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2023/03/25

最初は漫才師のネタかと思った。

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一昨日だったか、チラッと見えたネットニュースの見出しに、首相が「必勝シャモジ」をウクライナの大統領に贈ったという・・・最初は漫才師がそんな悪い冗談をネタとしてやったというニュースかと思ったら、ラジオのニュースでどうやら本当にそんなことがあったのだと知りました。

今、ウクライナで起こっているのは戦争です。
日々、互いの国で死者が出て、街が破壊され、インフラが寸断され、家もなく、寒い思いをしている人達がいる・・。

戦争は勝つ方も負ける方も両方の国に多くの犠牲者が出るのはどんな人でも知っていることです。
そして日本はかつて戦争に敗れ、原爆投下も受け、「もう二度とこんなことは御免だ」と昭和20年に“懲り懲り”とした国でした。

その唯一の被爆国であり、まさに原爆投下された広島を地元・地盤としている人物が、今まさに戦争のさ中である一方の国に「必勝祈願」の縁起物を贈った・・という・・戦争を煽るような理解不能の行動をしました。50㎝もある大きなものだったという。
甲子園で闘う地元の高校生の宿舎に激励に行ったわけではない。

そんな日本が願うのは一日も早い停戦ではないのですか。
お土産なんか持っていかなくても、今のウクライナの人達がどんな状況下にあるのか、インフラの復旧など日本が力になれることはないのか、そんなことを真剣に聞き取ることが第一ではないのかと、私は思いました。

とりあえずシャモジは“焚き付け”しか利用方法はないと思います。

 

2023/02/10

最近よく聞くフレーズとそれに対する私からの疑問と、さらにそれに対する相手方の予想答弁もところどころ付けてみた

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丁寧に説明する → 丁寧に説明したことは一度もないですね、いつ丁寧に説明してくれるんですか? → 丁寧に説明出来なかったことについて丁寧に説明していきたい・・・無限連鎖を続けているうちに何がなんだかわからなくしていく手法・・・

異次元の少子化対策 → これから子持ち世帯の人に話を聞いていきたい → なんだ何にも考えていなかったんだ → やがて児童手当に所得制限をするかどうかという実に“しょぼい”話になってきた → 異次元の無責任政策だとわかった

防衛費を増額する → 増額した予算は何に使うの?ミサイルは何基買うの? → 増額についてはよく検討してきた、だが中身は言えない、でもよく検討してきた・・。ミサイル何基などというのは機密事項だ議論の場では話すことはできない → じゃ「防衛に必要だ」と言えばなんでもできるじゃないの

まさに検討しているところだ → 検討している間に問題が深刻化しているんだけど → 検討を“加速”させたい → 検討した結果が知りたいのだ、加速って何?いつまで加速しているの? → そこでさらに検討を加速させたい → (^_^.)

総合的に判断する → 都合のいいように判断するってこと? → まさにそれを総合的に判断したい → ああそうですか

適切に行っていく → やっつけ仕事で辻褄合わせしていくってこと? → まさにそこを適切に実施したい → 総合的と適切の“合わせ技”で“のらりくらり”と逃げ切るってこと? → まさに総合的に適切に判断し、実施していきたい → (T_T)

スピード感をもって進めたい → とりあえず“急いだふり”をするってことね → ・・・・・ → スピード感を持つんじゃなくて、スピードを上げろよ!

緊張感をもって進めていきたい → 真剣に取り組んでいる“ふり”だけしておこうってことね → ・・・・・ → 緊張感を持つんじゃなくて、緊張すればいいんじゃないの! → ・・・・・

マイナンバーカードが健康保険証の代わりになるすごいだろう → でもって健康保険証は廃止する → 意地悪だねぇ、じゃカードの無い人はどうなるの?まだいっぱいいるし、作りに行けない人もいるし、医者に掛かるなっていうの?重病の人はカードなんか作りに行けないよ → 健康保険証に代わる資格証明的な物を発行できるようにする、ただし有料だ → 元の健康保険証に戻せば予算もかからないし、誰も困らないし、一番いいよね → うぐぐ・・

敵基地攻撃能力を保有したい → 敵がこちらにミサイルを打ち込む前に敵基地を攻撃するの? → そうだっ! → でもどんな専門家も相手がミサイル発射するまでは何処に打ち込むのかわからないって言ってるよ → うるさいっ! → もしも仮にこちらが先にミサイルを撃てたとしても、それが着弾したら敵国はこちらにミサイルを報復して撃ってくるし、「先制攻撃をしたのは日本だ」と言うよね → えぇと・・ → ロシア軍がウクライナにしているように次から次へと日本の都市にミサイルを打ち込んでくるよ → えっ? → 日本人がたくさん亡くなるし、都市は破壊され壊滅し、さらに敵は最も効果のある原子力発電所を狙って撃ってくるよね → は、はぁ・・・ → なのになぜ今原子力発電所を増やそうとしているの?日本は壊滅するよ → うるさいっ!!

