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2023/11/30

「眠れぬ夜のラジオ深夜便/宇田川清江」を読みました。

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『眠れぬ夜のラジオ深夜便/宇田川清江著(新潮新書)』を古本で見つけ、読んでみました。
2004年発行のもので、著者宇田川清江さんは「NHKラジオ深夜便」の放送開始時からアンカーを務めた方です。

私もほんとうはラジオ深夜便を聞いて夜を過ごすということをしたかったのですが、仕事があるのに朝までラジオに付き合うことは出来なかったので、休日の夜に最初の部分くらいしか聞くことが出来ずにおりました。

でも、数年前仕事を辞めるきっかけとなった入院時に「ラジコ」を使ってベッドで聞いていました。
図らずも念願かなったわけですが、その頃は退院の見通しもなく、暗い気持ちで聞いていることが多かった・・。
で、希望を持てるような会話などを聞くと心に明かりが灯り、いい音楽やそのエピソードを聞くと少し元気になったりしました。

この本では、宇田川さんが深夜便が始まった頃の話題や、その後リスナーとの手紙や実際に会ったりしたときのエピソードなどを書いてくれていて、宇田川さんがその手紙や自分が冒頭のあいさつに使った原稿の実際の文章を載せています。

いろいろなジャンルの人がゲストで来たときの飛び切り面白い話は、私も何度か聞いていて、あのリラックスしたスタジオの雰囲気とともに、とても心地良いものです。
こんな考え方もあるんだ、こんな気持ちで過ごしていると心も体も弾むようになるんだな、などと思うのですよね。それがラジオ深夜便のいいところでもあります。

私は「深夜便」というのは、ラジオから送られてくる手紙のような感覚で聞いていたのですが、宇田川さんは「列車」をイメージしていたようです。
なので、私は午前5時に番組が終了するときに宇田川さんがラジオの向こうから「深夜便、到着です」とおっしゃっていたのを聞いたことが無いので「ああ、そうだったんだ」とあらためてびっくりしました。

ラジオ深夜便は、どこから聞いてもいいし、どこで眠ってしまってもいいという、あのゆったりとした感覚の流れのようなものが良くて、今でも時々聞いています。
これからも緩く長い付き合いとなりそうです。

いいエピソードが満載の心温まる本でした。

 

2023/11/28

聞いてみた The Beatles/1962-1966 赤盤 Disc1(2023 Version)

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ヨーコから渡されたジョンの歌入りカセットテープをもとに「ナウ・アンド・ゼン (Now And Then)」というビートルズとしての新曲が発表され、その際かつて「赤盤」「青盤」と呼ばれた前期・後期のビートルズ・ベスト盤がリミックスされ、しかも追加曲も入って発売されました。

・・ファンとしては手に入れるしかない(^_^;)ということで、購入に至りました。
これからこのブログで、全部で4枚のディスクがあるのですが、一枚ずつ実際に聞いた感触をアップしてみようと思います。
まずは「赤盤」のディスク一枚目から始めます。
事前に何か情報は入れておりません。私が直に聞いた感じをそのまま書きます。

さあ一曲目の「ラブ・ミー・ドゥ」からです。


01 LOVE ME DO

2023年 ニュー・ミックス。

このミックスはリンゴがドラムを叩くシングル・バージョンを基にしたもののようです。
ボーカルだけ抜き出してトラックを分けることが出来るようになったからか、真ん中からボーカルが聞こえてきますが、ミックスはステレオ状態になっています。

オリジナルのマスターテープはこのシングル盤用のものに限って廃棄されてしまい、2009年のリマスター時にはレコード盤から“盤起こし”したと記憶していますが、あらためてデジタルでニュー・ミックスされたことはとても感慨深いものがあります。

ポールのベースもよく聞こえているし、2009年 リマスターではアルバム・バージョンよりも“もっさり”と聞こえたリンゴのスネアドラムの音も少し修正が効いているように感じました。
聞いた感じは、ボーカルとコーラスの音がバックの演奏から浮いているような感覚が残り、少し違和感がありました。


02 PLEASE PLEASE ME

2023年 ニュー・ミックス。

2009年 リマスターの方が“生き生き”としていたように感じました。
ドラム、ギターの音ともにやや精彩を欠いているような印象。
整え過ぎな感じがするなあ・・。

真ん中に来たボーカルがなんだか“そらぞらしい”ような浮いているような感じに聞こえました。
不思議だけど、AIを使って分離するとそんな影響が出てしまうのか、と感じてしまう。

この曲の“生きのよさ”みたいなものがスポイルされてしまったというのが正直な感想です。
ラストのエコーが強烈にかかっているボーカルが“ふっ”とエコーが途切れるように感じる不自然な部分も発見しました。きっと編集操作上どうしようもないことだったのだと思いますが。


03 I SAW HER STANDING THERE

2023年 ニュー・ミックス。そして今回新たにアルバム追加された曲。

この曲を追加したのは正解だと思います。
ビートルズのメンバーにとって“自信”のある曲だし、解散後もポールやジョン、その他様々なミュージシャンも取り上げているし、名曲です。

