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2024/01/18

宝塚歌劇・雪組東京公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル/FROZEN HOLIDAY」を見て来ました。

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宝塚歌劇・雪組東京公演『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル(Happy“NEW”Musical)/FROZEN HOLIDAY(Winter Spectacular)』を観劇してまいりました。

宝塚歌劇については、昨年大きな事件があり、このブログでは宝塚歌劇について観劇後の感想を多く書いていますので、何か思うところを書かねばならないと思っていたのですが、ネット上などで、どこまでが事実なのかわからない話が飛び交い、実際のところどうなのか私にはまだわからず、憶測や想像で書くことができない状態です。

ただ、元渦中の宙組生で、その後星組に組替えとなったOG、七海ひろき(ななみ・ひろき)さんが YouTube で真摯におっしゃっていたことが私には一番響きました。
その他OBの方であまり発言されている人はお見かけしませんでした。私が見てきた範囲の中ではありますが。

世の中、社会が大きく変化・変革していく中で、宝塚も今の若い人たちを迎えるにあたり、考え方、指導の仕方、今までの伝統的なものについて変革させていかなくてはならない時を迎えていて、考え直すべきことがあり、実行していかなくてはならないことがあるということ。

そして、七海さん自信は、自分に与えられた役などに、どうしたらよいかわからず、悩み苦しみ、時間はその中で刻々と過ぎて行き、どん底で地獄のような苦しみの中から見出してきたものがあり、克服したり頑張ってこれたことが今の自分をつくり上げ、自信を生み、誇りを持てたということもある。
それは自分の宝でもある。だから、そういう部分が宝塚歌劇の中において大事なところでもある。
上記、変革と共に守るべき大切なものはあるのだ。
ということでした。私も現段階では同じ思いを持っています。
変えねばならぬこともあり、守らねばならぬこともあるということです。

さて、今回の雪組公演に話は移りますが、本場宝塚大劇場でも一度公演が中止になっていたそうです。トップスターの彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さんは、劇団へ乗り込み、幹部に自らの意見を述べ、中止にしたと言われています。また上演開始後にも過呼吸発作で倒れたという話も出ています。それほど今回の事件について真剣に考えているのだと思いました。

東京での公演「ボイルド・ドイル・・」は、コナン・ドイルが自らの筆によって生み出した架空の存在であるシャーロックホームズが目の前に現れ、それまで書いていた歴史小説が売れなかったが、一気にシャーロックホームズ・シリーズで売れだす、という話で、ドイルとホームズの会話や、妻ルイーザとの対話などを通してドイル自ら本来の自分はどういう人間だったのだろう・・と自分の過去・未来を思う・・という展開で、ファンタジーとコメディーが混じったような内容。

ドイルを発見した編集者の役を今回の公演で退団する和希そら(かずき・そら)さんが演じました。セリフの声の劇場内の“通り”、間の取り方、演技、どれもさすがだと思いました。
雪組に組替えで来た和希さん、最後まで輝き続けています。

トップお二人のコンビネーションも良く、ホームズ役の朝美絢(あさみ・じゅん)さんも独特のちょっと妖精的なルックスがこの役に合い、ドイルの彩風さん、妻ルイーザの夢白あや(ゆめしろ・あや)さんも絡んで、この不思議なストーリーをうまく演じていました。

ちょっと“ついていけない”ような奇想天外な展開もありましたが、今の雪組はこういうことも出来るのだ、という感じで見ていました。
もう一度見てはっきりとした感想を書きたいのですが・・。

ショーの方「フローズン・ホリデー」は雪組100周年を記念したものでした。
私は、久しぶりに組子の“客席降り(二階にも組子が現れた)”を見て驚きましたし、コロナ禍後、色々あったがこれでよかったと思いました。

盛りだくさんというか、普通最初に盛り上がって、中詰めといって中ほどでもう一度盛り上がり、最後に大団円となるのが宝塚のショーの一般的な形ですが、今回は何回も“中詰め”があるかのように、「どっかん・どっかん」と盛り上げシーンが出てきて、やり過ぎかなとも思いましたが、新年最初の宝塚公演なので、まあいいかも(#^.^#)と思いました。
雪組がこんなにガンガンくるのも珍しいことでした。

 

 

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退団する和希さんのコーナーもあり、和希さんの登場シーンも多く、あらためて和希さんの実力を感じました。周囲の声も聞こえ「すごいよそらちゃん、実力はトップを取ってもいいくらいだよ」と・・、ファンの私としてはとてもうれしい声でした(*^^*)

さらに驚きのトップスターのデュエット・ダンス、ふつうは男役トップと娘役トップがうっとりするようなダンスを披露し、観客を魅了するのですが、なんとトップ彩風さんと三番手和希さんの男役同士のデュエット・ダンスが展開されました。
これはすごいっ!初めて見る光景でした。
だからラストに銀橋(舞台最前列のエプロンステージ)でトップ二人が手を取り合うシーンも彩風さんだけになっていました。実に珍しい。それほど和希さんが雪組の中で大きな存在であったのだな、としみじみ感じました。

和希さん、最後の公演、なんとかもう一度見たいと思っています。
見ることが出来たら、また感想を書こうと思います。涙で書けるかどうかむずかしいけど・・。

 

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