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2023/02/12

「君のいた時間/伊集院静」を読みました。

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『君のいた時間 -大人の流儀-/伊集院静著(講談社)』を読みました。
私にしては珍しく新刊本です。

先日、伊集院さんご自身がラジオに出演され、この本のことについて大竹まことさんからインタビューを受けているのを聞いたので、すぐに書店に行き、買い求めたのです。

この本は、伊集院さんのご自宅で飼っていた犬「ノボ」との長いつきあいと、その死について、そしてノボのほかにもお兄ちゃん犬や一緒に過ごした友達犬もいて、三匹とも長生きはしたのですが、亡くなってしまいます。

担当編集者から「ノボ」について本を書いてほしいと言われたときは、伊集院さん「そんなもの書けない」と断ったようですが、結局今回読んでみたらとてもいい本になっていました。
奥さんから書いてくださいと言われて最終的にこの本になったわけですが、亡くなった犬達にとっても、そして伊集院さんにとっても、家族にとっても、さらにペット・ロスに日々哀しい思いをしている人にとっても“いい本”になっていたと思いました。

伊集院さんがこの本の中で書かれていますが、人が暮らしている中で、安堵を得るなんてことはそんなにあるものではありません。

人は少し間違うと不安をともなう領域のすぐそばで生きているのだろう、ともおっしゃっていて、それは多くのひとがそうなんだと私も感じました。

そんな不安を解消してくれたり、忘れさせてくれるのが家族や友、隣近所・・などなど自分以外の人です。

私も訊かれることがありましたが、「しあわせとはなんだと思いますか」なんて訊く人がいます。

よくわからないです。
でも、安心や安堵を感じるあたりに「しあわせ」のにおいを感じるってことがありませんか。

この本に登場する犬達がそんな「しあわせ」に一番近いものを感じさせてくれていたのだということが読んでいてわかりました。

誰かをしあわせにする・・なんてだいそれたことは考えずに、まずは心配をかけなさんナ・・と伊集院さんはおっしゃっています。

ささやかなしあわせに“めぐりあう”ヒントがここに書かれていたと思いました。

 

2020/09/21

日曜日の猫との作業

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写真はここ最近の日曜日の“ひとコマ”。

土曜日の夜11時からのラジオ番組「オトナのJAZZタイム/DJ:紗里さん」をカセットに録音しておいて、翌日再度それを聞きながら、曲目、ミュージシャン、発表年などを聞き取り、整理してからラベルに記入し作業終了。

もちろんそのときジャズが掛かっているので、ジャズ好き猫のマロン登場。
一緒に聞きながら、私がメモするのを見守っています。
これでも自分も参加しているつもりのようです(*^^*)
しっかりと見届けます。

今どきカセットテープなんて、ラジコでパソコンに取り込み、ハードディスクに保存すればいいじゃないの、って声が聞こえますが、「それもやりました」よ。
でもねぇ、そうすると二度と聞かないんです。
あなたにも身に覚えがあるんじゃないですか。

カセットに録音して、ラベルに収録内容を記入して、それを眺めているとまた聞きたくなるっていう寸法です。

それにね、カセットのあの不思議とやわらかい音、停止すれば次はそこから聞けばいい、そんなところがとても安心するのです。

というわけで、今だにこんなことやっています。

時々とても面白い回があったときにはそのカセットを、このブログによく登場する私の中学時代の先生に送ってプレゼントします。
先生も電話をかけてきてくれて大喜び!(#^.^#)

このアナログ的な繋がりがまたいいのでした。

 

2020/05/20

猫にハンコ!

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このブログでご紹介しているご常連の私の中学時代の担任で美術の先生。

このあいだこのブログでもご紹介しましたが、先生に、私が自室でジャズを猫の「マロン」と聞いている話をしたら、『ジャズ・スポット』の看板を作って送ってくれました(※5/16のブログ参照)。

私が看板に電球を仕込み、部屋で使っている様子と、猫のマロンがジャズを聞いている写真を先生にお礼として送りました。

そしたら・・!!

先生から手紙の宛名に私の名前と共に「マロンさん」と書かれた手紙が届きました(#^.^#)

 

 

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そして・・・・・【まろん】と彫られたハンコが届きましたぁ~っ!!ヽ(=´▽`=)ノ

誰が押すんだ!