この曲については、割とうまくミックスが出来ているように感じます。
ボーカルと演奏の一体感を感じる。
真ん中に来ているリンゴのドラムの歯切れも良くミックスされていて、勢いがあります。


04 TWIST AND SHOUT

2023年 ニュー・ミックス。そして今回新たにアルバム追加された曲。

これもベストアルバムに追加されて当然の曲だったと思います。ナイス選曲です。

ジョンのボーカルがやや遠慮気味にミックスされているのが残念。
間奏のリードギターがあの“パキパキ”する感じが弱まっていて、それも残念。
全体にワイルド感が減少していると感じました。

全編に流れていた“ざわざわ”とした感触がなくなり、良く言えば丁寧なミックスがなされて、雑音的な要素は除去されたという感じです。


05 FROM ME TO YOU

2023年 ニュー・ミックス。

ギターの音は、運指の様子がわかるくらい臨場感があるが、もともとのちょっと過剰なくらいのエコーその他のアンプから出てくるドキドキするような雰囲気の音が減ってしまった感じがします。

ボーカルについても“ごわんごわん”いってたリヴァーブみたいな音はあまりしなくなっていました。
ベースの音は思ったよりも強調されておらず、ボンボンと平凡に鳴っていました。


06 SHE LOVES YOU

2023年 ニュー・ミックス。

これも最新技術を用いてうまくボーカルの位置を処理したようです。

でも、アルバム「1」で聞けたような勢いある感じはあまり感じられません。

それからオリジナルでは明らかに音質が劇的に悪くなっているつなぎ目がありましたが、それはアルバム「1」同様、うまくわからないくらいに調整されていました。
リンゴがタムで「ドンドコ」リズムを叩き、盛り上げる部分については、ちょっとタムの音が引っ込み過ぎと感じました。


07 I WANT TO HOLD YOUR HAND

2023年 ニュー・ミックス。

これもリンゴのドラムをもっと強くしていいんじゃないかと思いました。
バスドラムももっと強調しても大丈夫だと思います。きれいなミックスにしたいのはわかりますが、やはり全体的に勢いがもうひとつです。


08 THIS BOY

2023年 ニュー・ミックス。そして今回新たにアルバム追加された曲。

この曲の追加もなかなかいい選曲だと思いました。
映画「ハード・デイズ・ナイト」のシーンなども思い出すし、初期のライブフィルムなどでも見かけたビートルズの絶妙なコーラス曲です。

ミックスもうまくいっていると感じました。
とても自然な印象になっているし、余計な残響音も省かれているように思います。


09 ALL MY LOVING

2023年 ニュー・ミックス。

これも自然に感じるミックスだと思いました。
ジョンのジャララ・ジャララという三連のカッティングもよく聞こえるし、この曲も余計な残響音が少なくなっていると思いました。


10 ROLL OVER BEETHOVEN

2023年 ニュー・ミックス。そして今回新たにアルバム追加された曲。
この曲の追加も“納得”です。
ジョージのボーカルと、ギターが楽しめる、そしてビートルズらしいリズミカルで仲の良さを感じるハンド・クラップがとてもいい。

この曲のミックスも自然に感じます。
リンゴのバスドラはもっと“やり過ぎ”なくらい強調してもこの曲に合っていたかも。
間奏のギターの音量もいい感じで上がっていて芸が細かいと思いました。


11 YOU REALLY GOT A HOLD ON ME

2023年 ニュー・ミックス。そして今回新たにアルバム追加された曲。

この曲も今回の追加曲ですが、ベスト盤にこれを入れたのはちょっとマニアック、でもファンにはうれしい選曲です。

ミックスは“モノラルっぽいステレオ”という印象。
ジョンのボーカルもいい声で入っています。
リンゴのシンバル・レガートはもうちょっと強調してもこの曲に合うんじゃないかと思いました。


12 CAN'T BUY ME LOVE

2023年 ニュー・ミックス。

これも“モノラルっぽいステレオ”ミックスという印象です。
ギターの音も“割れる”ことなく耳に心地良い。
リンゴのハイハットの音もうまく抑制されていました。


13 YOU CAN'T DO THAT

2023年 ニュー・ミックス。そして今回新たにアルバム追加された曲。

これも今回アルバム追加曲ですが、素晴らしい選曲だったと思います。
ジョンのボーカルもいいし、バックの追いかけてくるようなコーラスも良く、ギター・リフもカッコいい!
ビートルズらしい“生きのいい”、ワイルドな曲です。

ステレオの広がり方も不自然な部分がなく、聞きやすいと思いました。
ボーカルも、それぞれの楽器も適正な音量と配置になっているように感じました。
今回この曲が入ったのはかなりな“ヒット”だと思います。


