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2024/05/13

「ノーテンキ旅 小沢昭一的こころ」を読みました。

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『ノーテンキ旅 小沢昭一的こころ/小沢昭一・宮腰太郎(新潮文庫)』という本を読みました。
この文庫本は、1996年に発行されているものですが、内容としては当時のTBSラジオ「小沢昭一の小沢昭一的こころ」という名物番組の内容を文書化したものです。

このシリーズは当時何冊も出ていると思われますが、今回読んだ本は「ノーテンキ旅」と銘打たれ、小沢さんと“ノーテンキ・プロデューサー”と文中で呼ばれているお二人の珍道中の様子が書かれ(話され)ているものでした。

「のぞきカラクリ」という明治時代の頃の庶民の娯楽的なもので、大掛かりな紙芝居というか、大きくて立体的な画像をレンズを通して「語り」と共に見るという仕掛けが日本中でも3機くらいしか残っていないものについて、あらたにもう一機見つかるというニュースを聞き、小沢さんがわざわざ遠方まで見に行き、資料館の方からいろいろ教えてもらう話題など、内容は当時の番組の相変わらずの愉快さを伴い、実に濃くて面白いものでした。

そのほかにも、小沢さんご自身が懐かしがっていた「関東塩煎餅」の仕入旅や、「蓼食う虫も好き好き」の『蓼(たで)』の産地を訪ねたり、万能ネギの元祖となった地域を訪ねてもいました。

目のつけどころが当時としても他の番組とはまったく異なるものです。
そしてあの小沢さんの名調子!
プロデューサーの“脳天気ぶり”が面白く、今やこういうラジオ番組は、皆無というか絶無です。

録音も残っていて、CD化もされたことがあるようですが、あの平日の夕刻にその時の時事なども含めて語られることでこの番組は人気を得ていたと思いますので、・・今聞いたらちょっと涙ぐんでしまうかもしれません。

小沢さんも亡くなったし、野坂昭如さんも、永六輔さんも亡くなってしまい、野坂さん晩年の世の中に対する強烈なメッセージも、永さんのテレビ、ラジオに対する薫陶のようなものも、小沢さんの古くからの民衆芸能への熱き想いも、今やもう同じように語れる人はいなくなりました。

時々、TBSラジオなどでは、ベテランのアナウンサーや、永さんに目を掛けてもらった芸人達が野坂さん、永さん、小沢さんを懐かしんでいるのが唯一の救いのような気がして、耳をそばだてて聞くことがあります。

この本を読んで、あのときの世間の感覚や、自分の当時置かれていてた立場や気持ちなどが浮かび上がってきました。

 

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