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2019/11/21

「池波正太郎指南 食道楽の作法/佐藤隆介」を読みました。

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『池波正太郎指南 食道楽の作法/佐藤隆介著(新潮文庫)』を読みました。

著者の佐藤隆介氏は、広告代理店のコピーライターを経て、池波正太郎の書生をつとめた方。
[酒・食・器]の食卓に関わるものをテーマに文筆活動をされています。

亡師匠「池波正太郎」さんから教わった食い道楽の極意はこの本でも健在。佐藤氏は昭和11年生まれです。もうこういう“食”についての文を書く人はほとんどいないんじゃないでしょうか。だから面白い。

著者は酒と、食い物と、焼き物には金を惜しまないようにしようと、所帯を持った時に奥さんと約束した話を書いていましたが、季節によって器の“更衣”をしたりもしています。それに三日はかかると言っていますから、いやもうたいしたものです。

さわさわと青葉を渡ってくる薫風の中で何とか食卓の更衣を済ませれば、晩酌の気分のさわやかさは格別であると・・。

ちりめん山椒を自分でつくるやり方も書かれていますが、これでとりあえず酒も飲めるし、温かい飯にも、お茶漬けにも合う、チャーハンも悪くないと言っていて、もうただ者じゃありませんね。

「蕎麦前なくして蕎麦屋なし」などという章もあり、まだ私があまり経験していない、蕎麦屋での大人の酒の嗜み方についても書かれていますが、これが自然にできればもう立派な大人の出来上がりです(*^_^*)

今の“にわかグルメ”にはわからない世界、“食道楽”の粋な世界が描かれているこの本、読み応えがありました。


【Now Playing】 Dolphine Dance / Herbie Hancock ( Jazz )

 

2019/11/10

映画「スペインは呼んでいる」を見ました。

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映画『スペインは呼んでいる(THE TRIP TO SPAIN)/2017年 イギリス 監督:マイケル・ウィンターボトム 出演:スティープ・クーガン、ロプ・ブライドン』を見ました。

私は存知上げなかったのですが、人気シリーズとのことで、前作は「イタリアは呼んでいる」というタイトルで、ヒット作だったようです。

主役の二人はイギリスのショービジネス界で活躍していて、その二人がグルメ取材の旅に出ます。
スペイン各地の知る人ぞ知るレストランで舌鼓を打ち、古城や修道院を改装したホテルに宿泊、珍道中を繰り広げます。

スペインに関する食と文化の細やかな知識で、観ているこちらの好奇心を刺激“しまくり”です。

 

 

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特に二人の食事するときの会話は掛け合い漫才のようで、マーロン・ブランドや、ミック・ジャガー、デヴィッド・ボウイなどのスターのモノマネ連発で、英語がわかって、しかもモノマネしている人物の実際のしゃべり方などの特徴がわかっていれば、もう腹の皮よじって笑うことになるわけですが、・・英語もよくわからず、マネしている人物の半分も実際の特徴がわからなかったので、困りました(^_^;)

それでも、ウィットに富んだ(?!半分もわからなかったが)会話と、次から次へと出てくる料理と調理場の様子、給仕される映像などなどに目が回るようなスピード感を感じつつ見終えました。

英国紳士の爆笑グルメトリップ!完全理解はできなかったものの、エンターテインメント作品として、そして美しい風景も手伝って楽しめました。

2019/10/27

田崎真也さんの「ソムリエのひらめき」を読みました。

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『ソムリエのひらめき/田崎真也著(河出文庫)』という本を読みました。
1997年に単行本として刊行されたものの文庫化ですが、その文庫化も2000年のこと、かれこれ20年以上前のものをブックオフにて入手いたしました。

田崎さんは1983年に全国最優秀ソムリエ・コンクールで第一位。
1995年の第八回世界ソムリエ・コンクールで優勝され、一躍有名に!私もその頃に田崎さんを知りました。
田崎さんのラジオ番組なども当時聞いていた記憶があります。とてもわかりやすく、披露されるエピソードも面白く、人間的な魅力も感じる方だと思っていました。