14 A HARD DAY'S NIGHT

2023年 ニュー・ミックス。

これもモノラルチックなステレオ・ミックスと感じました。
全編に流れるチャカチャカ・ポコポコというボンゴの音はもっと大きい方がこの曲の“大騒ぎ感”が増したのに、とも思いました。
リンゴのスネアとハイハットも、もうちょっと前に出てきた方が良かったかも。
AMラジオで聞いているみたいな感じが出ているように思い、それはこの曲の時代的な背景も考えると正解だったんじゃないかと思いました。


15 AND I LOVE HER

2023年 ニュー・ミックス。

ボーカルへのエコーのかかり方がやさしい感じで、自然です。違和感なし。
アコースティックギターの音も“そっと置かれて”いるような感じで、しみじみとさせてくれました。
妙に強調された部分もなくて、良いミックスだと思いました。


16 EIGHT DAYS A WEEK

2023年 ニュー・ミックス。

これも“モノラルっぽいステレオ・ミックス”だと思いました。
けっこう元気良く聞こえるようにミックスしたくなる曲だと思いますが、実に抑制が効いている。

リンゴのアクセントを入れるような部分のドラムは、もうちょっとガツンと強調した方が良かったかも。


17 I FEEL FINE

2023年 ニュー・ミックス。

ジョンのリード・ボーカルもバック・コーラスも丁度良いバランスで入っています。
ギターの音には余分なリヴァーブは除かれているように感じました。
ギター・プレイの様子もよくわかり、いいと思いましたが、この曲のサビの部分からのワッと広がりを見せるところでは、何か工夫があっても良かったのではないかと思いました。


18 TICKET TO RIDE

2023年 ニュー・ミックス。

ジョンのボーカルの“歌いっぷり”がよくわかるくらいクリアに聞こえます。
ちょっとメタリックなギターの音はもっと強調して、ジョンがかつてインタビューで言っていた「最初のヘヴィーメタル曲だ」という感じにしてもらえるとなお良かったと思いましたし、リンゴのぐいぐい引っ張っていくドラムのスネアとタム、バスドラの音はもっと上げてしまっても良かったと思います。


19 YESTERDAY

2023年 ニュー・ミックス。

ギターの音質も音量も適正かつ自然です。
弦楽四重奏の音もしずしずと抑制が効いてミックスされています。
ポールのボーカルにも過剰なエコーはかからず、全体的にとても自然です。
やればいろいろやれるところを我慢して名曲を自然に仕上げた“大人ミックス”でした。

 

以上が、2023年版のビートルズ・ベスト赤盤 Disc一枚目をざっと聞いた印象です。
次回は赤盤の二枚目に突入です。

 

2023/11/27

加藤諦三先生の『どうしても「許せない」人』を読みました。

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『どうしても「許せない」人/加藤諦三著(ベスト新書)』という本を読みました。

加藤諦三先生といえばラジオ、ニッポン放送の「テレフォン人生相談」が有名です。
そして私がよく聞く番組でもあります。
ラジオでは様々な相談があるのですが、この本のテーマ「どうしても許せない人」っていうのもラジオ番組内でも多くある相談内容です。

2008年初版発行のこの本ですが、読んでみて、今でもここに書いてある加藤先生からのアドバイスや考え方は変わらずに通用するものだと感じました。

「どうしても許せない人」を自分の中に存在させてしまう人(私もその傾向があった)っていうのは、ずるい人、人を利用してその人がどうなってもまったく悪いと感じない人から職場他で「ひどい目に遭い」、しかもそれを耐えて自己の内側に溜めてしまう人であることがわかります。

溜めて溜めて溜めて・・うつ病になってしまったり、最悪の場合自殺という結果につながってしまう場合もありますが、そういう人が一つのタイプとして有り、もう一つのタイプはやがて溜まった状態で爆発してしまい、暴力的行為に及んだり、ひどい場合は世の中すべての人に凶器をもって暴力をふるったりするという・・テレビなどで見るような事件に発生することもあります。

この本にはそういう人に対して何度も何度も色々と表現を変え、具体的な方法を教示しています。

詳しく書いてしまうと申し訳ないので具体的な方法・内容にはふれませんが、私も使っているというか自分に言い聞かせている方法としては、ひどい扱いを自分にした相手について「可哀想な人だ」と自分と相手の状態を俯瞰するような気持ちで見て、“恨みつらみ”を断ち切るようにすることが第一だと思います。
・・それがなかなか難しくて、昼日中にはそう思えたのに寝る直前に過去を思い出して苦しむ・・というようなこともあるのですが。
けっこう自分との戦いのようになってしまいます。

とにかくこの本では、最後の最後まで根気よく加藤先生が「こう考えてみては」とか「自分の楽しみ、夢中になれることを突き詰めて行くことで“囚われの状態”から逃れられるのでは」などといくつもの解決への「道しるべ」を示してくれます。

15年も前の本ですが、「どうしても許せない人」がいて、苦しんでいる人にはかなり効くお薬的なものになると思いました。
私も肝に銘じて日々過ごそうと思いました。

 

2023/11/24

伊集院静さんの「あなたに似たゴルファーたち」を読みました。・・この文を書き終えたときに伊集院さんの訃報が入ってきました・・。

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『あなたに似たゴルファーたち/伊集院静著(文春文庫)』という本を古本で見つけ、読んでみました。

