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2023/11/24

ブログ版、出雲・松江の旅まとめ その3

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出雲・松江の旅、三日目の報告です。
当初は四日間の旅にしようとしたのですが、自分の体調のことも考えて三日間にしました。
いよいよ最終日。

前回ご紹介した二日目の宿、玉造温泉にある「長楽園」。

昨日は夕刻に到着したので庭園はよく見えませんでしたが、あらためて朝の光の中で見ると立派なものでした。

 

 

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朝食前に妻と二人でその庭園を散策してみました。
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この写真の池に見えるのは温泉で、夕べはここに入りました。とても大きい。
混浴なんです。現在は湯浴み着のようなものを身に着けて入るようになっています。
このブログで最近「日本列島なぞふしぎ旅 -中国・四国編-/山本鉱太郎」という本をご紹介したのですが、そこにも写真入りで載っていたのがこの露天風呂でした。
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妻と二人、ゆっくりと散策していると何やら岩壁の不思議な入口が。地下道のようになっているところをさらに歩みを進めました。
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出たところは、前回ご紹介した天皇陛下が宿泊した棟のある別庭でした。
ここも見事。
実に静かで、ここが温泉街でにぎわっているようなところだとは想像も出来ない静寂がありました。
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散歩してお腹も空いてきたので、朝食に。
実に気づかいのある盛り付けと、朝の胃にやさしそうな味つけの朝食、ゆっくりといただきました。
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それから、またクルマで松江に向かいました。
写真は松江城のお濠です。
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濠沿いを歩いて、まずは武家屋敷。500~1000石の程度の藩士が屋敷替えによって入れ替わり住んでいたものだそうです。
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次は近くの小泉八雲記念館。八雲の記念の品などを展示している館は撮影が出来ませんでしたが、第二記念館となっている八雲が実際に住んでいた家は撮影することができました。
八雲が執筆していた机、机の上には家人を呼ぶときに吹いた“ほら貝(※レプリカ・・本物は第一記念館に展示されていました)”などが見られました。
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家の様子も実に落ち着いた日本家屋で、松江という場所に似合います。
台所などが見られなかったので係の人に聞いてみたら、来年あたりから実生活に使われていた屋敷内の部屋なども開示予定だそうです。また来てみたい。
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そして前日昼食がうまくとれなかったので、あらかじめ調べておいた松江市伊勢宮町の『味富』というお店に行ってみました。
ここの名物は「ギョウサン」という丸くてお団子のような形をした餃子でした。
“アッツアツ”で大きくて、二人でやっと食べましたが、もたれるかと思いきや、まったくもたれず、美味しい不思議餃子でした。
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お店の看板に味噌ラーメンもうたわれていたので、それも食べてみました。
もうこれでお腹いっぱい(^_^;)
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帰りの空港までの時間を考え、あとはいろいろ寄っていられなくなり、同じ松江市の袖師町にある“湖畔の菓子処”「清松庵 たちばな」に寄って和菓子と珈琲をいただきました。
窓の外は宍道湖です。
「いい旅になったね」と二人で話し、一路出雲空港目指しました。

以上、三回のブログアップでなんとかまとめることができました。
思い出に残る旅になりました。

 

2023/11/18

東海林さだおさんの「パンダの丸かじり」を読みました。

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『パンダの丸かじり/東海林さだお著(文春文庫)』をブックオフで見つけ、読んでみました。
2018年に週刊朝日に「あれも食いたいこれも食いたい」というタイトルで連載されたものを2020年に単行本化、そしてこの文庫化は2023年4月となっていますから比較的新しいものです。

帯の推薦文と巻末の解説は噺家の春風亭一之輔さんが書かれています。
一之輔さんは、「ほんとうに東海林さだおという人がいるのだろうか、実は東海林さだおプロジェクトチームみたいなものがあって、そこが書いているのではないか」と“あやしんで”います(^_^;)

たしかに考えられないくらい“多作”だし、“目のつけどころ”が「変」というか、通常の人間がこだわることのない事にかなり執拗に食い込んでこだわりまくるのは、ある意味常軌を逸していることだと私も感じており、大きなプロジェクト組織でも組まないとこんなある意味“くだらない”ことに情熱をそそぐことは出来ないのではないかと思われます(^-^;そしてたぶんかなり売れているのは間違いない。

