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2022/10/03

「世界の日本人ジョーク集/早坂隆」を読みました。

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『世界の日本人ジョーク集/早坂隆著(中公新書ラクレ)』という本を読みました。
2006年発行となっていますので、かなり古い本です。これもブックオフにて購入。

世界の日本人ジョークということで、世界の国々から見た日本人の典型的なパターンをギャグにして笑わそうというものがいくつも例示されているのです。

で、この本が作られている過程でも日本人がどう見られているかがどんどん変化していることを感じました。

以前のパターンでは、日本人の勤勉さを皮肉ったり、製造された製品の完璧さを逆にそうでない国と比較して笑いにしたり、ジョークが通用せず、三日後くらいにやっとわかって笑い出すような設定で笑いにしたり・・そんな感じでした。

でも、この本の終盤になると、上記のような日本人ジョークは影を潜め、アメリカの傘下にいてすっかり国としての形態がおかしくなっていることを揶揄するような・・例えば下記のようなジョークが載っていました。

●信頼できる政党
 日本国民の安全と財産を守る三大政党とは?

 三位・・・民主党
 二位・・・自由民主党
 一位・・・共和党

・・d( ̄  ̄)などというのもありました。

また、日本人が外国からミサイル発射などの様々な嫌がらせを受けても怒らないことをジョークにしたもの、さらにアメリカの人五人が集まると競争が始まり、イギリス人が五人だと議論が始まったり、ドイツ人が五人だとビールで乾杯となるが、日本人が五人集まるとマンガの回し読みが始まる・・などとマンガ・アニメ大国になった日本をジョークにしたりもしていました。

で、この本が発行されてからもう16年が経っていますが、今の日本人はどのようなジョークにさらされるのでしょうか。

日本人は無宗教というのが一般的な理解だが、実は政治の世界では宗教にべったりと染まっている・・なんてのも言われる可能性があります(^_^;)

国葬だ国葬だ、と世界に向けて騒いでいたら、議決を得たホンモノの国葬をどこかの国に先にやられてしまい、急に“しぼんで”しまった感のある儀式についてもジョークにされるかも。

ということで、今回の読後感はおしまいです。
日本人の特徴は割と変化が激しいことを知りました。

 

2022/09/21

それでいいのか、「一喜一憂せず」・・。

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ここ数日、報道関係各社の世論調査結果が出ています。

どこも内閣支持率は大きく下落しています。
で、支持率を落としている肝心の内閣総理大臣である岸田さんは・・

「一喜一憂しない。政治の責任を果たすべく、具体的な課題に一つ一つ結果を出すことが重要だ」と述べたそうです。新聞によると。

でもね、「一喜」はしなくていいけど、「一憂」はした方がいいんじゃないんですか?

『聞く耳』をお持ちだとのことでしたが、あの一年に三冊くらいしか書かないと本人がおっしゃっていた“岸田ノート”には「支持率下落」の要因として考えられることを書いてみたんですかね。
書いたんだったら、それを何度も読み返して“国民の声に耳を傾けた”あとに“実行”することをおすすめしたいです。

よく“危険水域”なんてことを言いますけど、もう腰を超えて胸元まで水は上がって来ていると思います。早くしないと“溺れ”ますよ。
風呂につかっているんじゃないんだから、のんびりしていると顔まで水は上がって来て、“SUGA”さんの末期の時のように大慌てで“足掻いて”みっともない姿を国民に見せることになってしまいます。

本当のことを言い、こうした方がいい、と進言できる側近はいないのでしょうね。

 

2022/08/17

『対談集「気骨」について/城山三郎」を読みました。

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『対談集「気骨」について/城山三郎著(新潮文庫)』を読みました。
この本は、平成15年に新潮社から刊行されたものの文庫化です。例によってブックオフにて購入。

城山さんの著書、あるいはこのような対談についても、読み始めるといつも“居住まいを正す”ような感覚になります。
物事について、生き方について、いつも正面から真摯に取り組んで文章を書かれています。

