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2017/01/16

クリス松村さんの番組でいい曲を聞いた

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NHKのAMラジオ番組「クリス松村の音楽処方箋」、帰宅したときに丁度放送中で、良さそうな感じだったので、iPad を使い、「らじるらじる」に切り替えて JBL の小型スピーカーにてちょっといい音で聞いてみました。

この番組、ゲストで来た人がちょっとした悩みをクリスさんに相談し、それに“効く”音楽をクリスさんが処方するというものです。おもしろい。

初っ端に掛かった曲は、美空ひばりさんの東京ドーム公演での「人生一路」でした。
いやもう驚きましたねぇ、素晴らしい歌唱でした。このバージョンを私は初めて聞きました。
ひばりさんはあの頃たぶんかなりお身体の具合は悪かったと思いますし、当時のビデオ映像などでも顔色は良くないように見えました。
でも、この曲の溌剌とした感じ、通常の歌い方よりも跳ね上がるような昂揚を感じます。
自分にも、そしてファンにも「私は大丈夫!」と言い聞かせているようです。
辺りがパーッと開けてまさに快晴っ!!最高の歌唱だと思いました。私も大興奮いたしました。
ぜひこの音源は手に入れようと思います。

さらにひばりさんの「笑ってよ、ムーンライト」という曲も掛かりました。
これはとても軽い感じのポップスで、ひばりさんの多様な側面を感じ、これまた“にくい”ライトな感覚の歌声で、またも唸ってしまいました。ジャズなどでも素晴らしい歌唱を聞かせてくれたひばりさんですが、いやはやたいした歌手でした。

続いて江利チエミさんの「おこさ(で)節」が掛かりましたが、これはクリスさんがドイツで見つけたアナログレコード盤で、しかも日本で1980年代に出たものを2000年代に入ってドイツが発掘し、レコード化したものだそうです。
発掘するだけのことはありました。チエミさんの“ノリ”のよい感覚にまたも興奮してしまいました。クリスさんの音楽、特に日本の歌謡曲に対する造詣はたいへん深く驚きました。

最後には、三人娘のもうひとり、雪村いづみさんの「ひこうき雲」が掛かりました。
これは10代の荒井由実さんが、自ら命を絶った友のために書いた曲で、本来雪村さんがリリースする曲だったのだそうです、これも知らなかった。
番組で掛かった雪村さんのバージョンはとうとうリリースされなかったものだそうです。
これがまた凄かった。
雪村さんが経験されてきた人生での様々なことがこの曲に深い意味を加えていて、動けなくなるくらいの感動を呼びました。

たまたま聞いたクリスさんの番組でしたが、素敵な番組でした。
ちょっとばかりそのお裾分け的な感じできょうは書いてみました。


【Now Playing】 深層深入り 虎ノ門ニュース / 青山繁晴 ( YouTube )

2017/01/13

アルバム「日本漬け」を聞いた

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『日本漬け(朝倉さやさん歌唱)』というCDを聞きました。
このあいだ、たまたまラジオでかかっていたこのアルバムからの何曲かを聞き、大きな衝撃を受け聞いてみることにしたのです。

ラジオで聞くまで、私、世情に疎く、全く朝倉さんを存知上げなかったのですが、民謡民舞少年少女全国大会で、小学生の時と中学生の時に二度日本一になられているのですね。どおりでその歌声は澄み渡り、よく通ります。

今回聞いたアルバムは、多くの曲が日本の歌謡曲や、いわゆるJ・POPと呼ばれるもののカバーが入っているのですが、ただのカバーではありません。
ユーミンの「やさしさに包まれたなら」や、夏川りみさんの「涙そうそう」、槇原敬之さんの「もう恋なんてしない」、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」、坂本九さんの「上を向いて歩こう」などが山形なまりの民謡調で、“こぶし”をころころ回しながら、しかも一部歌詞は山形弁に変えられていて、それがまたとても味わい深いのです。

もう聞き始めて2~3曲目くらいから涙が流れて「あぁ・・なんていいんだ」と思いました。
山形の空の下で青空を見上げながら、朝倉さんの澄んだ歌声を聞いているようで、方言を使い、ほとんど民謡のようにこぶしが回っているのに、なんの不自然さもなく、心の中に染み渡るようでした。