同性婚を認めたり、婚姻時に氏の選択を認めると「社会が変わってしまう」と言っていましたね → 社会の根幹への変化について言った → 「・・・てしまう」って言い方は、悪い方向にいってしまうという時に使われるのであって、いい方向に行く時は「・・・てしまう」という言い回しはしないと思いますよ、違いますか? → ・・・つい本音が・・・

LGBTについて誤解を与える発言をしてしまったなのらお詫びする → 誰も誤解していないよ、あなたが思っていたとおりのことを正確に聞き取ったので、みんな怒ってこんな騒ぎになったんだよ → えっ?!あ、そうなんだ・・・

反省すべきことは反省すべきこととして反省したいと思います → で、何を反省してんの? → えぇと、なんだっけ??

そのご指摘はあたらない → あたってるよ図星です

まだまだい~っぱいあるけど、きょうはこのへんで。

 

2023/01/02

「静かに 健やかに 遠くまで/城山三郎」という本を読みました。

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『静かに 健やかに 遠くまで/城山三郎著(新潮文庫)』を読みました。
これもブックオフで110円で見つけたものです。
暮れから読み始めたのですが、新年となりタイトルも新年らしくていいな、と思いつつ本日読了。

城山さんの小説や随筆、インタビューなどの著書から、これはという文を抜き出して集められたものです。
けっこう響く言葉がたくさんありましたし、教訓になるものや、これから心がけねばならないと思うこともありました。

少し私が気になったところをピックアップしてみます。

「塩野七生さんのベネチアの話を読むと、ベネチアは商人国家だが、政治家になって権力を持った人は、そのポストについていた期間、次には休まなくちゃいけないと定められていたそうです。これなんかは、一つのチェックシステムだと思うんです。こうしたチェック機能があったから、商人国家が続いた。日本の社長は、自分の任期を自分で延ばしちゃう人もいますから。けじめをつけない社長は、何かあったら、ほかの役員以上に重いペナルティーをかけてもいいですね。」

という一文です。
どこかの国の指導者などは、自分が偉くなると自分の任期を延ばしたりしているし、どこかの国の首相になった人が辞めたあとも、まるで“院政”のごときふるまいで現行の首相を操っているようにも感じます。
辞めたらもう政治の世界からいなくなってほしい人が多々いらっしゃいますし、「辞めたら後がない」覚悟でその任期に命を賭けてほしいと思う昨今です。

次の気になった一文。

「将軍には将軍の使命があり、参謀には参謀の仕事があり、そして兵には兵の・・・。しかし、真の将軍というものは、兵士以上に兵士のことを知り、まず兵士のために憂える人でなくてはならぬ。兵士に先んじて憂え、その楽しみは兵士より後にすべきである。」

そのおとりです。
最低の将軍は「絶対安全」の場所に閉じこもり、高みの見物に終始する。そして、兵士より先んじて楽しみ、危うしと見れば、兵士より早く遁走する・・。
今や、こんな人ばかりです。
軍事費を倍増し、軍備を拡大し、危うい状況をつくり、いざとなったら自分はどこかで高みの見物を決め込むのでしょう。

長文になりついでに、もうひとつ。

「通勤苦ひとつとってみても、組織の中で生きるとは、たいへんなことである。ときには、やりたくない仕事をやらされ、好きな仕事には就けぬ。顔も見たくない上司に仕え、蹴と飛ばしたい思いのする部下にも耐えねばならぬ。」

なんだか私の人生を振り返ってもらったような気になりました(^_^;)

上記のような文が満載のこの本、とても勉強になり、ぐっと私の心に入り込みました。
良い本でした。

 

