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わたしのいきつけ

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2018/11/10

そもそもどういうことだろう、最後に誰が喜ぶのだろうと思うとわかってくるような気がする。

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出入国管理法の改正ってのがどうなるのか、ちょっと気になりました。
私のような政治などにあまり興味のない人間が気になるってことは、将来の私達の生活に、なんらかの影響が出てくるのではないかと、心の中で何かが囁くからです。

過去に小泉さんが首相のときに「労働者派遣法改正」があったかと思いますが、「構造改革」だなんて言って、竹中さんという大臣が強力に進めたこの法改正によって日本に、そして私達の生活に実際に起こったことと言えば、『貧困と格差』がそれこそ際限なく進行した・・ってことだったんじゃないでしょうか。

いつも思うのですが、自分が現行、正規社員であり、給与的にも立場的にも良いところにいる人は、うまく生きていて、深く考えない人がいるのだと思いますが、でも同じ人間で恋人や妻や、子供やその他家族がたくさんいて、毎日生活していて、今の格差がどう考えてもおかしいって感じなかったら、それは人としてどうなのかと思うのです。ようするに“人でなし”ってこと。

同じように働いているのに、ただ生活していくので手一杯!ましてや結婚して子供をもうけて、家族として生活していくことが二人で働いても苦しくてどうにもやっていけないという人が多くいるというのは、やはりおかしいことだと思います。

つまり、誰かがその「家族達」の幸せを搾取しているということです。
その誰かはごく少数な人達。
その少数な人達のために皆必死で働き、余裕なく生きて行く、そして死んでいく。

今回の出入国管理法の改正も、ああだこうだと理由をつけてはいますが、簡単にいうと、ただ「労働力」が欲しいだけだと思います。
改正でたしか外国から入ってくる労働者に二種類の区別をつけ(それをどう、だれが判断するのかもよくわからない)、そのひとつの種別では入国してくる外国の労働者は、一人働くことを求められ、家族は認めない、そして5年で帰れというものだったと思います。

入ってくる人を人として見ていないのではないかと感じました。家族もへったくれもありません、一通り働いたらとっとと帰れっ・・ってわけです。

きつい、きたないなど3Kなんて言われている仕事に日本人がなかなか就かなかったりするから、そして企業などから文句を言わない安い労働力をなんとかしてくれと言われているからそんな法律改正をしようっていうんじゃないのですか?!

つらくきつい仕事にもっと報酬を与えれば仕事をする日本人だってたくさんいるんじゃないのかな。劣悪な仕事環境と仕事量でうまいこと安く雇おうとするから人出が足りないなんてことになるんじゃないのかな。

これは、労働者派遣法改正の頃から脈々と続いている真面目にコツコツと働く人達をひどい目に遭わせている流れの一貫なんじゃないの・・などと思いました。

ひと言でいうと、「ほんの一握りの人間のために、多くの人がギリギリの状態で働く」社会を作ろうということだと思いました。
それが間違っているっていうんだったら、あなたは“一握り”の人の中に入っているんですよ。

東京でのオリンピックも誰のために何のために開かれるのだろう、と少しばかり考えてみた方がいいと思います。
今やアフリカよりも厳しいと言われている真夏の灼熱の東京で、人に厳しい環境で、さらに多額の予算を掛けて多くの物を破壊し、無用に巨大な施設を新たに作り、なぜオリンピックを東京で開催せねばならないのでしょうか。

私がいつもヒントとして考えるのは、誰がよろこんでいるのかを想像すると何かが見えてくるということです。
さあ、誰なんでしょう・・。考えてみよう・・・。

きょうはちょっと真面目になって書いてみました。

2018/10/23

古い本だが興味深かった「総理大臣という名の職業」

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『総理大臣という名の職業/神一行著(角川文庫)』を読みました。
これもまたまたブックオフで108円。

1994年12月に刊行されたものの文庫化です。
出てくる最後の総理大臣は森首相だけど、でも総理大臣という職業の人がどんな環境で、どんな人達と関わり合いになり、どんな形で仕事をしているのかというものは、現在に至っても、読んでみたかぎり、そう変化は無さそうに思いました。

ひと言でいうと、総理大臣は「孤独」な職業だな、と思いました。
それはこの本の中にも頁を割いて書かれていたけど。

ジャーナリストである著者は、国の組織に詳しく、他の著者の同様の本なども過去に読んだことがありますが、その細部に渡る組織への深い取材と分析、実際に過去に起こった事実の記述などは比べるものがないくらいにすごい!