澤地久枝さんとの対談でも、「日本は腐敗と劣化がすすみ、ひどい国になりつつある」と澤地さんが個人情報保護法について話を向けると、「本来は民間人中心の検討部会で、データを漏らす役人を処罰するという法案を作りかけていたのに、スキャンダルをつかまれたくない政治家たちが強行に働きかけ、個人情報保護法を違う方向に膨らませてしまった。」

「役人を罰する法律だったはずが、役人や政治家の腐敗を書いたら罰する。じつに懲役刑まで持ち出してきた。」と怒りを露わにしています。
ジャーナリストはなぜ徹底的に法案を“叩いて”国民に訴えなかったのか、と私も思います。

同じ澤地さんとの対談の中で、「戦争をしていいことは何もない。だから何としても戦争は食いとめなくちゃいけないが、それには、やはり言論・表現の自由です。戦争は嫌だと言う自由がなければ権力者はやりたい放題。言論を押さえ込んでおけば、次の戦争だってやれるんです。」

と、おっしゃっています。・・今の日本にその自由はあるのか、と思います。

何をおいても戦争をしないことが、亡くなった人たち、遺族への責任だとおっしゃっていて、そのとおりだと思いました。

伊集院静さんとの対談では、ナポレオンの話が出て来て、

「あれだけ戦争を繰り返す日々を送っていると、人間としての成長というのは望めないかもしれない。ナポレオンをナポレオンたらしめるのは戦争での勝利しかなかった。たぶんナポレオンは、己の存在は何たるかを考える時間はなかっただろうし、自分を見つめる思考の回路というか、思索法は最後まで身につかなかったんじゃないでしょうか。」

という話になっていきます。

今のどこかの国の「プ」のつく人に聞かせてあげたい・・。

この本では、8人の方と対談された内容が記されていますが、どれも読み甲斐のあるものばかりでした。
城山さんの本、まだ何冊か手持ちがあるので、また読んだら感想をこのブログに書こうと思います。

 

2022/08/05

石田衣良さんの「坂の下の湖」を読みました。

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『坂の下の湖/石田衣良著(日本経済新聞出版社)』という本を読みました。
これもまたブックオフにて200円で購入(*^^*)

この本は、リクルートの「R25」に2008年から2010年にかけて連載されたものに加筆・修正を行なったものだそうです。

時代としては、サブプライムローン問題が発生し、リーマン・ショックへ、そしてそれが世界にも日本にも影響を及ぼし、経済的には大きな危機となった頃です。

さらに、自民党政権が総選挙において大敗し、当時の民主党政権が誕生した時。
そしてその民主党政権がなんとも心もとない政権で国民の期待を大きく裏切りヨタヨタな状態。
そこに輪を掛けて東日本大震災が発生し、なんというのか、夢も希望もないような時代だったのかもしれません。

で、石田衣良さんの文です。

時代は就職難でもあり、先行き不安な若者は新入社員でもこつこつと貯蓄をする。
そして、男子は“草食男子”と呼ばれるタイプが増殖していく。

自分を守ろうとすると、皆が同じようなことを考え、世の中画一的な方向に向かいます。
石田さんが書かれていますが、本の世界も「ひとり勝ちの世界」になってしまったと。
ナンバーワン以外はぜんぜんダメ。第一位の本はよく売れるが、それ以外のノミネート作品はまったく動かない・・。

映画や音楽でも同様のことが起きて、エンターテインメントの未来は暗い・・。
創作の世界の豊かさがなくなってしまうというのです。

個々がひとり・ひとりその場で耐え、自分の力をすこしずつ磨き、いつかやってくる変化の時を待ってと石田さんは呼びかけていました。

このとき石田さんが政治に対して発言していることは、今現在の世の中でもまだ言えることだと思いました。

政治家は、ぜんぜん仕事をしていないと思う。
それは法案をつくったり、国会で審議したり、決議したりという代議士のルーティンの仕事についてではない。
それよりももっと大切な、政治家としての根源にかかわる部分で仕事をしていないのだ。