2022/12/31

2022年も暮れて行きます。

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写真は、今年のスケジュールを書いていた手帳です。
今年もあとわずか、数時間になりました。
去年、2021年は正月から入院、退院と慌ただしく大変なことになり、丸々一年間を体力回復に費やしました。
仕事も厳しい状態になり、辞めることに・・。
今年2022年は何とか前年よりも良い状態で迎えたのですが、前年暮れから体調に影が差す状況・・今年いっぱいは、また体調を戻すために我慢して我慢して、少しずつ元に戻して行きました。

三か月ほど前に体調回復の見通しがついたので、かかりつけの先生に相談し、先生理解のうえ、いったん薬類をすべてやめました。

自分の体力のみで頑張って体調を戻すようにしたいと思ったからです。
おかげさまで、先日血液や尿検査の結果が出て、ほぼすべて正常値に戻りました。
異常なほど減っていた血液もほとんど正常値に。
気力で薬なしで元に戻しました。日常生活や運動等を慎重に考えながらやってきたことが功を奏したようです。

コロナウィルス感染も第八波がやってきて、いったいいつまでこのような状態が続くのか不安なままで新年を迎えるとは第一波の時には思いもよりませんでした。
じっと我慢して今までどおり気を付けるしかないと、気を緩めずにいようと決意を新たにしているところです。

戦争もいやなことでした。
この時代にまだこのような暴挙に出る指導者がいることに驚きました。
しかもこの機に乗じて国会での議論を経ずに、今後新設はしないとあの大震災のときに言っていた原子力発電所を作ろうとしたり、廃炉にする時期が来た発電所の運転期間を何十年も延ばしたり、さらに10年も停止していたものをその期間はカウントせずに“空白の時間”を無かったことにして運転しようとしたり・・。
家電だって10年使わずにいたものを安心して使う人がいますかね・・。

そして軍事費も増額し、どのような防衛をするために何にいくら使うのかも説明せずに、これもまた議論なしに重要な事項を決定してしまいました。

「50年も経つと人は戦争の怖ろしさ、苦しみ、つらさを忘れる」と誰かが言っていましたが、そうなっているようです。
あのとき、「もういやだ、懲り懲りだ。夫が死に、息子が死に、父親が死に、残された家族は途方に暮れ、結局死ぬのは自分たちの家族で、中には帰って来れない戦闘機に乗せられた若者もいた。戦争とはこういうものだ。二度としてはいけない。広島や長崎には人類が人類に対して使ってはならない恐ろしい核爆弾が落とされた。こんなこと人間がしていいものか。」と思っていたのに、時が経てばあのときの人々の気持ちを忘れてしまう。
あのときそう思ったのは、“私たち自身”と言ってもいいのです。

どうしてもやりたいのだったら、国民に「私はこの国をこういう方向に導きたい、そのためにはこれが必要だ」と何時間掛かってもいいから説明してほしいものです。説明できればの話ですよ。出来ないから説明しないのです。

などと、つらくて暗い話をしてしまいましたが、なんとか新年は感染症が収まり、戦争も終結する年になってもらいたいものです。

なんとか生き延びて今年も終えようとしています。
来年は、自分のやりたいことをもっとどんどんやってみたいと思います。ひとりひとりが“生き生き”と“明るく”過ごせることがいちばんです。

 

2022/10/03

「世界の日本人ジョーク集/早坂隆」を読みました。

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『世界の日本人ジョーク集/早坂隆著(中公新書ラクレ)』という本を読みました。
2006年発行となっていますので、かなり古い本です。これもブックオフにて購入。

世界の日本人ジョークということで、世界の国々から見た日本人の典型的なパターンをギャグにして笑わそうというものがいくつも例示されているのです。

で、この本が作られている過程でも日本人がどう見られているかがどんどん変化していることを感じました。

以前のパターンでは、日本人の勤勉さを皮肉ったり、製造された製品の完璧さを逆にそうでない国と比較して笑いにしたり、ジョークが通用せず、三日後くらいにやっとわかって笑い出すような設定で笑いにしたり・・そんな感じでした。

でも、この本の終盤になると、上記のような日本人ジョークは影を潜め、アメリカの傘下にいてすっかり国としての形態がおかしくなっていることを揶揄するような・・例えば下記のようなジョークが載っていました。

●信頼できる政党
 日本国民の安全と財産を守る三大政党とは?