あの中国に帰って行ったパンダの「シャンシャン」が上野にいる頃に書かれたシャンシャンの可愛さについて書かれた文は、もう手放しで褒めまくり、東海林さん自身もうれしそうに書いています。
あまり男性で、しかも、もうお爺さんの年齢に達している人が書く文とは思われませんでしたが、でも面白い文章になっている。

七草粥の時期に七草を餃子の具にしたらどうか、とか、背油チャッチャッ七草粥はどうだとか、ほんとうにいい歳こいた人が書いているとは思えない文が面白い!(#^.^#)

また、「芋ケンピ」というものを知らなくて、コンビニに売られていたのを発見して、人生初芋ケンピを体験する話もありました。
国民の九割が知っていることを僕は知らなかったのだ、と驚いていますが、この文も芋ケンピの作り方などについてもふれていて、あらためて芋ケンピの美味しさについて書かれていました。
これも知らなかったなんて正直なことは普通あまり書かないと思います。
そこが東海林さんのいいところなんだと思いました。

その他「アイス最中(もなか)」をわざわざ皮をとって食べてみると美味しいみたいな、どうでもいい話も満載でした。

読んでいて呆れるものも多いが、いつの間にか読み終えているという東海林さだおさん独特の「毒」をもられた感がありました。
また読んじゃったよ・・。

 

2023/11/07

『にっぽん「食謎」紀行/伊丹由宇』という本を読みました。

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『にっぽん「食謎」紀行/伊丹由宇著(ワニブックス【PLUS】新書)』を古本で見つけ、読んでみました。
2010年発行となっていますので、十年以上前のものになります。
著者伊丹由宇氏は、フリーランスで幅広いジャンルにわたって執筆活動をされている方です。

餃子日本一は何処だ?!と、今では毎年話題になりますが、そもそもの騒ぎの発端を調べたり、フグの卵巣の毒を抜き、長年それを食品として製造している人を訪ね、なぜそんなことが出来るのか調べてみたり、その他ウナギや弁当・駅弁の話、ご当地焼きそばについて、夕張メロンやお米のコシヒカリの由来、銀座の煉瓦亭まで遡った洋食の話など・・話題が尽きない本でした。

四国の「うどん巡り」も、ご本人が山の上や畑の中などの“うどん県”ならではの店と、食べ方を紹介していて、とても楽しく読みました。

唐辛子はもともと日本から韓国に伝わり、本来キムチは辛くなかったんだ、などという驚きの話題もあり、「目から鱗」的な話も興味深かった。

日本独自の食べ物、「おにぎり」のすばらしさ、そして「天むす」は最初誰がつくったか、などの話題もあり、まったく知らなかったことも多々ありました。

270頁に渡る本でしたが、飽きずに読みました。
こういう食べ物に関する話題満載の本は、いつ読んでも楽しいものです。

 

2023/07/31

東海林さだおさんの「ゴハンの丸かじり」を読みました。

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『ゴハンの丸かじり/東海林さだお著(文春文庫)』という本を読みました。
2000年から2001年にかけて週刊朝日に連載されたものの文庫化です。
20年以上も前のものです。

だから、回転寿司に関しても、今あるようなタッチパネルで注文するようなものも無く、回ってくる寿司とのお見合いみたいな感じで書かれていました。
まだ回転ずしというシステムに慣れていない感じがちょっと可笑しい。

蕎麦屋でカレーライスをたのむなんて間が抜けているような話もありましたが、今や逆になんかマニアックでいい感じだったりもします(^.^)

いつもながら東海林さんは、食べ物に関して異常といえるほどの関心と考察を加えます。
いろいろな人の本を読んできたけれど、こんなにあらゆる食べ物(特に珍しいものなどでもなく、「味付け海苔」にまで何をつけたらおいしいのかなどとずっと考えている)に、「なぜなんだろう」「こうした方がおいしいんじゃないか」「自分はこの食べ物のここだけにはこだわって、譲れないものがある」と、書きまくっています。