伊集院さんの、ゴルフに関連する短編小説をまとめたもので、底本は1998年頃のものかと思われます。

伊集院さんのゴルフに対する考え方を反映してか、物語のほとんどが“いい話”でした。
男同士の友情の話もありましたし、仕事上で競い合ってきた仲の二人がゴルフでさらに深い絆を感じるような話もありました。

ちょっとミステリーっぽい話もありましたが、全体に読んだあと爽やかな気持ちになるものが多かった・・。

私は人生でたった一度しかゴルフをしたことがありません。
勤め始めたばかりの頃、職場でコンペをやるから雑用をしながらお前も回れ、ということになり、関西にいたゴルフ好きの叔父さんがくれた古いクラブを持って、練習もしたことないのにぶっつけ本番で参加したのです。
この本にもそんな新入社員の話がありました。

いったい何打したのかまったく覚えていないし、夢中でしたが、「パー3」のホールで二つ「パー」を取ったことだけが記憶にあります。
その時だけ、「自分は天才だ」(*^^*)と思ったのでした。

そんな結果でも、何かしら心に残るものがありました。
一緒に回る人や、その時の会話、クラブハウスに戻ってからの時間など色々なことが不思議とずっと残っているのです。
私はゴルフを続けることが出来ませんでしたが、続けている人達が感じている魅力みたいなものが伊集院さんのこの短編に様々な形で書かれていました。

読んだあとに“いい気持ち”になる、やさしいタッチの物語が散りばめられた短編集でした。

と、ここまで書いたら伊集院さんの訃報が今入ってきました。
近年伊集院さんの本をたくさん読み、このブログにも読後感を書いていましたが、私の生きる道しるべのようなものがたくさん書かれていて、いつも感謝しながら読んでいました。
驚きと悲しみが同時に来て、つらいです。
伊集院さんのご冥福をお祈り申し上げます。

 

ブログ版、出雲・松江の旅まとめ その3

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出雲・松江の旅、三日目の報告です。
当初は四日間の旅にしようとしたのですが、自分の体調のことも考えて三日間にしました。
いよいよ最終日。

前回ご紹介した二日目の宿、玉造温泉にある「長楽園」。

昨日は夕刻に到着したので庭園はよく見えませんでしたが、あらためて朝の光の中で見ると立派なものでした。

 

 

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朝食前に妻と二人でその庭園を散策してみました。
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この写真の池に見えるのは温泉で、夕べはここに入りました。とても大きい。
混浴なんです。現在は湯浴み着のようなものを身に着けて入るようになっています。
このブログで最近「日本列島なぞふしぎ旅 -中国・四国編-/山本鉱太郎」という本をご紹介したのですが、そこにも写真入りで載っていたのがこの露天風呂でした。
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妻と二人、ゆっくりと散策していると何やら岩壁の不思議な入口が。地下道のようになっているところをさらに歩みを進めました。
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出たところは、前回ご紹介した天皇陛下が宿泊した棟のある別庭でした。
ここも見事。
実に静かで、ここが温泉街でにぎわっているようなところだとは想像も出来ない静寂がありました。
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散歩してお腹も空いてきたので、朝食に。
実に気づかいのある盛り付けと、朝の胃にやさしそうな味つけの朝食、ゆっくりといただきました。
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それから、またクルマで松江に向かいました。
写真は松江城のお濠です。
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濠沿いを歩いて、まずは武家屋敷。500~1000石の程度の藩士が屋敷替えによって入れ替わり住んでいたものだそうです。
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次は近くの小泉八雲記念館。八雲の記念の品などを展示している館は撮影が出来ませんでしたが、第二記念館となっている八雲が実際に住んでいた家は撮影することができました。
八雲が執筆していた机、机の上には家人を呼ぶときに吹いた“ほら貝(※レプリカ・・本物は第一記念館に展示されていました)”などが見られました。
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家の様子も実に落ち着いた日本家屋で、松江という場所に似合います。
台所などが見られなかったので係の人に聞いてみたら、来年あたりから実生活に使われていた屋敷内の部屋なども開示予定だそうです。また来てみたい。
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そして前日昼食がうまくとれなかったので、あらかじめ調べておいた松江市伊勢宮町の『味富』というお店に行ってみました。
ここの名物は「ギョウサン」という丸くてお団子のような形をした餃子でした。
“アッツアツ”で大きくて、二人でやっと食べましたが、もたれるかと思いきや、まったくもたれず、美味しい不思議餃子でした。
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お店の看板に味噌ラーメンもうたわれていたので、それも食べてみました。
もうこれでお腹いっぱい(^_^;)
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帰りの空港までの時間を考え、あとはいろいろ寄っていられなくなり、同じ松江市の袖師町にある“湖畔の菓子処”「清松庵 たちばな」に寄って和菓子と珈琲をいただきました。
窓の外は宍道湖です。
「いい旅になったね」と二人で話し、一路出雲空港目指しました。