幅広い分野で活躍するソムリエの第一人者であり、誰もがワインの魅力と共に知っている人ですよね。

そんな田崎さんが20年くらい前に書かれたこの本、やはりとても面白かった(*^^*)

私はワインにはかなり疎く、勉強にもなりました。
シャンパーニュが同じシャンパーニュ地区の違う品種の葡萄を合わせたもので、なぜ泡立つのかは気温に秘密があったことなど知るよしもありませんでしたが、そんないわれを知った今、シャンパーニュが飲みたくなってしまいましたよ'(*゚▽゚*)'・・すぐに影響される・・。

また、ドイツ・ワインというと、私も田崎さんがこの本で書かれていたように勘違いしていた者のひとりだったのですが、アルコール度数が割と低く、優しくて甘味があり、フレッシュな感じがあって、ワイン“初心者向け”だなんて思っておりました。赤ワインの渋みなどが苦手で慣れないなら、まずはこちらから、なんて・・。
でも、間違いだったわけです。
ドイツの気候風土でしか生まれない、絶対的な個性を味わう、なんてところまで思いがいたらなかったのです。

この本では、ギリシャやベニスでの田崎さんの貧乏ながらも楽しかった生活についても書かれていて、単なるワインについての本ではなく、紀行、エッセイとしても楽しめました。

そして最後、ポートワインについても書かれていましたが、私同様、田崎さんも生まれて初めて飲んだワインは「赤玉ポートワイン」、当時、日本では子供まで飲んでいた親しみやすいワインだったのですが、実はポートワインはチーズと共に飲んだり、チョコレートやカラメル、モカの風味などといったデザートに濃い甘味がオールマイティーに合うとのこと。

ヴィンテージ・ポートとなると、グラス一杯が4~5000円くらいになるという・・あの赤玉ポートワインからは想像もできない高価でレベルの高い甘味ワインだったということを知りました。
今後、そんなポートワインと出会えるような食事の機会があるかどうかはわかりませんが、もし機会あれば試してみたい、なんて思いました。

とにかく話題豊富、知識も豊富、とびきりの面白いエピソードも豊富な楽しい本でした。
ブックオフにたまたまあってよかった(*^_^*)

2019/10/21

「ニッポン居酒屋放浪記 -疾風編-/太田和彦」を読んだ。

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『ニッポン居酒屋放浪記 -疾風編-/太田和彦著(新潮文庫)』を読みました。
居酒屋といえば太田さん、太田さんといえば居酒屋ですが、この本は平成10年に新潮社より刊行されたものの文庫化です。だからけっこう古いです。

とにかく太田さんが編集者と共に巡る巡る!
高知、山形、長崎、横浜、徳島、函館、鹿児島、東京下町、大分、水戸、富山・・行っては飲み、行っては食べのまさに“疾風怒濤”の如く呑み巡るのでした。

同行の編集者と共に現地のビジネスホテルに突入すると、飲み屋街などに飛び込み、凄い日は一日に十軒も巡った日もあるようですが、この本を読んでいくと、けっこう失敗している店が多い(^_^;)

気の短い(同行の編集者談)太田さんは、怒って店を出てしまうことが何度もありました。
今まで私が読んできた本の中では太田さん、ほとんど“ハズレ”無く美味しいお酒と肴にありついていたように感じておりましたが、実際はこの本のような失敗の連続があったのだな、と思いました。

それでも、高知ではアナゴの稚魚[のれそれ]を堪能したり、大分の「こつこつ庵」では、人なつこいご主人との会話を楽しみながら、傑作![関サバの琉球]を存分に味わいます。
それとご主人自慢の[だんご汁]も'(*゚▽゚*)'
ここではまず麦焼酎から入り、かぼすで“焼酎ジントニック”をつくり、ご満悦の太田さんd(^_^o)