日本という国の明日の希望をつくりだす仕事をしていない。
それこそ今も昔も、政治のもっとも大切な仕事であるはずだ。
日本という国がなにを目指すのかという明確なメッセージはまるで伝わってこない。

・・そういう政治家っているのか・・。

全体にこの本の文体は“軽い”のですが、でも、「芯」の部分はしっかり力強いと感じる本でした。

 

2022/08/02

「日本トンチンカン悪者列伝」っていう本 (・_・;を読んだ。

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『日本トンチンカン悪者列伝/北岡俊明著(WAC)』という本を読みました。
ブックオフにて100円で購入(^^;)

チラッと見て、なんだか異様な感じがして、安いし、買っちゃえ!ということで入手。
さっそく読んでみました。

著者紹介のところを読むと、日本ディベート研究協会会長、シンクタンク戦略大学代表となっていますが、芸能人やニュースキャスター、役者、作家、日本人の様々な行動などについて、次から次へと歯に衣着せずに“噛み付き”ます。
というか、ガブッと“噛み付いて食いちぎる”くらいの勢いです。

自分の気に入った人や、自分と同類の考え方をする人にはとてもやさしいが、そうでない人については、“クソミソ”です( ̄O ̄;)

私が少し同調したのは、野球などで優勝すると、人差し指を突き上げてマウンドあたりに集まって“大喜びする様”は、相手チームに対して無礼だと思うし、振る舞いとして“いただけない”ということでした。

ただ、ちょっと前の本であるのですが、石原慎太郎氏や、橋本徹氏について日本を代表するディベーターだと“ベタ褒め”しているのはいただけなかった。私からは、その場の思いつきで物を言い、その責任を取らずに大人げない態度をする人という印象しかないのですが、・・まあ人それぞれですけど・・。

あとは、自分の気に入らない人について「テメエは何様のつもりだ」と凄んでいて、ディベート以前の感じがしました。

防衛問題についても、核武装は当たり前という考えだし、軍事力が経済力を規定するだとか、軍事力が国力を規定するだとか、戦争は国力を高める・・とか、独善的で人の声を聞く耳を持たぬ印象が強いと思いました。

沖縄についても、あまりにも厳しい考え方をしていて、途中でいやになって読むのをやめてしまいました。

チラッと立ち読みしたときは、気っぷがよくて、すっきりできる本かも、と思ったのですが、完全に著者の毒に当てられ、具合が悪くなりました。
いやもう強烈な内容の本でした。

 

2022/07/12

事件と選挙と、いろいろあったここ数日を考えてみた。

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先週金曜日に、あの銃撃事件の一報を聞き、このブログで急ぎその時感じたことを書きました。

まだ、事件の概要、背景さえもよくわからない状況でしたが、知人らのSNS等ではほとんど誰も何も事件のことについてはふれていなかったので、その時の気持ちだけでも書き記そうと思ったのです。

あの事件下で、・・何食ったとか、観光地に出かけたぞ・・みたいなものばかりだったので思わず、という感じでした。

そのときは、「これは民主主義を破壊する愚かな行為だ」と書きました。

その後一日も経たずに、「民主主義だとか、暴力による言論弾圧などという問題じゃないよ、個人の怨恨によるものだ」という意見も出ていましたが、私は「そうとは言えない」と思っています。

選挙期間中でもあり、その行為によって政治家の言論が阻止されたわけで、その時には、どの政党も一時的に演説を止めたりして、言論に大きな影響を与えたことに違いはありません。

個人的な怨恨もあるかもしれませんが、その後の報道からも、大きな団体と政党との結び付きにも問題が波及していて、なぜだか、マスコミ報道の“歯切れが悪い”・・。
大きな組織に属する要人の命を狙うことで、団体含め、世間、社会への報復を行なうということになっている構造について、もっと突っ込んだ意見が出て来てもいいんじゃないか、と思いました。

さらに、TBSの一部報道を除いては、亡くなった元首相の功績を称える報道が溢れました。これは選挙に影響を与えたんじゃないかと感じました。

さらに、「赤木ファイル事件」、「森友学園問題」「さくらを見る会に関する一連の疑惑」についてふれることはほとんどなく、亡くなった赤木さんの奥さんの気持ちは“いかばかりか”と思いました。

通夜、葬儀などの報道を見ていると、そこに出かけて故人を偲ぶ人達の多さに驚きました。そんなに人気があったっけ?

