俳句を詠んでみる_0098【 砂糖水 もらう 田舎の一軒家 】
小学校低学年の頃の思い出を詠んでみました。
【 砂糖水 もらう 田舎の一軒家 】
《背景》季語:砂糖水[夏]
記憶を辿ると、小学三年の頃、仲の良い友達と自転車で町外れの隣の市に入ったところにある貝塚を見に行った。
真夏だった。
距離もあり、途中で喉が渇き、谷津田の山側に一軒家を見つけ「ごめんください」と声を掛けると年配の女性が出てきて「よくここまで子供二人で来ましたね」と、すぐに家の裏側の崖にパイプが差してあるところから湧いている清水をコップに汲み取り、砂糖を入れてかき回したものを二人にくれた。
コップのガラスは冷たい清水に汗をかき、こんなおいしい水を飲んだことはなかった。
「ありがとうございました」と礼を言い、貝塚に向かった。
夏の夢の中のような思い出。
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