読んでいて、失敗している店は「ええい、ここでいいやっ!」と入り、いきなり店主が横柄だったり、威張っていたり、頑固・偏屈であったりすることが多いようです。
居酒屋に入った瞬間には、お店の“出迎え”る態度がやはり大事だよなあと思いました。
私も失敗したお店はほとんどが入った瞬間に決まっていたように思います。

良い店というのは、5時開店だとすると、もう4時には人が入り出し、あれ・・もう飲んでいる・・みたいなところがいいようですね。
私が今まで達人に教わってきたお店もそういう店が多かった。

まだまだこのシリーズ、「立志編」「望郷編」などをブックオフにて購入しておりますので、読み次第ここでご紹介したいと思います。
とりあえず飲みたくなったぞ(*^^*)

2019/10/04

「ごはんぐるり」西加奈子著を読んだ。

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『ごはんぐるり/西加奈子著(文春文庫)』を読みました。

[幸せな食オンチがつづる美味しくて楽しい“ごはん”エッセイ]ということになっておりました(*^_^*)

私が可笑しかったのは、西さんが友人達とクルマで旅に出て、現地の美味しいものを楽しみにしているのに、途中のパーキングエリアでアメリカンドッグなんかがとても美味しそうに見えて食べてしまう。
そして、車中でもポテチやスナック菓子をいっぱい持ち込みお腹いっぱいになるまで食べてしまう( ̄O ̄;)

で、せっかく皆で食べた美味しい蕎麦をほとんど食べられなかったりする・・。
こういう人はいる!なんたが一人で盛り上がって目的地にたどりつく前にガンガン食べちゃうのだ。
こういう人に怒りまくる人はいると思うが、私はなんだか微笑ましいと思う(^_^;)

「初デートでの正解」って話題もおもしろかった!(゚ー゚*)。oO

豪華フランス料理でもなく、味にうるさい店でもなく、お好み焼き屋や、焼き鳥屋で、味が濃くてちょっとだけガサツで、ビールがぐびぐび飲める店・・が正解、なんて言っています。
たしかにそれは言えると思うd(^_^o)

だがここでまたちょっと“ひねる”西さん。

正解過ぎるのもどうか、と。

例えば合コンで、女性陣に「好みのタイプは誰?」と聞かれ「aiko」と言う男性をどう思うか?と、問うています(^^;)

aiko は、たしかに素敵、可愛いし、才能もある、でも好きなタイプを聞かれて「aiko」って答える男はどうなんだ?!と言っています。
つまり“正解過ぎる”と言っているのです。

「ほんまに? ほんまにほんま? それって正解すぎひん?」と。

これはわかるなぁ(*^^*)

男の“変態なあなた”、“いびつなあなた”を見たいのだ。とおっしゃっています。
こんなこと書けるだけでも、“あなどれない”人であります。

文体も軽快で、読みやすい。
ちょっと読んでみなはれ!!

2019/09/29

「天ぷらにソースをかけますか?」を読んだ。

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『天ぷらにソースをかけますか? -ニッポン食文化の境界線-/野瀬泰申著(新潮文庫)』を読みました。
どんな本か、っていうと、タイトルどおりです(^_^;)

とにかくネット上に著者が疑問に思っている食文化の境界線について投票をつのり、ついでに各地の人から様々なご意見も聞いてしまおうというものなのです。

表題の天ぷらにソース問題についてもはっきりと結果が出て、日本列島が真っ二つです。東と西に。ソースは主にウスターソースで、関西はソースかける派が圧倒です。

関東では、「ぜんざい」というと、なぜか小豆のつぶつぶのみで汁のないものを甘味処では品書きに載せたり、お汁粉でもつぶづぶが入った汁粉を“田舎汁粉”などと読んだりしているところもあり、京都の方々から言うと、「馬鹿者っ!つぶも入って汁があるものがほんとうの「ぜんざい」であり、東京の田舎者の発言、片腹痛いわ!!」と大激怒( ̄O ̄;)