コロナ禍直前に消費税の増税をして、その時点で経済は下降し始めていた。
危険な法案もいくつか通していたし、赤木ファイル事件以下、それらへの対応は国民や議会を愚弄するような対応だった。また、野党議員を“小バカ”にするような答弁ぶりも一国の宰相としてどうかと思うこと度々だった。

で、選挙は与党圧勝でした。

野党のふがいなさは歴史に残るようなものでした。

しかも野党を謳っているのに、最右翼的派閥になって与党に入ったらどうだ、という政党や、小派閥としてもう与党に入っちゃえよ、というような政党もあって、これらみんな与党だというような状況でした。
さらに与党の“部活動”的な新しい政党もいました。これも与党の“カルト倶楽部”として派閥化してし与党に入ったらいい、と思いましたよ。
そんなんばっかです!

この騒動で大きな見落としを私達皆がしでかしているんじゃないかと不安になります。
別に国民が懇願しているわけじゃないのに、「憲法改正」という言葉がすでに大手を振って歩きだしています。

頼みもしないのに、「増税」への意欲は地下でマグマとなって、“噴火”を待ちわびています。

せめて参院選で“与野党拮抗”という形になれば、“うかつなこと”は出来ない、ということになったのに、これから3年間は国政選挙も無く、与党の自由自在です。
こうなっちゃったのは、私達のせいです。
あとで「そんなこと頼んでない」なんて言っても“後の祭り”ならぬ、“後の増税”です。

核を持ちやすく、戦闘に入りやすい憲法が出来上がったら、そのときに「ああ、あの選挙が分かれ目だった」と、思うことになるのでしょう。

気分がどん底なので、本日これにて。

 

2022/07/08

参院選投票日を前に恐ろしいことが起こりました。

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最初は、ネットに「選挙演説の場で倒れている人がいる」という報が出て、なんだろう?と思っているうちに今回の恐ろしい出来事の詳細が次第に伝わってきました。

まさに言論による「選挙」という戦いの場に、暴力、殺人という蛮行によって言論を封殺し、自分の思いどおりにしようという人間の、最悪の愚挙が行なわれてしまいました。

その報を知るに至り、民主主義を破壊する愚かな行為のあまりの悲しさに涙が出そうになりました。
このブログを何度も見ている方には、私が安倍政権に対してどのような気持ちで対峙していたかはおわかりになるかもしれませんが、決して応援などしていない、むしろほとんど批判を繰り返してきたわけです。

それでも、今回の愚かな行為については、許せないし、日本の今や今後のことを考えると、あまりにも悲しい。

既に報道では、元首相本人が亡くなった直後ですから、その「功績」のようなものについては伝えていますが、「赤木ファイル事件」、「森友学園問題」「さくらを見る会に関する一連の疑惑」などについては、ふれているメディアはありません。

このまま事件の解明などは“うやむや”のままになってしまうのでしょう。

そして、今回の事件が日本の民主主義の根幹を揺るがすものであるにも関わらず、SNS等で自らの考えを書き示しているような人も見当たりません。
そんなに“冷めて”て、いいのか、と思いましたし、警備が甘かったんじゃないか、とか、「暴力による言論弾圧」の是非にはふれず、周辺の些事についてなんだかうれしそうにアップしている人を多く見かけます。

ほんとうに“がっかり”です。

ひとりくらい、暴力で言論を封じることについて怒っている一般人がいることを示したくて急遽この文を書きました。

 