歴代総理がどうやって組織を動かし、誰を懐刀にして突き進んで行ったのか、また、誰が総理大臣に向かう途中で墜落していったのか、どうしてそんなことになったのか、これまた詳細な書きぶりに、昔のことながらドキドキしてしまいました。

また、総理とは名ばかりの人が居る傀儡政権や、“タナボタ”で首相になってしまった総理の政権がどんなことになってしまったのか、これほど簡潔で、なおかつ詳しく書いてある本は類を見ないと思いました。

歴代の官房長官の話も、総理以上にと言ってはなんですが、面白く、興味深く読みました。
総理とは盟友、右腕、腹心となるのが官房長官ですが、特に後藤田さんについての話は、これだけで一冊の本になるくらいのものでした。

今読んでも、まったく違和感のないこの本。
総理を中心とする日本の政治の根本的な知識がしみてくるようにわかる本でした。
歴代の総理大臣を思い浮かべながら読むと、ますますいい本だと思いました。

2018/09/22

「国家の罠」佐藤優氏の本を読んだ

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『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて/佐藤優著(新潮文庫)』を読みました。
ブックオフで108円にて手に入れました。
この平成19年発行の本、550頁にわたる長編でしたが、どんどん読み進み、数日で読了。

ノンキャリアの外交官としてやってきた佐藤氏の外交手法と、時代の潮目に国が取った国策捜査(鈴木宗男氏の外交手法を葬り去り、新しい時代への区切りを付けようとした)の渦中に巻き込まれていった氏の運命と、それに立ち向かう意志力に圧倒され大長編なのに短時間で読み切ってしまいました。

そもそも、国策捜査という言葉自体がどういうものかも具体的には把握しておりませんでしたが、ようするに、国民がワイドショー的にやり玉にあげるようなことについて、“ガス抜き”的に無理やり犯罪を作り出し、その犯罪のジグソーパズルの最後に空いた穴=犯罪者をはめ込んでいくというものです。

その犯罪者のピースにはめ込まれたのが、著者の佐藤優氏でした。

私も当時のニュース報道を見ていましたが、それはもう鈴木宗男氏と佐藤優氏はひどい言われ方をしていました。
佐藤氏はその騒がしい報道がなされている時には拘留中でしたが、この本を読むと、外部からの情報をあえて入れないようにしていました。

情報を入れなければ、それによって余計なことを考えてしまい、誤解されるような調書を取られることはないとの考えだったのでしょうが、その意志力にも驚きました。

また、この本の半分以上を占める検察官との取り調べ中のやり取りは克明で、息詰まる取調室の様子が再現され、一番の読みどころになっています。
そして、拘留されている人がどんな環境にあるのかも、人情味を感じさせつつ記されていて、それがまた一人の人間としての心模様として読んでいるこちらにもひしひしと伝わってきたのでした。

外交上の機密事項ということもあり、この本に書き切れていない部分もあるのですが、それでも佐藤氏が外交官時代にやってきた、それこそ命懸けの仕事についても書かれていて、ロシア外交の奥深く、難しい様子がよくわかりました。
そして、そんなことでもしなければ、北方四島の問題は解決しないのだ、ということもあらためて考えることになりました。

550頁の重厚な著書ですが、文体はスタスタと歩くように軽快で、読み応えがある素晴らしいものでした。

外交に興味のある方、検察とはどういうものか、国策捜査ってどういうもの、外務省の内実は・・など、そんなことにふれてみたい方には読んでみることをおすすめしたい本でした。

2018/09/11

「インテリジェンス人間論」を読んだ

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【※このブログでの文は、8月頭からのブログ休止中にデジタルでメモしておいたものをアップするものです。なので、現在とタイミング的にマッチしないものもアップされるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。】

『インテリジェンス人間論/佐藤優著(新潮文庫)』を読みました。
ブックオフで買っておいたもので、平成19年刊行の本を平成22年に文庫化したものです。
内容は、懐かしい話題が随所に出て来ましたが、それでも佐藤優さんの常人では考えられない情報の取り方、分析の仕方には、あっと驚かされる本です。いつものことですが。

