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2022/06/18

映画「エリザベス 女王陛下の微笑み」を見て来ました。

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映画『エリザベス 女王陛下の微笑み/2021年 イギリス 監督:ロジャー・ミッシェル 出演:エリザベス二世他』という映画を見ました。

英国君主エリザベス2世の在位70周年の祝福の年に公開されるべく製作されたドキュメンタリー映画でした。

内容は、1930年代からこの2020年代までのアーカイブ映像を、パッチワークのようにつなぐことによって作られている「大全」的な映像作品で、女王が若くて美しい時代ももちろん、現在に至るまでの映像は、私も見たことの無いものがたくさんあって、「皇室アルバム」的な見方をすれば、ある程度楽しめるんじゃないかと思いました。

舞台裏的な映像もありましたので、ふだんのエリザベス女王の人間的な魅力なども随所に感じることができました。

ただ、英国王室にとって苦難、試練の時期が何度も在位期間にあったと思うのですが、その部分についての掘り下げ方というか、ほとんど掘り下げていないという印象でした。

たとえばダイアナ妃とチャールズ皇太子のご成婚時の国民の歓喜の様子なども、時間としては、ほんとうに“通りすがる”程度の取り上げ方だったし、ダイアナ妃が亡くなったときの国民の前に姿を現わす女王陛下の様子なども、かなり時間が絞られていて、突っ込んでその部分にふれているということはありませんでした。

なので、90分という、近年では割と短い上映時間でしたが、それでもニュース映像をずっと見ているような感じで、ちょっと退屈してしまいました、私は。

 

 

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あと、私個人が“おっ”と思ったのは、ビートルズがMBE勲章を授かった当時の映像と、ポールマッカートニーが若い頃に感じた女王陛下の印象、さらに最後の最後に流れたビートルズというか、ポールマッカートニーが歌う「ハー・マジェスティ」です。

この曲はビートルズが最後に製作したアルバム(※最後に販売したのが「レット・イット・ビー」です、因みに)「アビー・ロード」のラストに入っているものです。

当時、レコーディング・スタッフがポールから「とりあえず録音したものは、クズでもとっておけ」と言われて、アルバムのテープ最後部に残しておいた、ポールがちょっと“おふざけ”で作った曲で、だからいきなり前の曲のエンディング音が残っていたり、お尻は録音が切れていたりのものでした。
プレイバックしたときにそれを聞いたポールが「おもしろいからそのままにしてリリースしよう」となった不思議な曲ですが・・。

で、話を元に戻して、映画のラストで流れる「ハー・マジェスティ」は“完全版”でした。
近年発売された「アニバサリー・エディション」に入っていたテイクに、さらに冒頭、ビートルズ達の会話や、イントロのやり直しなども入っていました。

・・この映画の趣旨とは離れるけど、ビートルズ・ファンにしたら、絶対に聞いておいた方がいい!というパージョンでしたd( ̄  ̄)

以上、ちょっと横道にそれましたが、映画「エリザベス 女王陛下の微笑み」の感想でした。

 

2022/06/16

映画「大河への道」を見てきました。

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映画『大河への道/2022年 日本 監督:中西健二 原作:立川志の輔 企画:中井貴一 出演:立川志の輔、中井貴一、松山ケンイチ、北川景子、岸井ゆきの、和田正人、田中美央、溝口琢矢、西村まさ彦、平田満、草刈正雄、橋爪功 』を見てきました。

立川志の輔の落語『伊能忠敬物語…』が原作になったんだそうですが、志の輔さんの落語を映画というエンターテインメントで表現しようと企画したのが、主演の中井貴一さんで、中西健二が監督を務めている歴史ドラマとなっておりました。

 

 

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たまたま志の輔さんが落語の公演の帰り道、佐原に寄って、伊能忠敬の記念館を訪れたことから落語を創作することになり、それを聞いた中井さんが企画し、実際に私も見て、とてもいい映画になったものだと思いました。

物語としては、千葉県香取市役所で、伊能忠敬を主人公にした“大河ドラマ”で観光促進をしようというプロジェクトが立ち上がる。
でも、脚本作りをお願いした先生が発見したのは、伊能忠敬が地図完成の3年前に亡くなっていた事実。
これじゃ大河ドラマにならないよ、というところからストーリーは急展開!
伊能忠敬の遺志を継いだ弟子たちの物語が紐解かれていくのでした。“ちゅうけいさん(忠敬のこと)”は生きていることにして・・。