今回も楽しく読ませていただきました。
まだまだ何冊かブックオフで見つけてきているので、また読んだら読後の感想書きますね。

 

2023/07/11

「予約一名、角野卓造でございます。【京都編】」を読みました。

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『予約一名、角野卓造でございます。【京都編】/角野卓造著(京阪神エルマガジン社)』を読みました。

うわさには聞いていましたが、俳優の角野卓造さんの居酒屋や割烹などの料理とお酒、さらに町中華や食堂、蕎麦屋などの京都での“行きつけ”の多さ、さらに店主との仲の良さ、絶妙の京都という町との「溶け込み具合」・・驚きました。

この本は古本として買ったのですが、2017年初版発行となっていて、京都の情報としてもまだ使える感じです。

 

 

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角野さんは、年間で60日間は京都にいて、この本で紹介されているお店などを堪能しているようです。
“人生の仕上げ的”に様々なお店と料理とお酒を楽しむ角野さん、実にいい感じで暮らしていらっしゃいます。・・うらやましいです。

どの料理に対しても、お酒に対しても、お店の方達に対しても、角野さんの愛情あふれる接し方に、これは見習いたい、と思いました。

また、この本には途中で二回、私が「居酒屋の師匠」と仰ぐ太田和彦さんとの対談もあり、巨匠お二人の話は実に面白かった。

京都は行けそうでなかなか行けない所となっておりますので、ぜひとも出掛けたいと、思いを新たにしたところです。

 

2023/05/27

映画「ウィ、シェフ!」を見て来ました。

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映画『ウィ、シェフ!Oui,Chef!(La Brigade)/2022年 フランス 監督:ルイ=ジュリアン・プティ 出演:オドレイ・ラミー』を見て来ました。

一流レストランで「スーシェフ」として働く主人公・カティ(オドレイ・ラミー)、自分のレストランを開くことが夢だったが、シェフとケンカして店を飛び出すところから物語が始まります。

それからは新しい職場を探すのですが、なかなか見つからない。
ようやく見つけたのは、移民の少年たちが暮らす自立支援施設でした。

まともな食材も機材も無く、“質より量”みたいな方針にがっかりするカティ。

施設長から少年たちを調理アシスタントとする提案を受けたところから物語は急変、急加速を始めます。

天涯孤独で、人づき合いが苦手なカティも変わりだし、少年たちも最初はまったく興味のかけらも無かったのに、どんどん料理にも作物の取り入れにも一緒に出掛けるようになって、料理の部門ごとにリーダーが出来てひとつのチームとして躍動し始めます。
このあたりが一番見ているこちらもうれしくて、輝かしいシーンが続きます。

 

 

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でも、18歳までに職業訓練校に就学できないと強制送還されるため、少年たちも施設の人たちも、カティも悩みは尽きません。

そこで少年たちに自分の知識と技術を伝え、一流の料理人として育て上げようというカティの情熱と、施設長が考えたカティを校長にした調理師専門コースの新設が浮かび上がり、やがてはテレビ番組にカティのチームのみんなが出演することになり、支援の声が上がり出すという・・感動的なストーリーの映画でした。

そして、この映画自体がとても自然で、力が入り過ぎていなくて、心穏やかに見ることができるものでした。

ちょっと涙ぐんでしまうところもあり、いい映画でした。
カティを演じたオドレイ・ラミーの演技も素晴らしかったし、少年たちは300人以上の若者からインタビューをして選ばれ、要するに“素人”なのですが、それがまた生き生きとして、泣かせる演技までするのでした。

見終わって映画館を出るときにもまだ何か幸せの余韻の残る映画でした。
来てよかった。

 

2023/04/14

東海林さだおさんの「明るいクヨクヨ教」を読みました。

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『明るいクヨクヨ教/東海林さだお著(文春文庫)』を読みました。
これまたブックオフで見つけた本ですが、古いですよ。1997年9月~98年11月にオール読物に「男の分別学」として連載されたものを改題し、単行本としては1999年2月に刊行されたものです。