以上、三回のブログアップでなんとかまとめることができました。
思い出に残る旅になりました。

 

2023/11/23

ブログ版、出雲・松江の旅まとめ その2

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出雲・松江の旅まとめ、二回目は二日目の朝から。
ホテルを出るときに10月が私達夫婦の結婚記念の月とアンケートに答えていたら、二人に奇麗な玉のついたお守りをいただいて、うれしい気分で先ずは「稲佐の浜」に向かいました。

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いわゆる世間の「神無月」には、出雲に日本中の神様がやってきて出雲では「神在月」となっているのはよく知られています。
で、真っ先に行った稲佐の浜から神様達がやって来るのだそうです。
浜の出島には「豊玉彦命」という海の神様がいらっしゃるので、そこに夫婦でお参りしてから(※お参りした時の鳥居の写真を見ると真ん中に鳥がとまっていて何だか縁起が良い(#^.^#))、波が押し寄せる時にやって来る神様の運気と共にその砂をいただきました。

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その砂を今度は出雲大社に運びました。
たくさん、さまざまな社にお参りしました。

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上記写真は、「東十九社」。全国から来た神様の宿泊所みたいな役割をしているところだそうです。巨大でした。

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もちろん本殿にもお参りし、目指す「素鵞の社」に稲佐の浜で取ってきた「砂」を奉納しました。
そして素戔嗚尊(スサノオノミコト)が祀られているこの社でさらにそのパワーをいただいた「砂」をいただきました。これが日御碕神社へのお礼参りと共にもうひとつの出雲旅行の目的でした。

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私の体調不良もあり、この砂のことを知ってぜひお参りして砂を持ち帰ろうと思ったのです。弟夫婦が今年病で大変なこともあったので、弟夫婦のものも持ち帰りました。

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無事神様のパワーの入った砂をいただいたあとは、大根島という島にある「由志園」という庭園に向かいました。
写真は素晴らしい日本庭園の池一面に並べられた「ダリア」の花!!

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日々の手入れは大変な作業だと思いますが、ダリアの花は友好都市の「宝塚市」から提供されているものだそうです。実に見事。

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その他庭園は、幽玄な感じのゾーンもあったりして、楽しめました。

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そして疲れてはきたものの、今度は美保関という島根半島東端の海と灯台を目指しました。
走行途中、「あっ」と気づいたのは写真の『ベタ踏み坂』。すごい角度と高さでした。
頂点はかなり遠くにあるので、目の錯覚も手伝って信じられない急坂に見えているようです。

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美保関は、遠く隠岐の島が望め、灯台は石造り、明治31年に初点灯したものだそうです。
すごいところまで来たなと思いました。この海のずっと先には竹島もあるのです。

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残念ながら新鮮な魚が食べられる「灯台ビュッフェ」は臨時休業・・(;゚Д゚)近くにお店も何もなく、クルマで走りに走りましたが食堂らしきものは無く、あきらめてコンビニ弁当で昼食ということになってしまいました。

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宿は「湯之助の宿・長楽園」という玉造温泉にある老舗の宿で、夕方に滑り込みました。

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ここはかつて昭和天皇ご夫妻、現上皇様ご夫妻、現天皇陛下も泊まられたとのことで、その部屋は見学できるようになっていました。
幾部屋も様々な部屋があったのですが、写真はその一部です。

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拝謁の間やお召し替えの間、檜の風呂は上記天皇陛下だけが入られたもので、全然傷まずに保存されていました。

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夕食は“身に余る”ごちそうをいただき、地酒も三種試飲しながらゆっくりと摂り、部屋に帰るともう“くたくた”でそのままあっという間に眠りの世界にいざなわれました・・。

2023/11/22

ブログ版、出雲・松江の旅まとめ その1

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インスタグラムからfacebook経由で、10月末から11月初めにかけて行った出雲、松江ほかの旅の様子をざっとご紹介したのですが、自分の記録としてあらためてこのブログでまとめてみようと思い、書き始めました。

たぶん3~5回のアップで終えると思います。

初日から快晴。飛行機で出雲空港へ。
予約していたレンタカーで先ずは昼食へと。
出雲大社近くの蕎麦屋さんで、写真の「天ぷら付割り子そば五段重ね(妻は三段重ね)をいただきました。店内はけっこう満員!

丸い割り子に入った蕎麦につゆ(アゴだしといわれる、トビウオを使った出汁の味が絶妙)をかけて、それぞれの割り子には異なる薬味が入っていて、一段ずつ美味しく楽しくいただきました。ウマいっ!&幸先良さそうっ(#^.^#)

 

 