また、地方によっては、メロンパンとサンライズというメロンパンのジャンルに入るパンがあることを初めて知ったり、関西では「肉」といえば“牛”のことを言い、「豚」なんて魚と一緒(^^;)などという嘲笑を浴びたり、・・ほんと面白い本でした。

冷やし中華にマヨネーズが入っているものがあるというのも、私、初めて知りました。
これも県ごとに特色があり、驚きました。
それにいわゆる「冷やし中華」が「冷麺」と呼ばれていて、韓国風な冷麺も「冷麺」と呼称したりする地域もあり、興味は尽きない。

カレーライスについてくる玉子は、「生卵」か「茹で玉子」か、はたまた間をとって「半熟玉子」なんて地域もあるd(^_^o)

ふだんはあまり意識していなかったけれど、いざ調べてみると面白いのですよね。

上記の比較内容はざっと書いてあるので、実はこの本に書いてある内容はずっと深く考察されています。
また、ネット上に自分の地域ではこうだ、と投票してきた人達の幼少期からの食の体験談も超おもしろエピソード満載でした(゚ー゚*)。oO

おもしろいから読んでみて!(*^_^*)「そんな食べ方聞いたことないぞ」とムキになる人達の本気度もすごいですよ。

2019/08/10

休日に長女と出かけた「スペインの現代写実絵画展」

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朝起きて、比較的体調も良さそうだったので、千葉市緑区あすみが丘の「ホキ美術館」で開かれている「スペインの現代写実絵画展」に出かけることにして準備していると、長女が「私もそれに行きたかった」ということで、二人で出かけることにしました。

昨秋はこのホキ美術館からバルセロナに作品が出ていって、今回は交換ということでスペインから現役59作家の作品がやってきての公開です。

 

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ホキ美術館のいつもの作品だけでも驚きの連続ですが、スペインからの作品はさらに奇想天外な作品ばかり!
見応えありましたぁ( ̄O ̄;)
長女も熱心に一つ一つ作品を見ていました。
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じっくりと写実絵画の数々を堪能したあとは、帰路途中、同じあすみが丘にあった、ちょっとレトロな喫茶・レストラン「び~んず Beans 」で食事しました。
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初めて入ったけど、入り口も店内もなんだか懐かしい感じ。
長女は「昭和だね」と言っていましたが、そうか、これは“昭和レトロ”な感じなんだな、と思いました。
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長女は“若鶏の香草焼き”、私は“イタリアンハンバーグ(これも昭和的?)”を食べました。

長女と美術館での作品を思い出しながら話をして、そして楽しく食事して、いい気分で帰ってきました。

6月末に私が倒れた時に一緒に救急車に乗り、病院に着いてからも必死に面倒をみてくれた長女でしたが、ゆっくりと二人で話ができました。
いい一日になりました。

 

2019/07/15

池波正太郎の「食卓の情景」を読みました。

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『食卓の情景/池波正太郎著(新潮文庫)』を読みました。
退院して自宅療養中に読みました。

おもしろかったのは、池波さんが少年の頃、屋台の「どんどん焼」という東京下町のお好み焼みたいなものでしょうか、それを売るおじさんに「じゃがいもの茹でたのを賽の目に切ってさ、キャベツといっしょに炒めたらうめえだろうな」とアドバイスして、それが大好評に!(^^;)

さらに「じゃがいもをよくつぶして焼いて、まん中に穴をあけて卵をポンと一つ落とし、半熟になったのを食べたらうめえだろう」と続いてアドバイス(^_^;)