だからもちろん話題も古く、長野オリンピックで里谷選手がモーグルで金メダルを取ったときのことも書かれていて、なぜ平らな方がいいゲレンデにわざわざコブを作っているのか、などと東海林さん独特の“文句”をつけています(^_^;)

《老人力》というものが話題となっていた頃でもあったのでしょう、老人力という言葉の発端となった赤瀬川原平氏と対談もしています。
でも、赤瀬川さんの“ゆるう~い”それこそ老人力そのものの受け答えは、何ごとも体系化したり、決めつけて面白がる東海林さんの話はあまり噛み合っていませんでした(^^;)
《老人力》って、その言葉の流行を面白がるよりも、自分が老人になってきたなぁなどと自己をみとめるようなことなので、赤瀬川さんを『開祖』として老人力時代年表を作ろうなんて話はちょっと“お門違い”に思いました。

築地魚河岸見学ツアーに参加した話は面白かった(^-^)
現在、築地市場は移転してしまいましたが、当時の様子が知れて興味深く読みました。
マグロの“セリ”の現場もかなりリアルで詳細に書かれていました。
こういうときの東海林さんはかなり“生き生き”としています。

そんなこんなでサッカーという競技にいちゃもんをつけたり、鹿児島までさつま揚げツアーに出掛けたり、開通したばかりの長野新幹線に乗って松茸狩りツアーに行ったり、東海林さんの興味はいろいろなところに向けられていました。

今回も、あっという間に読んじゃいました!
話題は古いものが多かったけど、楽しめました。

 

2023/03/14

銚子の「円福寺」お参りのあとは「丼屋 七兵衛」へ

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ブログ経由で facebook にも銚子の「円福寺」にお参りした話を書きましたが、そのあと近くの「観音食堂・丼屋 七兵衛」というお店に昼食をとりに行ってみました。

出掛ける前に調べておいたのですが、銚子港であがった新鮮な青魚をつかった「青魚漬丼専門店」ということで、期待は上がります。

青魚の臭みを抑えて旨みを引き出す「特許製法の塩ダレ」、そして江戸時代の多彩な食文化を生み出した伝統の「濃い口醤油」で仕込んであるのだそうです。
さらに無添加にこだわった調理法ということで、ここでしか味わえない漬丼やお刺身がある!・・(*^^*)いやがうえにも期待値が上昇いたします。

 

 

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行ってみると、けっこう待っている人がいました。
銚子の街並みはあまり人が歩いていないのに、この店の周りだけは県外から来た人達がいっぱい!

自分で探せばいいのに、「駐車場はどこに行ったらあるんだ」とか、店内でも「注文したのはこれじゃない」など、どちらかというと我儘な感じの、お客さんの方が悪そうだなと思われる小トラブルが発生しておりました。

「駐車場くらいその辺にあるんだから自分で探せ」とか、「ずうっと携帯見ながらボソボソしゃべってるから間違っちゃうんだよ」・・と、心の突っ込みを入れつつ、丼が卓まで届くのを待ちました。

「おまちどうさま!」と目の前に置かれた「漬丼」はさすがに美味しかった。
妻も「これだけ美味しいのは今まで食べたことがない」と驚きの様子。
私たちは頼まなかったのですが、その日は特上サバの漬丼と寿司がおススメだったようです。
他のテーブルに届いたのを見たら、ほんとうに美味しそうでした。
次回はそれをいただこうかと思いました。

で、ここで食事を済ませたあと、すでにインスタ経由で facebook にご紹介した犬吠埼灯台を目指したのでした。

次回は銚子鉄道にも乗ってみたいと思います。

 

2023/02/18

「飲むぞ今夜も、旅の空/太田和彦」を読みました。

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『飲むぞ今夜も、旅の空/太田和彦著(小学館文庫)』という本を読みました。
単行本「ひとりで、居酒屋の旅へ」の一部を加筆修正し、さらに雑誌に掲載してきた未収録コラムをまとめたものになっています。
で、この文庫版は2022年5月発行となっております。

割と近年に書かれたものが掲載されているので、太田さんの文は“角が取れて”とても“まろやか”で読みやすいものになっていると感じました。
それにお酒や肴の話ばかりに重点が置かれているのではなく、その土地やお店の風情や、行った先での人との関わりが太田さんの気持ちと共によく伝わってくるのです。

