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2019/02/03

映画「えちてつ物語」を見てきました。

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映画『えちてつ物語 わたし、故郷に帰ってきました。/2018年・日本 監督:児玉宜久 出演:横澤奈津子、萩原みのり、山﨑銀之丞、笹野高史、松原智恵子、緒方直人、辻本祐樹、坂本三佳、安川まり、吉田耕子』を見てきました。

主演は、あのお笑い芸人の横澤夏子さん、お笑いタレントの夢破れ、東京から福井の地元に帰ってくるところから始まります。
友達の結婚披露宴でたまたま知り合った、えちぜん鉄道の社長から鉄道のアテンダントにスカウトされ、新しい道を歩み出すのですが・・。


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横澤さん演じる、いづみは、血の繋がらない兄の住む実家に帰り、居候となるが自分が養女であるということがずっと心の中で沈殿しているような状態。
ギクシャクとした家族関係、さらに鉄道での仕事は腰掛け的な態度が出てしまい、いつも空回り・・。

美しい沿線ロケ地の映像と共に横澤さん演じる、いづみの苦悩、そして周囲の人との関係性がラストに向けて人の温かさに包まれて少しずつ良い方向に向かう。

笹野高史さん、松原智恵子さんの深く、心温まる演技に大きく心動かされる横澤さん。
見ていて、私もじわっと涙が出て来て・・いい映画でした。
なんだか編集もプロっぽさが控えめな感じで、逆にほのぼのとするシーンがいくつかありました。
手際よくプロの作業で編集してしまうと、この“ほのか”で“温かみ”のある映画の雰囲気は出なかったのでは、と思いました。


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いい景色と、人の温かさと、えちてつ沿線の街並み、人が仕事をすることの厳しさ、家族の大切さが映像に込められていました。

今の私には、こういう映画、大歓迎です。
しみじみとした気持ちで映画館を出ました。

2019/01/12

話題の映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきました。

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あちこちで話題となっている映画『ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)/2018年 イギリス・アメリカ 監督:ブライアン・シンガー 出演:ラミ・マレック、 ルーシー・ボイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョゼフ・マゼロ、エイダン・ギレン、トム・ホランダー、アレン・リーチ、マイク・マイヤーズ』を見てきました。

ブリティッシュ・ロックの代表格でレジェンド、「クイーン」の下積み時代から、あのボブ・ゲルドフが行った「ライブ・エイド」でのウェンブリー・ライブまで、ボーカルのフレディ・マーキュリーを中心とした伝記的映画です。

クイーンの4人を演じたラミ・マレック他の出演者は、ルックスも、楽器を演奏する姿も、まるでフレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ジョン・ディーコン、ロジャー・テイラーそのものでした。
クイーンをリアルタイムで経験した私でさえ本人達が演じているように錯覚することが何度も・・。そんなリアルに感じるシーンやエピソードの連続です。

クイーンを知らない若い人たちにも好評、さらに長女が友達から得てきた情報によるとラストの15分くらいが圧巻で涙がとまらない、ということでした。


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実際に見てみると、“最初から最後までが圧巻”でしたヽ(=´▽`=)ノ
実際のクイーンの楽曲が入ってくる部分は実にクイーンらしいサウンドでスクリーン上の場面にピッタリとはまり、見ている私はこのフレディの苦悩や、メンバーとの軋轢、フレディが“落ちていく”様、などが、クイーン現役バリバリの時代にこの映画を見ているような気分になり、クイーンは懐かしいものではない!まだ自分の中ではそんな想い出なんかになっていない、ということを深く感じました。

たいへん良くできた映画でした。
ロックを久しぶりに魂で聞き、見た感じ。


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クラプトンや、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジなどとは一線を画すブライアン・メイ独特のギターサウンドとフレーズ、どんなにワイルドに弾きまくっても上品な彼のギター・プレイに久しぶりに大きな音でふれて、ふるえるような感動が体の中で巻き起こり、ロジャー・テイラーのゆっくりなテンポの曲でも“嵐のような”ドラム、ジョン・ディーコンのおとなしそうだが、グイングイン煽るベース、そして、人生を懸けたフレディの天にも昇らんばかりの突き抜けたボーカル、・・体中にあの頃のざわめきがやって来ましたよ(゚ー゚*)。oO