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そこから今回の目的のひとつ、日御碕神社に向かいました。
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十五年以上も前に、仕事で大苦境にあったとき、たまたま出雲に出張があり、偶然見つけた神社でした。そしてここにお参りしてから状況は好転しました。
今回は長い時間が経ってしまいましたが、そのお礼のお参りに来たのです。今回の旅の目的の一つ目です。
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写真のように立派な神社ですが、実は裏の方に不思議な稲荷神社があり、そこがどうやら強烈なパワースポットになっていることは登ってみてわかりました。
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以前来たときは上記写真の「狐(※・・首が刀のような鋭利なもので切り落とされていた)」前回も驚いたのですが、その首が落とされていた狐は小さな祠から左側に並べられて位置が変わっていたし、前回と異なり、きちんと祀られていました。
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稲荷に別れを告げるとき、今回、温かく私は迎えられたような気がして、うれしくなって「また来ますっ!」と大きな声を出し、手を挙げると・・木の葉が私に向かって舞い降りて来ました。妻があわてて手に取り、渡してくれました。
これは神様からの返事だと思い、大事に持って帰ってきました。
この場所だけ気温がかなり低くて、それは前回も同じでした。すごい霊気でした。
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続いて、日御碕まで行き、海と美しい灯台を見て来ました。
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房総半島では見られない深い青を湛えた海は見ているだけで心安らぎました。
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夕刻になり、初日の宿「月夜のうさぎ」に着くと、部屋には珈琲器具のセットと豆が置かれていて、「珈琲づくりを楽しんでみてはいかが」というような手紙が添えられていました。
とても温かい気持ちになり、毎日やって慣れている私が淹れ、妻と二人美味しくいただきました。
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夕食も美味しいものばかりでしたが、いろいろなタイプの貸し切り風呂も有り、楽しめました。
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夜十時を過ぎると「夜泣き蕎麦(拉麺)屋」がホテル内に開店(*^^*)、思わず食べちゃいましたが、ちょうどよいくらいの少ない量の醤油ラーメン、灯りに浮かぶ庭園を眺めながら食べて夜は更けていくのでした。

2023/11/21

阿川佐和子さんの「あんな作家 こんな作家 どんな作家」を読みました。

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『あんな作家 こんな作家 どんな作家/阿川佐和子著(講談社文庫)』という古本を手に入れ、読んでみました。
1986年から1991年まで講談社の『IN★POCKET』に連載され、1992年単行本となり、さらに文庫化され2001年に発行されたものです。

阿川さんが誰もが知っているような有名作家を訪ねてお話しを聞く、というような内容ですが、1980年代からのものなので、今現在亡くなられている方もいらっしゃいました。

阿川さん、インタビューするときには色々と失敗もあったことを過去の同様の本で知っていましたが、これだけの名だたる作家57人からお話しを聞くというのは大変なことだったと思います。

遠藤周作氏や、吉行淳之介氏などはお父さんの阿川弘之氏を訪ね、阿川さんのご自宅にも何度も来ている方で、自分の子供の頃も知っていたりして、阿川さんなんだかやりずらそう・・(^_^;)

作家の自宅に出向くこともあれば、喫茶店や食事が出来るようなところなどシチュエーションも色々で、通常の人間であれば、さらに“アウェイ感”が増して、インタビューどころではなくなるのでは・・と思いました。

本音を語らない人や、丁寧に自分の仕事の進め方を話してくれる人、テニスに誘ったりしてインタビューそっちのけの人、どうやって作品のきっかけ、ヒントを見つけるのかを教えてくれる人もいました。
また、自分の生き方そのものを熱く語る人もいて、その濃度というか、温度差のようなものも“まちまち”で、これだけのインタビューを手掛けるのは並み大抵のことではなく、阿川さんの度胸の良さというか、当たって砕けろ的な様子、さらにちょっと怯えているようなところも感じられ、内容は実に充実したものでした。

作家の仕事場の様子についても書かれていて、それも興味深く読みました。
多くの独特な人生観、仕事観、人付き合いの様子なども読み取れて、とても面白く読めました。良い本でした。

 

2023/11/18

東海林さだおさんの「パンダの丸かじり」を読みました。

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『パンダの丸かじり/東海林さだお著(文春文庫)』をブックオフで見つけ、読んでみました。
2018年に週刊朝日に「あれも食いたいこれも食いたい」というタイトルで連載されたものを2020年に単行本化、そしてこの文庫化は2023年4月となっていますから比較的新しいものです。

帯の推薦文と巻末の解説は噺家の春風亭一之輔さんが書かれています。
一之輔さんは、「ほんとうに東海林さだおという人がいるのだろうか、実は東海林さだおプロジェクトチームみたいなものがあって、そこが書いているのではないか」と“あやしんで”います(^_^;)

たしかに考えられないくらい“多作”だし、“目のつけどころ”が「変」というか、通常の人間がこだわることのない事にかなり執拗に食い込んでこだわりまくるのは、ある意味常軌を逸していることだと私も感じており、大きなプロジェクト組織でも組まないとこんなある意味“くだらない”ことに情熱をそそぐことは出来ないのではないかと思われます(^-^;そしてたぶんかなり売れているのは間違いない。

あの中国に帰って行ったパンダの「シャンシャン」が上野にいる頃に書かれたシャンシャンの可愛さについて書かれた文は、もう手放しで褒めまくり、東海林さん自身もうれしそうに書いています。
あまり男性で、しかも、もうお爺さんの年齢に達している人が書く文とは思われませんでしたが、でも面白い文章になっている。