東日本大震災により、発酵中のもろみがタンクからから溢れてもろみの全廃を覚悟していたが、電気などが一部復旧し、生き残ったもろみが発見され、絞った酒は力強く生命力にあふれ、やがて「希望の光」と名付けられたという話を、当時それに関わった方たちのことと共に書かれているところでは、感動して体が震えました。

大分「こつこつ庵」の『琉球』という、関サバをゴマ醤油ダレに浸けておく、もともとは家庭料理だったものの紹介もありましたが、読んでいるだけで一度でいいから食べてみたいと思いました。
ちょび髭でジャズ・サックス奏者の坂田明さんに似たマスターの様子も親しみやすく描かれていました。

新潟「魚仙」のブリをつかった「ブリなめろう」の描写もうまく、ぜったいに行ってみたい、食べてみたいと思いました。

さらに旭川の「独酌三四郎」という日本でも屈指のいい居酒屋には、《日本三大白割烹着おかみ》(^^;)と太田さんが絶賛する美人女将がいて、大球キャベツ・鉈切り大根・人参・身欠きにしんを麹で漬け込んで発酵させたものについても書かれていました。
歯ごたえのある食感が伝わってくるようないい書きぶりでした。

こんな話が満載で、「小鍋立ての一人鍋」の良さについても書かれていて、それは居酒屋でもいいし、家で一人静かに飲むときにもいいなぁと思いました。

日本全国のお酒と肴と居酒屋とその土地の風情、さらにそこに住む人々の様子、マスターなどのとても心温まるエピソードなども添えられていて、日本の居酒屋世界を堪能しました。
今年はなんとか太田さんが行ったお店の何処かを訪ねてみたいと思いました。
横須賀『銀次』の「しこいわし」なんて食べてみたいですっ!(^-^)

 

2023/02/02

東海林さだおさんの「ブタの丸かじり」を読んだ。

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『ブタの丸かじり/東海林さだお著(文春文庫)』という本を読みました。
これもブックオフで100円で手に入れたものですが、けっこう古く、初出が1993~1994年の週刊朝日で、その後単行本化されたのが1995年となっていました。

立ち食いステーキが登場してきた頃のようで、東海林さん自らお店に出向き、“立ち食いステーキ体験”をしている様子が書かれていました。
当時は、かなり流行っていたらしく、店内でもそれぞれの立ち食いしている人のうしろに二人ずつ並び、さらに店外では行列が出来ている状態。

やっと順番が回ってきて、さあ食べようとしてもうしろからの無言の圧力が気になり、食べた気がせず、味もよくわからない・・(^^;)そんな状況報告がされていました。
あのブームはなんだったんでしょうか。うちの町内にも一軒そのステーキ屋さんが出来たのですが、あっという間に撤退してしまったのを記憶しています。

蕎麦は打ちたてがうまく、天ぷらは揚げたてが上手いなら、センベイは焼きたてがうまかろうと、実際それが体験できるお店に行ってやってみる話も書かれていました。

炭火の入った七輪、センベイの生地、醤油、味噌だれ、青海苔、七味、白ゴマなどが席に運ばれてきて東海林さん、自分で焼くのですが、期待ほどではない出来上がりと味が正直にレポートされていました。
いつも思うんだけど、東海林さんってけっこうチャレンジャーです。

何十年も前にサトウサンペイさんとスイスに行き、二人きりの旅をしていたときにチーズ・フォンデュを食べ(その当時はチーズ・フォンデュなんて日本人には馴染みがなかったようです)、「きわめてまずい」という印象を持ち、二人で「もうこれは食べるのはよそう」と誓ったらしいのです。
でも、後々、東京であらためて内緒で食べてみたら、やっぱり美味しかった(^_^;)あの記憶はなんだったんだろう・・というようなお話でした。

というわけで、食べ物にまつわる面白い話からどうでもいい話まで盛りだくさんなのは毎度のこと、たのしくヒマをつぶさせてもらいしまた。

 

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