ストーリーももちろん良かったし、音楽はもちろん、キャストもバッチリだし、エンターテインメント的にも楽しめるし、フレディの人生にもふれることができる、・・最後まで“前のめり”に見てしまいました(*^_^*)とってもいいロックな映画でした。

2018/12/30

映画「アンダー・ザ・シルバー・レイク」を見てきた

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映画『アンダー・ザ・シルバー・レイク(UNDER THE SILVER LAKE)/2018年 アメリカ 監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル 出演:アンドリュー・ガーフィールド、ライリー・キーオ』を見てきました。

主人公の青年が出会い、恋に落ちた翌日にその相手の美女が失踪。
青年は家賃も払えなくて数日後には出て行けと言われている“オタク”な感じ。

青年が住んでいる街はかつてシルバー・レイクと呼ばれ、青年が様々な方法で調べ、解読していくと次々と謎が出てくる。
都市伝説を調べたり、暗号解読したり、サブリミナルの知識なども生かしてその謎に迫っていくが、もうその辺で興味を無くしました。

意味のわからぬ組織からのアプローチや、妙なパーティー、主人公の目の前に現われるのはなんだか“ヤバい”人間ばかり。

休みもせずに起こるアクシデント、エピソードも無用に心をざわざわさせ、私は疲れました。


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「ネオノワール・サスペンス」って言うんですって・・・!

「悪夢版 ラ・ラ・ランドだっ!」・・・そうでもない・・・。

「ハンパなくブッ飛んだ野心作」・・・飛びすぎだよ、もうけっこう・・・。

「ヘンテコで深遠な、愛すべきカルト映画」・・・ヘンテコ過ぎだよ、カルトもういいや・・・。

っていう作品でした、私にとっては。

2018/12/23

映画「家へ帰ろう」を見てきました

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映画『家へ帰ろう(THE LAST SUIT)/2017年 スペイン・アルゼンチン 監督:パブロ・ソラルス 出演:ミゲル・アンヘル・ソラ、アンヘラ・モリーナ、オルガ・ボラズ、ユリア・ベアホルト、マルティン・ピロヤンスキー、ナタリア・ベルベケ』を見てきました。

いい映画でしたよ。
アルゼンチンに住む88歳の仕立屋アブラハムという男が主人公。
冒頭から、自分が50年間住んでいた大切な家を家族達に売られ、施設に入れられ、脚が悪いので、切断されようとしているシーンで始まります。

そこを施設送りにされる前日の夜に飛び出し、ポーランドに向かいます。
そこには、70年前にホロコーストから命を救ってくれた親友がいて(ほんとうは現在住んでいるかも、生きているかもわからない)、自分が仕立てた最後のスーツを渡そうとするのです。


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その道のりは長く、盗難にあったり、病に倒れたり、でも様々な人と知り合い(煙たいジジイとして最初は出会うが、主人公の不思議な魅力で、やがて知り合った人達はアブラハムに協力してくれるようになる・・この人と人のつながり、人生の機微がとてもいい)、少年期に過酷な運命を過したポーランドにたどり着きます。

ナチスのあまりにも残酷、残忍な行為の再現シーンなどもあり、それを見ているだけで、哀しさが胸いっぱいに広がり、アブラハムと一緒に旅をしているような気持ちになりました。

友との再会がなるのか、ラストシーンは最大の見どころですが、結果は書かないけれど、私は心の底から泣きました。
それまで、皮肉屋で、いやなジジイ的な部分が前面に出ていたアブラハムですが、でも様々な人と出会い、いい関係をつくり、ほんとうの、人と人の絆のようなものを見せてくれ、最後に人として一番大事なものにふれたように感じました。

上映館は少ないかもしれませんが、見て、感じて、損のない、良い作品でした。
おすすめです。

2018/12/20

ただいま、今までの読書と映画鑑賞の記録をまとめる作業をしております。

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ブログを書く手をとめて、ただいま、今までこのブログにアップしてきた本の読後感と映画鑑賞したときの感想を記録としてまとめる作業をしております。

