『にっぽん「食謎」紀行/伊丹由宇』という本を読みました。
『にっぽん「食謎」紀行/伊丹由宇著(ワニブックス【PLUS】新書)』を古本で見つけ、読んでみました。
2010年発行となっていますので、十年以上前のものになります。
著者伊丹由宇氏は、フリーランスで幅広いジャンルにわたって執筆活動をされている方です。
餃子日本一は何処だ?!と、今では毎年話題になりますが、そもそもの騒ぎの発端を調べたり、フグの卵巣の毒を抜き、長年それを食品として製造している人を訪ね、なぜそんなことが出来るのか調べてみたり、その他ウナギや弁当・駅弁の話、ご当地焼きそばについて、夕張メロンやお米のコシヒカリの由来、銀座の煉瓦亭まで遡った洋食の話など・・話題が尽きない本でした。
四国の「うどん巡り」も、ご本人が山の上や畑の中などの“うどん県”ならではの店と、食べ方を紹介していて、とても楽しく読みました。
唐辛子はもともと日本から韓国に伝わり、本来キムチは辛くなかったんだ、などという驚きの話題もあり、「目から鱗」的な話も興味深かった。
日本独自の食べ物、「おにぎり」のすばらしさ、そして「天むす」は最初誰がつくったか、などの話題もあり、まったく知らなかったことも多々ありました。
270頁に渡る本でしたが、飽きずに読みました。
こういう食べ物に関する話題満載の本は、いつ読んでも楽しいものです。
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