上記ふたつの命名までしていて前者を「ポテト・ボール」、後者はおやじが付けて「鳥の巣焼き」と相成りましたd(^_^o)
ただ者じゃありません、池波少年。

焼かせてよ、というリクエストにどんどん焼屋のおやじは池波少年に手伝ってもらったりもしていましたが、そのうち、長い時間を池波少年にまかせるようになりどこかに行ってしまう。どこに行くのだろうと思っていると・・。
なかなかの“いい男”だったそのどんどん焼き屋、やくざのボスの女に手を出しそこに通い詰めていたらしく、やくざの子分達に連れて行かれるのを池波少年は見ています。その後二度とそのどんどん焼屋の姿を見なくなったと書かれています( ̄O ̄;)

池波氏は、勤め始めた頃は株屋。当時は千三つや(千に三つも当たればよいみたいなことでしょうか)と呼ばれていたわけですが、かなり儲けて、やばいくらいの派手な生活をしていたようです。そこでもいろいろな食と出会った話が出て来ます。
下谷区役所にも勤務していたこともあり、その後、新国劇の脚本・演出を担当し(ものすごい遍歴です)、さらにその後は「錯乱」で直木賞作家に!
「鬼平犯科帳」などのシリーズは代表作として有名です。
そしてこの本のような“食の名エッセイ”でも名を馳せています、すごすぎる!!

食の興味は大阪、京都、東海道、鵠沼、横浜、奈良、柳生、伊賀上野、勢州・桑名、どんどんどんどん紹介され、実に面白く興味深いものがありました。
チキンライス、とんかつとカレー、芋ノコ汁など、身近だったり庶民的であったりするものにも触手は伸び、さらに時々登場する奥さんとお母さんのコンビもエピソードに隠し味を加えます。

読み応えのある「食エッセイ」でしたよ。

2019/07/12

おいしい旅・・夏の終わりの佐渡の居酒屋/太田和彦さんの本を読んだ

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ベッドから起きられるようになり、少し顔色も戻って来た段階での病院で読んだ本でした。
『おいしい旅 -夏の終わりの佐渡の居酒屋-/太田和彦著(集英社文庫)』。

居酒屋で飲むことの達人、太田和彦さんが、今回は金沢・京都・仙台・佐渡・松本・東京、そしてウィーンと巡る巡る!(*^_^*)

北陸新幹線に乗って金沢へ。
顔なじみの「おでん高砂」では「かに面」!っと気負い込んで注文したが、「十二月で終わりです」との返事にがっくりする太田さん(^_^;)
越前カニの値の安い雌・香箱カニを丸ごと一杯剥いて甲羅に詰めなおし、注文を受けてから十分間煮る“かに面”!
カニ身・内子・外子・みそ、とカニのすべてが味わえるのだそうです。
でもって最後は空いた甲羅に燗酒を注ぐ「かに酒」が最高だ、なんて太田さんに言われただけで私も金沢に行きたくなりました。
・・結局、今回はそれが食べられなくて太田さん「スジ、ばい貝、車麩」と矢継ぎ早に注文、もちろん日本酒を燗で。

今回は、太田さん、京都に行き、『京都の中華』を紹介してくれます。
ハマムラのえび春巻き、平安のカラシソバなど、私のまったく知らなかった独特の中華。ぜひ一度行って食べてみたいと思いました。

佐渡、松本にも出掛け、どこに行っても馴染の店に懐かしい店主、女将がいて、そこでの交流も楽しく読みました。太田さんの人柄によるものだろうな、といつも思います。

東京に戻れば太田さんの本拠地。
そこでもまた太田さんの好きな洋食なども紹介してくれていて、相変わらずの名調子です。

ベッドで本を読んでいたときに、食べ物などの話は読みたくなかったものの、体調が回復し始めたら、やはり太田さんの本が読みたくなったのでした。

次は噺家、談志師匠のインタビュー本をご紹介しようかと思います。

2019/05/28

「アンソロジー カレーライス!!大盛り」を読んだ。

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『アンソロジー カレーライス!!大盛り/杉田淳子・編(ちくま文庫)』という本を読みました。
阿川佐和子・池波正太郎・伊集院静・五木寛之・井上靖・小津安二郎・滝田ゆう・檀一雄・ねじめ正一・中島らも・・まだまだたくさんの著名人の方々がそれぞれに「カレー」について様々な文章を書いていて、それらを集めたものです。

