「カイミジンコに聞いたこと/花井哲郎」を読みました。
『カイミジンコに聞いたこと/花井哲郎著(中公文庫)』という本を古本で見つけ、読んでみました。
著者、花井哲郎氏は1924年生まれ、東大卒の理学博士。同大名誉教授を経たあと、大阪学院大教授を務められています。そして1978年に岩手県で日本初の恐竜化石を発見した一人となっています。
この本は「大阪学院大学通信」に掲載された氏の随筆を載せているものです。
で、“人柄が出ますねぇ~”(^_^;)実に真面目で、悪意もなく、学者の視線でさまざまな事象について丁寧に感じたことを書かれています。
日常生活上でも、花井氏の大学での仕事上の出来事でも、冷静に丁寧に一つひとつ検証しつつ、何が問題で、どんな行動が良かったのか、何がいけなかったのか、と判断し平易な文章で書かれているのです。
だから・・私のようなちょっとひねくれたというか、偏執した考えも持っているというか、物事“斜め”に見るような人間にとっては、最初は「なんて誠実で真っすぐな生き方なんだ、素晴らしい」と思ったのですが、250頁を越す文章を読んでいると疲れてきて(^-^;・・飽きてきて・・最後は“降参”いたしました。
またもうちょっと人間を磨いて、少し“枯れて”きたら再度読んでみたいと思います。
でも、今まで読んだことのない“新鮮”な感覚の爽やかで落ち着いた、冷静な内容を持つ随筆だと思いました。
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