど、いいんだかなんだか私にはわからない部分もありましたが、でも麻生さんが選んだ「京町屋暮らし」は人生の貴重な部分を占めているのではないかと思いました。

ただこの本が発行されたのが、二十年以上前のことなので、現在の日本中“酷暑”に見舞われる中で、果たしてエアコン無しの京町屋暮らしが可能なんだろうか、と思ってしまいました。

最近のラジオで聞いた話題が「日本は四季ではなく、“二季”になりつつあるんじゃないか」というもので、夏と冬の「二季」にほんの少しの間の春と秋みたいになってきていて、京都の古来の四季の過ごし方・・今はどうなっているのか・・と思ってしまいました。

 

2023/08/25

尾辻克彦の「カメラが欲しい」を読みました。

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『カメラが欲しい/尾辻克彦著(新潮文庫)』を古本で見つけ、読んでみました。
昭和61年に刊行されたものの文庫化で、昭和63年に発行されています。
古い本なので、ここに出てくるカメラはもちろん「フィルムカメラ」です。

挿絵は「赤瀬川原平」とありますが、これは尾辻さん本人。文筆業のときは尾辻克彦、イラストや絵画・芸術のときは赤瀬川原平ということになっています。

読んでいると、この時代でもカメラはいよいよプラスチック製のものが台頭し始めていて、金属のボディでないとなかなか所有欲まで湧いて来ない、という話題もありました。
たしかに、重いけれども昔はカメラってちょっと重厚感が欲しいような気分がありました。

この頃はミノックス、ローライ、ミノルタ、ニコン、キャノン、オリンパス、と次々と製品が発表されていたようで、尾辻さんのそれらに対する期待や、“こうあって欲しい”という願望などが書かれていて、「カメラ好き」の気持ちがダイレクトに伝わってきました。

尾辻さんは、あの『超芸術トマソン』でもカメラを持ち、街に出かけ、数々の超芸術を撮影しているし、子供さんが生まれたときのことも書かれていましたが、子供の成長も新製品で数多く撮られていたようです。
まさに、自分の趣味と仕事と生活が一体になっている感じでした。

古い本だけど、なぜこの本を手にしたかというと、今、自分のカメラが故障したままで(オリンパスのカメラがもう部品が無くて修理不能ということでメーカーから返って来てしまった)、新しいカメラが欲しいなあと思っている矢先に見つけたからです。

この本を読んで、気分を盛り上げつつお店に出かけようなんて(*^^*)思ったのでした。

少し気分が上向きになってきたので、効果はあったようです。
来週にでもお店に行ってみようと思っています。

 

2023/08/21

「ラジオ深夜便 新 珠玉のことば ~ラジオが教えてくれた名言100~」を読んでみました。

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『ラジオ深夜便 新 珠玉のことば ~ラジオが教えてくれた名言100~/月刊誌『ラジオ深夜便』編集部(NHKサービスセンター)』という本を古本で見つけ、読んでみました。

山田太一さん、中村メイコさん、美輪明宏さんらがラジオ深夜便で語った100のメッセージが掲載されています。

1頁に1メッセージが載っていてとても読みやすく、それぞれのメッセージから来るインパクトも強く感じることができました。

生物学者の福岡伸一さんの言葉が印象に残りました。

生き物たちは三十八億年の進化の過程で、特定の食べ物をめぐって無益な争いが起きないように、互いの領分を棲み分けてきました。
ほかの生物の棲みかに土足で上がり込んでそこに何かを作ったり、地球の裏側から食べ物を取ってきたり、そんなめちゃくちゃをしているのは人間だけです。

・・人間って、案外生物としては“下等”な部類に入るのかもしれません。
過去の失敗、経験は都合の良いように忘れ去られたり、捻じ曲げられて記憶されたりして、また同じ過ちを繰り返すのですから。

東京医科歯科大名誉教授の藤田紘一郎さんは

「汚いもの」「要らないもの」を排除する超清潔志向が、社会から少しはみ出した人たちを異物視する風潮につながって、心の問題にまで広がっているように思えてならないのです。

と語っています。
これも現在の、特に日本の状況を示しているような気がします。
汚いだとか、要らないと思っている側もかなり偏向しているんじゃないでしょうか。
汚くもないし、要らないはずがない、という事物に対しても過剰ともいえる反応を示しています。

