阿川佐和子さんの新刊「話す力 -心をつかむ44のヒント-」を読みました。
『話す力 -心をつかむ44のヒント-/阿川佐和子著(文春新書)』を読みました。
またもや古本ではなく、この12月に第一刷発行の新刊です。
本屋でちょっと立ち読みしたら“おもしろそう”だったので思わず買ってしまいました。
阿川さんと言えば「聞く力」ですが、この本は「話す力」。
読んでみてすぐに思ったのは、人の話を聞くためには、その人に話してもらわねばなりません。
話してもらうためには、聞く立場のこちら側から話しかけて相手の気持ちを和らげて、話しをしてもらう雰囲気、関係をつくっていくことが大事なのだ・・そんなことが第一に書かれていたと思います。
この本では、阿川さんが政治家や有名人が討論するような番組の司会をしたときなどに、緊張する中、出演者の方から番組開始前に思わぬことを話しかけられ、自分がリラックスできた話などもふんだんに例として示されていました。
つまり自分が話しやすい環境をつくってくれた人から学んだこと、そして今度は自分がインタビューなどをするときにそれを利用して相手にリラックスしてもらったことが書かれていたのです。
これが実にわかりやすい。
「聞く力」が、あれほどのベストセラーになり、ふつうだったら調子に乗って“高い所”から・・ようするに“上から目線”で小難しいことを書きたくなりそうですが、そうではなく、誰が読んでもすぐに「なるほど自分もやってみよう」と思うようなことが次から次へと書かれているのです。
阿川さん、すでに名人の域に達している・・と思いました。
得意満面に自慢することもなく、うまい流れで展開していました。
また、男性と女性では相手方への話し方は異なることも書かれていました。
これは重要で、特に職場での会話、会議などにはその使い分けがかなり有効であると思いました。
具体的な方法については、この本を読んでみてください(#^.^#)
またいい本に出逢えました。
次に読む本もこれまた新刊を予定しています。
読了後にまた感想をアップすつもりです。
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