 

 

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舞台は、香取市役所の職員が大河ドラマを何とか実現させようとする現代と、実際に忠敬が地図を作っていた江戸時代と両方がスクリーン上で展開され、しかも出てくる役者はダブルキャストで、これもまた面白いつくりです。
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現代の市役所職員の中井さんや、松山さんが苦労する場面、そして艱難辛苦を乗り越え、時には客席を笑いの渦に巻き込むギャグなども含めながら進行する江戸時代の日本地図を完成させた人々のシーン、これらが交互に現われ、やがてラストの2022年の今見ても圧倒的で素晴らしい日本地図のシーンに(どういう場面かは映画を見てください)涙が落ちました。
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中井さんの側近を演じた松山さんの、今風だけど、“感動しい”の男の演技もよかったし、北川景子さんのキリッとした演技とたたずまいは大向こうを唸らせるような感じでした。

そのほか、出てくる人達は“ひと癖も、ふた癖もある”役者さんばかりで、見応えありましたよぉ~d(^_^o)

千葉県が全国に誇れる人と言えば、この「伊能忠敬」と「長嶋茂雄」です。
ふたりとも常人のレベルを超えるスケールのある人です。
香取市役所、そして佐原の皆さんは、この映画、“自慢”できますねぇ、ほんとにいい映画でした。

100点!!

 

2022/06/09

映画「太陽とボレロ」を見ました。

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映画『太陽とボレロ/2022年 日本 監督・脚本:水谷豊 出演:檀れい 石丸幹二 町田啓太 森マリア 水谷豊 西本智実 他』を見ました。

水谷豊さんの監督・脚本で、檀れいさんが主演です。
ある地方都市のアマチュア交響楽団の物語で、長年活動を続けてきたものの、近年観客の入りも悪く、年4回あった公演も2回と減り、支援してくれる企業等も減ってきて・・解散という苦渋の決断を主催者・花村理子(檀れい)が下したところから物語は始まります。

花村理子は、急逝した父の事業を継ぎ、ピアニストになるのをあきらめ、故郷に帰り、交響楽団を支えてきたのですが・・。

その花村理子を鶴間(石丸幹二)が、支えてきたが、結局解散という結論は変わらず、でも解散コンサートに向けて皆が動き出すという話です。

もちろん主演の檀れいさん演ずる花村理子の音楽と人生の物語ではあるのですが、楽団員それぞれの想いや、生き方も絡んで、さらにラストのコンサートでは、役者それぞれが自分で練習して吹き替え無しで実際演奏するという・・感動的なラストが待っています。

 

 

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私は宝塚歌劇が大好きですが、檀れいさんが現役トップ娘役だったときは、子育てに忙しく、生で彼女の舞台を見たことがありませんでした。ビデオで「王家に捧ぐ歌」を見たことがあるだけなのですが、堂々とした娘役にお見受けしておりました。

今回の役どころは、必死で企業や役所を回り、オーケストラへの支援を得ようとする様子や、楽団員からの突き上げに対応する様子など、真摯で、そして決断力もあり、人としての強さも見せながら、弱い部分も観客に感じさせる・・絶妙の演技でした。

ものすごく魅力のある女性を演じていました。それに、宝塚当時の雰囲気もそうでしたが、なんだかちょっと“浮き世離れ”した感じも、檀さんの大きな魅力であり、他の女優には見られない特徴だと思いました。

相手役とも言っていい石丸幹二さんも、ミュージカルスターとは思えないような庶民的な雰囲気も“まといつつ”、でも王子様的なものがキラリと光り、これまたふだんは見られないようなキャラクターをつくりあげていました。

二時間以上という長さも感じさせず、変なギスギスしたシーンもなく、淡いトーンの、落ち着いた時間が流れるやさしい感じの映画になっていました。
私にはとてもいい時間を映画で過させてもらったという感覚が残りました。

いい映画でおすすめです。監督の水谷豊さん自ら演じる指揮者も枯れたいい演技でしたよ。

 

2022/05/28

映画「瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと」を見て来ました。

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映画『瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと/2022年 日本 監督:中村裕 出演:瀬戸内寂聴』を見て来ました。