ブログのカテゴリー欄をクリックすれば過去の掲載文を見ることができるのですが、一覧表にして自分で過去をちょっと振り返ってみようと思い立ったのです。

ただ、始めてみるとその量に我ながら驚き、映画の方はなんとか7割方作業が進みましたが、読書記録の方はまだまだ先が長い・・(^_^;)。

でも、途中まででも出来上がった一覧表を見ると、いろいろと思い出すことや、この頃読んでいたのか、など、その年と読んだ時期がシンクロしてきて、なかなかいいものです。

あと一週間から二週間くらいでなんとかなるかもしれませんが、あせらず頑張ります (・_・;

その間、ブログの更新も滞りがちになるかもしれませんが、長い目で見てやってください。
それでは、また次回。

2018/12/08

映画「彼が愛したケーキ職人」を見てきました

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映画『彼が愛したケーキ職人(The Cakemaker)/2017年 イスラエル・ドイツ 監督:オフィル・ラウル・ガレイツァ 出演:ティム・カルクオフ、ラサ・アドラー、ロイ・ミラー、ゾハル・シュトラウス』を見てきました。

これはベルリンとエルサレムが舞台になっている映画で、ベルリンのカフェでケーキ職人として働く主人公トーマス(ティム・カルクオフ)とイスラエルから出張でやってきて、なじみ客となったオーレン(ロイ・ミラー)の男性同士が恋人関係に発展していくところから始まります。
ここからいきなり「どうなっちゃうんだろう」という気持ちがモヤモヤとした感覚で出てくるのですが、先行きがまったく想像できない状態。

しかもなじみ客で恋人となった男性オーレンには“妻子”がいるからもうたいへん! ( ̄O ̄;)

片方には妻子がありながら、この二人の男性はオーレンが仕事でベルリンに滞在する限られた時間に愛し合います。


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オーレンから「また一ヶ月後に」と言われたまま、連絡が途絶えてしまい、実は交通事故で亡くなっていたことが判明。
オーレンの妻はエルサレムで休業していたカフェを再開させますが、女手ひとつで息子を育てる多忙なところに客として「夫の恋人」!!であったトーマスが職探しをしていると登場!!!

ああ、もう、大変なことです (・_・;


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オーレンの妻アナト(サラ・アドラー)は、トーマスを戸惑いながらも雇うこととなり・・アナトは気づいておりませんが夫の恋人とカフェの仕事をすることになり、トーマスの作るクッキーやケーキは大好評で店はうまく回り出します。

そして妻アナトと、雇われ職人でアナトの夫の恋人トーマスは次第に距離を縮めていって・・。


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舞台となっているエルサレムでは、宗教的に制約や束縛のようなものも絡んできて、仕事の上でも人間関係的にも障害、苦労が伴い、この二人の関係にさらに影を落とします。

男性同士の恋人関係、妻と夫との愛、仕事の上でも頼りになり次第に深まる元恋人の妻との恋・・非常にややこしい・・。

この映画の主人公はケーキ職人のトーマスと、トーマスの恋人(男性)の元妻アナトですが、二人は互いに惹かれ、でもアナトからの愛情と、トーマスがアナトに感じているものは、かつて自分が愛した男がいつくしみ、ふれていた女性とのなんとも言いがたい感覚が感じられ、見ているこちらも今まで感じたことのない不思議な感情がふつふつとわいてきました。

男女にとらわれない、人と人の愛とはなんだろう?という映画自体は地味だが、内容は深く濃い作品、見ている間も終わったあとも、ずっと考えてしまいました。


【Now Playing】 インディアナ / ジョージ・ウェットリング・ジャズ・バンド ( JAZZ )

2018/11/23

映画「バッド・ジーニアス -危険な天才たち-」を見てきました。

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映画『バッド・ジーニアス -危険な天才たち-( Bad Genius )/2017年・タイ 監督:ナタウット・プーンピリヤ 出演:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン (リン役)、チャーノン・サンティナトーンクン(バンク役)、ティーラドン・スパパンピンヨー(パット役)、イッサヤー・ホースワンタネート・ワラークンヌクロ(レース役)』を見てきました。

タイの映画ですが、中国で実際に起こったカンニング事件をもとに作られた映画です。
ほとんど全編、カンニングのシーン、あるいはカンニングを実現するための様々な行動のシーンで埋められている感じで、最初の方から最後まで、ハラハラのし通しだし、あまりのスリリングさに思わず声を上げてしまったところもありました。
一緒に見た妻は、それが怖くて見たあとにはぐったりしておりました。
私は、2時間10分という長丁場を、退屈なシーンなどひとつもなく、あっという間に見終えた感じでした。
いい映画だったと思います。