Twitter(X)などを見ても、自分とは異なる意見や志向のある人に寄ってたかって総攻撃を掛けている様子がうかがえます。
それが社会の片隅にいるような人に対して重くのしかかり、心の問題にまで発展しているのではないかと危惧します。

上記以外も「なるほどそうかもしれない」という言葉がいくつもありました。
この本は手元に置いて、自分の気の緩みを引き締める役割を果たしてくれそうです。

 

2023/08/20

外山滋比古氏の「知的な聴き方」という本を見つけ、読んでみました。

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『知的な聴き方/外山滋比古著(だいわ文庫)』という本をブックオフで見つけ、読んでみました。
2015年に刊行された「思考力の方法 聴く力篇」を改題したもので、2018年に文庫として発行されています。

ようするに様々な知識や情報などを文書からだけでなく、“耳から”入れることを大事に考えてみよう、という本でした。

私にも経験がありますが、中学や高校の時に先生が言った「ひと言」が意外と今でも残っていることがあります。
それは私にとっても“目からウロコ”のような画期的なことだったことが多く、その教科に興味を持つきっかけにもなりました。

もちろん活字から得たものはとても多いわけですが、耳から入ってきたものというのは、なかなか記憶から消え去ることがないものです。

もうひとつこの本に書かれていて、そうかもしれないと思ったのは、「活字」になっていると信憑性が高いものと自動的に判断してしまうことが多いんじゃないかということです。
これは様々な書籍、専門書などでもそうですが、新聞やその他活字化によって「なんだか信じてしまう」ということは誰にでもあるんじゃないかと思うのです。

その悪い部分が表立っているのが、現在のSNSかもしれません。
活字の波があの小さな端末から押し寄せてきて、どれが本当かわかりませんが、盲目的に信じてそれに反する意見を述べる人に対して攻撃したりする場面もよく見かけます。

「人と交わり、会って、話す」・・要件がなくても、会っておしゃべりを楽しむ・・これが人間的成長に結びつくのが成熟した社会であると外山先生は書かれています。
さらにゆっくり、手紙、葉書を書くことで自らの言葉の世界を大きくすることができる、と結んでいます。

私も読書量は割と多い方ですが、人との会話、“話すこと”も大事に生きていけたらと思ったのでした。

 

2023/08/18

椎名誠さんの「われは歌えどもやぶれかぶれ」を読みました。

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『われは歌えどもやぶれかぶれ/椎名誠著(集英社文庫)』を読みました。
2016年から2017年にかけてサンデー毎日に連載されたもので、2018年に刊行され、2021年に文庫化されたものです。

これが書かれている時点で、椎名さんは73歳になられていて、白内障の兆候がみられたり、長年使われていたワープロ(※PCソフトのことじゃないよ、ワープロ専用機)が三台同時に故障し(もしもの時のために三台も買ってあったのに、夏の高温で同時に壊れたらしい)、でもなんとか修理する人を見つけたり、あとがきではコロナ禍での生活のことなどにもふれられていました。

椎名さんの文に初めてふれたのは、私の学生時代に創世記の「本の雑誌」を見つけたときでした。
その後「さらば国分寺書店のオババ」などの激烈に面白い本と出逢い、今に至るまでたぶん何百冊と読んでいます。

この本では、椎名さんが若い頃から巡ってきた世界の様々な国での不思議な出来事や過酷な環境の話なども振り返られ、私もまるで「あのときはそうだ、こんなんだった」なんて行ってもいないのに懐かしく振り返ったりしました。

また、チベットでは一生の時間は限られているから、大切な今の一瞬一瞬を大切にして、結婚した相手に、もう愛を感じられなくなったら、どんどん離婚してどんどん次の人と結婚する話も書かれていました。
しかもその考え方は女性の方がつよいそうで、出産という大仕事があるので、嫌いになってしまった人に仕方なく自分の人生を捧げ続けていくなんて“愚の骨頂”という考え方のようです。
それはそれで、そんな生き方もあるのだ・・と“目からウロコ”的に驚きました。

日本国内でも、いろいろな食べ物との出会いも書かれていたり、相変わらずの釣りをしながらの酒盛りについても書かれていて、これは読んでいるこちらもワクワクする。

また、アメリカから帰ってきたご長男とお孫さんと一緒に千葉の鴨川に釣りに行く話も書かれていました。
「時は流れているなぁ」と、深く感じました。

しみじみしつつ、また自分が椎名さんのこのときの年齢になったらどうなっているのか思いをはせつつ読了いたしました。

 