今年5月に満100歳を迎えるはずだった寂聴さん。その寂聴さんに17年間密着して取材した監督の中村裕氏、100歳の記念に寂聴さんと一緒に完成した映画を見ると二人で話していたのですが、「生誕100年記念」の映画ということになりました。

寂聴さんの法話は有名ですが、もちろんそのシーンも出てきはするものの、寂聴さんの日常の姿、発言、身体上の変化など様々な瀬戸内寂聴さんを見ることが出来ました。

法話の方では、私、不覚にも何度も涙を流してしまいました。

東日本大震災で消防団員の夫を亡くした奥さんが「毎日泣いて暮らしている。夫がいなくて私はどうして生きていったらいいのか」と涙ながらに寂聴さんに訴えると、寂聴さんは壇上から降りて行ってその人の手を握り、だんなさんは今あなたと一緒に来ていますよと強く握ると、その奥さんの腕にはだんなさんの形見の腕時計がされていて、皆んな涙ながらに見ていると、「大丈夫、あなたも死ぬんだから、あっちで会える。だんなさんはいつもあなたのことをそばで見ているのよ」と励まし、“あなたも死ぬんだから”のところでは会場は泣き笑いになりました。

また、若い女性が「もう生きていけない。私は尼になりたい。」というと、「あんた、尼だけにはなっちゃだめ!それは最悪の仕事。」なんて言って、その女性の肩を強く叩いて「だいじょうぶ、きょう、ここまで来たんだからやれる、生きていける」と励まし、ここでも「尼だけはなっちゃだめ」のところでしんみりとしていた会場は爆笑(^_^;)

 

 

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また監督との会話の中で、「恋愛は雷に打たれるのと一緒。どこが好きだとかそんなことじゃない。突然雷に打たれたように恋に落ちる。でも、本を読むよりも何よりも、それがその人の人生に大きな影響を与え、勉強になる。」という発言をされていました。
・・恥ずかしながら、ものすごくよくわかりました。

「あの男(女)は、ろくでもない人間だ、やめなさいと言われても、妻子がいるのだと言われても雷に打たれるのと同じなんだからどうしようもない。」・・そうだと思います。
なんだか知らないけど、週刊誌などを見て人の不倫に激怒したりしている人って、結局今まで本当に人を好きになったことがないのだと、私は思います。

寂聴さんの「晩節なんか汚したっていい。好きに行動すればいいの。」という言葉も“寂聴さんらしい”と思いました。

映画の中で、子どものようになったり、真剣に自らの考えを話したり、お酒を飲んでゴキゲンになったり、“えんえん”泣いたりする姿も見られましたが、そのまんまの瀬戸内寂聴さんの姿を見ることができるこの映画、とてもいいものでした。
“大おすすめ”です。

 

2022/05/22

映画「シング・ア・ソング! -笑顔を咲かす歌声-」を見て来ました。

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映画『シング・ア・ソング! -笑顔を咲かす歌声-(Military Wives)/2019年 イギリス 監督:ピーター・カッタネオ 主演:クリスティン・スコット・トーマス、シャロン・ホーガン』という映画を見て来ました。

このあいだ半年ぶりに映画を見て、今回は休日なので妻も誘い千葉劇場へ。やはり映画館で見る映画はいいものです。

映画の舞台となるのはイギリス軍基地でした。
愛する人を戦地に送り出し、最悪の知らせが届くことを恐れながら、基地に暮らす軍人の妻たちが主人公です。

大佐の妻ケイト[クリスティン・スコット・トーマス]が、そんな女性たちを元気づけようと、困難を乗り越えるために何か努力しなくてはと、熱意を持ってはたらきかけるが、皆は割と冷たい視線・・。空回り状態でした。

 

 

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女性たちの本来のまとめ役リサ[シャロン・ホーガン]は、最初はやる気なさそうでしたが、何気なく始めた“合唱”に多くの女性たちが笑顔を見せ始め、ケイトとリサの中心的な二人が方針の違いなどから衝突を繰り返しながら、やがて皆が互いを認め合うことに。

夫たちが向かった戦地から最悪の知らせを受け取ってしまうメンバーがいたり、家庭内がうまくいかなかったり、かつて我が子を戦地で亡くし、不安定な精神状態の人もいる中、だんだんと美しい歌声を響かせるようになる合唱団。

 

 