という疑問はさておいて、先生、ほんとにおもしろいっ(*゚▽゚)ノ

可愛い「まろん」のハンコ、使わせてもらいましょう(*^^*)

先生が担任になったのは中学二年の時、そのときからの長い付き合い、先生で良かった。生徒で良かった(^-^)/☆

 

2020/05/16

先生から「看板」?いただいちゃいました。

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このブログによく登場する私の中学時代の担任で美術の先生。

私がいつも帰宅すると、我が家の猫・マロンが飛び出してきて、私の部屋に入り、オーディオの前に来て「ジャズを掛けてくれ」とねだります。
そしていい気持ちで私の膝の上や、椅子や、机上でうっとりと聞き込むのです。

そんな話を先生にしたところ、なんと『Jazz Spot』の丸い看板のようなものを作ってくれて、本日送られてまいりました( ̄O ̄;)・・びっくり。

なので、早速それを部屋の本棚前に設置。
ついでに百均で買って来た電球を仕込んで部屋の灯りをダウンライトにすると、たいへん“いい感じ”(#^.^#)
本日より『Jazz Spot』として私の部屋がデビューいたしました…σ(^_^;)

 

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マロンもたいそうよろこんで・・?!・・いるようです。

なにせ、このジャズ・スポット、お客は猫一匹なので、マロンは上得意様(*^_^*)です。

ついでに先生が物置で発見した1980年代のエルビン・ジョーンズのライブ・テープまで送ってくれたので、猫のお客さまと私、楽しんでいるところです。

ほんとに、先生ったら面白いことしてくれるんだから(゚ー゚*)。oO

 

 

2020/03/16

猫 Jazz喫茶

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前にも書いたかもしれませんが、うちの猫マロンは、jazzが好きです。
私が仕事から帰宅すると、玄関で出迎えてくれて、すぐに私を洗面所に案内し、そこで洗面台の蛇口からお湯を出してくれと、せがみ、白湯を一杯所望。

次に私の部屋に入り、オーディオセットの前に私を誘導し、「これを点けてくれ」と懇願。
さらに掛かる音楽は1950年代後半から1960年代前半のモダン・ジャズが好みのようで、他の種類のジャズを掛けても不満顔、あるいは声にて抗議。

一度は有線放送で演歌のチャンネルを掛けたまま私が部屋を出て顔を洗っていると、「これは全然違う音楽だ!」と怒りの声と表情で猛抗議!!(^_^;)驚きました。

こうして、私の椅子なのにマロンは自分専用の椅子だと思い込み、特等席の椅子でジャズを堪能するのでした。

 

 

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短くても1時間。長ければ、2時間~3時間以上ジャズを聞いています。

不思議な猫です。

 

 

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ここ数日は、私がハードオフで買って来た小さな木製コーンの付いたウッディなスピーカー(※写真の黒いBOSEのスピーカーの上に乗ってるやつ)でのジャズ・ボーカルなどにも気持ち良く聞き入っておりますd(^_^o)

私の部屋は猫専用のジャズ喫茶となりつつあります。
時々、自分が聞きたくてロックやその他ポップスなども掛けるのですが、マロンからは「それはちがうっ!」って抗議が入るので、猫様“御在室”の際には、なかなかジャズ以外の音楽が聞けない状況にあります…σ(^_^;)

で、フュージョンなど、私の苦手なジャンルのジャズは、マロンも苦手なようで、「ウェ~ッ」と辟易とした声をあげるのでした。・・気が合う・・(*^_^*)

 

2020/01/08

「どうぶつ友情辞典」を読みました。

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『どうぶつ友情辞典/あべ弘士著(角川文庫)』という本を読みました。
著者は旭川生まれの絵本作家で、1972年から25年間旭山動物園の飼育係としてゾウ、ライオン、フクロウ、ゴリラなどを担当した方です。
動物たちは「友」という著者の動物への友情あふれるエッセイとなっていました。

さまざまな動物について取り上げていますが、その動物に因んだ「ことわざ」「慣用句」「伝説」「つくり話」なども散りばめ、楽しい本になっていました。
それに動物への愛情がとても自然に感じました。