2023/08/15

「コンビニ人間/村田沙耶香」を読みました。

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『コンビニ人間/村田沙耶香著(文藝春秋)』を読みました。
2016年に芥川賞を受賞された作品で、読みたいと思っていたのですが、基本的にこういう有名な賞の受賞作品は読まない、または読みたくなった場合は5年以上は間をおいて、世間が忘れたころに読むことにしておりまして、今になって古本を手に入れて読んでみました。

主人公は幼い頃から世の中の“枠”というか、社会の掟というか、そういうものに馴染めない・・というよりも、その“枠”のようなもの自体を理解できない女性でした。

それがどうやら社会的には問題有りだと気づいた主人公は学生時代を友人などとはほとんど関わり合いを持たずに過ごして何とか切り抜け、でも就職が出来ない。
しかし、コンビニのアルバイトに関しては、本人がコンビニの“一機能”としてシステマティックに働くことが出来、なんとか生活していくという物語でした。

そんなにして何とかやっていても、どうしても社会の“決まり事”のようなものの考え方で主人公は括られようとされ、困ってしまうのです。

ストーリーを書いてしまうと営業妨害になるのでそれはしませんが、読んでいてこの当時でもこのような人はたくさん実際にいたのではないかと思い、さらに今現在はどんどんこのように日々流れていく社会の中で苦しんでいる人って確実に増えているだろうと思いました。

この物語の主人公も独身のままコンビニアルバイトを大学生時代から三十代半ばを過ぎてもやっていて、コンビニの仕事中心に動いていれば、なんとか社会の一角で生きていける・・というような状況になっていました。

世の中、「少子化問題」だなんて言って、いろいろと対策を考えているようですが、収入などの経済的問題や子育て環境の整備を考える前に、日々生きていることだけでもたいへんな思いをしている個々の人達の内面的な部分にも心を寄せる必要があるのではないかとまで考えてしまいました。

今の世の中、生きているってことだけでその意味を自ら問うたりするようなご時世だと強く思います。
どちらかというと、“変な人たち”がなんだかいい思いをしているような、“いびつな”世の中に生まれたこと自体が苦悩の根源になっているんじゃないかと・・。

いろいろ考えましたが、たぶん何度か読み返すと、またちがった感想を持つんじゃないかとも思いました。
だからきっと賞を取るような作品になったのだと思います。

 

2023/08/14

伊集院静さんの「大人の男の遊び方」を読みました。

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『大人の男の遊び方/伊集院静著(双葉社)』を古本で見つけて読んでみました。

大きく分けると、「酒の飲み方」「人との出逢い」「ゴルフ」「ギャンブル」という感じだったのですが、ゴルフとギャンブルは私とは一生縁遠いものだと感じておりますので、少し端折って最初に“やっつけちゃい”ましょう(^_^;)

ゴルフについては、この本にも書かれていましたが、実際にボールを打っている時間よりも圧倒的に歩いている時間が長いわけです。
だから、その都度自分の今のプレイについて反省したり、確認したりいろいろと考えながらコースを回るので、自分を見つめる時間、自分との戦いみたいなものがその多くを占めているようです。
そういうことなら、私のテリトリーとなるわけですが、金も無いし(^^;)、できれば音楽などに多くの時間を割きたい私でもありますので、今後もやることはないでしょう。
でも、書かれていたことはとても勉強になりました。

そしてギャンブルですが、これもまた今までも全く関わり合いになったことがありません。
競輪、競馬、カジノに麻雀、どれもこれも何の興味もありません。
伊集院さんが書かれていたことで、覚えておこうと思ったのは、勝っても負けても、常に自分の「フォーム」を持って、それにそって手を打ち、形をくずさないということでした。
これは、ギャンブルだけでなく、様々な決断などをするときにとても役立つことだと感じました。

酒の飲み方については、私も東京時代に一か月に仕事とプライベートを含め、20日飲み会があるという経験をし、失敗もたくさんして、いろいろ覚えました。
だから目上の人と飲む場合の伊集院さんのアドバイスもよくわかったし(ここで書いちゃうと伊集院さんの営業妨害になるので中身は書きませんが)、友達と飲む場合、女性と飲む場合、などあらためて「そうだ、そうだ、それが肝心!」と思うこと多々でした。