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そして、毎年ロンドンのアルバートホールで開かれる大規模な戦没者追悼イベントへの招待状が届き・・みんなが心をひとつにして歌い切ることができるのか・・最後の歓喜のシーンまで、いろいろなことが起こり、涙が何度も頬を伝うことになりました。隣にいた妻も嗚咽するのを我慢するのが大変だったと鑑賞後にポツリともらしました。

2019年の映画ですが、今、世界はロシアとウクライナの戦争で、皆が心を曇らせています。
映画の中に出て来た悲しい出来事が、現実に両国で起こっているわけです。

一人の兵士の死が、家族だけでなく、多くの人の悲しみになり、それらは今、世界を埋め尽くすくらいの悲しみの渦となっているのです、目には見えないけれど。

早く兵士が自国に帰還し、家族と再会し、笑顔になれることを祈ります。
人間が人間を攻撃したり、殺そうとしたりすることのない日が訪れる日をいつまでも待ち続けます。

 

2022/05/21

サビだけ聞いて、映画は早送りの人

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以前にも少し書いたことがありましたが、音楽は配信が中心となり、“イントロなし”の曲づくりが推奨されているようです。

要するにイントロが鳴っている間に、もう我慢出来なくなって別の曲に“飛ばして”しまう人が多いらしいんですよね。そうすると、その曲はもう聞いてもらえなくなる・・らしい。

このあいだラジオかテレビか忘れたが、若い人が、「自分なんか、サビだけ次々と聞きますよ!」と得意げに話していました。なんで“得意げ”なのかは私にはわかりませんでした。

さらにまたラジオで聞いたのですが、曲を作る側の人の話だったのですが、ミックスダウンの段階で、携帯電話などのアラーム音に似た音などを曲のサウンドの中に潜ませるというか、“仕込んで”おく作業をするのだそうです。

これまた、その人は得意げに言っていましたが、「あれっ、スマホが鳴っているのか?」と注意を引きつけることによって、その曲から離れて行くことを避けることができる・・って・・バカじゃないかと思いましたが、「今、それは曲づくりの常識です。」と鼻高々でした。
これは曲作りじゃない、トラップを仕掛けているだけです。むしろ法的にも問題があるんじゃないかと私は思いました。

さらにまた、今朝のラジオで聞いたのですが、今やサブスクリプション契約をして、配信で映画やドラマなどを見ている人は、「早送り」で見るのが当たり前です!と言っていました。
私は映画は基本的に映画館で見ますし、ミュージカルや芝居は舞台を直接見るので、よくわかりませんが、今そういう配信を受けている人は、もう何倍速といういくつかの選択が出来るように最初から配信されていて、要するに映画の「間」などは一切関係なく、《情報》として映画のストーリーをただ追っているだけのようです・・ああ、もったいない。

そのラジオではさらに、「そうすることによって、サブスクで大量に配信されているものを何本も余分に見ることができるんですよっ!」って、これまた自慢げに声高らかにおっしゃっていました。ご愁傷さまです。

前にも書きましたが、私が落語を聞くと言ったら「出し物を聞いて、一度聞いた話だったら無駄なので聞く必要はありませんね。」と、どうだと言わんばかりの部下が職場にいたりもしました。

その部下の男性は、芝居やミュージカルは、テレビやビデオで見れば十分で、「“飛ばし・飛ばし”見ることで時間がかせげます。」と、お前のやっていることは“無駄”だらけだと、力強く言い聞かせてくれました。ありがとう、一生やっていなさい。

というわけで、音楽も映画も舞台も、演奏者や、演者などの作品として、芸術としての価値はどんどんなくなり、「情報提供」程度のものになっていくのでしょう、いや、もうなっていると思います。

ほんとうにいやな世の中になったものです。じじいが戯言言ってるよ、と思っている人、どうぞそう思ってください。あなたにそう思われると、とても安心します。

 

2022/05/18

半年ぶりに映画を見て来ました『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』

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去年の12月に見て以来、半年ぶりに映画『マイ・ニューヨーク・ダイアリー(My New York Diary)/2020年 アイルランド・カナダ合作 監督・脚本:フィリップ・ファラルドー 出演:マーガレット・クアリー、シガニー・ウィーバー、ダグラス・ブース、プライアン・F・オバーン、セオドア・ペレリン』を千葉劇場で見てまいりました。

