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2024/04/19

映画「パリ・ブレスト ~夢をかなえたスイーツ~」を見てきました。

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映画『パリ・ブレスト ~夢をかなえたスイーツ~(A La Belle Etoile)/2023年 フランス 監督:セバスチャン・テュラール 脚本:セドリック・イド 出演:リアド・ベライシュ、ルブナ・アビダル、クリスティーヌ・シティ、パトリック・ダスマサオ、フェニックス・ブロサール、リカ・ミナモト』を妻と見てきました。

この映画は、それこそどん底の“どん底”にまで落ちてしまった若者がパティシエの頂点、しかも世界の頂点目指して這いあがり、苦難も困難もどうにかこうにか突破していく過程を描いたものでした。

子供の時分には、親がほとんど面倒を見てくれず叔父や叔母の世話にもなるが、それでも様々なことがあって施設のようなところに入り、そこでもトラブル続き、なんとかパティシエ見習いとして入れたレストランでもせっかく才能の芽が伸びてきたところでトラブルや嫌がらせなどで職をクビになり、さらにまた同様のことが起きたりして挙句には、住む家も無くなり、野宿しながらお店に勤め、夜中にこっそり腕を磨くような状況が、こちらの胸が痛くなるような場面の連続で繰り広げられました。

それでも、一流のシェフなどに認められつつ成長していく様子にはほっとしたり、胸がワクワクもしました。
さらに、スイーツを作る過程の映像が実に美しくて見惚れました。

物語は実の親の病気なども最後に知らされたり、ラスト近辺までハラハラしましたが、結果としては痛快なものでした。

スイーツの映像だけ見ても素晴らしいので、この映画“おすすめ”です。
午後のひとときをスイーツの香りがするようなスクリーンの前で過ごせて楽しく、幸せでした。

 

2024/02/11

映画「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」を見てきました。

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映画『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(Jeanne du Barry)/2023年 フランス 監督:マイウェン 脚本:マイウェン テディ・ルシ=モデステ ニコラ・リベッチ 出演:マイウェン、ジョニー・デップ、バンジャマン・ラベルネ』を妻と見てきました。

18世紀フランスで59年間にわたり在位した国王ルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの波乱に満ちた生涯を描いた作品です。

俳優マイウェンが監督・脚本・主演を務めており、ジョニー・デップがルイ15世を全編フランス語で演じています。
シャネルによる衣装提供、そしてベルサイユ宮殿での大規模撮影で、豪華絢爛なフランス宮廷の様子が再現されていて、それだけでも見どころ十分です。。

貧しい家庭の私生児として生まれた主役のジャンヌは、類まれな美貌と知性で貴族の男たちを虜にし、社交界で注目を集めるようになります。

やがて、ついに・・ベルサイユ宮殿に足を踏み入れたジャンヌ。

国王ルイ15世とまたたく間に恋に落ちる。
国王の希望の光となり、彼の公妾の座に就いてしまいます。
だが、労働者階級の庶民が国王の愛人となるのはタブー。
さらに堅苦しいマナーやルールを平然と無視するジャンヌは宮廷内で嫌われ者となってしまいます。
そんなところにお輿入れの王太子妃マリー・アントワネットも、そんな彼女を疎ましく思っている、その状況下でのジャンヌや王宮の人たちの様子が絢爛豪華な宮廷の夢のような中で繰り広げられていました。
夢の中のようでもあり、ある意味どろどろとしたリアル感も醸し出され、見ているこちらは何とも胸の中がもやもやとするのでした。

 

 

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主役のジャンヌを演じたマイウェンは、強い意志と溢れる才気を持ち不思議な魅力を感じさせ、国王が虜になってしまうのもわかるような気がしてくるのです。

マイウェンは、監督もして主役として演技もしているのですが、美人で賢くもあり、下卑たところがあるかと思えばその身のこなしが殿方を魅了したりもする不思議な魅力を感じさせ、最後まで強烈に見ている人を引き付けました。
彼女本人の魅力と、ジャンヌという歴史の裏側にいた人の魅力が“相まって”素晴らしい人物像の描き方となっていました。

ジョニー・デップは国王ルイ15世をこれまた何を考えているやらわからない、でもそれが最大の特徴であり、魅力であるキャラクターをうまく演じ、ラストシーンは凄まじい最後となっていました。