ひとりで飲むのがある意味一番いいのですが、そのときは「酔い心地を愉しむ」というのが基本だ・・と伊集院さんに同感したのでした。

人との出逢いのところでは、松井秀喜さんとの出逢いや、立川談志さんとのエピソード、前川清さんの心づかいなど、実例を挙げて“良き出逢い”の紹介がありました。
私にも、“この人と出逢えてよかった”という人が今まで生きてきた中で何人かいます。
今でもその出逢いを大切にして生きています。
それがいつも心の支えになるのです。

というわけで、伊集院さんの「大人の男の遊び方」指南、心して読みました。
内容を噛みしめつつ、また明日からの「人との出逢い」と「お酒とのつきあい」もしていこうと思います。

 

2023/08/13

「にょっ記/穂村弘」を読みました。

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『にょっ記/穂村弘著(文春文庫)』という本を読みました。
気鋭の歌人として知られ、エッセイや、新聞のちょっとした面白コラムなどでも存じ上げておりました。
このブログでも数冊、穂村さんが関わった著書を紹介しております。

今回は「にょっ記」・・。

古本屋でちょっと見たときに、いわゆる通常の真面目な日記ではないことがわかりました。
おもしろそうだったので買って来たというわけです。

その日、電車の中で聞いた女性の話に興奮したり、従妹から電話をもらい、「今、読んでる本は何?」と訊いたら二年前と同じでショックを受けたことを書いたりしています。
つまり、どうでもいいことだけど、どうでもよくはない?!ようなこと(^-^;

薬局の店先で「今日中に痩せたいんだけど」とその人は言っていた・・というような話は(^_^;)面白いような、そうでもないような、

クリスマスイブに、たくさんの男女が町で寄り添っている。
穂村さんはカップルたちの間をすり抜け、急ぎ足でがらんとした蕎麦屋に慌てて入る。
ほっ。 「クリスマスの奴もここまでは追ってこられまい。」

・・これには笑った(^_^;)

というような妙な日記のような空想のようなそんな「にょっ記」の感想でした。

 

2023/08/12

北尾トロの「男の隠れ家を持ってみた」を読みました。

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『男の隠れ家を持ってみた/北尾トロ著(新潮文庫)』という本を読みました。
この本は、「裏モノJAPAN」に2005年~06年に連載された「こうき心」を改題したものであるとのこと。それの2008年文庫化となっています。

私が過去に読んだ北尾さんの本というと、裁判所の傍聴をしていろいろな事件の裁判の様子や、裁判長の“お言葉”などを拾った「裁判長!ここは懲役4年でどうですか」などがあります。
とても特殊で、“ニッチ”なテーマをピンポイントで突いたような本でした。
覗いてみるとその世界はちょっと意外・・みたいな感覚で面白かった。

で、今回のこの本では、著者は家庭を持ち、結婚後11年目にお子さんにもめぐまれ、それなりに順調な作家人生を歩んでいるのですが、なぜか見知らぬ土地にアパートを一部屋借りて、家庭がありながらそこに住んで、家庭、職場(知人の事務所一角を借りている)、そして一人で住むアパートを行き来しています。

読んでみると、「北尾トロ」という自分を知っている人のいないところで、その「北尾トロ」という肩書というか、定着した人格というか、そういうものを脱ぎ捨てて生活してみたいとのことなのです。

で、実際にアパートに一人住まいをしてみるのですが、ほとんど何も起こらないのです。
ラストの方で、スナックのようなところに行って割と打ち解けた知り合いのような人達が出来るのですが、やがて「北尾トロ」であることが“バレて”しまい、ひと騒動あるくらいでした。

電車に乗ってそのアパートに行くときに、「北尾トロ」というものを脱ぎ捨てる感覚が今までの一人でやってきた仕事と生活の中に無かった、というようなことが書かれ、新鮮な感覚を味わったようです。

でも、この本の中で知人に「仕事上のキャラクターと、日常生活のキャラクターは別にはっきりと切り替わっているわけではなく、その人の人格が双方の場面でにじみ出て、仕事上の人格上にもその人独特のものがにじみ出て、はじめて仕事上でも社会生活上でも“その人”が出来上がっているのだから、分けて考えたり、仕事上のキャラクターを脱ぎ捨てて見知らぬ人ばかりの町に一人住んでみてもあまり意味がない」というようなことを言われています。
私もそう思いました。