これはやはり朝倉さんが、よく、歌詞・曲を咀嚼したうえで、自分の思うその曲の姿を見事に具現化しているからだと感じました。
いやもう、どの曲も素晴らしい仕上がりです。

ラジオで何曲か聞いたときから“虜”になってしまったのですが、あらためてCDで、スピーカーから音量を上げて聞いてみると、さらに彼女の歌声と表現力の卓越したものを感じ、受け止めることができました。

今回の「日本漬け」は、一番新しいアルバムのようなので、さらに遡って彼女の作品を聞いてみようと思っているところです。
取り上げている曲はお馴染みの曲ばかりなので、興味を持たれた方はぜひその歌声に一度耳を傾けていただきたいです。その感動は想像を必ず上回りますよd(^_^o)


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 兵庫県三田市 鈴井紫乃さん ( NHK-AM )

2016/11/18

【はっPのアナログ探訪_0124: 白い炎 / 斉藤由貴 ( Single )】

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今回のアナログ探訪は、レコードとは関係ないけど、今年のニッポン放送チャリティ・ミュージックソンのパーソナリティーに決定した斉藤由貴さんのシングル盤です。
斉藤由貴さんが41年前からスタートしたラジオ・チャリティ・ミュージックソンのパーソナリティを25年前に経験しているとのことですが、その25年前よりもさらに前、1985年にリリースした彼女の二枚目のシングル・レコードです。

斉藤由貴さんが主役の初代スケバン刑事・麻宮サキを演じた番組の主題歌でした。
なんで私がこのレコードを持っているのでしょう?!(^_^;)謎が残りますが、初代スケバン刑事のインパクトがすごかったのか・・!?


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可愛い顔して「てめえら、ゆるさねぇ!」って言う決めゼリフのギャップが良かったんでしょう(^_^)きっと。

この後もヒット曲を飛ばしていますが、歌唱力もただのアイドルではありませんでした。
曲調は力強いのに、少しあどけなさ、可愛らしさも表現していて、たいしたものです、今聞いてみると。

B面などでは、ふわっとやわらかい歌声も心地良く聞かせてくれます。


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今では立派な女優になられていますが、ぜひチャリティ・ミュージックソンでも独特のちょっと“天然”な感じで頑張っていただきたいです!d(^_^o)

2016/10/10

浅草に寄席を見に行ってきました

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思い立って浅草に行ってきました(*^^*)
いつぞやは上野の鈴本演芸場に出掛けましたが、今回は浅草演芸ホール!
演芸誌「東京かわら版」を持参すると300円引き!d(^_^o)
売店でいなり寿司と海苔巻き、飲み物を買って席に陣取りました。

次から次から面白いのやら、脱力感のあるのやら(^_^;)、漫才、コント、奇術、太神楽まで、たっぷり楽しみました。
テレビなどの中継では放送禁止的なことも寄席ならOK!政治家に対するキツい風刺なども“バカウケ”しておりましたよ。

コントや漫才では、相方の思わぬミスもアドリブでギャグに変え、さすが小屋でやっていると臨機応変です。こういうのが寄席に直接出掛けたときの醍醐味です。

次の出番の噺家がなかなか到着せず、楽屋の方を見ながら自在に噺を伸ばしたり、到着を知ったらあっという間に“落ち”に持って行ったり・・、これがプロの底力だというものも見せてもらいました。

知っている噺も多かったのですが、もちろん語る話し手によって味わいは全く異なります。
椅子が長時間にはつらいものでしたが、でも、丸々半日、笑いを堪能できました。
追い出しの太鼓を聞きながらホールを出たときの賑やかな浅草界隈の様子も気分よかったです(#^.^#)


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そして、せっかく浅草に来たので浅草寺、仲見世をひやかそうと、てくてく歩いていると「神谷バー」が見えるじゃありませんか!
そういえば、私はまだあの「電気ブラン」というものを味わったことがないということを思い出しました。


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「よしっ、一口やっとくかい!」というわけで神谷バーに入り、ビールと電気ブラン、ハンバーグ&カニクリームコロッケを注文、一日の疲れをいやすべくビールをぐびっとやったあと、電気ブランもなめてみました。
「う~ん、養命酒 Light みたい…表現が稚拙…σ(^_^;)」
やっと名物がどんなものかわかってゴキゲンになりつつハンバーグもコロッケもおいしくいただきました。ビールもうまいっ!!