今年に入ってコロナ感染が再拡大し始めたので、警戒し、六ヶ月の間様子見をしていました。

主人公を演じるマーガレット・クアリーは、ニューヨークで作家としての仕事を夢見ていたのですが、まずは就職先としてJ.D.サリンジャーの出版エージェンシーに入るところから物語は始まります。時代は1995年。

映画の中でも出て来ますが、オフィスではやっとコンピューターが使われ始めた頃で、ニューヨークの雰囲気も、職場の1920年代のような雰囲気もとてもいいのです。
これを見るだけでも、なんだか“いい時代”の“いい様子”を見ることが出来て、うれしくなってしまいました。

 

 

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厳しい老舗出版エージェンシーでの仕事、そしてさらに厳しい上司を演じるシガニー・ウィーバーの演技も見どころのひとつでした。
ビジネスとしてきっちりと線を引き、作品の内容に重きを置く主人公に指導していくのですが、でもプライベートでは、とても繊細で人間的な弱さも見せるシガニー・ウィーバーの役どころは、まさに演技力がものを言って、主人公との素晴らしい人間関係も見せてくれました。

また、主人公のマーガレット・クアリーは、声や、背中だけしか見えてこないサリンジャーとのやり取りや、恋人や友人との関係などを経て、自分を見つめ直していきます。
その過程もうまく描かれていましたし、彼女の演技も魅力あるものでした。
ラストの自分のやりたいことへの決断の表情もとてもよかった。

さらに、職場の人達や恋人、友人など、脇役陣の絶妙の演技も光るものがあり、いい映画になっていました。

久しぶりの映画復帰、いい作品から再開できてよかった・・と、今しみじみ感じているところです。

 

2022/04/03

テレビのコメンテーターなどが使う気になる言葉

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以前にもいくつか書いたことがありますが、特にテレビのコメンテーターなどがあまりにも当然のように使う“気になる言葉”や“カタカナ語”があります。

今、思いつくままに例を挙げてみたいと思います。

ガバナンス・・・統治とか、管理、支配という意味があると思いますが、その体制構築についても意味合いとして使っているように思います。
でも、「“管理体制”をしっかりとした方がいい」などとコメントすればいいんじゃないかと、いつも感じています。
なんだか、わざと難しそうに、えらそうに言っているだけじゃないか・・と思うんです。

イノベーション・・・これもよく使う人がいます。
“革新する”とか、“新しい技術や手法などを取り入れる”という意味で使っていると思いますが、わざわざ“カタカナ”で言うまでもないと、いつも思います。
自分が時代の先端にいるんだ、みたいな“気取った”人が使っているような気がしますよ。

出口戦略・・・これも“あやしい人達”がよく使っている気がする。
なんとなく感じているのは、「損害を小さくして、撤退するための作戦」みたいな感じで使っていると思うんですよ。
でも、“ぶっちゃけて”言うと、「いままで“ああだこうだ”とやってきたけど、どうもうまくいかない。てきとうに言い訳して逃げちゃおう」ということだと思います(^_^;)
さんざんえらそうに“これしかない”みたいなこと言ってやらせておいて、言いだしっぺが真っ先に逃げ出す時に使う言葉・・と理解するのが正解だと思います。

コンテンツ・・・中身、内容の意味だと思いますが、この言葉も、ちょっと時代の先端にいる“ふり”をしている人が「“コンテンツ”が、いちばん大事だ」みたいなこと言っている姿が目に浮かびます。
その先は言わないので、どういうものを作っていけばいいのか、ということにまで考えが及んでいない人が、それを誤魔化すときに使う便利な言葉だと思います。

グランド・オープン、グランド・メニュー・・・これもあやしい感じがしますよぉ(^^;)
本来の意味としては、「正式に開店する」とか「常に出されるメニュー」程度のものだと思います。
でも、あえて“グランド”を使っている人達は、もっと“えらそう”で“盛大”なイメージを喚起させる意味合いで使っていると思いませんか。
そんでもって、グランド・オープンしたお店や、グランド・メニューを開いてみると・・たいしたことないです (・_・;
ようするに自信があるなら、こんな言葉使わないってことだと思いました。

