【復刻版】Modern Jazz喫茶『 頑 固 堂 』⇒《Midnight Special / 1960》 Jimmy Smith
取り上げているのは、ジミー・スミスのアルバム、「ミッドナイト・スペシャル」です。
今回、再度聴き直して一部文言等を追加・修正いたしました。
Jimmy Smith/org
Stanley Turrentine/ts
Kenny Burrell/g
Donald Bailey/ds
①Midnight Special
②A Subtle One
③Jumpin' The Blues
④Why Was I Born
⑤One O'clock Jump
まず、“ジャケ”がいいです。
さすがジャケットでも他レーベルをはるかにしのぐブルーノート・レーベルです。こんなかっこいいジャケット、なかなかないです。
ジミー・スミスはオルガン奏者ですが、オルガンの音色はこれから秋を迎え、ちょっと物寂しくなる男心(女心でもよい)を暖かく、つつんでくれるような気がします。
冬などにホットチョコなどを飲みながら聞くと、心温まります。
あまり割れるような音は出さずにスムースな感じのオルガンで親しみやすく、このアルバムは当時けっうセールスが良かったようです。
一曲目からタレンタインのサックスと見事な絡みで、ジャジーな雰囲気満点でオトナのジャズを展開してくれます。もう、この曲で聞く人をつかんでしまいます。
二曲目はタレンタインのオリジナルで、左のスピーカーからまるで歌うようなテナー、やや右めのスピーカーからスミスのオルガンがマークするようについてきます。
三曲目は、チャーリー・パーカーの曲だったと思いますが、バレルのギターが管楽器的なフレーズを見事に弾きこなしています。タレンタインのテナーも歌いまくります。
四曲目は、スローなペースでテナーとオルガンがささやき合うように展開します。
五曲目は、軽い感じの音色で、オルガンが先頭を切って走り出します。テナーがそれを受け、やはり軽快かつ優雅にフレーズを吹きます。バレルのギターも甘く、苦いオトナの音色で迫ります。
このアルバムは、スミスのオルガン自体がけっこう軽快で、気楽に楽しめます。
また、タレンタインのテナーの奥深さも堪能できます。
そして、バレルのギターの音色も深く芳醇な味わいを醸し出します。
オルガン・ジャズ初心者にはうってつけのアルバムだと思います。
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