私が一番驚き、素晴らしい演技だと思ったのは、国王の従者であり、ジャンヌに付いて励ましたり、導いたり、国王にも歩むべき道を無言で示しているような立場・役割のラ・ボルドを演じたバンジャマン・ラベルネでした。

この人がこの映画のストーリー全体を回していると感じ、控え目な演技に見えるのに、映画の芯となっていたのでした。
この人がいたからこそ、この映画が成功したんじゃないかと感じました。

視覚的にも素晴らしいが、国王はじめ主役ジャンヌや、ラ・ボルドの絶妙なストーリー回しなどの内面をうまく表現した演技も見ものでした。

とてもいい映画を見た、という気がしました。

 

2024/01/22

ウディ・アレンの映画「サン・セバスチャンへ、ようこそ」を見ました。

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映画『サン・セバスチャンへ、ようこそ(Rifkin's Festival)/2020年 スペイン・アメリカ・イタリア 脚本・監督:ウディ・アレン 出演:ウォーレス・ショーン、ジーナ・ガーション、ルイ・ガレル、エレナ・アナヤ、セルジ・ロペス』を見てまいりました。

主人公は大学で映画を教えていて、今は人生初の小説執筆に取り組んでいる男。
その妻は映画の広報担当で、この映画の舞台となっているサン・セバスチャン映画祭に参加。夫の主人公もこのリゾート地で開かれている映画祭に同行。

広報をやっている主人公の妻はけっこう美人で、今回映画祭に参加している映画監督と広報担当としてくっついているのだが、どうやら二人が浮気していることが主人公にはわかってくる。

で、主人公は体調を悪くし、紹介されたクリニックに行くとそこには美人のお医者さんが・・。ここでも二人がなんだか恋の一歩手前まで進行していくという・・ちょっとヒネたお話しに。

主人公はそんな中、何度も昼も夜も、摩訶不思議なモノクロームの夢を垣間見るようになってきて、その夢はゴダールの映画などのかつての名画をオマージュしたようなもので、ウディ・アレンらしい実にマニアックなつくりとなっておりました。

 

 

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なんていうんだろう、何か劇的に物語が展開するでもなく、誰かの悩みが中心となってストーリーが進んでいくわけでもなく、登場する主要人物がそれぞれに“もやもや”として何かいい方向に進んでいるわけでもない。

物語は美しい映像と共に進んでいきますが、皆の人生は「三歩進んで二歩下がる」的な感じで煮え切らない。

そういうシーンを楽しく見たり、苦々しく見たり、共感したり、辟易としたりして見るのがこの映画ではないかと思いました。

何か迷路に迷い込んだような気持ちになったのでした。

 

2024/01/07

映画「ポトフ 美食家と料理人」を見て来ました。

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映画『ポトフ 美食家と料理人(The Pot-au-Feu)/2023年 フランス 監督・脚本・脚色:トラン・アン・ユン 料理監修:ピエール・ガニェール 出演:ジュリエット・ビノシュ、ブノワ・マジメル』を見て来ました。

上映前に予告編やチラシを見てとても気になっていた作品で、妻も同様だったので二人で見て来ました。

時代は19世紀末のフランス。
森の中に佇む美しいシャトーに暮らす有名な美食家ドダンと天才料理人ウージェニーが、究極のメニューを次々と創り出す様子が描かれています。

 

 

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二人は深い絆と信頼で固く結びついていて、互いに尊敬もしている。

ウージェニーは、確固たる料理人として自立していて、ドダンからのプロポーズを断り続けてそれなりの年齢に達しています。

二人の料理への情熱は高まるばかりですが、愛の行方もどうなるのか・・と料理と愛の交錯がとても美しい映像と共に描かれていました。

とにかく映像に関しては、私が今まで見た映画の中でも“屈指”と言えるくらい美しいものでした。
屋外、自然の中での多くの人を集めた食事シーンなどはあまりにも美しくて声が出てしまうくらい。

さらに料理するシーンについては、カット割りがほとんどなく、“長回し”でしかも手の動き、身のこなし、息をのむような指示の仕方、料理が出来上がっていく様子、完成される料理があまりにも巧みなカメラワークと見事に美しい映像で撮られていて、これ以上の料理映画なんてあるだろうか、と思いました。