 三位・・・民主党
 二位・・・自由民主党
 一位・・・共和党

・・d( ̄  ̄)などというのもありました。

また、日本人が外国からミサイル発射などの様々な嫌がらせを受けても怒らないことをジョークにしたもの、さらにアメリカの人五人が集まると競争が始まり、イギリス人が五人だと議論が始まったり、ドイツ人が五人だとビールで乾杯となるが、日本人が五人集まるとマンガの回し読みが始まる・・などとマンガ・アニメ大国になった日本をジョークにしたりもしていました。

で、この本が発行されてからもう16年が経っていますが、今の日本人はどのようなジョークにさらされるのでしょうか。

日本人は無宗教というのが一般的な理解だが、実は政治の世界では宗教にべったりと染まっている・・なんてのも言われる可能性があります(^_^;)

国葬だ国葬だ、と世界に向けて騒いでいたら、議決を得たホンモノの国葬をどこかの国に先にやられてしまい、急に“しぼんで”しまった感のある儀式についてもジョークにされるかも。

ということで、今回の読後感はおしまいです。
日本人の特徴は割と変化が激しいことを知りました。

 

2022/09/21

それでいいのか、「一喜一憂せず」・・。

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ここ数日、報道関係各社の世論調査結果が出ています。

どこも内閣支持率は大きく下落しています。
で、支持率を落としている肝心の内閣総理大臣である岸田さんは・・

「一喜一憂しない。政治の責任を果たすべく、具体的な課題に一つ一つ結果を出すことが重要だ」と述べたそうです。新聞によると。

でもね、「一喜」はしなくていいけど、「一憂」はした方がいいんじゃないんですか?

『聞く耳』をお持ちだとのことでしたが、あの一年に三冊くらいしか書かないと本人がおっしゃっていた“岸田ノート”には「支持率下落」の要因として考えられることを書いてみたんですかね。
書いたんだったら、それを何度も読み返して“国民の声に耳を傾けた”あとに“実行”することをおすすめしたいです。

よく“危険水域”なんてことを言いますけど、もう腰を超えて胸元まで水は上がって来ていると思います。早くしないと“溺れ”ますよ。
風呂につかっているんじゃないんだから、のんびりしていると顔まで水は上がって来て、“SUGA”さんの末期の時のように大慌てで“足掻いて”みっともない姿を国民に見せることになってしまいます。

本当のことを言い、こうした方がいい、と進言できる側近はいないのでしょうね。

 

2022/08/17

『対談集「気骨」について/城山三郎」を読みました。

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『対談集「気骨」について/城山三郎著(新潮文庫)』を読みました。
この本は、平成15年に新潮社から刊行されたものの文庫化です。例によってブックオフにて購入。

城山さんの著書、あるいはこのような対談についても、読み始めるといつも“居住まいを正す”ような感覚になります。
物事について、生き方について、いつも正面から真摯に取り組んで文章を書かれています。

澤地久枝さんとの対談でも、「日本は腐敗と劣化がすすみ、ひどい国になりつつある」と澤地さんが個人情報保護法について話を向けると、「本来は民間人中心の検討部会で、データを漏らす役人を処罰するという法案を作りかけていたのに、スキャンダルをつかまれたくない政治家たちが強行に働きかけ、個人情報保護法を違う方向に膨らませてしまった。」

「役人を罰する法律だったはずが、役人や政治家の腐敗を書いたら罰する。じつに懲役刑まで持ち出してきた。」と怒りを露わにしています。
ジャーナリストはなぜ徹底的に法案を“叩いて”国民に訴えなかったのか、と私も思います。

同じ澤地さんとの対談の中で、「戦争をしていいことは何もない。だから何としても戦争は食いとめなくちゃいけないが、それには、やはり言論・表現の自由です。戦争は嫌だと言う自由がなければ権力者はやりたい放題。言論を押さえ込んでおけば、次の戦争だってやれるんです。」

と、おっしゃっています。・・今の日本にその自由はあるのか、と思います。

何をおいても戦争をしないことが、亡くなった人たち、遺族への責任だとおっしゃっていて、そのとおりだと思いました。

伊集院静さんとの対談では、ナポレオンの話が出て来て、

「あれだけ戦争を繰り返す日々を送っていると、人間としての成長というのは望めないかもしれない。ナポレオンをナポレオンたらしめるのは戦争での勝利しかなかった。たぶんナポレオンは、己の存在は何たるかを考える時間はなかっただろうし、自分を見つめる思考の回路というか、思索法は最後まで身につかなかったんじゃないでしょうか。」