七草粥の時期に七草を餃子の具にしたらどうか、とか、背油チャッチャッ七草粥はどうだとか、ほんとうにいい歳こいた人が書いているとは思えない文が面白い!(#^.^#)

また、「芋ケンピ」というものを知らなくて、コンビニに売られていたのを発見して、人生初芋ケンピを体験する話もありました。
国民の九割が知っていることを僕は知らなかったのだ、と驚いていますが、この文も芋ケンピの作り方などについてもふれていて、あらためて芋ケンピの美味しさについて書かれていました。
これも知らなかったなんて正直なことは普通あまり書かないと思います。
そこが東海林さんのいいところなんだと思いました。

その他「アイス最中(もなか)」をわざわざ皮をとって食べてみると美味しいみたいな、どうでもいい話も満載でした。

読んでいて呆れるものも多いが、いつの間にか読み終えているという東海林さだおさん独特の「毒」をもられた感がありました。
また読んじゃったよ・・。

 

2023/11/16

「日本列島なぞふしぎ旅 -中国・四国編-/山本鉱太郎」という本を読んだ。

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『日本列島なぞふしぎ旅 -中国・四国編-/山本鉱太郎著(新人物往来社)』という本をブックオフで見つけて読んでみました。
1995年発行のものですから、けっこう古い本です。

全七巻ある本で、北海道・東北、関東、北陸・甲信越、中部・東海、そしてこの中国・四国編、さらに九州・沖縄編があるようです。

この中国・四国編では、岡山市内東部の西大寺の壮絶な裸祭りにふれていて、私も何度かその様子はテレビや映画などでも見ましたが、まさに“奇祭”!
そのお祭りのそもそものところからのお話が書かれていて、興味深かった。

また、備前焼がなぜ人を魅了するのか、瀬戸内の村上水軍の村上三兄弟の話、出雲玉造温泉「長楽園」の巨大な露店風呂の話(ついこの間それとも知らずにここに泊まり、その露天風呂に入って来ました(^_^;))、出雲の割り子そばの話(これもついこのあいだ食べて来た)、小泉八雲が絶賛した松江の姉様人形の話(八雲の居住していた家もこのあいだ訪ねてきました)、などなど不思議と私がここのところ興味を持って実際に行ってみたところなどが書かれていて、うれしかった。

読んでいて、著者の知識の豊富さに驚きました。
歴史から人物、名物、その地の地形的な特徴や、どういう形でその地が独特の発展を遂げたのかなど、実に簡潔な文章で、しかも面白く書かれていて、まさに名人芸的に巧みな文章でした。

読んでいて、他の地域についてのこの著者の本も読みたくなってきましたが、何せ28年も前のシリーズ本なので、なかなか見つからないかもしれません。
気長に、古本屋などを巡ったときに探してみたいと思います。

 

2023/11/12

下重暁子さんの「自分勝手で生きなさい」を読みました。

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『自分勝手で生きなさい/下重暁子著(マガジンハウス)』を読みました。
古本で手に入れたのですが、2020年第一刷発行となっています。

読んでいくと、著者、下重さんが執筆されている時期は、まさにコロナ禍“真っ只中”で、コロナワクチンもまだできていない頃でした。

つまり、人々がコロナを怖れ、街にあまり人がいなくなり、仕事もリモートで行うようなことが多くなってきた時期です。

そんな時だからこその下重さんの「自分勝手」理論が生きてくるという形で書かれていました。

当時、私も、私の周囲も、そして世間の様子も、政府や指導者などに「こういう風にしろと決めてくれ」というような意見が多かったと思います。
決めてくれたらそれに従うから・・みたいな考え方がかなり中心的なものでした。

でも、下重さんは「このコロナ禍で生活形態、仕事の進め方などが様々な変化をみせている、そのような時に今までのやり方を見直して、チャンスだから“自分勝手”な生き方を探ってみてはどうかと主張されています。

政府などが指針を示しても、それはあくまでも指針で、そこから自分なりの考えで動いてみたらどうかというわけです。

“まわりに流されず”、ある意味「わがままを貫く」、そんな個々の生き方、生活の仕方、仕事の進め方があってもいい、というのです。
たしかに、あの頃の混乱の中で今までと異なることを試行する中で「これはこれでいいじゃないか」と思うこともありましたし、今までの固まってしまった考え方をもっと柔軟なものにしてもいいんじゃないのか、と思うことが私にもありました。

大事なことは、様々な困難を伴う環境が突然やってきても、それは「自分のやり方、生き方」があれば、ある程度自信をもってやっていけるんじゃないかというお話です。
私はかなり納得してしまいました。

人はどう思うだろうか、とか、世間的にこれはどうもいかん、などという考え方を優先していると、人生そんなことばかりにとらわれて、つまらないものになってしまうかもしれません。

自分なりの生活の仕方、趣味の持ち方、考え方などが例示されていて、ワクチンも出来、コロナ禍がある程度落ち着いた今読んでも実に興味深いものでした。
けっこう“心の支え”になるような本だと思いました。

