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2024/07/26

「いつも日本語で悩んでいます/朝日新聞社校閲センター」を読みました。

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『いつも日本語で悩んでいます/朝日新聞社校閲センター(さくら舎)』という本を古本で見つけ、読んでみました。
2018年第一刷発行のものです。

だいたい予想どおりの言葉が並んでいましたが、よくスポーツ選手が言う「みなさんに希望を“与えられる”よう頑張りたい」っていう“与える”という言葉が失礼じゃないか、という読者の意見が新聞社に来るという話。

選手には毛頭、上から目線で言っているようなつもりはないものと思われますが、この問題に対するひとつの回答として、囲碁の七巻独占を達成した井山裕太名人が熊本地震の被災者を気遣って「少しでもいいニュースとして受け取っていただけたらうれしい」と語ったことが載っていました。さすがと思いました。

あとは「真逆」という言葉。あっという間に広がりました。
1990年代から使われ出したらしいのですが、現代用語の基礎知識に載ったのは2007年版とのこと。
私には2000年代に入ってから耳にすることになった記憶があります。
小さい頃から一度も聞いたことがない表現でした。
今や私が使っている「正反対」という言葉の方が多勢に無勢で使われる頻度は少ないようです。
でも、私は一度も「真逆」を使ったことはない。体に沁み込んでいない表現だから。

「前倒し」に対する「後ろ倒し」っていうのも載っていました。
どうやら、議員が使い始めたのではないかという説があるようで、“先延ばし”と本当のことをいうと、批判されるのではと“後ろ倒し”と言ってごまかしているんじゃないかと思います。

半端ではない → ハンパない → パネェ っていうのも載っていました^_^;
私は死んでも使わないと思います。

「やばい」もすっかり“いい意味”で使っても若い人には(といっても40代くらいまでか)違和感がないと思われます。
もともと、ヤクザや泥棒業界の隠語なので私は“いい意味”では絶対に使いませんし、悪い意味でも下品なので使っていません。ふざけ合っているときくらいでしょうか。

などと、それこそたくさんの言葉が登場しています。
意外と朝日新聞は寛容で、「使ってもいいんじゃないでしょうか」というスタンスが目立ちました。

これからも面白いので、こういう本にはアンテナを張っておきたいと思いました。

 

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