ただ料理とその調理する様子を見るだけでも満足してしまうような映画でしたが、そこに美食家と料理人の愛とその行方が重なって、極上のフランス映画になっていました。
驚きました。

 

2023/12/20

映画「きっと、それは愛じゃない」を見てきました。

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映画『きっと、それは愛じゃない(WHAT'S LOVE TO DO WITH IT ?)/2022年 英国 監督:シェカール・カプール 脚本:ジェミマ・カーン 出演:リリー・ジェームズ、シャザド・ラティフ、エマ・トンプソン、シャバナ・アズミ、サジャル・アリー』を見てまいりました。

こういう良さそうな映画は、相変わらず千葉劇場での上映です。
主人公の女性は、ドキュメンタリー監督として頑張っている。でも、私生活ではダメ男ばかりを好きになり、恋の連敗中・・。

久しぶりに再会した実家のお隣さんの男性は幼馴染。

男性はパキスタンからの移住者で、映画はそのお隣さんの家で豪華絢爛なインド映画のようなダンスが繰り広げられる(極彩色の衣装や照明がすごく、ゴージャスでこれだけ見ても驚くようなシーンだった)ところから始まりますが、幼馴染の男性は、「これから親が選んだ相手と見合いして結婚するのだ」と主人公の女性に話をしてびっくり、今の時代にそんなことが・・と。

 

 

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そして主人公のドキュメンタリー監督の女性は、その幼馴染の男性が見合いをし、結婚するまでの軌跡を次回作として追いかけることを決め、男性にいやいや承諾させる。

ドキュメンタリー手法で取材を続ける主人公と幼馴染(互いのファーストキスの相手だった)は、激しく揺れ動く心模様を見せ、見ているこちらも「いったいどうなるんだろう」とハラハラ・ドキドキな展開。

やがて幼馴染の男性は見合いをし、結婚も決まり、結婚式にも主人公の女性は取材に行く。

見合いの相手の女性の心模様も複雑だし、パキスタン人の男性の家族それぞれの実際の心の中も見えてきて、この映画は単なる恋愛と宗教的戒律や人種の問題を表面的になぞるようなものではなくて、現代の世界で起こっている「愛と結婚」の問題に迫る、心に深く響くようなものとなっていました。

私も見終えて、これは多くの人におすすめしたい作品だと感じました。

映像的にも素晴らしいし、主役お二人の男女の演技も、それを囲む脇役陣の演技もとても良かった。
今年も最後の最後にきて、良い作品とめぐり逢いました。

 

2023/09/29

映画「ロスト・キング 500年越しの運命」を見てきました。

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映画『ロスト・キング 500年越しの運命(THE LOST KING)/2022年 イギリス 監督:スティーヴン・フリアーズ 脚本:スティーヴ・クーガン、ジェフ・ポープ 出演:サリー・ホーキンス、スティーヴ・クーガン、ハリー・ロイド、マーク・アディ』を妻と見てまいりました。

妻から教えてもらうまでこの映画の存在を知らなかったのですが、二人の息子を持つ主婦のフィリッパ・ラングレー(役:サリー・ホーキンス)が2012年に500年以上にわたって行方不明だったリチャード三世の遺骨発掘という信じられないことをしたという実話に基づく映画でした。
しかも英国のレスターというところにある駐車場から発掘された・・という驚きの展開でした。

主人公が色々と調査してたどり着いたその駐車場のアスファルト舗装に「R」の文字があったときに興奮して駐車場の係員に“R”の意味を訪ねたら「Reserved(専用駐車場)」だと言われて興覚めするシーン(^-^;がありましたが、でもほんとうにその駐車場からリチャード三世の遺骨が出てくるのですから「事実は小説より奇なり」ということです。

 

 

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主人公は筋痛性脳脊髄炎が理由で昇進できず落胆している、という境遇。
そんな中、舞台「リチャード三世」を鑑賞し、翌日以降リチャード三世の幻影をいたるところで目撃するようになる・・という不思議な話も含まれていた。

リチャード三世に関する書物を読み進めるうちに、シェイクスピア戯曲の舞台では悪名高い国王となっているが実は違うのでは・・と研究を進めます。
そんなリチャード三世と自分の境遇を重ね合わせ、リチャード三世の死の真相や実在の人物像についても探求していくのでした。