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きょうは一日のんびりしました。
いい日になりましたよ、こんな日があってもいい(゚ー゚*)。oO


【Now Playing】 The Girl From Ipanema / The Oscar Peterson Trio ( Jazz )

2016/08/12

壇密日記を読んだ

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『壇密日記/壇密著(文春文庫)』を読みました。
書き下ろしの文庫オリジナルです。

本屋で立ち読みしたときに、数ページをめくってみて驚きました。
素晴らしい文体というか、心模様が文そのものに表われていて、ちょっとめまいがして、よろめいたくらいです。
参考にしたいくらいですが、参考にできるほど容易な文章ではありません。ふわっと書いているようで実は手強い作りになっています。あなどれない・・。

自分の身の回りで起こっている些細なことを聞いたこともない切り口で毎日さばいています。
それがまたテレビなどで見ている壇密さんの妖艶な様子とは異なり、33歳、さまざまな面で女の曲がり角に立っている女性の裏側を見せてくれて、それがまた格好つけてなくて、いいのです。
なぜか、天候、特に雨の様子については気にされていて、それはやはりお肌や、着るもの、買物に出掛けるとき(自転車であちこちドラッグストアなどに出掛けている)に気にかかるのでしょう。
一緒にいる猫のこと、水槽にいる魚のこと、シャンプーやコンディショナー、今までの男性の事など、なんの前触れもなくスッと出てくるので驚いているヒマもなく、あられもないことなとが語られています。
それがまた絶妙のタイミングです。

彼女がふともらした言葉などにも、「おっ!」と感心してしまいます。たとえば・・。

 「給料をあぶく銭と言われる。」

 「芸能界の椅子、ここが空いていると思った?」 私「椅子は自分で作りました。だからすぐ壊れても仕方ないですね」

 与えて、奪う。相反するふたつを同時に行うモノは様々ある。奪われたものだけを記憶して自暴自棄になる時もある。居なくなりたくなる。そんな時、自暴自棄を引き起こさせてそれを食べにくる鬼がいることにする。
 鬼は涙と怒りしか食べられないから、ヒトにこんな辛い思いをさせ、腹をふくらませる・・・という話を勝手に作る。

・・こんな文を書けるでしょうか。見惚れるということがありますが、読み惚れました。
「壇密日記2」も出ているので買いました(*^^*)さらに楽しみです。
読んだらまたこのブログに感想を書きますね。


【Now Playing】 らくだ / 桂ざこば ( 落語 )

2016/07/29

「東京かわら版」はイイ!!

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以前書店で見かけ、ちょっとおもしろい雑誌だぞと思いつつ手を出すまでにはいかなかった「東京かわら版」という落語・講談・浪曲に限った月刊誌。

このあいだラジオで落語ファンのベテラン・アナウンサーの方が紹介されていたので、あらためて書店に向かい、入手しました。
細長くて持ち歩きにも便利な丁度良いサイズ!(#^.^#)
その結果が、ついこのあいだ、このブログでご紹介した「上野・鈴本演芸場」でのお話につながりました。

この「東京かわら版」、おもしろい記事もあるのですが、何といってもその月の日付順で落語の出し物が網羅されているのがすごい。
さらに噺家別で、どの噺家がいつどこに出るかも五十音順に出ています。

独演会や、寄席ごとの出演者紹介、演目紹介などもびっしり、さらに関東圏以外についても別ページでふれているし、噺家が出演するテレビ、ラジオ、それから出版している書籍も掲載されているので、もうこれは選んでいるだけでも楽しくなってしまいます。

このあいだの鈴本演芸場では、この雑誌を持って窓口に出すと、300円引きになりました(*^_^*)、うれしい。

これから落語を聞いてみよう、寄席に行ってみよう、という方には強い味方になること請合いです。
私も7月号に続いて、本日8月号を手に入れました。
さて、8月はどこに行こうかと、わくわくしています'(*゚▽゚*)'


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2016/07/24

上野・鈴本演芸場に行ってきました

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このあいだの朝のラジオ番組で、落語について「今、聞きにいくといいよ」っていうお話をやっていて、『東京かわら版』という冊子にあらゆる寄席、噺家の出演する場所、などが書かれているから一度それを見て行ってみるといいとのアドバイスがされていました。