著者の佐藤さんは、外務省のラスプーチンと言われることになってしまい、この本の中でも書かれていますが、策略か陰謀か・・それとも・・2002年5月に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けたことはご存知の方も多いと思います。
早い話が、歴代総理やロシア首脳の素顔を間近に知り、国際政治の最前線で“ヤバい”仕事をしていたからこその顛末と言うべきでしょうか。

外交官・政治家が使っている「インテリジェンス」という言葉とその意味を知ったのも、佐藤さんが著述業に転向して、その本やラジオ等メディアでの発言を聞いてからのことでした。
人間観察力を磨き、情報を入れ、分析する。そのインテリジェンスが、佐藤さんがかつて所属した外務本省国際情報局分析第一課で「外交の武器」となっていたことがよくわかりました。

その中で、意外だったのは、橋本龍太郎首相と“ガチ”で取り組んだ日露外交のぎりぎりのやり取りでした。
橋本さんのロシアとの外交へ懸ける意欲は、まさに“命懸け”とも言えるもので、著者の佐藤さん含め、あの鈴木宗男氏が絡んできた当時の克明な様子には息を呑みました。
橋本さんて、執念とさえ思える外交への情熱があった人なのだと、この本を読んで、今まで知らなかった一面に驚きました。

また、小渕恵三首相の見た目は温和な印象の人物像なのに、怖ろしいような人柄であったことが事実として書かれていたり、実はあの政治家はこんな人だった、とか、あのときの政治の舞台裏ではこんなことがあったということが、まさにその場に立ち会っていた佐藤さんから赤裸々に語られているのです。
この本は中身が濃いっ!

そんなこんなで、あっという間に読み終えましたが、内容が重い割には、知って驚く意外な事実にびっくりしている間にずんずん読み進むことができました。
書かれている話題はやや古い時代のものでしたが、とても興味深く読めましたよ。

2018/09/09

映画「英国総督 最後の家」を見た

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【※このブログでの文は、8月頭からのブログ休止中にデジタルでメモしておいたものをアップするものです。なので、現在とタイミング的にマッチしないものもアップされるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。】

映画『英国総督 最後の家(Viceroy's House)/2017年・英国 監督:グリンダ・チャーダ キャスト:ヒュー・ボネビル、ジリアン・アンターソン、マニシュ・ダヤル、フマー・クレイシー、マイケル・ガンボン』を見ました。映画を見たのも久しぶりでした。

1947年、国力が疲弊してきた英国が植民地インドを去る決定時の物語。
主権譲渡を最大の目的にやってきた新総督のマウントバッテン卿とその妻、娘。
首都デリーの壮麗な総督邸のシーンに圧倒されながら映画は始まりました。

邸宅には500人の使用人がいて、そこでは、独立後に統一インドを望む国民会議派と、分離してパキスタンを建国したいムスリム連盟によって、連日連夜論議が闘わされていました。その様子だけでも見ているこちらはジリジリとして息詰まるようなシーンの連続でした。

さらにそこでは、新総督のもとで働くインド人青年ジートと令嬢の秘書アーリアが互いに惹かれあっていて、信仰が違う上に、アーリアには幼いときに決められた婚約者もいる。
そんなヒューマンなドラマもあり、途中からは涙がこぼれ、「こんな映画だったのか」と意外な展開に驚きました。

インド独立の最中、混迷を深め、暴動もいたるところで起こっている激動の歴史的な姿が映像として描かれ、心揺さぶられる映画でした。

そしてマウントバッテン卿が艱難辛苦を乗り越え、導き出した方向も、実は裏でもっと大きなものが動いていたという衝撃の事実も盛り込まれていたため、こちらの衝撃も大きかった。


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さらにさらに、グリンダ・チャーダ監督はある日、マウントバッテン卿の甥の息子にあたるチャールズ皇太子に出会い、彼に大叔父様についての映画を制作中だと話す。

チャールズ皇太子は「マウントバッテン卿の個人秘書を務めていたナレーンダル・スィンフが書いた『The Shadow of the Great Game』という本を、ぜひ読むべきだ、“本当は何が起きていたか”が分かります」と語る。