ゴマフアザラシの赤ん坊の飼育担当になったときの専用ミルクがなくて苦労した話・・結局肉食獣用のミルクで育てたが、乳成分がアザラシには足りなくて死なせてしまう・・。
そののち、海獣用粉ミルクが開発されることになった話には、元気で泳いでいたアザラシの赤ちゃんの様子も書かれていただけに、しんみりとしてしまいました。

動物園で夏休みに子供達を集めて「サマースクール」を行い、保育実習の中でゾウの一日のウンチの量を実際に測ってみた話も驚きました。

スケッチもして、においもかごう!などとやりつつ、計りに乗せてウンチの重さを測り、ものさしで長さを測り、一日子供達と測定。
一日に80キロものウンチが出ることもわかりました。

よく、おしどり夫婦なんて言うことがありますが、夫婦愛の鑑と言われるオシドリのオスが「オシドリ舎」で取っ替え引っ替え雌とデートしているのを著者が目撃する話もありました( ̄O ̄;)
巣箱から出て来たと思ったら、今度は向かいの巣箱に入っていくオス・オシドリ(^_^;)・・ま、人間も同じようなヤツがいるのでなんとも言えないですけど。

でも、ワシやタカは、一生伴侶をともにするらしいんですね。
片割れが死んでも再婚しないやつもいるらしいです。エラいっ!(*^_^*)

そんなこんなで、虎やキリン、各種鳥類から蝉やとんぼなどの虫、なまずやカワウソ、うさぎ、きつね、狼、牛、羊、犬、猫までなんでもござれの豊富な話題、楽しく動物話を読むことができました。

 

2017/10/29

映画「ボブという名の猫」を見てきました

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映画『ボブという名の猫(A STREET CAT NAMED BOB)/2016年英国 監督:ロジャー・スポティスウッド 原作:ジェームス・ボーエン 出演:ルーク・トレッダウェイ、ボブ本人(猫?)、ジョアンヌ・フロガット、ルタ・ゲドミンタス』を見てきました。

最初から言っとくけど、いい映画です。
主人公のジェームス・ボーエンを演じるルーク・トレッダウェイはとてもいい演技をしていて、もろに感情移入してしまう。
しかもこれは実話の映画化!
さらに、なんといっても猫のボブは本人(猫)出演です。素晴らしいっ!!'(*゚▽゚*)'

そのジェームス・ボーエンという主人公は、親の離婚をきっかけに父親から見放され、大きな心の傷を負い、家を出てからは転落の一途。

心の救いをヘロインに求め、ホームレスにもなり、どん底の生活に。
音楽で身を立てようとストリート・ミュージシャンとして路上に立つが、“ヤク仲間”はなかなか離れない。同じことを繰り返してしまう最悪の人生に。

そのドラッグからの脱却プログラムに取り組むジェームスと偶然出会うノラ猫のボブ。
怪我をしているところをジェームスが助けるのだが、実は助けられたのはジェームス。


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ジョアンヌ・フロガット演じるヴァル(医師としてジェームスのドラッグ脱却を親身に支援する)や、隣家のワケありな女性ベティを演じるルタ・ゲドミンタスとのほのかな恋のようなものを感じさせる中での温かい交流の中でジェームスは様々な困難に向き合いながら猫のボブに一番助けられて自分を取り戻していきます。

その過程がこちらも劇中のストリートで歌われる歌と共にじんと心に沁みてきて、ボブの凜とした様子や、ちょっと心配そうな表情などもたまらなく胸にキュンときて、何も悪いことをしていないのにせっかくの立ち直りの機会が失われてしまったり、意地悪な登場人物に心ないことをされながらも猫とジェームスは危機を乗り越えていきます。

地獄の苦しみの中からドラッグも脱却して、ふとしたきっかけでボブとジェームスは表舞台に・・。

ボブと乗り越えて来た今までの過程を本にすると・・ベストセラーに。
父親との関係も修復し、ラストの素敵なシーンには涙がとまらなくなりました。
あやうく声をあげて泣きそうになりましたが、大人なので我慢しました…σ(^_^;)

いい話、いい映画でした。
いつも映画のことでアップするときに書いているのですが、暴力や恨み辛み、憎しみ、戦いなどを面白そうにテーマにしている映画になんて興味ありません。
この映画を見て、またつくづくそう思ったのです。

「ボブという名の猫」、心からおすすめです!