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小中学校を優秀な成績で過し、進学校に特待奨学生として転入してきたのが主人公の女生徒。
友達の女性をテストのときに助けてあげたのがきっかけとなり、その助けてあげた女性の彼氏から儲け話としてのカンニングを持ちかけられ、次第にカンニングの規模と、その報酬額が大きなものとなり・・やがては、『この天才少女を中心とした高校生チームが世界規模のプロジェクトに挑む』というスケールの大きな話になっていきます。


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アメリカの大学に留学するため世界各国で行われる大学統一入試「STIC」をカンニングで攻略というシーンがいちばんのスリリングな展開となるのですが、もう手に汗握るなんてものじゃなくて、心臓にわるいシーンがものすごい緊張感の中で繰り広げられました。


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結果がどうなるかは映画を見てのお楽しみとして、主人公の女性とその友人、またやがて主人公の計画に加担するやはり優秀な男子学生との人間関係や、それぞれのキャラクターが人生をどう生き抜いていくのか、ということまで問いかけてくる物語でした。
ラストシーンも、それらの未来がどうなるのか、見ている人の想像力に頼るようなものになっていました。

上映館も少ないかもしれませんが、見たらスリリングのジェットコースターに乗って、一気にラストシーンまで突っ走りますので、覚悟の上ご覧くださいd(^_^o)

2018/11/18

映画「あいあい傘」を見てきました。

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映画『あいあい傘/2018年・日本 監督:詫間孝行 出演:倉科カナ、市原隼人、原田知世、立川談春、高橋メアリージュン、やべきょうすけ、入山杏奈、トミーズ雅、他』を見てきました。

監督がラジオ出演して、「いい話だから見てください」とおっしゃっていましたが、ほんとうに“いい話”でした。

主演の倉科カナさんは、25年間自分と母親を放っていた父を探しに父(立川談春さん)の住む町を訪ねて来ます。

父の談春さんは、25年前に、幸せな家庭を妻と娘の倉科カナさんと築いていたが、ある日会社の不祥事で、社長秘書をしていたため、全てを自分の責任として背負って遺書を書いて死んでくれと社長にひざまずいて頼まれ、「家族の面倒は会社がみるから」と、死なねばならない状況に追い込まれたのでした。

雨のそぼ降る神社わきの山林で死のうとしたところに傘をさしかけたのが原田知世さんでした。神社の近くで食堂を営んでいる女性でした。
命を助けられ、それから25年間、知世さんの娘を実の娘同様に可愛がり、育て、籍も入れぬまま談春さんは別れたきりになった妻と娘のことも思い、毎日神社でかつて住んでいた横浜の方向に祈って過してきたのでした。


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倉科さんは、父の周囲の人間から様子を探り始め、想像と異なり、静かに、そして平凡に、見た目は幸せに暮らしている父にやがて怒りを爆発させます。
そのときには、父以外の周囲の人達にも素性がバレてしまっているのですが、その際の演技は倉科さん、一世一代の迫真の演技を見せてくれました。素晴らしかった。

でも、どうみても内縁の妻である原田知世さんも、周囲の人達も皆いい人ばかり、逆に倉科さんのことをみんなで心配するという・・こういう物語としては意外な展開でした。

皆がみな、人生をつらくても精一杯生きて、そして家族や、周りの人達のことを考え、思い、やさしく生きて行く、その姿にもうこの時点で涙腺やばい状況です。

最後、25年ぶりの再会をお祭りの夜の幻想的な映像の中で果たす父と娘のあまりにもいい演技に、ついに私は嗚咽してしまいました。
はばかるところなく、もう泣きまくり、ハンカチは“ぐしょぐしょ”です。

今の世の中、殺伐としたテーマの映画、殴る蹴るの暴力、そして破壊、恨み辛み、怨念、邪悪な者を礼賛するかのような妙な話など、私の大嫌いなものが多いのですが、久しぶりに心が浄化されたようでした。

