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2023/10/18

「夏彦の写真コラム」傑作選(2) 阿川佐和子編 を読みました。

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『「夏彦の写真コラム」傑作選 2/山本夏彦著・阿川佐和子編(新潮文庫)』を読みました。
前回、この「夏彦の写真コラム」の(1)の感想を書いたのは、9月の頭頃でした。
それは藤原正彦・編でしたが、今回の(2)は阿川佐和子さんの「編」となっていました。

巻末に阿川佐和子さんの文があって、阿川さんは実際に山本夏彦氏にインタビューをして、その後お酒を飲んだりしていて、でも一聴して“お小言”にも聞こえるお言葉をそのときに頂戴し、「自分が編纂に携わっていいのだろうか」と恐れをなしていたようです。

しかし、夏彦翁のご子息、伊吾氏から「父の残したメモの中に阿川さんとの仕事が気に入った」と書き記されていたと聞き、この本に携わることになったとのこと。

「あなた学習しない人だねえ」という阿川さんが直接聞いた言葉はどういう意味を持っていたのか?
私が考えるに「それがいいのだ」ということなんだと思います。

さて、この本の内容は、傑作選(1)同様に、“夏彦節”が所狭しと勢いよく書かれていて、阿川さんが選んだ今回の文は特に際立っているな、と感じました。

ここで取り上げられている文は、1991年~2001年までのもので、かなり古いのですが、その時点で、「新明解国語辞典」に『老人語』として掲載されている言葉について書かれていたところが気になりました。

「平(ひら)に」「よしなに」「余人」などが挙がっていて、字引というものは、新しい言葉を取り込みたがって、やがてその新しい言葉を増やすために『老人語』というカテゴリーをここで示してやがてはそれらを捨て去るためではないかと疑っています。あながちそれは違う、とは言えないと思いました。

「ちか目(近眼)」「つけび(放火)」「絵そらごと(虚構)」「いくさ人(侍)」「おこも・物もらい(乞食)」「ご無用(まにあってます)」「あたじけない(けち)」「やみやみ(むざむざ)」「幼な子(乳幼児)」「つれあい(配偶者)」「道ぶしん(道路工事)」「ところ番地(アドレス)」などなどが挙げられていますが、すでに消え去った言葉がいくつもあります。

夏彦翁がよく言っていた、「その言葉が“半死半生”であれ、まだ存命であれば、私はその言葉を使う最後の人間でありたい」というお言葉、私も心に残していて、なるべくまだ生きていると感じたらその言葉は大事に使おうと思っています。

 

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