【Now Playing】 Sweep Sweep Everyday !! / Hands Two Hands ( Instrumental Music )

2017/08/14

どこでもどっこい猫は生きている

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前回は上野の路地を歩いた話でしたが、その途中、アメ横から脇道に入り、路上にまではみ出している居酒屋の脇を通り、さらに人がやっとすれ違うような路地で睡眠中の猫を見つけました。

だいぶ汚れて、耳もちょっとしなびたようになっていましたが、堂々と黄金のうたたね中でした。
かなりの喧騒と日差しの強い中、この猫さん、たくましく生きているようでした。
「エサをやらないでください」との貼り紙もあったので、いつもここにいるのでしょう。


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写真のように建物の裏側、エアコンの室外機の上です。
反対側にも別の建物の室外機があって、熱風も出ていたのですが、“どこ吹く風”です。

たくましく生きていってくれ・・。


【Now Playing】 A Day In The Life / Manhattan Jazz Quintet ( Jazz )

2017/07/17

猫が離れずジャズを聞く

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最近はずっと私が家にいるあいだは、我が家の猫、マロンさんは私にくっついていることが多いです。
特に猫に“親切”なわけでも(^_^)ないのですが・・。

私の部屋に入ってきたときには、私の椅子に座り、何か音楽をかけろと言わんばかり(^^;)

かけてやると、好みがあるらしく、しっとりとしたスローなジャズがお好みのようです。
時々ハードなやつをかけると「ミャー」と声をあげて、やや不満な様子d(^_^o)

ビートルズの場合には、首を立てて、耳をあげ、やや“ノッている”感じ。
結局一番好きなのはスローな感じの、1950年代後半くらいのジャズのようです。

それを妻や長女が部屋のドアをちょっと開けてのぞきこみ、・・「やだね、あいつ、またジャズ聞いてるよ、うっとりすんじゃないよ」と私への“焼き餅”込みで、ちょっとおこっていました(*^_^*)


【Now Playing】 Waltz For Debby / Bill Evans ( Jazz )

2017/05/17

小沢昭一さんの対談集「日々談笑」を読んだ

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『日々談笑 -小沢昭一対談集-/小沢昭一著(ちくま文庫)』を読みました。
あの小沢さんが柳家小三治、井上ひさし、関敬録、佐野洋子、小宮悦子、阿川佐和子、立木義浩・・などの人達と行う対談集です。

網野善彦氏との対談では、「毒の花妖しく咲かせる芸、終わりました」として、かつての裏社会を感じさせるというか何か世の中の影の部分・・毒みたいなものを含んだ印象のある芸能人らしい芸能人は美空ひばり、藤山寛美さんの二大巨星の死によって、完全に今の世からは消滅してしまったという話が書かれていて、それには大きくうなずいてしまいました。

小沢さんは日本全国、あるいは世界にも目を向けて地方に残存している“芸能”について研究されていて、「芸」というものが人々にとってどういう存在として営まれてきたのか、そして今後の世の中で芸能がどういう形で生き残っていくのか・・そんなことを問うているのですが、網野さんと対談は私もとても興味深く読むことができました。

関敬六さん、井上ひさしさんとの同時対談では、あの渥美清さんの浅草時代について振り返っています。
私達が「寅さん」で馴染んでいる渥美さんとは全く異なる芸人としての渥美さんの凄まじくも謎の多い姿が語られていて、これも実に重い話でした、必見です。

また、佐野洋子さんとの「猫」についての対談では、「猫がいることによって家が生きている」という、猫好きの私にとってまさに“膝を打つ”ような発言が飛び出し、「そうだそうだ、そのとおりだなぁ」と思ったのでした。

猫がいることによって“家が生きている状態になる”、そして家族の間に猫がいることによって家族の絆のようなものが深まっていく・・実感です。

その他、楽しくも懐かしく、意義深くもある話題が満載の対談集でした。
ブックオフで廉価で購入した本でしたが、とてもいいものでした。
本屋さんで見かけたら、ぜひ手に取って頁をめくってみて!


【Now Playing】 深層深入り 虎ノ門ニュース / 半井小絵、上念司 ( YouTube )

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