「最後の聖泉 誰も行けない温泉/大原利雄」という本を読みました。
『最後の聖泉 誰も行けない温泉/大原利雄著(小学館文庫)』という本をブックオフで見つけ、読んで(※写真多数なので見て?!)みました。
2005年発行のものです。
著者は東京写真専門学校を卒業後、写真週刊誌「FLASH」のカメラマンを務め、その後“露天風呂評論家兼写真作家”として活躍されている方とのこと。
この「誰も行けない温泉シリーズ」は、文字通り誰も行けない温泉目指して時には危険な山道などにも出掛けるし、表紙の写真にもあるようにガスマスクを装着せねば命の危険もあるような秘境の温泉にも多数出かけています。
時には、ただの“水たまり”のようなところにも行って、裸になって入ります。
“泥が溜まっているだけ”としか見えないところにも入っているし、地元の人が野菜を洗うために使っているような「洗い場」的な場所でもしっかりと温泉を味わい?ます。
たぶんこの本に載っている秘湯で、私たちのような一般人が入れそうなところはせいぜい一か所か二か所しかありませんでした。
道中危険なところもあるし、危険な動物に遭遇するかもしれないし、空気中の硫化水素ガスの濃度が高過ぎで命の危険さえある温泉もありました。
何より、それがどう見ても私ら素人には、ただの水たまり、筒から水がただ流れているだけで湯舟・浴槽的な形をしたものが全く無い、汚い水がただ溜まっている場所、などが写真入りで紹介されているだけで、「この人はいったいどんな動機でこんなことを続けているのか?!」と思うことばかりでした。
で、最後まで結局面白がって(^_^;)読んで(見て)しまいました。
著者の「秘湯愛」を強く感じた強烈な「秘湯・温泉ルポ」でした。
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