だから・・読んでみても全く共感できるところがありませんでした。
北尾さん独特の感覚でやっておられたことだと思いますが、あまり・・意味がないんじゃないかなぁ・・と思いました。

結局、何事も起こらず、北尾さんの中でも特に大きな変化も無かったように読めました。
奥さんが何度か登場するのですが、「女の人がいるの・・」という当然の疑問と、やがてちょっとばかりその行動を理解して「自分さがししてるのね」という、北尾さんがそう思われたくない言い方をされていました。
でも、簡単に言うと「自分さがし」みたいなものだと私も思いました。

何事も起こらず、何の結果も出ず、ただ一人アパートで寝袋にくるまって寝たりする・・不思議な本でした。
だから感想もあまり無い・・。

 

2023/08/11

「眠れぬ夜に読む本/遠藤周作」を読みました。

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『眠れぬ夜に読む本/遠藤周作著(光文社文庫)』という本をブックオフで見つけて読んでみました。

この文庫本自体が遠藤さんが亡くなられた年に発行されています。過去のエッセイを集めたものとなっていました。

遠藤周作先生と言えば、私が中学生の頃の「狐狸庵シリーズ」と呼ばれた面白いエッセイが当時の私の愛読書でしたが、この本はそんな時代の狐狸庵先生を彷彿とさせてくれました。
先生はあまりお身体が丈夫ではなかったと思われますが、割と病気に対しては“スピリチュアル”なアプローチをされていて、単に西洋医学に頼るのみでなく、人間本来の「治癒力」を呼び覚ますようなことが大切だと感じておられたようです。
まさに今の私のような状態だったようです。

あの薬を飲んでも、この薬を飲んでも「ほら治った」というわけにはいかない、ということがここ数年体調が良かったり悪かったりの繰り返しをしている自分が感じていることです。
自分の気持ちの持ち方や、医師や整体師、鍼灸師との会話の中に治癒力を増すきっかけがあるようです。

その他話題は、他の奇行が目立つ作家や、仲の良い作家のこと、執筆作業をする場についてなども書かれていましたが、今のこの時代に遠藤先生の文を読むと、実に読みやすいです。
ことさら難しい表現も使わず、話は丁寧に綴られ、全体にゆったりとしていて、味わうように読むことが出来ました。
自分では気づいていませんでしたが、今どきの本を続けて読んでいると、先を焦り、端折って読んでしまったり、本文自体が先を急いで端折られていたりで、「これからはもっとゆっくり読もう」と思いました。

そして自分がこのブログに書いている文についても、少しゆったりとした気持ちで書こうと思いつつ読了いたしました。

 

2023/08/04

「だって買っちゃった -マンガ家の尽きない物欲-/吉田戦車」を読みました。

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『だって買っちゃった -漫画家の尽きない物欲-/吉田戦車著(光文社)』という本を読みました。
2020年第一刷発行となっていました。

マンガ家ならずとも、男の物欲というものは女性のそれと違って、ホントどうでもいいものや、あきれるようなもの、今後使うことが果たしてあるのか、というようなものが多いと思います。
かく言う私も(^^;)

著者の吉田戦車さんはパリに出かけて行き、「PARIS」と書かれたTシャツを買って来ます。
なんじゃそりゃ、と思いますが、帰国後の飲み会で「パリ」「パリだ」「パリかよ」と突っ込んでもらい、買物の目的は果たせたと、ひとまず喜んでいます(^-^;
こういう変なもの、買う人はけっこういるんじゃないかと思います。

子供と木工体験に出かけたときに少し木切れ、端材を使った小さな「あずまや」のようなものを作り、興味を持ったまではよかったが、帰宅後「これからちょっとやってみよう」とホームセンターに出かけ、「万力」を買って帰ります。
・・・「万力」なんか買って(^_^;)実際に使うかっていうと、やはり使わずにずっとしまい込んでしまうわけです。
こういう経験も男ならほとんどの人が過去にあったのではないでしょうか。
道具から入ろうとして挫折する・・。

とにかく、そんな話ばかりが吉田さんのイラストと共に紹介されている本でした。
しょーもない男のしょーもない買物、それを楽しめそうな、しょーもない人は読んでみてください。

 

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