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2021/10/24

アイスランドの映画「<主婦>の学校」を見てきました。

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『<主婦>の学校(The School of Housewives)/2020年 アイスランド 監督:ステファニア・トルス 出演:※ドキュメンタリーのため、現実の生徒(卒業生含む)と校長先生他』

この映画は実際に北欧のアイスランドにある「主婦の学校」のドキュメンタリーです。
しかも男女共学で、この学校が教えるのは「いまを生きる」ための智恵と技術です。

《自分のことが自分で出来ると、人生はきっと楽しくなる》っていう言葉が添えられていましたが、まさにそんな感じの学校でした。

アイスランドは2021年世界経済フォーラム公表の「ジェンダーギャップ指数ランキングで12年連続1位の“ジェンダー平等”先進国。・・日本は同ランキング120位だそうです(T_T)

「主婦」という概念を打ち破り、「主婦とは性別に関わりなく〈生活を大切にする〉営みを続ける人」であるというわけで(*^^*)、実に面白いドキュメンタリーになっていました。
特に何かストーリーがあるわけではありませんが、とにかく学校の授業や生徒達の寮での様子をありのままに撮り、飾り気のない、でも美しい画像で見せてくれます。

通常の生活全般の家事を実践的に教えるのですが、基本だけでなく、衣服の修理や食品ロスなどのサステイナブルなことを古くから教えていたというのも、この学校の魅力でした。

 

 

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卒業生として登場する男性が何人かいたのですが、アーティストや、中には大臣もいました(#^.^#)
大臣自ら“大切なことをここで学んだ”と語っていましたが、どの卒業生も自分が受けた授業の話をするときはとっても“生き生き”としていて、この学校の良さがその表情からもうかがえました。

家で過すことの多くなったコロナ禍以降の暮しや家事のあり方まで問いかけてくれているように感じましたが、まずはこのあまりにも“自然体”な映画を多くの人に見てもらいたいと思いました。

人が毎日生活していくということが、それそのものが「人間」というものだと思いました。
なんだか、生きて行くことが楽しいことなんだ、と思えるような映画でした。

 

2020/10/08

「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ/遙洋子」を読んだ。

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『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ/遙洋子著(ちくま文庫)』という本を読みました。
著者、遙洋子さんを私は存知上げておりませんでしたが、タレントとして関西で活躍されていた方のようです。
このブックオフで手に入れた本、いきなりタイトルがすごいことになっています。
上野千鶴子さんはあの東大入学式での有名な祝辞で私も存知上げておりましたが、あの祝辞をテレビ等で見て、いちいち頷きました。これだけ本音でものを言える人がいるのか、と思いました。
そして、それを批判する人がいたことも覚えています。

ジェンダー研究という新しい分野で“闘って”きた上野さんに「ケンカ」を教わるという面白いタイトルとなっていますが、「あとがき」を読んで、この本の内容はもともと上野教授から夏休みのレポートとして提出を求められたものであったことを知りました。

こんな過激で、正直で、読物としても面白い本が出来上がったのは、上野さんの怪物のような怖ろしい講義をしていることもありますし、著者のすべてをさらけ出したかのような智に対する、そして勉強に対する貪欲で、臆病で、がむしゃらな人間性にあるのだと思いました。

上野さんの講義の様子は、この本を読んでいるだけでも怖ろしくて私は教室にも入れないような気になりました。
でも、遙さん以外の東大生達の様々な生態も描かれていて、講義中のバトルのようなものにドキドキ、わくわくもしたのでした。

なぜ人は勉強するのか、なぜ人は人としてここに存在し、何を求めているのか、人はどうやってこの人生を生き抜いていくのか、歩いていくのか、などと私の勉強不向きな脳も考えさせられることになりました。

前のめりにぶっ倒れながらもどっこい生きて行く、勉強していく遙さんの姿勢に圧倒されつつ読了いたしました。

疲れたけど、その疲れは心地良かった。

 

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