また感染が拡大してきました。

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コロナウイルスの感染者が、ここ二週間くらい、前週の数を上回り、昨日はついに47都道府県すべてが拡大傾向になったと報道がありました。

これを受けて、さすがに全国的な旅行への支援・補助のようなものの発動は見送るということになったようですが、県単位、近県単位での割引的なものはすでに実施されていて、「第7波は必ず来る」と6波の最中に言っていたのに、気分的には全国的に“ゆるゆる”になりました。

浮かれまくり、テレビのニュース画面などを見ていると、雷門あたりは人・人・人・・という混みようでした。ついこのあいだまで、急激な感染拡大に怯えていたのに。

いまのうちに医療機関の“逼迫”が起こらないように対策を取らないと、また大変なことになりそうです。

各種報道メディアは、感染者増加が明らかなのに、報道は控え目でした。第6波のときは、あんなに連日「たいへんだ、たいへんだ」って報道したのに。

国外からの入国者数など、いろいろ緩めてきたのは私のような世捨て人にもわかりましたが、私個人としては、国内の遠いところに観光で出かけられる人っていうのは、お金を持っている人で、そんな人達に支援しなくてもいいのではないか、と思います。

観光業界をうまく支える方法を別の方法で考えた方がいい。
それに、「経済を回さなくてどうする」っていう人にも、だからって感染拡大について目をつぶって“やっちゃえ”っていうのもおかしいですよ、と言いたい。
さらに、“旅行だ、豪華飲食だ”なんて、そんこと言っている場合ではない収入減少に苦しんでいる人に支援・補助をすることを考えた方がいい、とも思いました。

ついでに書くと、上記に書いたような“お金を持っている人”が遠出をして、その観光の様子をSNSにアップしているのを見かけますが、単によく撮れた写真を何枚も載せているだけで、それなりの役職などにかつて就いていたであろうに、今のこの状況下での現地の様子、人の様子などにもふれていません。
“どうだ、見てみろ”みたいなものは、もう、ごちそうさまです。

昨日の報道や、今朝の新聞を見て感じたことを書いてみました。

 

2022/06/30

「一日一言 -人類の智恵-/桑原武夫編」を読みました。

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『一日一言 -人類の智恵-/桑原武夫編(岩波新書)』を読みました。
これまた、ブックオフにて“100円+税”で、手に入れました。

この本は、人類の歴史上、偉大な行為をした人々の「英知」に輝く言葉、名言を偉人の生没日にあわせ、一年366日に配列し、略伝・肖像を付したものです。
ほんとうに、いろいろな偉人の様々な名言などが網羅されていて、人類の歴史をなぞっていくような感じで読みました。

今の私に響いた言葉をあげてみます。

【壮士】

人為で天下を治めようとするのは、海や河を歩いて渡ろうとし、蚊に山を負わせようとするものである。
・・・民は自然のままに放任するのが一番よいのである。
聖人はこの放任と自由をしっかりとつかんでゆく。


【墨子】

一人を殺せば、不義の行為として、かならず死罪にされる。
この論法でゆくと、十人を殺すものは、十不義を重ねたのであり、十倍の死罪にしなければならず、百人を殺すものは、百不義を重ねたのであり、百倍の死罪にしなければならない。
・・・しかし、大きく不義を犯してひとの国を攻めると、非難しないで、名誉とし、正義とする。
それが不義であることを全然ご存じない。
・・・天下の君子は、義と不義の乱れを見わけなければならないものである。


【トレーズ】

戦争、それは破滅した家庭であり、雨露しのぐ屋根もなく、パンもなく、金銭もなく、仕事もなく、路上をさまよう生活であり・・憲兵であった。
・・・そして私は誓うのだった、私の一切の力をもって、この憎むべき元兇と、戦争と、戦うことを、それを準備しそれで生活している者どもと戦うことを、戦争の永遠のギセイ者である人民を防衛することを!