その数日後には、偶然が起きる。
チャーダ監督が新作映画の宣伝中に会いに来た俳優志望の若者、それがなんとナレーンダル・スィンフの息子だったという。
「あなたが分離独立についての映画を制作中である記事を読みました。父の本をぜひ読んでいただきたいのです」と語り、チャールズ皇太子から薦められたものと同じ本を提示する。
・・数年後、彼はこの映画に、父と同じくマウントバッテン卿の個人秘書役で出演することとなる・・という強烈エピソード付きです。

最初は華麗で華やか、そして苦悩が続き、光が見えたと思ったら、強烈などんでん返し、人類は、人間は何故こんなことを繰り返しているのか、と重いテーマを突きつけられる作品でしたが、映画として素晴らしいものだと感じました。
見る価値のあるものでした。

2018/07/17

「ハイブリッド外交官の仕事術」を読みました

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『ハイブリッド外交官の仕事術/宮家邦彦著(PHP文庫)』を読みました。
著者の宮家さんは、テレビにもよくコメンテーターとして出ている方ですが、テレビを見ない私にとっては、朝のラジオ番組でよくコメントを聞かせてもらっている方です。

著者の外交官時代の情報のとり方や、国外での信頼できる友人や、情報源となる人との交流の築き方、また各国現地で、その国の歴史や、その国が考えている“敵国”の本当の正体のつきとめ方・・などなど、外国にも政治にもふだん興味を示さない私が面白く読むことのできる本でした。

なぜこの本をブックオフで手に取ったかというと、ラジオでの宮家さんの語り口、話しっぷりが私にとってとても気持ちがいいからです。

この本の中でも書かれていますが、小難しいことを言う批評家やコメンテーターは、ずいぶんと複雑なことをワケ分からないようにして話し、結局言いたいことがわからない・・ということがあります。
宮家さんのコメントの多くは、“噛んで砕いて”素人にもわかるような表現を用い、現状での状況の見方を簡潔に言っているという印象があります。
「なるほどね、今大騒ぎしているのは“お門違い”の“早とちり”なんだ。」などと思うこと多々です。

また、様々な局面で、そのことに関する情報や予備知識なども必要でしょうが、最終的には「直感」が大事だ、という部分にも共感しました。

危機管理という部分でも、事がある毎に、「マニュアル整備」が大事だ。または「頻繁な更新も必要だ」などと繰り返されますが、それをやり過ぎると、またはそれに精力を傾け過ぎると、マニュアルはものすごく分厚くなり、それを危機的状況のときに読むことが事実上出来ないことになる・・だからそこで大事なのが豊かな経験と知識の中から出てくる「直感」なのだ、と言われると「そうだろうなぁ」と思ったのでした(^_^;)

こうして自分のやっていることや、興味の範囲外の本を読むことも時には刺激になり、楽しいものです。
読んでよかった本でした。


【Now Playing】 The Beatles 10 / 上半期10 ( radiko タイムフリー )

2018/07/09

自然災害の国なのだから

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今回の西日本での豪雨による被害には驚き、被災された地域の方にはお見舞い申し上げます。
きのうまでの平和で安らかな普通の日々が突然の自然災害によりこんなことになってしまう。
日本はほんとうに自然災害という恐ろしいものと共存していかねばならない国です。
地震と水害が特にひどい。

東日本の震災があり、熊本でも大きな震災、あれからまだまだ自然災害は絶えず、今回の豪雨。
町全体が水没している状況を報道で見て、やはりもうオリンピックなどやっている場合ではないとあらためて思います。
それに豪雨に隠れていますが、千葉では震度5の地震がありました。
あれがもうちょっと強く、広範囲で起こっていたら、今頃西日本だけでなく、関東も大変なことになっていたかもしれません。

国立競技場なんか造っている場合じゃないでしょ。
「ごめんなさい、災害復旧が第一です。被災した国民への対応を一番に考えたい。オリンピックは申し訳ないが降ります。許してもらいたい。」と言って怒る人なんて被災した各地の状況を見ればいないでしょう。
豪雨の晩に党の宴会をやって酔っ払っている様をSNSにアップしていた議員もいるやに聞きました。まったく何を考えているのでしょうか。

再三このブログで「オリンピックはやめて、復興に向けて国全体で取り組んだらどうでしょう」と書き、ついには最近「もう後戻りできないところまで来てしまった」と書きましたが、でもこの豪雨被害を見て後戻りもへったくれもない、と感じました。