アサイン・・・最近よく耳にします。当然のように使われていますが、なんのこっちゃか普通に暮らしている人にはわからないと思います。
「任命する」とか「割り当てる」などという意味だと理解していますが、だったらこの「アサイン」なんて言葉使う必要がまったくないと思うんです。あんた日本人だろうっ!っていうのが私の答えです。

いま思いつくのは以上です。
まだまだいっぱいあると思いますが、あやしい言葉、うろんな言葉には、くれぐれも気をつけたいものですd(^_^o)
使っているヤツは、この言葉よりも“あやしいヤツ”です。

 

2022/01/03

音楽は栄養ドリンク剤か、もっと強めの“クスリ”の一種みたいになってきた。

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暮れの紅白は、もう基本的に見なくなりました。
ただ、自分が聞いてみたい人が何人か出ていたりもするので、その人の時だけちょっと見たりします。

でも、お茶やお菓子をとりに皆がいる部屋に入るとチラチラとその時に歌っている人たちが目に入ります。

ものすごい勢いで叫んで、日本語なのに耳で聞いただけでは何を歌っているのかわからない音が鳴っている・・という感じの人が目に入りました。何人かいたみたい。
なにか画像も文字などがチカチカしていて、見ていると倒れてしまいそうに感じました。

過去に音楽が音楽として持っていた役目は、ほぼ終わったか、変化して別の役目になったのかもしれません。

クスリの一種か、刺激を与え、その瞬間を乗り切るための一時的な薬物的なものになったんじゃないかとも思いました。
SNSが発達し、人と人の関係は濃厚になったのかと思いきや、どんどん稀薄になるという裏腹な人間関係に苦しむ中で、刺激物・劇薬が必要なのか・・と私は思いました。・・念のため“私は”ですよ。

私が生まれる以前の「ヒロポン」みたいなものかもしれないと思いました。
当時は、経済成長に伴い、仕事の渦に巻き込まれ、自己を見失いかけた人達が使っていたのかもしれませんが、今は人間関係の地獄、苦痛から免れるためには、あの音による“ヤク”が必要なのかもしれません。

最初は“軽い”もので、ちょっと愉快で楽しめたのかもしれないけど、あの音楽を聞いていると、唐辛子を直接入れ物から口中に振って刺激を得ているように感じました。
聞いている人は感じていないかもしれないけど、ちょっと末期的にも感じました。

そんなことはないよ、と言われると思いますが、そうだといいなとは思いますが、・・・ちがうかもしれないですよ。

新年らしからぬ文でしたが、年末にそう感じたので書いてみました。

 

2021/12/10

仏映画「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」を見ました。

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映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む(The Savior For Sale)/2021年 フランス 監督:アントワーヌ・ヴィトキーヌ ※ノンフィクション』を見て来ました。

名も無き競売会社のカタログに掲載された絵を見て「もしかしたら」と閃いたニューヨークの美術商が日本円にして13万円で落札したことが発端となる映画で、しかもドキュメンタリー。

その後ロンドンのナショナル・ギャラリーに接触し、専門家の鑑定を得たギャラリーがその絵を「ダ・ヴィンチ」の作品として展示。
そこからこの絵に群がる人達・・。

ダ・ヴィンチの最後の作品、“男性版モナ・リザ”だ、なんて言う人達も現われ、遂に・・オークションで510億円で落札されることになるが、その後も様々な人がダ・ヴィンチの弟子の作品だなどと言い出したり、ルーブル美術館まで巻き込んだ騒動となり、最後まで『謎』は深まるばかり、という混沌としたドキュメンタリー作品でした。

「アート界の闇を暴く!」なんて、ポスターにも書かれていましたが、ほんとうに欲望まみれのミステリー・フィクションでした。

私もよくニュースなどで絵画のオークションのシーンを見たことがありますが、あの異常な金額での落札、いつも「いったいどんな人が買うのか」と思います。
きっとそれは美術作品としての魅力だけではないんでしょうね。
依頼主からの電話を常に耳に当てながら、どんどん競り上げていく様は、「異様」としか貧乏人の私には見えませんが、あの世界にいる人達はその時が人生至福の時なのかもしれません。

あらためて、名画に群がる“魑魅魍魎”の姿を再認識しました。

とにかく、この映画の中では、様々な立場の人達が“もっとも”なことを言いながら登場してきて、名画やお金に蛾のように引きつけられて集まる人間を観察しているだけでも面白い映画でした。

 

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