カレーという話題だけで、これだけの人達がもうこれでもかってくらいにガンガンに書きまくっておりまして、実に面白かった(*^_^*)

そのうちの誰かを取り上げてもどうかと思いましたので、じゃあ自分にとってのカレーのことを書いて感想文にかえさせていただこうという結論に達しました。

では、私にとってのカレーについて。

小さい頃は、いわゆる家庭のカレーの思い出があります。この本でもこれについて書いている人が多かった。具を炒めたりしたあとに煮込んで、「SB」って書いてあった小さな缶に入っているカレー粉を投入。メリケン粉で延ばしたりして、初期の家庭のカレーはこれが多かった。

味が“やや薄”なので、ソースをかけたり、家によっては醤油をかけて食べるという現象が多々見られました。我が家ではソースをかけていた。これがアクセントとなって、意外やうまいのだ。

その次には、グリコ・ワンタッチカレーなどというものが登場して、“板チョコ”みたいになっているカレー・ルウを鍋に投入するという時代の幕開けでありました。
このとき、格段に家庭のカレーが美味くなったという記憶があります。

さらにハウス・バーモント・カレー(秀樹感激っ!のあれです)が、登場し、「りんごと蜂蜜」という子供にもOKなカレーが登場、対極には「ジャワ・カレー」などとうたった、やや大人向けなカレー・ルウも登場し、子供も大人も家庭のカレー環境は充実(^^;)

そして衝撃の「ボン・カレー」、レトルト・カレーの登場は、ラーメンでいうと、「カップ・ヌードル」くらいのインパクトある『大激震』がありました。松山容子さんの写真をあしらったパッケージは永久に不滅です!(^_^;)
あらたなカレーの時代が到来した感がありました。

そんなカレー風雲時代に私は中学のクラス全員で海辺の民宿に泊まるという先生が企画した夏休みのイベントに参加しました。
そこでの夕食はカレーでした。で、クラスメートの須藤君が「水を入れたコップの中にスプーンを入れて食卓に出すのは常識だ」と食前に言い出し、私は「それはなんだか汚い感じがする」と思ったことを思い出しました。私と同意見のクラスメートが何人もいたが、たぶん須藤君の父親が昼食などで大衆食堂に入ったときにそんな出され方をしていて、それを家庭でもやっていたのではないか、と推察いたしました。

あとで知りましたが、当時はそうしてカレーと共に水を提供するお店はたしかにたくさんあったようです。

そして時を経て、私が社会人となり、当時よく土日に遊び回っていた彼女が「おいしいカレーを食べよう」と連れて行ってくれたのが、千葉市の村田町か、たぶん塩田町あたりの旧道沿いにあった土蔵を改造してつくった、けっこうお洒落な喫茶店の名物的な食べ物になっていた、とても辛いカレーでした。
お店の名前はたしか「蟻の手」と言ったと思う。・・もう無い・・のです。

それが飛び切り“辛くて”、脳天に“カシーン”とくるくらいの衝撃波がカラダを貫きました( ̄O ̄;)
でもねぇ、その辛さの中に旨味があるのを発見したのです。彼女は次から次へと独特な美味しいものを食べさせるお店に連れて行ってくれましたが、ここのカレーもそのひとつでした。

上記が“大人なカレー”の初体験でした。

今では、神田神保町などに出向き、カレー有名店に足を運ぶようになりましたが、カレーの魅力は語っても語り尽くせないものがあります。

そんなカレーの話題満載の本、あっという間の“完食”じゃなくて“完読”でした(*^_^*)
おいしかったぁ、じゃくなくおもしろかったぁ~(*゚▽゚)ノ

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