“お金”や“意気込み”をかけるところが違うんじゃないでしょうか。

また、そう思いました。

それでもオリンピックをやれ、という人は「何のために」オリンピックが必要なんでしょうね。私にはたぶん一生わからない・・。

今の私にできることは僅かながら義援金や、物資を被災地に届けることくらいですが、今までどおりそうしようと思います。

2018/05/06

野口悠紀雄さんの「ビットコイン」と「ブロックチェーン」の本を読んだ

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『入門 ビットコインとブロックチェーン/野口悠紀雄著(PHPビジネス新書)』という本を読みました。
“入門”と頭についているので、何もわからない話題のビットコインなどの仮想通貨について、何か少しわかるかも・・と思って手に取ったのです。
少しパラパラと頁をめくってみると、あれ・・けっこうわかりやすそう!と感じたので買ってみたのです。

読んでみて、何かと新規な物に“疎い”私にわかったことは・・

ビットコインはいわゆる電子マネー(Suica,Apple Pay,LINE Payなどのようなもの)とは違うものだいうこと・・・電子マネーのように管理者が存在しない、ブロックチェーンという取引情報を記録する仕組みによって取引をするのだということ。

銀行も“仮想通貨”を発行しようとしているが、それは電子マネーと同様、価格は「固定」されていて、ビットコインのように「変動」するものではないということ・・だから特に日本では投機的な意味合いで理解している人が多い状況ということ。しかもそれが本来の目的とはあまり合致していないのだということ。

ビットコインでの送金は、現行の銀行システムに比較して手数料、利用可能時間、即時性の面でかなり優れているということ・・だからこれが発展していくと、銀行そのものの存在が現状のままでは成り立たなくなる可能性がある。

ブロックチェーンという方式で、管理者がいなくても誰もが同じ複数の掲示板のようなものを確認でき、しかも記録の改竄はほぼ不可能で信頼性の確立ができているということ。

そのブロックチェーンという仕組みが今後進展していくと、金融の分野だけでなく、証券取引や保険、資金調達、医療データの管理、商品履歴のトラッキング、さらには日本で言えば戸籍的な身分関係、学歴、登記などもその公的認証を利用して可能となるということ。
・・ってことは、もうこれがめっちゃ発展すると、人は隠す物が何もなくなって全てが白日の下となる・・おそろしい・・と私は思った。

規制緩和さえ実現できれば、シェアリング・エコノミーというものが成長し、現在の大企業の優位性に変化が生じる。

仮想通貨のシステムは徴税には向かない、マネーの動きに匿名性があるため、しまいには日銀などの中央銀行が行う施策も効かなくなってくる。ってことは、国家財政という概念自体にも大きく変化が生じてくる。

ブロックチェーンの利用により、AIやIOTのコストが安くなる可能性大。

上記のようなことが進んでくると、しまいには今有る人の仕事が取って代わられて無くなっていく。
この本では、人の仕事の内容自体が変わってくるのだと書かれていますが、間違いなく「働き方改革」どころではない人の仕事というものに“激変”が生じるのではないかと強く感じました。
日本は完全にこれらのことについては世界に遅れをとっているという・・。

結局、入門編と言えども野口先生の解説は実にうまく、私のようなトンチンカンな人間にも予想以上のことがわかりました。
新しいシステムについて、何か希望のようなものが見えたりもしましたが、でも、不安なこともたくさん見えました。

・・今、若い人たちは大変だねぇ、未来は容易に予想できるような方向にはないみたい。


【Now Playing】 ちりとてちん / 三代目・桂文朝 ( 落語 )

2018/04/07

映画「ペンタゴン・ペーパーズ」を見てきました

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映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(THE POST)/2017年・米国 監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:メリル・ストリープ、トム・ハンクス』を見てきました。

1971年、反戦運動が盛り上がりを見せていたアメリカはベトナム戦争の真っ最中。
ニューヨーク・タイムズが政府の極秘文書の存在を暴き、そのライバル紙である「ワシントン・ポスト」もキャサリン(メリル・ストリープ)と部下のベン(トム・ハンクス)らが極秘文書にたどり着き、報道の自由を求めて立ち上がるか、それとも政府の圧力に屈するかの狭間で苦悶します。