 

2023/11/10

「このあたりの人たち/川上弘美」を読みました。

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『このあたりの人たち/川上弘美著(文春文庫)』を読みました。
古本で手に入れ、2016年に単行本として刊行され、2019年に文庫化されたものです。

この本でいう“このあたり”っていうのは、読んでみた感じでは町内規模だと思うのですが、実に不思議な世界が広がっています。

大統領もいるし、小学校もあるし、団地がほとんど国家として独立し、繁栄し、軍隊が訓練をしたりしているし、各戸持ち回りで育てられている子供がいて、くじ引きでその子を育てる家が決まったりしている。
「ざんげの値打ちもない」を毎夜歌う「スナック愛」のママもいるし、狂犬を飼い、町内中に迷惑を掛けている夫婦もいる。

何か人が見た夢を次から次へと語られているようなもので、途中で気味悪くなってきたし、なんでこんな話を延々読まされるんだ!って嫌気もさしてきました。

それでもなんとか読みましたが、終結するような話題もほとんどなかったし、どの話も煮え切らない顛末を迎える。

何がなんだかわからないうちに読み終えました。
精神が健康状態を保っているときに読まないと、病気になりそうな物語が集まった本でした。
ああ、なんだか不完全燃焼・・でもそれが作者の最も意図していることだと思います。

 

2023/11/09

椎名誠さんの「下駄でカラコロ朝がえり -ナマコのからえばり 5-」を読みました。

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『下駄でカラコロ朝がえり -ナマコのからえばり 5-/椎名誠著(毎日新聞社)』という本をブックオフで見つけ、読んでみました。

「サンデー毎日」に2010年から2011年にわたって連載されたものの単行本化です。

読んでみると、時代的には椎名さんが不眠症に苦しみ、すすめられた浴用のソルト剤を使って入浴し、不眠解消に少しメドがついた頃のようでした。

また、後に「死について」書かれた著作が出るのですが、それを編集者から打診され、死について真面目に考え、文献なども読み始めた頃のようです。

相変わらずの、仲間たちと色々な島などに行っての釣り、キャンプの話もありましたし、取材や講演で旅をする話、電車で居眠りをして大事な仕事に遅れてしまう話、若い頃にケンカをして留置所に入れられてしまい、その夜に大きな地震があって、自分が閉じ込められた環境に弱いことに気づき、その後スキューバダイビングが閉所恐怖症的に怖くなってしまったトラウマ的な話も書かれていました。

また、私が他の本で読んで知った、中国のタクラマカン砂漠では核爆弾実験が度々行われていたのに、それが他国からの訪問者には知らされておらず、椎名さん過去に行っているが大丈夫だったのか・・ということについても初めて椎名さんが書かれているのを発見しました。
椎名さんも後々に知ったようです。
なので、かなり被爆していたようなのです。ひどい話です。

東日本大震災直後の東北の様子、テレビ等での報道、椎名さん周辺の状況なども書かれていて、事故を起こした原子力発電所への不安についてもそのときに感じたことを素直にそのまま書かれていました。臨場感がありました。私もこのブログにその時のことを割と細かく書きましたが、いろいろな立場の人、さまざまな場所にいた人が本やブログなどのネット上などに当時の状況を残しておくことはとても重要だと思いました。

本全体としては、椎名さんの楽しい書きぶりに笑顔になれる部分も多く、楽しめました。
椎名さんの本は、まだまだストックしているものがありますので、今後も読後感を書いていきたいと思います。

 

2023/11/07

『にっぽん「食謎」紀行/伊丹由宇』という本を読みました。

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『にっぽん「食謎」紀行/伊丹由宇著(ワニブックス【PLUS】新書)』を古本で見つけ、読んでみました。
2010年発行となっていますので、十年以上前のものになります。
著者伊丹由宇氏は、フリーランスで幅広いジャンルにわたって執筆活動をされている方です。

餃子日本一は何処だ?!と、今では毎年話題になりますが、そもそもの騒ぎの発端を調べたり、フグの卵巣の毒を抜き、長年それを食品として製造している人を訪ね、なぜそんなことが出来るのか調べてみたり、その他ウナギや弁当・駅弁の話、ご当地焼きそばについて、夕張メロンやお米のコシヒカリの由来、銀座の煉瓦亭まで遡った洋食の話など・・話題が尽きない本でした。

四国の「うどん巡り」も、ご本人が山の上や畑の中などの“うどん県”ならではの店と、食べ方を紹介していて、とても楽しく読みました。

唐辛子はもともと日本から韓国に伝わり、本来キムチは辛くなかったんだ、などという驚きの話題もあり、「目から鱗」的な話も興味深かった。

日本独自の食べ物、「おにぎり」のすばらしさ、そして「天むす」は最初誰がつくったか、などの話題もあり、まったく知らなかったことも多々ありました。

270頁に渡る本でしたが、飽きずに読みました。
こういう食べ物に関する話題満載の本は、いつ読んでも楽しいものです。

 

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