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2024/09/01

「NHK俳句 夏井いつきの季語道場/夏井いつき」を読みました。

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『NHK俳句 夏井いつきの季語道場/夏井いつき著(NHK出版)』を古本で見つけ、読んでみることにしました。

この本は、月間NHKテキスト「NHK俳句」二年間の連載に加筆したものとのこと。
俳句実作者のステップアップを目的とした一冊と書かれていて、今読み終えた私は果たしてステップアップ出来ているのか・・(^_^;)

また、番組の司会者岸本葉子さんとの対談も掲載されていました。
岸本さんの俳句に関する著書も最近よく読ませていただいているので、楽しく読みました。

この本の一番の特徴は、『季語の六角成分図』というグラフを使って季語を分析し、その季語からどのような俳句が過去詠まれているか、それはグラフ上のどの部分を強調しているのかなど、前半はその分析がとても興味深く勉強になりました。

ちなみに、成分図の六つの項目は、「視覚」「嗅覚」「聴覚」「触覚」「味覚」「連想力」に分けられていました。

「雷」と「稲妻」では、その成分図はかなり異なっていて、例示されている俳句を成分に基づき分析しています。さらに例示されている俳句の季語を逆に入れ替えてみたりするとどうなるのか、など実例が示されているので、私のような初心者にもたいへん分かりやすくなっていました。

季語が季語として機能しているのか・・・季語がそっちのけの内容になっていたり、“後付け”で当てはめたような感じがするという私がいまだ“やりがち”な例がしめされていました。

説明や感想になっていないか?・・・「さみしそう」なんて思わず説明調になるのも、気をつけていてもやってしまいます。

助詞・助動詞が正しく選ばれているか?・・・「に」「へ」「を」などは、たった一字でも大きなニュアンスの変更になってしまいます。

語順・発想・叙述などを吟味しているか?・・・客観的に自分の句をながめた上での練り直しが私も苦しい時間となっていますが、最後までやれるか、というのはいつも悩んでいるところです。

他人の句については、冷静に上記のようなことは判断できそうなのですが、こと自分の句となると、判断が鈍ってしまいます。
この本に示されているたくさんの例を今後も見直しながら句を詠んでいこうと思いました。

 

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