「新釈・びょうき事典/渡辺淳一」という本を読みました。
『新釈・びょうき事典/渡辺淳一著(集英社文庫)』という本を古本で見つけて読んでみました。
1996年に単行本として刊行され、のちに文庫化されたものです。
病気について、医学博士でもあり、直木賞作家でもある著者の渡辺氏が事典のようにそれぞれの病気を「身近な病気」「ガン(悪性腫瘍)」「成人病と心の病気」「女性の病気」「感染する病気」などのジャンルに分けて、それこそ“お医者さん”から視線でメディカル・エッセイとして書かれていました。
当時の感覚としては割とユーモラスな部分もあるような書きぶりなのですが、今読んでみるとけっこう真面目な印象を受けました。
いや、私が年を取り、様々な病気についてかなり神経質にドキドキしながら読んでいたから、そう感じたのかもしれませんが・・。
この歳になると、ほんとうにいろいろな病気を経験しているし、倒れたことが何度もあり、入院も何度も経験しています。
だから、読んでいるうちにちょっと恐ろしくなってくるのです。自分がこの病気に今なったらどうなってしまうのか、と。
というわけで、著者の意図するように少しはユーモアを感じつつ、かなり病気への恐怖も感じつつ、読み終えました。
結局、今、自分は病気と日々対峙して生きているような状態だとあらためて感じたのでした。
« 河合薫さんの「働かないニッポン」を読みました。 | トップページ | 「微視的(ちまちま)お宝鑑定団/東海林さだお」という本を読みました。 »
「心と体」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0211【 秋暑 雑踏に出で 払う寂しさ 】(2024.09.02)
- 「syunkon日記 スターバックスで普通のコーヒーを頼む人を尊敬する件/山本ゆり」を読みました。(2024.08.28)
- 「しがみつかない生き方/香山リカ」を読みました。(2024.08.01)
- 俳句を詠んでみる_0178【 夏祓(なつはらえ) 爽やかな 朱印いただく 】(2024.07.31)
- 俳句を詠んでみる_0176【 古椅子 炎天に回収 音立てて 】(2024.07.29)
「書籍・雑誌その2」カテゴリの記事
- 「栞ひも/岡本眸」を読みました。(2024.09.11)
- 「忖度(そんたく)バカ/鎌田實」を読みました。(2024.09.07)
- 「本はこれから/池澤夏樹・編」を読みました。(2024.09.05)
- 「運を支配する/桜井章一・藤田晋」を読みました。(2024.09.03)
- 「NHK俳句 夏井いつきの季語道場/夏井いつき」を読みました。(2024.09.01)
« 河合薫さんの「働かないニッポン」を読みました。 | トップページ | 「微視的(ちまちま)お宝鑑定団/東海林さだお」という本を読みました。 »
コメント