主人公の境遇がリチャード三世の世間での無理解と交錯する部分も見どころあるストーリーになっていました。

役者の演技についてもどなたも実に落ち着いたリアル感があり、映像も良かったし、とてもいい映画でした。

そして、こんなすごい話題を私は発掘当時ニュースで目にしていなかったのでしょうか、まったく記憶にないのです。大ニュースですよねぇ。

もう一度細部に渡って確認しつつ見たいと思いました。
これは“おすすめ”な映画でした。

 

2023/06/20

映画「青いカフタンの仕立て屋」を見ました。

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映画『青いカフタンの仕立て屋(The Blue Caftan)/2022年 フランス、モロッコ、ベルギー、デンマーク 監督・脚本:マリヤム・トゥザニ 出演:ルブナ・アザバル、サーレフ・バクリ、アイユーブ・ミシウィ』を見ました。

モロッコ、サレの旧市街、海沿いの町にある小さな工房でカフタンと呼ばれる結婚式やフォーマルな席に欠かせない、コードや飾りボタンなどで華やかに刺繍された伝統衣装をつくる職人と、その奥さん、若い弟子のお話しでした。

舞台となっているモロッコの首都ラバトと川一本隔てた古都、サレ。コーランが響く旧市街の市場や大衆浴場、カフェ、食卓に上がるタジン料理などの映像を見ているだけで素顔のモロッコを感じました。

また、色とりどりの滑らかなシルク地に刺繍を施す繊細な手仕事のクローズアップ、伝統工芸の美しさと、登場人物三人の“不思議”だけど濃厚な時間がこの映画の見どころでした。

 

 

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主人公の職人ハリムは、夫を誰よりも理解して支えてくれる妻ミナと暮らしていますが、ミナは病に侵され、余命わずかとなってしまいます。
妻をいたわり、最後の時間を大事にするのですが、実はハリムは男性を愛することもあり、弟子として入ってきた若い職人ユーセフとの関係もだんだんとわかってくるのです。

でも、「愛したい人を愛し、自分らしく生きる」という愛の物語になっていき、三人はミナの病状もあり、やがては一緒に住むことになり・・そこからはこの不思議な愛の物語をぜひ映画館で見ていただきたいと思いました。

上映時間は二時間もあり、ヘヴィーなシーンもけっこうあるので、精神的にもちょっと強いものが必要かもしれませんが、「愛する人にありのままの自分を受け入れてもらう」という美しいテーマが貫かれていて、良い映画だと感じました。
カンヌ映画祭や、アカデミー賞などでも部門賞を受賞しているとのことで、LGBTQ+に関連する法律を通したばかりの日本の議員さんたちにも見てもらいたいと思いました。
あの後退に後退を重ねて出来た法案に賛成した議員さんたちには理解不能なんじゃないかな・・。

ラストシーンは胸に沁みました。多くの人に見てほしいと思いました。

 

2023/06/10

映画「テノール! ~人生はハーモニー~」を見て来ました。

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映画『テノール!(TENOR) ~人生はハーモニー~/2022年 フランス 監督:クロード・ジディ・ジュニア 出演:ミシェル・ラロック、MB14、ロベルト・アラーニャ』を見て来ました。

主人公アントワーヌ(MB14)は、ラップが趣味で下町に兄と住み、寿司のデリバリーのアルバイトをしている青年。
配達先のオペラ座でレッスン中の生徒に見下されたときに、思わず仕返しにしたオペラの歌真似がなんとプロも驚く歌唱力と美声!

教師のペラ(ミシェル・ラロック)は、その場でほれ込み、再度出前をアントワーヌに頼んでやってきたところでスカウト。
そこからは、少しずつオペラの魅力にひかれていく主人公の今までのラップを中心とした下町の仲間やガールフレンド、兄などとの関係がおかしくなって悩みが深く、大きくなってしまうのでした。

 

 

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主役を演じたMB14は、ラップの技術もさることながら、オペラのテノールとしての歌唱も見事なところを見せてくれて、とても驚きました。
本人役で出ているロベルト・アラーニャのテノールの歌声にも見劣りしません。

旧来の友人や兄との関係悪化に伴う苦悩の中、熱心に指導してくれる先生ペラとの関係まで“ぎくしゃく”してきて、どうなるのだろうと思っていると、最後はクライマックスのオーディション・シーンでの熱唱が大きな感動をもたらしてくれました。