という話になっていきます。

今のどこかの国の「プ」のつく人に聞かせてあげたい・・。

この本では、8人の方と対談された内容が記されていますが、どれも読み甲斐のあるものばかりでした。
城山さんの本、まだ何冊か手持ちがあるので、また読んだら感想をこのブログに書こうと思います。

 

2022/08/05

石田衣良さんの「坂の下の湖」を読みました。

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『坂の下の湖/石田衣良著(日本経済新聞出版社)』という本を読みました。
これもまたブックオフにて200円で購入(*^^*)

この本は、リクルートの「R25」に2008年から2010年にかけて連載されたものに加筆・修正を行なったものだそうです。

時代としては、サブプライムローン問題が発生し、リーマン・ショックへ、そしてそれが世界にも日本にも影響を及ぼし、経済的には大きな危機となった頃です。

さらに、自民党政権が総選挙において大敗し、当時の民主党政権が誕生した時。
そしてその民主党政権がなんとも心もとない政権で国民の期待を大きく裏切りヨタヨタな状態。
そこに輪を掛けて東日本大震災が発生し、なんというのか、夢も希望もないような時代だったのかもしれません。

で、石田衣良さんの文です。

時代は就職難でもあり、先行き不安な若者は新入社員でもこつこつと貯蓄をする。
そして、男子は“草食男子”と呼ばれるタイプが増殖していく。

自分を守ろうとすると、皆が同じようなことを考え、世の中画一的な方向に向かいます。
石田さんが書かれていますが、本の世界も「ひとり勝ちの世界」になってしまったと。
ナンバーワン以外はぜんぜんダメ。第一位の本はよく売れるが、それ以外のノミネート作品はまったく動かない・・。

映画や音楽でも同様のことが起きて、エンターテインメントの未来は暗い・・。
創作の世界の豊かさがなくなってしまうというのです。

個々がひとり・ひとりその場で耐え、自分の力をすこしずつ磨き、いつかやってくる変化の時を待ってと石田さんは呼びかけていました。

このとき石田さんが政治に対して発言していることは、今現在の世の中でもまだ言えることだと思いました。

政治家は、ぜんぜん仕事をしていないと思う。
それは法案をつくったり、国会で審議したり、決議したりという代議士のルーティンの仕事についてではない。
それよりももっと大切な、政治家としての根源にかかわる部分で仕事をしていないのだ。

日本という国の明日の希望をつくりだす仕事をしていない。
それこそ今も昔も、政治のもっとも大切な仕事であるはずだ。
日本という国がなにを目指すのかという明確なメッセージはまるで伝わってこない。

・・そういう政治家っているのか・・。

全体にこの本の文体は“軽い”のですが、でも、「芯」の部分はしっかり力強いと感じる本でした。

 

2022/08/02

「日本トンチンカン悪者列伝」っていう本 (・_・;を読んだ。

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『日本トンチンカン悪者列伝/北岡俊明著(WAC)』という本を読みました。
ブックオフにて100円で購入(^^;)

チラッと見て、なんだか異様な感じがして、安いし、買っちゃえ!ということで入手。
さっそく読んでみました。

著者紹介のところを読むと、日本ディベート研究協会会長、シンクタンク戦略大学代表となっていますが、芸能人やニュースキャスター、役者、作家、日本人の様々な行動などについて、次から次へと歯に衣着せずに“噛み付き”ます。
というか、ガブッと“噛み付いて食いちぎる”くらいの勢いです。

自分の気に入った人や、自分と同類の考え方をする人にはとてもやさしいが、そうでない人については、“クソミソ”です( ̄O ̄;)

私が少し同調したのは、野球などで優勝すると、人差し指を突き上げてマウンドあたりに集まって“大喜びする様”は、相手チームに対して無礼だと思うし、振る舞いとして“いただけない”ということでした。

ただ、ちょっと前の本であるのですが、石原慎太郎氏や、橋本徹氏について日本を代表するディベーターだと“ベタ褒め”しているのはいただけなかった。私からは、その場の思いつきで物を言い、その責任を取らずに大人げない態度をする人という印象しかないのですが、・・まあ人それぞれですけど・・。