かなり端折ってご紹介していますが、現在の戦争の状況を見て、とても重い言葉を過去に残していたんだな、と思いました。

なぜ、人類は、何度も戦争をして、結局、市民が犠牲になり、反省をして、そのときに残された言葉があるにも関わらず、そして後々にはその反省の言葉には目もくれず、また戦争に突入していくのだろうかと思います。

今回の戦争がなんらかの形で終結しても、また人類はもっともらしい理由を見つけてきて戦争を始めるんでしょうね。
人類は、地球上でも意外と下等な部類の生き物かもしれません。

 

2022/06/27

「ロシア点描 -まちかどから見るプーチン帝国の素顔-/小泉悠」を読みました。

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『ロシア点描 -まちかどから見たプーチン帝国の素顔-/小泉悠著(PHP研究所)』という本を読みました。

私、不勉強で著者の小泉悠さん(東大先端科学技術研究センター専任講師)を存知上げなかったのですが、ラジオでこの方のお話を聞いて、とてもわかりやすく、おもしろいお話をされる方だと思ったのです。

書店でこの「ロシア点描」を見つけたので、さっそく読んでみることにしました。

過去、ロシア科学アカデミーなどにも在籍していた小泉さんは、ロシアにも住まれたことがあり、しかも奥様はロシア人ということで、ロシアの日常の様子などが(今までニュースやその他報道では見聞きすることが出来ないような身近な話題)、そのまま書かれていて、とても面白かった。

スーパーでの買物の仕方、レジがどんな様子か、どんなものが売っているのか。

帝国からソ連、さらに現在のロシアに至るまでの一般の人達の住居の変遷、商売の仕方なども過去の建物などを壊して改築しようとすると、その痕跡が現われて「ああ、昔はこんなことをしていたのだ」などと驚く様子も書かれていました。
この部分を読むだけでも、とても興味深く、ロシアの人達の生き方、物の考え方が今までの知識だけでは想像できなかったところまでわかるような気がしました。

また、元外交官でロシアと関わってきた、あの佐藤優さんが現役時代のロシア人とのやり取りについて書かれた書籍を過去に読んだことがあるのですが、そのときとはロシアの役人達のやり方も、かなり変化を見せていることがわかりました。

とんでもない量の「酒」を飲んで信頼を得た後に、やっと相手との信頼関係が出来るというようなことも、近年はあまり無くなっているようだということがわかりました。

ただし、変わっていないと思ったのは、一度信頼関係を築き上げたあとは、かなりの親密な人間関係となり、意外なほど深いところまで情報を得ることが出来たり、便宜を図ってもらえる・・というのは、変わっていないようでした。

それから、ロシアの地下鉄というものは、かつてドイツとの戦争の時に防空壕的な意味での発展をしていて、地下 70~80メートルくらいに展開されていたこともあり、その名残りがまだある。
また、かつてはロシア政府用の第二地下鉄網が、通常の地下鉄とは別にあったとか、国の重要な大学の地下には政府が地下で運営できるようなものが作られていたとか、地下にはまだまだ謎というか、未知の部分があるようです。
このご時世、そんなことを調べようとしたら、怖いことになるかも・・。

そして、その防空壕として使われる地下鉄の駅・・というと、今現在のウクライナの戦争報道で再現されているのです。
今になって、こんなことになるとは、誰も想像していなかったのではないでしょうか。

余談ですが、私が東京勤務時、国会議事堂や議員会館など、地下道で繋がっていることを仕事上の使用で知りました。
一般人は入ることが出来ませんが、あの大きな地下施設は、まだまだいろいろなところに繋がっているんじゃないかということは想像に難くありません。
日本も何か戦時や戦後にいろいろ考え、地下の戦略的世界があるのかも・・と思いました。

最後に、ロシア人って、ちょっと近寄りがたくて、こわい感じがしていたのですが、実はちょっと仲良くなると、“おせっかい”なくらいに、いろいろ面倒を見てくれたり、心配してくれたり、良くしてくれる人達なのだ、ということもわかりました。

わかりやすくて、読みやすく、今まで知らなかったことがたくさん書いてあり、著者の人柄までわかる、楽しい本でした。

 

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