“都合の悪すぎる”事実が書かれた文書をひた隠しにしようとする政府からの圧力は想像を絶するものだったのだと思いますが、それに対して一歩も引かない姿勢で挑むジャーナリスト達の“命懸け”とも言える駆け引きが描かれたもので、事実に基づき、当時の様子が再現されているので、インターネットやSNSなども登場せず、新聞を活字で組んでいる様子などは迫力がありました。
そして、政府と真っ向から一騎打ちする最終決断を下し、電話で印刷の「GO」を指示した瞬間、輪転機が回り出す映像も凄かった。


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極秘文書が新聞に載ってしまうと、記事の差し止めを巡って米国政府と新聞社の法廷闘争に進展。
最高裁にまで行ってしまった判決の行方を電話を受けた女性が新聞社の皆に受話器を持ちながら伝えるシーンもドキドキするものでした。

報道は国・政府のためにあるのではなく、国民のためにある・・映画の中でもそんな言葉が印象に残りましたが、報道するにもそれを記録した文書が残されていてこそのものです。
最近日本でも国の役人による文書改竄が問題になっていますが、それこそ都合のいいように“お直し”された文書だけを残しておくなんて国そのものの崩壊への道だと思います。

改竄している人達の頭の中には国民のことなど片隅にもないのだと、あらためて思いました。
“自分”と“組織”のことばかり・・。
そんな人達がこの映画を見たら何と思うのか・・何にも感じないというか「理解出来ない」のでしょうね。


【Now Playing】 Freddie Freeloader / Miles Davis ( Jazz )

2018/04/01

映画「ウィンストン・チャーチル」を見てきました

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映画『ウィンストン・チャーチル(DARKEST HOUR)/2017年・英国 監督:ジョー・ライト 出演:ゲイリー・オールドマン、クリスティン・スコット・トーマス、リリー・ジェームズ、スティーヴン・ディレン、ロナルド・ピックアップ、ベン・メンデルソーン』を見てきました。

ゲイリー・オールドマンが、アカデミー・主演男優賞、日本人の辻一弘氏がメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞して話題になった作品で、私がそんなメジャーな映画を見るのは珍しい(^^;)のですが、なんと千葉劇場で上映です、さすが“目利き”の千葉劇場!「いい作品はここでやってる」ってことですd(^_^o)

主演のゲイリー・オールドマンの特殊メイクアップによる変貌はすごいものがありますが、この役への入れ込み方も並々ならぬものを感じました。
映画を見ていて、これはその当時のフィルムじゃないか、なんて錯覚を起こすくらい・・。


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単に史実に基づいた映画ではなくて、政治家として、英国の首相として、そして人間として、男としてのチャーチルが濃密に描かれていました。
それを“助けている”のが、チャーチルの妻・クレメンティーンを演じたクリスティン・スコットトーマスと、チャーチルの言葉をタイプライターで起こしていく秘書役・エリザベス・レイトン役のリリー・ジェームズでした。

クリスティン・スコットトーマスは、チャーチルの“脆さ”や“子供っぽさ”を際立たせ、リリー・ジェームズは、チャーチルが“ぐいぐい”と自らの信じるところを突き進む様子を際立たせていました。
この二人の配置が絶妙でした。


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ストーリーは怒濤の展開で、息を呑んでいる間に終わってしまったような感じ。
ドイツがヨーロッパを席捲し、どんどん侵攻し、英国の喉元に切っ先を突きつけていた、わずか27日間の出来事ですが、中身は“濃いっ!”。

チャーチルと英国の苦悩、人間味あふれるチャーチルの魅力ある人間像、そして雄弁で全身から言葉で訴えかけるチャーチルが重厚に撮られていて、いやもう堪能いたしましたよ。

そして今だからこそ感じる「政治家の言葉」っていうものがいかに大事か。
さらに、この映画にはチャーチルの戦時内閣閣議の議事録が数十年の時を経て解禁となり、そこに書かれた貴重な事実がもとになっています。

文章となっている記録がいかに大切か。どっかの理財局の方々に見てもらいたい。

また当時、チャーチルが書き、演説した三本のスピーチがもとにもなっているのですが、人々の心を揺すぶってくるようなこの演説をどっかの政治家にも聞いてもらいたい。

衣裳やセットの凄さも特筆ものです。
“見た方がいい”って強くおすすめしたい映画でした。


【Now Playing】 プレシャスサンデー / 笹川友里 ( TBSラジオ )

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