あとは、自分の気に入らない人について「テメエは何様のつもりだ」と凄んでいて、ディベート以前の感じがしました。

防衛問題についても、核武装は当たり前という考えだし、軍事力が経済力を規定するだとか、軍事力が国力を規定するだとか、戦争は国力を高める・・とか、独善的で人の声を聞く耳を持たぬ印象が強いと思いました。

沖縄についても、あまりにも厳しい考え方をしていて、途中でいやになって読むのをやめてしまいました。

チラッと立ち読みしたときは、気っぷがよくて、すっきりできる本かも、と思ったのですが、完全に著者の毒に当てられ、具合が悪くなりました。
いやもう強烈な内容の本でした。

 

2022/07/12

事件と選挙と、いろいろあったここ数日を考えてみた。

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先週金曜日に、あの銃撃事件の一報を聞き、このブログで急ぎその時感じたことを書きました。

まだ、事件の概要、背景さえもよくわからない状況でしたが、知人らのSNS等ではほとんど誰も何も事件のことについてはふれていなかったので、その時の気持ちだけでも書き記そうと思ったのです。

あの事件下で、・・何食ったとか、観光地に出かけたぞ・・みたいなものばかりだったので思わず、という感じでした。

そのときは、「これは民主主義を破壊する愚かな行為だ」と書きました。

その後一日も経たずに、「民主主義だとか、暴力による言論弾圧などという問題じゃないよ、個人の怨恨によるものだ」という意見も出ていましたが、私は「そうとは言えない」と思っています。

選挙期間中でもあり、その行為によって政治家の言論が阻止されたわけで、その時には、どの政党も一時的に演説を止めたりして、言論に大きな影響を与えたことに違いはありません。

個人的な怨恨もあるかもしれませんが、その後の報道からも、大きな団体と政党との結び付きにも問題が波及していて、なぜだか、マスコミ報道の“歯切れが悪い”・・。
大きな組織に属する要人の命を狙うことで、団体含め、世間、社会への報復を行なうということになっている構造について、もっと突っ込んだ意見が出て来てもいいんじゃないか、と思いました。

さらに、TBSの一部報道を除いては、亡くなった元首相の功績を称える報道が溢れました。これは選挙に影響を与えたんじゃないかと感じました。

さらに、「赤木ファイル事件」、「森友学園問題」「さくらを見る会に関する一連の疑惑」についてふれることはほとんどなく、亡くなった赤木さんの奥さんの気持ちは“いかばかりか”と思いました。

通夜、葬儀などの報道を見ていると、そこに出かけて故人を偲ぶ人達の多さに驚きました。そんなに人気があったっけ?

コロナ禍直前に消費税の増税をして、その時点で経済は下降し始めていた。
危険な法案もいくつか通していたし、赤木ファイル事件以下、それらへの対応は国民や議会を愚弄するような対応だった。また、野党議員を“小バカ”にするような答弁ぶりも一国の宰相としてどうかと思うこと度々だった。

で、選挙は与党圧勝でした。

野党のふがいなさは歴史に残るようなものでした。

しかも野党を謳っているのに、最右翼的派閥になって与党に入ったらどうだ、という政党や、小派閥としてもう与党に入っちゃえよ、というような政党もあって、これらみんな与党だというような状況でした。
さらに与党の“部活動”的な新しい政党もいました。これも与党の“カルト倶楽部”として派閥化してし与党に入ったらいい、と思いましたよ。
そんなんばっかです!

この騒動で大きな見落としを私達皆がしでかしているんじゃないかと不安になります。
別に国民が懇願しているわけじゃないのに、「憲法改正」という言葉がすでに大手を振って歩きだしています。

頼みもしないのに、「増税」への意欲は地下でマグマとなって、“噴火”を待ちわびています。

せめて参院選で“与野党拮抗”という形になれば、“うかつなこと”は出来ない、ということになったのに、これから3年間は国政選挙も無く、与党の自由自在です。
こうなっちゃったのは、私達のせいです。
あとで「そんなこと頼んでない」なんて言っても“後の祭り”ならぬ、“後の増税”です。

核を持ちやすく、戦闘に入りやすい憲法が出来上がったら、そのときに「ああ、あの選挙が分かれ目だった」と、思うことになるのでしょう。

気分がどん底なので、本日これにて。

 

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