さっそく本屋に行くとその冊子を発見、もうありとあらゆる落語会などが網羅されていて、しかも噺家名で索引までついていて、どの噺家がいつどこに出るかまでよくわかるのでした。

とりあえず寄席に行って、日がな一日楽しんで来ようというわけで(*^^*)、上野の鈴本演芸場に行ってまいりました。
しかも、その「東京かわら版」を窓口に出すと“300円引き”になりました。


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入場したときにはもうお昼、さっそく売店で「志の多寿司」のかんぴょう巻きといなり寿司のお弁当を買い求め、準備は万端d(^_^o)さあ、楽しむぞっ!・・ということになりました。今回は意外と行動が迅速(^_^)

いやもう面白かった。
見たことのない漫才師や、ギター漫談の方、太神楽曲芸なども含め、落語の方はけっこうお馴染みの演目でしたが、それぞれに個性があって笑いました。
客席もいい具合にあたたまっていて、ほぼ満席だったし、雰囲気もとても良かった(#^.^#)

中でも三遊亭歌之介さんの噺は、最初から最後までアクセル全開、フルスロットルの笑いの手榴弾が次々と炸裂する感じヽ(=´▽`=)ノ
もう息もできないくらい笑いました。ひいこらいって笑っているうちに次の笑いがやってくるのでもうこっちの笑いが追いつかない…σ(^_^;)

いい噺もあったし、浮気の噺もあったし(最近の不倫流行りの勢いもあってお客さんもくすくす笑いっ放し)、浮き世離れしたおかしな人も登場したり、モノを知らないおかしさの噺もあり、15組ほどの演者が入れ替わり立ち替わりで、あの入場料でこれだけ楽しめれば今の時代、コストパフォーマンス的には満点以上ではないでしょうか(゚ー゚*)。oO


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寄席に行ったことのない人、ぜひ一度行ってみてください。
テレビで見たことのない人の話なんか、などと思っていると損しますよ(^-^)
満足の一日となることうけあいです。
ただし、ストーリーばかり追って、“人そのもののおかしさ”に気づかないと、楽しめませんよ、それだけはご注意を!(*^^*)
んじゃ、行ってみてねぇ~(^-^)/


【Now Playing】 嶌信彦 人生百景 / 中村元(水族館プロデューサー) ( TBSラジオ )

2016/01/30

天使と悪魔

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あまりこういう題材でブログを書くことはないのですが、大きな話題になっていて、うちの妻も長女も話題にしているので私も思っていることを書いてみます。

人には心の中に「天使」と「悪魔」がいて、よく昔の漫画にあったみたいに、天使と悪魔が「だめだよそんなことしちゃ」と「いいからやっちまえ、だまっていればわからないんだよ」と頭上で言い合いをして(^_^;)、最終的に天使か悪魔かどちらかのアドバイスを選択するのですが・・・。

私の中にも、もちろんその天使と悪魔がいて、自分が自覚しているところでは天使60%、悪魔40%くらいの比率で存在しているような気がします。
他者から見ると天使75%、悪魔25%くらいに見えているかもしれません。なので、よく“そそのかそう”とする人に出くわしたり、強気に出られて強引に物事を承諾させられそうになります。
本来の「6対4」の比率で人に見えるように接していれば、ひどい目に遭わされることがもっと少なかったかも・・と思うこともあります。

本題です。タレントのベ〇キ〇さんとゲ〇の〇み〇女の川〇なんとかいう人の話題です。
ベ〇キ〇さんは、たぶん傍で見ている私達からすると天使90%、悪魔10%くらいに見えていたんじゃないかと思います。
でも、今回の騒動では天使5%、悪魔95%くらいの言われ方をされています。
世の中を“なめた”ような悪魔が、頭上で必死に囁いたのかもしれません。

心の中の天使の声にもっと耳を傾ける必要があったのだと思います。私も今後いっそう注意して天使のささやきを傾聴したいと思いました。他人事ではありません。

天使は、二人がそういう関係になろうとしたときに色々と気を揉んで忠告してくれたかと思いますが、よからぬことに“うつつを抜かしている”うかれた人間は悪魔の一方的ひとり勝ちに加担することになってしまったのでしょう。

