「有名人の戒名」というムックを見つけ、読んでみました。
『有名人の戒名/SAKURA MOOK(笠倉出版社)』という、いわゆるムック本をブックオフで見つけ、なんだこれは・・と思いつつ手に入れ読んでみました。
とにかく有名人(歴史上の人物、作家、タレント、マンガ家などジャンルは問わず)の戒名を“アイウエオ順”に並べ、それぞれの人物の解説、亡くなったときの状況などがまとめられているのです。
アイウエオ順だから、石田三成の次が石立鉄男だったりするのですが ^^; でも、それが逆に飽きずに読める構成となっているわけです。
西周(にし・あまね) → 周光院殿一雄貫道大居士 という人物は名前は知っているものの、この本を読んで大変な人だということを知りました。
藩医の長男で、12歳で藩校に入り、家の土蔵で猛勉強し、オランダ留学して法律学、経済学、ミルの帰納法やカントの哲学を学んで帰国。
西周は数々の訳語を生み出し、学術用語として今も定着し、使用されていることに驚きました。
主観 客観 帰納 演繹 理性 悟性 知覚 感覚 総合 分解
これらの語は、今では完全に日用語として使われています。
それを知ってあらためて戒名を見てみると、う~ん、表しているなぁと思いました。
とにかく“ありとあらゆる”ジャンルの人の戒名が掲載されているのですが、戒名と共にその人物の人となりや激動の人生、数奇な人生、成し遂げたことや次から次へと襲い掛かる不幸な出来事など・・それらを含めて読んでいると「人間って生きるだけで大変なことだ」としみじみ感じてしまいました。
美空ひばり、手塚治虫、源頼朝、宮沢賢治、金田一京助、木原光知子、岡田有希子、植草甚一、植木等・・思い出して懐かしかった人や著書を読んだことのある人など様々でした。
人生の不思議を感じながら読み終えました。
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