“いい人ばかり”が出てくるなんて・・という人もいるんじゃないかと思いますが、主人公の倉科さんの哀しみや、怒りがあふれてくる中、談春さんの住む町の人たちが、倉科さんをあたたかく迎え、心配する様子に胸がじんとなり、自分もささやかだが、静かに、そして力強く生きて行きたい、とあらためて思ったのでした。

2018/11/04

映画「嘘はフィクサーのはじまり」を見てきた

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映画『嘘はフィクサーのはじまり(Norman:The Moderate Rise and Tragic Fall of a New York Fixer)/2016年 イスラエル・アメリカ 監督・脚本:ヨセフ・シダー 出演:リチャード・ギア、リオル・アシュケナージ、マイケル・シーン、スティーヴ・ブシェミ、シャルロット・ゲンズブール、ダン・スティーヴンス、ハンク・アザリア』を見ました。

ひと言でいって、面白かった(#^.^#)

リチャード・ギアもすっかりお歳を召されましたが、演技は円熟を超えて、むしろ爛熟しているかのような見事なものでした。
今回の“自称”フィクサーで、小さな嘘を積み重ねて人脈を拡げていく“怪しい”人物を巧みに、そして老獪に演じ、さらに観客にとって愉快に演じ、俳優としての風格も感じましたが、エンターテイナー的な部分も卓越している、と感じました。


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リチャード・ギア演ずるフィクサーのノーマンがイスラエルのカリスマ政治家に偶然を装って近づき、とても高価な靴をプレゼントする部分がこの物語のハイライトの始まりでした。
なんと、その3年後にその政治家はイスラエルの首相に就任!
そしてレセプションの場所で二人は再会、首相とすっかり仲良く見える光景が、首相のお墨付きを得たという“武器”となり、近づいてくるセレブや、大物、ちょっと怪しい人から、その他諸々まで・・厄介ごともろともやって来て、その後は嘘や駆け引きの連続、綱渡り的なシーンにこちらもドキドキ、リチャード・ギアの人物描写もここでますます冴えます。


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結末は、リチャード・ギア演ずるフィクサーのノーマンにとっても意外なものとなり、笑ったり、楽しんで見ていたこちらも、しんみりとしてしまうのですが、どうか映画館でその瞬間を味わってください。

千葉劇場には珍しい、メジャーな俳優の映画だけれども、でも“ワサビの効いた”いい作品でした。


【Now Playing】 シャドウ・オブ・ユア・スマイル / アール・クルー ( Jazz )

2018/10/30

映画「ライ麦畑で出会ったら」を見た

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映画『ライ麦畑で出会ったら(Coming Through The Rye)/2015年・アメリカ 監督:ジェームズ・サドウィズ 出演:アレックス・ウルフ、ステファニア・オーウェン、クリス・クーパー』を見ました。

サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読み、その不朽の名作に心を奪われ、不器用にも真っ直ぐ生きて行こうとする主人公の高校生が、馴染めない高校生活から飛び出し、「ライ麦畑でつかまえて」を演劇化しようとする物語です。

そして舞台化のため、作者のサリンジャーの許可を得ようとして、連絡を取ろうとするものの、まったくたどり着かない。
ついには隠遁生活をするサリンジャーの居場所を求めて、演劇サークルで出会った少女と、サリンジャー探しの旅に出るのでした。


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主人公とその少女の淡い恋愛のような感覚の距離感も初々しいし、サリンジャーを求めて旅に出た場所の自然の景色もあまりにも美しい。
まるで自分が青春の旅に彼女と出かけたような感覚になりました。
いいおじさんなのに、あの高校生の頃のみずみずしい感覚が呼び戻されてきたのでした・・ちと恥ずかしい・・(^_^;)

何とか、どうにか出会えたサリンジャーの“つっぱね方”も強烈だったし、演劇化後に再度サリンジャーに会いに行ったときにも厳しい態度で接せられることになるのですが、それでも、その裏にある何か人間的なものがひしひしと感じられて、ますます“青春時代的”に胸がキュンとなりました。

日本の若い人達がこの映画を果たして見るのかはわかりませんが(たぶん見ないと思う)、でも、青春時代の大事な何かが全面的に表現されているこの映画は、ピュアで、美しいものでした。

おじさんでもいい、おばさんでもいい!ぜひ見て、若い頃に感じた人として大切なものをもう一度感じてほしい・・なんて思う作品でした。

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