相手方の人はあまり存知上げませんが、「ゲ〇の〇み〇女」というグループ名を去年最初に耳にしたときに「二度と聞きたくないグループ名だ」と思いました。音楽を仕事にしようという者が自らの名に付けるようなものじゃないと思いました。
音楽は紅白で聞きました。音楽かどうかもわかりませんでした。
そして今回の人物の名前も何と読むのかわかりませんでしたが、こちらは「天使」と「悪魔」に相談する以前の人だと感じました。
逡巡することなどないような人ではないかと思いました。実家にそういう関係の相手を連れて行く・・っていう時点でそういう人なんだなと思いました。

他人が何言ってんだ、お前なんか言う筋合いの人間じゃないっ!って言われるのもわかっていますが、現在の二人の状況が二人の決断したことへの世の回答であるわけで、そういうことです。

で、今当事者達を罵っている人も心の中に天使と悪魔がいて、いつ同じようなことになるかもわからないわけで、天使の言い分をよく聞いた方がいいぞ、きっと。・・というお話をしたかったのです。鬼の首取ったみたいに非難していると自分もそうなっちゃうかもしれません。

うまく書けなかったかもしれませんが、きょうはこのへんで。


【Now Playing】 Shiny Stockings / Shigeo Maruyama ( Jazz Vocals )

2015/10/10

「三つの月」を見ました

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先だってテレビ放映された原田知世さん主演の「三つの月」を見ました。
原田さん演じる主役の女性は、音大を出たのち、山あいにある観光地の土産もの屋の主人と結婚、高校生の子供がいて、亭主は土産もの屋だけでなく食堂にまで手を拡げ、食堂は妻の原田さんにまかせきり、赤字は拡がる一方、夜には誘われるがままに飲みに行ってしまい、経営と家庭にはあまり目を向けない・・。妻にもあまり興味はなさそう。

二人の間には高校生の子もいるが、僻地のため、学校の寮に入っているという状況でした。
さらには、夫の母親(八千草薫さん)は入院中、夫は実の息子であるにもかかわらず、母親の見舞いにも行かない。原田さんは献身的に行き来します。


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そんな中で、淡々と暮らしている主演の原田さんが出会ったのが、学校が併合されるため校歌をあらたに作ることとなり、東京からやってきた音楽家(谷原章介さん)。
ふとしたことから関わりを持つことになって・・二人は・・淡い、大人の恋というにはあまりにも純粋な恋に落ちます。

川の流れる山あいの静かな町での、気付かれることもない静かな恋。
知世さんにぴったりというか、ほかにこれを厭味無く演じられる人がいるかな、と思いました。


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そして義母を演じた八千草さんの年老いて病床にあるにもかかわらず、“恋”を匂わせる出来事と、娘のような生き生きとした表情。さすがだと思いました。
そこで寄り添い、恋をキーワードに心通わせる知世さんの様子はこれまたピュアでした。誰もこの二人の様子を再現できないかもしれない。


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物語は月のようにひっそりと展開し、失礼だけどあの年齢でこういう邪念のない恋物語を演じる知世さんにあらためてうなりました。
見ているこちらの心も浄化されるような小さな物語に、せつなくもほのかな温かみを感じて、心地よく見終えました。

そうそう、劇中で歌のシーンもあり、これも“もうけもの”でした。
素敵な歌唱でした。

ちょっと余韻があり過ぎてアップに時をいただきました。
よかったなぁ・・(゚ー゚*)。oO


【Now Playing】 Early Autumn / Franco D' Andrea ( Jazz )

2015/10/06

[安井かずみがいた時代]・・“重い”本だった

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9月末のこのブログに「優雅の条件/加藤和彦著」の読後感を書きました。
それに続いて加藤さんの配偶者であった安井かずみさんについて、彼女と深い関わりを持った人達のインタビューを通じて安井かずみ像、そして安井さんと加藤さん夫婦の実態に迫った『安井かずみがいた時代/島﨑今日子(集英社文庫)』を読みました。

400という頁数も重いが、内容もヘビーでした。

安井さんが訳詞家から作詞家へと翼を広げ、大躍進、売れっ子になり友達である加賀まりこ、コシノジュンコ、大宅映子らとキャンティというイタリアン・レストランを拠点のようにして財界、芸術家、様々な世界の一流の人達が集まる中で私達常人には考えられない世界を体験していく若い頃の彼女。
そのサロン的な役割を果たしていたキャンティで安井さんと出会った人達のインタビューの内容は、まさに独自のかっこいいファッションで、ロータス・エランや、メルセデスに乗り、男が安井さんを通り抜けていくのでなく、安井さんが数々の男を乗り越えていく・・そんな颯爽とした様子を語っていました。