心が熱くなる素晴らしい音楽映画でした。
この映画も見てよかったと思えるいいものでした。

 

2023/06/01

映画「パリ タクシー」を見て来ました。

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映画『パリ タクシー(Une belle course)/2022年 フランス 監督・脚本:クリスチャン・カリオン 出演:リーヌ・ルノー、ダニー・ブーン、アリス・イザーズ』を見て来ました。

これから見る人は“ネタばれ”があるので映画を見てからこの先を読んでください。

パリの街を走るタクシーの運転手(ダニー・ブーン)に依頼があり、92歳のマダム(リーヌ・ルノー)が一人で暮らすことが出来なくなり、施設に連れて行くことになるところから物語は始まりました。

 

 

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マダムはタクシーに乗ると、ゆっくりと今までの人生を振り返り、思い出し、運転手に話しかけます。

「ちょっと寄り道してほしい」ということで、マダムのパリでの思い出の地を巡ることになります。

初めてキスをした時の甘い経験や、結婚してからの夫の暴力に苦しむ話(回想シーンはアリス・イザーズが演じる※美人です!)、自分や子供への暴力に耐えかねて夫にとんでもない仕返しをして裁判で有罪となり・・・などと運転手のダニー・ブーンも想像出来ないようなことが次々と語られます。

最初は無愛想だったダニー演じる運転手も、心を開き、打ち解けて様々な思い出の地を二人で訪ねて施設に着いたときには日付も変わってしまうのでした。
ダニー・ブーンも自ら妻との出会いから今までのこと、現在の生活の苦しさなどを心を許して語り出しました。

二人のタクシーの中での会話は実に奥深く、示唆に富み、人生の辛さ、苦しさ、愛の尊さ、人としてのよろこび、などが語られます。様々な回想シーンと共に。

 

 

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もうラストの驚きの展開が始まり、どんどんシーンが進んでいくうちに一緒に見ていた妻も、私も涙が出てきて、それをハンカチで抑えながらラストを迎えました。

とてもいい映画でした。
あちこちで泣いている人がいました。
今回も見てよかったと思える映画でした。ものすごくおすすめです。

 

2023/05/27

映画「ウィ、シェフ!」を見て来ました。

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映画『ウィ、シェフ!Oui,Chef!(La Brigade)/2022年 フランス 監督:ルイ=ジュリアン・プティ 出演:オドレイ・ラミー』を見て来ました。

一流レストランで「スーシェフ」として働く主人公・カティ(オドレイ・ラミー)、自分のレストランを開くことが夢だったが、シェフとケンカして店を飛び出すところから物語が始まります。

それからは新しい職場を探すのですが、なかなか見つからない。
ようやく見つけたのは、移民の少年たちが暮らす自立支援施設でした。

まともな食材も機材も無く、“質より量”みたいな方針にがっかりするカティ。

施設長から少年たちを調理アシスタントとする提案を受けたところから物語は急変、急加速を始めます。

天涯孤独で、人づき合いが苦手なカティも変わりだし、少年たちも最初はまったく興味のかけらも無かったのに、どんどん料理にも作物の取り入れにも一緒に出掛けるようになって、料理の部門ごとにリーダーが出来てひとつのチームとして躍動し始めます。
このあたりが一番見ているこちらもうれしくて、輝かしいシーンが続きます。

 

 

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でも、18歳までに職業訓練校に就学できないと強制送還されるため、少年たちも施設の人たちも、カティも悩みは尽きません。

そこで少年たちに自分の知識と技術を伝え、一流の料理人として育て上げようというカティの情熱と、施設長が考えたカティを校長にした調理師専門コースの新設が浮かび上がり、やがてはテレビ番組にカティのチームのみんなが出演することになり、支援の声が上がり出すという・・感動的なストーリーの映画でした。

そして、この映画自体がとても自然で、力が入り過ぎていなくて、心穏やかに見ることができるものでした。

ちょっと涙ぐんでしまうところもあり、いい映画でした。
カティを演じたオドレイ・ラミーの演技も素晴らしかったし、少年たちは300人以上の若者からインタビューをして選ばれ、要するに“素人”なのですが、それがまた生き生きとして、泣かせる演技までするのでした。

見終わって映画館を出るときにもまだ何か幸せの余韻の残る映画でした。
来てよかった。

 

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