そのときの怖い物なしの安井さんの様子は、当時としては最高に素敵な、時代をリードする女性として語られていました。
キャンティが時代の最先端をいく人達と、若者を結びつけるサロンとして機能していたことが書かれていましたが、安井さん自身がまたサロン的な役割を果たしていた人物だったのではないでしょうか。

作詞した作品群もすごい。4000曲に及ぶのです。
「恋のしずく」「シー・シー・シー」「経験」「わたしの城下町」「ちいさな恋」「折り鶴」「赤い風船」「危険なふたり」「草原の輝き」「古い日記」「よろしく哀愁」・・キリがありません。
どの曲も聞いた瞬間にその世界が広がります。特に私には「私の城下町」や、「草原の輝き」などがそう。
面白かったのは、タイガースの「シー・シー・シー」。

♪愛のピエロがかぞえた♪
♪愛のこころをかぞえた♪
たして引いてもかけても
ABC and ABC and
シーシーシーシー・・・・

沢田研二さんが歌ったこの曲。
歌詞について加瀬邦彦さんから突っ込みを受けたら、
「いいのよ、これで。これ言葉の遊びなんだから。言葉って色がついてるでしょ。」とこたえています。
そのとおり、小学生だった私にはその遊びが楽しく伝わってきました(゚ー゚*)。oO

そして、安井さんと加藤さんの結婚。
多くの安井さん、加藤さんとの関わりが深かった方達のインタビューでは、幸せそうだった、安井さんが加藤さんを下に見てしつけていた、逆に加藤さんが安井さんを厳しく叱りつけていた、互いが無理をしていた、理想のカップルだった、・・もう全員が全員異なることを言うのです。
でも、それはその個々の方達の前ではそうだったのでしょう。それぞれが夫婦のある面を見て、それが全て事実だったのだと思います。

安井さんの若くてブイブイ言わせていた時代の様子に私は惹かれました。
でも、夕食は二人で着替えて必ず一緒に・・というような、夫婦の様子には、世間的には人も羨む最高のカップルだったのかもしれませんが、私には何か違和感が残りました。

安井さんが55歳で亡くなったあとの、それまで看病に看病を尽くしたのに、自宅に遺体を運ばず、4日間も病院に安置した加藤さんの様子。
葬儀を終え、日にちもわずかしか経っていないのに、二人で買い求めた絵画を処分し、家具なども全て捨て、家の前の路上には安井さんの衣服や写真、愛用の品などが透き通ったビニール袋に入れて捨てられていた・・という話を聞いて驚きました。
安井さんとの関わりのあった人達とも全て関係を絶ち、安井さんのお母さん、妹さんともそれまで仲良くしていたのにやはり関係を絶ってしまった加藤さん。

遺骨の一部を海外で散骨したときにも、式を終えると参列者をおいてイタリアにいる新しい彼女のもとへ飛んで行って、皆をあきれさせた話にも・・・(-_-)。

一周忌を待たずして再婚、「あれだけ尽くしたのだから許してあげて」という人と、「許せない」という人がいて、真っ二つです。

吉田拓郎さんの語った、“大人になりきれていない”加藤さん像が、私には一番現実に近いものではないかと映りました。

好きになった女性に尽くすだけ尽くすことで自らの位置を保っていたのではないかと思いました。だから、“型”にはめるような結婚生活を頑なに続け、二人ともそれまでの良い関係をもっていた人達と疎遠になったようです。
そんな窮屈なことしなくてもいいのに。安井さんは自由にして、世界を飛び回ってもらうのが一番だったのでは・・、と重い気持ちで最後の方は読みました。

安井さんの最後の様子も様々な人が語っていますが、終盤・・読むのがつらかったです。
でも、安井さんの数々の作品と、安井さんが輝いていたときの様子、これは私にとって今まであまり知らなかったことで、読んでよかったと思いました。
また、安井さんという類い希な光り輝く存在があったということを知ることができてよかったと正直に思いました。
重く、心に残る本でした。


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

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